代紋TAKE2の最終回をネタバレ!賛否両論の衝撃のラストと真実とは?

最終回の結末が衝撃的だったという漫画という事でピックアップされる事が多いのが代紋TAKE2です。賛否両論多くひどいとも言われる事もあるほどの最終回ですが、伏線も多かったとして称賛されていたりもします。今回は代紋TAKE2の賛否両論ある最終回の結末について、賛否の理由や結末での重要なポイントなどを代紋TAKE2の最終回についてネタバレありでしっかりまとめていきます。

代紋TAKE2の最終回をネタバレ!賛否両論の衝撃のラストと真実とは?のイメージ

目次

  1. 代紋TAKE2の漫画とは?
  2. 代紋TAKE2の最終回結末・伏線ネタバレ
  3. 代紋TAKE2の最終回は賛否両論?衝撃のラストがひどい?
  4. 代紋TAKE2の面白い理由
  5. 代紋TAKE2のカオリは死亡した?
  6. 代紋TAKE2の最終回に関する感想や評価
  7. 代紋TAKE2の最終回ネタバレまとめ

代紋TAKE2の漫画とは?

代紋TAKE2の概要

代紋TAKE2は1990年から2004年にかけて週間ヤングマガジンで連載されていたヤクザ漫画です。うだつの上がらないヤクザがタイムスリップして人生をやり直すというSF要素を組み合わせた内容は高い人気を集めています。タイトルのTAKE2は映画などの撮影物における「2度目のやり直し」から取られたタイトルになっています。

SF要素であるタイムスリップとヤクザものというそれまで交わる事のなかった要素を高い次元で融合した事を評価されており、的場浩司さんが丈二役を演じたドラマ化や全2本制作されているOVAアニメ化されるなどメディアミックス展開も行われた経験を持つ作品です。

代紋TAKE2のあらすじ

1979年、主人公の丈二は応援団員をしている大学生にすら喧嘩で敗れて詫びを入れされられてしまうほどうだつの上がらないヤクザの末端でした。そこから先何があってもうまくいかない人生を歩んだ丈二は1989年かつて弟分だった洋一の命令で他の組に鉄砲玉として結果として命を落とします。しかし次に丈二が目を覚ますとそこは1979年、大学生と喧嘩をしている場面でした。前回の人生の記憶を持つ丈二は2度目の人生を歩むことになります。

代紋TAKE2の最終回結末・伏線ネタバレ

最終回結末ネタバレ①主人公の阿久津の死

過去の経験と知識に若い身体を得て人生をやり直した主人公の丈二は独立系阿久津組の組長として順風満帆の人生を歩んでいました。途中もちろん丈二にとってひどい出来事がなかったわけではありませんが、ヤクザとしては成功した人生といえる人生を送りました。激動とも言える人生を送った丈二でしたが、運命の時がやってきます1989年、1度目の人生で命を落としたドブ川の近くを車で通りかかります。

自身が死んだ場所までしっかりと記憶していた丈二は車から降りてそこに立ち寄りますが、そこで恨みを買っていた者に銃で撃たれてドブ川に落下、1度目の人生と全く同じ形で死ぬという最後を迎えてしまうのです。どんな人生を歩んでも1989年のドブ川、ここで死ぬ事は丈二にとって変わらない運命のような物を感じさせるものになっていました。

最終回結末ネタバレ②GAME OVERの文字

間もなく意識を失い完全に死に絶えるという混濁状態の中、丈二の目の前にぼんやりと文字が浮かびます。その文字は「GAMEOVER」が反転したものでした。さらに丈二の目にはそのGAMEOVERの文字の向こう側に2人の小学生らしき子供達の顔が映るのでした。もちろん丈二は意味が分からず困惑する事になります。

最終回結末ネタバレ③ゲームの世界の話だった

ネタバレすると実は丈二はスーパーファミコンのゲーム「代紋くん成り上がれ極道の頂点」の主人公だったのです。丈二が見た反転したGAMEOVERの文字はゲームの中側から画面を見ていた為でその向こう側に見えた子供達こそがそのゲームのプレイヤーだったのです。これらのオチは丈二がいるゲームの中側ではなくゲームの外側、子供達視点で描かれる事になります。

子供の1人はあまりにも理不尽なGAMEOVERにバグ扱いしてしまうほどですが、もう1人の子供はクリアした事あるのかラスボスの正体を知っており、ラスボスについてネタバレします。それを聞いた子供はそんな展開はズルいなどと喚きます。そんな会話を繰り広げる2人はもう1度と楽しそうにしながら再びゲームがリセットされるのでした。

ゲームがリセットされる、つまり丈二は1979年、応援団員の大学生と喧嘩するあの日に戻ってきます。もちろん成り上がった2度目の人生を残したままです。そして丈二は3度目の人生を歩み始める事になり喧嘩している相手である大学生、2度目の人生ではその後子分になるサトシや土橋らを飲みに誘うという結末で締めくくられるのでした。

代紋TAKE2の最終回は賛否両論?衝撃のラストがひどい?

