2020年08月29日公開
2020年08月29日更新
【ナルト】波の国のイナリとは?ナルトとの出会いやその後の再会シーンも紹介
『NARUTO(ナルト)』にはイナリという男の子が登場します。主人公のナルトは波の国でイナリと出会いました。イナリは父代わりだったカイザを目の前で殺されてしまい、そのせいで心を閉ざしていました。そんなイナリとはどのような少年なのか、この記事では『NARUTO(ナルト)』に登場するイナリのエピソードやその後を紹介します。また第2部で成長して再登場するシーンも紹介します。
ナルトの波の国のイナリとは?
NARUTO(ナルト)の作品情報
波の国のイナリとは『NARUTO(ナルト)』に登場する少年です。『NARUTO(ナルト)』の波の国編で登場したキャラクターで、ナルト達にとっては初めてのCランク任務の護衛対象であるタズナの孫でした。イナリは『NARUTO(ナルト)』のストーリーの中では最初の方に登場しましたが、その後再登場して成長した姿も見せています。ここではイナリについて詳しく紹介する前に原作情報をまとめています。
NARUTO(ナルト)の概要
『NARUTO(ナルト)』とは、岸本斉史によって集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載されていた少年漫画です。忍者を題材としたバトル漫画で、15年間連載されていました。国内だけでも1億部を突破していますが海外でも人気です。2006年には「世界が尊敬する日本人」としてナルトが選出されました。原作は完結しましたが、その後続編として『BORUTO(ボルト)』が連載されています。
NARUTO(ナルト)のあらすじ
『NARUTO(ナルト)』の主人公・うずまきナルトは忍術が苦手な落ちこぼれ忍者でした。卒業するのもやっとで下忍として任務にあたっても実戦に怯えて体が動きません。しかし数々の任務をこなすうちにナルトは成長し、中忍試験にも参加することになりました。しかし中忍試験では大蛇丸によって木ノ葉崩しが行われ、サスケが連れ去られてしまいます。ナルトはサスケを奪還するために仲間達と共に後を追います。
イナリのプロフィール
イナリは波の国に住む男の子です。幼い頃に父を亡くしており、母と祖父の3人で暮らしていました。その後カイザと出会い、イナリが慕うようになったのをきっかけにイナリの母とカイザは結婚したようです。カイザが父になり、イナリはしばらく幸せに暮らしていました。しかしナルトが出会った時には父のカイザはガトーによって殺されていました。再登場した時には大工として働くようになっていました。
イナリの性格
イナリは元々初登場時のようなそっけない性格ではありませんでした。いじめられていたので気が弱いところもありましたが、心根は優しく勇気のある少年です。特に父・カイザの教えにはとても影響されていました。だからこそ何があっても自分のヒーローだった父が殺された時には希望を失ってしまったのです。
イナリの父・カイザの死
イナリはとても悲しい過去を持っていました。イナリは元々地元の少年たちにいじめられていました。友達のポチという犬をいじめっ子に取られ、海に捨てられてしまいます。イナリは泳ぐ事ができずポチを助けるのをためらっていました。するといじめっ子のリーダーはイナリを突き飛ばし、他のいじめっ子達に助けないようにと念を押します。
イナリは死にたくないと必死に水の中で暴れます。そんなイナリを救ったのが父のカイザでした。カイザは実の父ではありませんでしたが、この出会いをきっかけにイナリはカイザを父として慕うようになりました。やがて本当の父として家族の一員になります。父・カイザは他国から来たのですが町の人々からも頼りにされている存在で、川の堰が開いた時は荒れ狂う川に飛び込んでロープを繋ぎ、被害拡大を阻止しました。
町に大きく貢献してきた父でしたが、波の国を支配するガトーによって公開処刑されてしまいます。ガトーの政策に武力で楯突いたとしてカイザは両腕を切られ、磔にされた上にイナリの眼の前で殺されました。イナリが心を閉ざし、希望を持たなくなったのはこのような過去があったからです。
イナリとナルトとの出会いや成長・その後の再会シーン
イナリとナルトの出会い
イナリは『NARUTO(ナルト)』では波の国編で登場しました。第七班は下忍として猫を捕まえたりしていましたが、ナルトはもっと難しい任務がしたいと火影の前で駄々をこねました。そこで火影は第七班にCランク任務のタズナの護衛を命じました。しかし実はタズナはガトーという人物から命を狙われていました。もし他里の忍と戦闘になる場合は危険なため上忍が対応するA級任務となります。