代紋TAKE2最終章はヤクザ漫画ではなくなる?

元々代紋TAKE2は最終回よりも前の最終章といえるストーリーの段階でひどいという声が多く上がっていました。それまではヤクザ同士の構想などを中心に丈二の成り上がりが描かれていたにも関わらず、テロリストとの戦いのようなストーリーになっていくのです。もちろんそれにはきっかけがあるのですが、そこに登場する武器の数々はあまりにもヤクザ漫画とはかけ離れた戦争物で描かれるようなものばかりになっていきます。

挙句の果てには「TOW」や「カールグスタフ無反動砲」「RPG7」など武器の名前だけじゃなく各武器の詳細な解説まで行われるなどヤクザ漫画からかけ離れていく代紋TAKE2最終章は長い連載期間を誇った代紋TAKE2だっただけに最終章のこの展開には多くの読者からひどいという声が上がるほどでした。

元々代紋TAKE2ではキャラが死ぬ事も珍しくなく時に丈二の子分や関係者が死ぬ事もありましたが、最終章では皆が丈二を守ろうとして瀕死になっていくような展開も見られます。組長という丈二の立場上の部分もあるとはいえ、常軌を逸した守り方なども見られ、これまで散々子分や舎弟の裏切りとも言える行為を描いていただけに違和感を覚えると言われるようなひどい展開になっています。

一方で最終回の結末まで読んだ後に考えるとこのような突拍子もないといえる展開を敢えてする事で、ゲームっぽさを演出したのではないかとする声も見られます。最終章という事もあって実際オチに直接繋がるような伏線やネタバレとも言えるような要素も展開された事も相まって、内容云々よりも最終章全体がオチに対して壮大な伏線だったと捉える事もできるのではないかと言われています。

代紋TAKE2最終回のオチはひどい?賛否両論だった?

なんとか最終章でも生き残った丈二でしたがその後最終回にて上記でネタバレしたような結末を迎えます。元々最終章の流れもひどいと言われていた所に上記でネタバレしたような結末として完結した為に賛否両論が集まる事になります。「15年近く続いた連載の最後の締めくくりがこれはない」といった長期連載に対しての締めくくりとしてはあまりにもひどいと言われる事になりました。

加えて2度目の人生で順風満帆だった丈二の死因が突発的な出来事であった事、最終回に最終章の結末から丈二の死、代紋TAKE2全体としての結末のネタバレなど多くの要素が詰め込まれた事が代紋TAKE2が打ち切り漫画っぽく見えてしまった事など最終回の結末がひどいと言われる要因となっています。どれだけ伏線を張ってもこれはひどいとする声も見られる程です。

とはいえ元々代紋TAKE2自体がタイムスリップ物である事、伏線などがないわけではなく、最初期から中盤、終盤に至るまでにしっかりと伏線は張り巡らされていた事などもあって称賛する声も多く上がっています。結末を知った上で読み返してみたら思った以上に伏線も多かったとするような声も見られます。また寝オチのような展開を予想していたファンも多くそれよりもしっかりした伏線回収したオチで良かったと安堵する声も見られます。

代紋TAKE2の面白い理由

面白い理由①タイムスリップもの

代紋TAKE2自体の連載が始まった当初時点でも既にタイムスリップもの自体は存在していましたが、多くの作品がタイムスリップを主題としているのに対し、代紋TAKE2ではタイムスリップを扱いつつも決して主題がそこにはないような描き方をしながら展開していく事、ヤクザ漫画とタイムスリップを組み合わせるのは新しいとして面白いとする声も多くなっています。

序盤こそタイムスリップした事が丈二に有利に働く場面もあり、実際に枠順を偶然覚えていた競馬で万馬券を当てて勝利を収めるなどするようなシーンも見られましたが、丈二自身も「そんなに都合の良いものじゃない」という程で物語が進む中でタイムスリップ要素は鳴りを潜めるようになっていきます。この潜め方からの結末が良かったとするような声も見られる程です。

タイムスリップを主題としない上に基本的にはヤクザ漫画として展開される事、タイムスリップした物の日常を描くような場面も多い事などタイムスリップを主題としてしまうと描けない部分を描いている点、タイムスリップした丈二自身が1度目の人生が散々だった事もあって一切戻ろうとしていない点などをさして面白いとする声も見られます。