その事実を隠していたタズナはカカシに責められつつも、第七班がタズナを家まで護衛することになりました。そうして波の国に入った第七班は再不斬に襲われます。何とか再不斬を退くことができましたが、カカシは写輪眼の使いすぎで倒れてしまいます。カカシの目が覚め、再不斬についてタズナの家で話しているとイナリが帰ってきました。この時初めてナルトとイナリは出会います。
イナリとナルトの第2部での再会シーン
波の国編以降はしばらくイナリ達がどうなったのか不明でしたが、『NARUTO(ナルト)』の451話で再登場するシーンがあります。木ノ葉隠れの里がペインに襲撃された後、壊滅状態の里では復興が進められていました。ナルトは綱手が重症を負ったことにショックを受けており、サクラは明るく励まします。しかしサクラもまたサスケのことで傷心中でした。
そんな二人に声をかけたのがイナリとタズナでした。この時が久々の再登場シーンでした。再登場したイナリは成長しており、背が大きくなっていました。成長したイナリは大工になり、復興のために依頼されて木ノ葉隠れの里にやって来ていたのです。イナリは以前のように弱虫な性格ではなく、頼りになる青年として心も成長していました。
ちなみに原作の451話では成長したイナリとタズナだけが描かれていますが、アニメオリジナルの400話では再登場シーンだけでなく波の国の任務のその後も描かれました。また400話では、いじめっ子達が改心して大工としてイナリと働いている姿も描かれています。
イナリのその他の名シーン
『NARUTO(ナルト)』にはイナリの名シーンがたくさんあります。どんなシーンがあるのか、ここではイナリの名シーンを紹介します。
名シーン①初登場
イナリの名シーンは初登場の時です。イナリの初登場は『NARUTO(ナルト)』の17話で描かれました。ちょうどカカシ達が再不斬との戦いに備えて修行をしようと話している時でした。イナリはガトーに刃向かっても勝てるわけがないと辛辣な言葉をナルトに言って怒らせていました。ナルトはイナリのあまりの態度に、一度痛い目に合わせてやろうと自室に戻ったイナリを追いかけました。
するとイナリの部屋からは泣き声が聞こえてきます。イナリは父・カイザの写真を持って泣いていたのです。ナルトはこの時事情は知りませんでしたが、イナリには何も言わずに修行場へと向かいました。
名シーン②ガトーが再不斬によって死亡した後
ガトーがいなくなったその後の波の国についてはしばらく描かれていませんでした。しかし木ノ葉隠れの里襲撃後、成長したイナリが再登場した時にその後のことが描かれています。イナリ再登場シーンは原作にもありますが、その後のエピソードはアニメオリジナルのストーリーです。アニメ『NARUTO(ナルト)』の400話では成長したイナリが再登場し、ナルトと再会するシーンから始まります。
成長したイナリを見たナルトは昔のことを思い出します。波の国の任務が終わった後木ノ葉隠れの里に向かっていたナルトは一楽ラーメンの券を忘れたことを思い出し、波の国へと引き返していました。その頃、イナリは一楽ラーメンの券を見つけてナルトに届けようとしていました。
そんなイナリにいじめっ子達が絡んでいると、ガトーの元部下がナルト達が波の国を去ったのを見計らって襲ってきました。そしてイナリといじめられっ子は拘束されてしまいます。このエピソードでは弱虫だったイナリがさらなる成長を見せ、いじめっ子達とも絆を深める人気のアニメオリジナルストーリーです。
ナルトのイナリの名言や名セリフ
イナリの名言①「ヒーローなんてバッカみたい…」
イナリには「ヒーローなんてバッカみたい…」という名言があります。この名言は『NARUTO(ナルト)』の17話で描かれました。17話では再不斬との戦いに決着をつけたカカシでしたが、ある違和感を感じていました。なぜなら、再不斬の死体処理をしに来た追い忍の少年がその場で遺体を処理しなかったからです。
カカシは再不斬が息をしていないのを確認していましたが、少年が再不斬にとどめを刺した千本という武器によって仮死状態にさせられていただけではないかと考察しました。再不斬が生きているなら再び狙われる可能性があります。そこでカカシは3人に修行をつけることにします。修行と聞いて張り切るナルトに、イナリは「面白くないよ…」と言います。
どうせすぐ死ぬだろうと言うイナリの言葉にナルトはムキになり、自分は将来火影になるスーパーヒーローだと宣言しました。するとイナリはこの名言を言いました。その後父の写真を見ながら泣いているシーンもあり、イナリがどれだけ父・カイザのことで傷心しているか分かる名言でした。
ヒーローなんてバッカみたい。そんなのいるわけないじゃん!!
イナリの名言②「僕も強くなれるかな…」
イナリには「僕も強くなれるかな…」という名言があります。この名言は『NARUTO(ナルト)』の23話で描かれました。イナリはナルトが自分達のためにボロボロになるまで修行をしている理由が分からず苛立っていました。その苛立ちをナルトにぶつけると、悲劇の主人公を気取るなと言われてしまいます。しかし後ほどカカシがナルトの境遇を話し、あの言葉はナルトが自分に言い聞かせてきた言葉だろうと言って励ましました。
その翌日、カカシ達が不在の時に家が襲われてしまい母がガトーの手下に連れ去られそうになります。母はイナリを助けるために、もしイナリに手を出したらここで舌を噛み切って死ぬと言いました。人質がほしいガトーの手下はそれを聞いてイナリを諦めます。イナリは母が危険な目にあっても勇気を出して戦うことができず泣きました。
その時、イナリはナルトとカカシに言われたことを思い出し、ある決心をします。この名言はその時のセリフです。イナリは勇気を振り絞ってガトーの手下へと突進していきました。その後ちょうど戻ったナルトに救われたので無事でしたが、ナルトは勇気を見せたイナリに泣き虫だと言ったことを謝りました。
ボクも……強くなれるかなぁ…!! …父ちゃん!!
ナルトのイナリのアニメ声優
石川静のプロフィール
アニメ『NARUTO(ナルト)』でイナリ役を演じているのは声優の石川静です。石川静とは1971年3月29日生まれの女性声優で、東京俳優生活協同組合に所属しています。少年ボイスを得意としており、アニメなどでは主人公に抜擢されることも多い声優です。1990年代から声優デビューしており、アニメ・特撮・ナレーションなどを中心に活動しています。
石川静の主な出演作品
石川静の主な出演作品には、『烈火の炎』の紅麗の幼少期役、『どっきりドクター』の本郷ユキヒロ役、『ライブオン CARDLIVER 翔』の天尾翔役、『こみっくパーティー』の大庭詠美役、『おもいっきり科学アドベンチャー そーなんだ!』のトモル役、『サルゲッチュ〜オンエアー〜』のカケル役、『カードファイト!!ヴァンガード』の葛木カムイ役などがあります。
ナルトのイナリに関する感想や評価
オビトとカイザ、、、!
— 🍥🔩カザト🍅🥗 (@KAZATO7610) October 18, 2017
いいね😂😂
両者共、涙なしには語れない人生を歩んでるよね(;_;)
でもオビトの意志はナルトに、カイザの意志はイナリに受け継がれてると思うと嬉しかったりする(^^)/
ナルトとボルトだよ🙌
でもうずまき一家は全員大好き☺
『NARUTO(ナルト)』に登場するカイザはイナリの心を閉ざすほどの影響を与えました。しかしその後、イナリはカイザの意志を受け継ぐほどに成長しました。イナリがカイザの意志を受け継いでいると思うと泣けてくるという方もいました。
ナルトのザブザとハクのとこ見てんねんけどナルトがイナリに「泣き虫呼ばわりして悪かったなありゃ無しだ!」って頭くしゃくしゃ撫でてるとこさ、親おらんくて里のみんなに意味もわからず嫌われてたのに人に優しく接することが出来るナルトってほんま強くて優しい人なんやなぁって涙した
— ゆうさとな▶︎ (@ysn_mha_8999) August 4, 2017
SNSではナルトのイナリへの接し方が好きだという方がたくさんいました。ナルトは昔から大人に嫌われて育ちましたが、腐らずに根は優しいままです。『NARUTO(ナルト)』の波の国編では辛い過去があっても、どんな相手にも優しく接するナルトの人間性が評価されていました。それまでのストーリーではナルトに共感できなかったけど波の国編のイナリとのやり取りで好きになったという方もいました。
「君よりツラい過去を持ってる」は余計な一言すぎって話を見かけて波の国編読み返してたんだけど、父こそ間違ってたからああなったって己を納得させてたイナリ、まさにかつてのカカシの境遇だと…気付いてしまっ…深読みしてしまう…親を知らないナルトと比較したのも…己を透かしたなら…闇…オビト…
— クズ処理場 (@KUZUKAGO7) November 19, 2018
『NARUTO(ナルト)』の波の国編では、カカシがイナリに対してナルトの境遇を話すシーンがあります。カカシがイナリを励ます言葉には賛否両論あるものの、カカシの過去を知った後にそのシーンを見直すとカカシとイナリの境遇が似ていることが分かります。そのため、自分とイナリの過去を重ねていたのではないかと考察している方もいました。
ナルトのイナリまとめ
イナリが『NARUTO(ナルト)』に初登場した時は心に傷を負っている弱虫な少年でした。しかし、ガトーの手下との戦いでイナリは成長し、大切な人のために戦う勇気を出します。そして再登場した時には以前よりも心も体も成長していました。
アニメオリジナルの再登場回で描かれたその後のストーリーでも、勇気を出して友人を救いました。イナリは原作の2巻から4巻と452話、アニメオリジナルでは400話で登場するのでぜひ活躍シーンを見てみてください。