面白い理由②サクセスストーリー

タイムスリップ要素を抜きにした単純なヤクザ漫画としても面白いとする声も多いです。丈二がヤクザ組織の末端構成員といえるような立場からヤクザの世界でどんどん成り上がっていく姿は見ていて気持ちがいいサクセスストーリーになっているのが良いとする声も多いです。

またヤクザを題材とする漫画やその他の媒体においてもその体系の複雑さを含めた内部事情を事細かに描いている事を評価する声も多いです。ヤクザ社会の独特な要素とも言える盃による兄弟のあり方であったり、シノギの作り方など他のヤクザ漫画などでは省略されがちな部分をしっかりとストーリーに組み込み、伏線として利用するなど魅せ方が上手かったとする声も多くなっています。

丈二の仲間になる人物も一癖二癖ある人物が多く、時には敵対した者を傘下に加えるような展開が描かれるだけに彼らをまとめる人望など丈二の成長も見ていてスカっとするという声も多いです。終盤にはあまりにも丈二にとってご都合主義的に進む事を疑問視した江原の行動などサクセスストーリーである事を生かした展開を盛り込むなどした事も面白かったとする声も見られます。

代紋TAKE2のそのサクセスストーリー具合は弱小校が強豪校を破って勝ち上がっていくようなスポーツ漫画的な側面を持っているとする声もあり、ヤクザ漫画特有の抗争などを描きながらも高揚感や達成感を味わえる稀有なヤクザ漫画だとする声も多くなっています。

面白い理由③丈二の成長

丈二の性格も成り上がりに合わせて成長していく姿がよりその高揚感を高めていくとする声も多いです。1度目の人生では31歳まで生きたとはいえ惨めな人生を歩んだ事もあって、タイムスリップした直後は軽薄で臆病な性格をしており、唯一の取り柄は断片的とはえい未来の知識がある事だけと言っていい状態でした。

しかし2度目の人生で多くの出来事を経験する中で人間として大きく成長していきます。その器の大きさはやがて日本中のヤクザから一目置かれる存在になるほどです。また成長していっても元来持っているヤクザには不向きと言われる優しさは変わっておらず成長する中にも変わらない部分があるというのも良かったとする声も多くなっています。

面白い理由④何かに気づいた江原の存在

いい意味でも悪い意味でも代紋TAKE2に丈二の前に立ちはだかる事になるのが江原です。最初は江原の陰謀を丈二が看破するような展開がされていくなど丈二が江原を倒すという構図で展開されていきます。しかり丈二が江原を打ち倒すと今度は江原が丈二に対して反攻を行う事になるのです。ここまでの展開だけであればいわゆるバトル漫画やスポーツ漫画のライバル的な立ち位置のキャラであるといえます。

しかし代紋TAKE2の江原は丈二の後ろに何かを感じます。ご都合主義的とも言える丈二の立身出世を疑問視するだけではなく丈二本人も誰かに操られているように感じ取り、丈二だけでなくその後ろにいる「神」とも言える存在を倒そうとしてくるのです。以降の江原の行動は普通に考えたら常軌を逸しているとも言えるような行動が目立つようになりますが、それも含めて最終回で描かれるオチに繋がる要素になっています。

これらの江原の不可解とも言えるような行動があったからこそ最終回のオチにも説得力が出ていたとする声も見られ、江原の存在は代紋TAKE2において非常に大きかったとする声も多くなっています。

代紋TAKE2のカオリは死亡した?

カオリとは?

カオリとは代紋TAKE2に欠かす事ができない女性キャラクターです。作中ではいわゆる「1度目の人生」の頃から登場しており、主人公丈二の憧れのホステスでした。2度目の人生でもホステスをしており、後に丈二と恋仲になり、丈二はもちろん、丈二が籍をおいた白浜組や、その後旗揚げした阿久津組にも出入りし組の世話を焼いていました。

ちなみに丈二はずっと丈二1度目の人生ではカオリは江原の恋人だったと思い込んでいましたが、本当はカオリは丈二1度目の人生では江原と面識がなく、恋人だった時期があるのは丈二2度目の人生の事であったりします。このような丈二の記憶の混濁が最終回の結末への伏線の1つとしても利用されています。

カオリは死亡した?

代紋TAKE2の主な舞台である丈二2度目の人生を恋人としてずっと支えたカオリはやがて丈二と婚約、結婚する事になります。結婚式の準備が進む中、カオリの前に現れたのが丈二2度目の人生で一時期恋人でもあった江原でした。この時の江原はそれまでの抗争から丈二への復讐、そして丈二を後ろで操る「神」を超える事に躍起になっていました。

そして江原はカオリを「丈二を誘き出す為の餌」として殺害される事になってしまいます。余談ですが、カオリは死亡した時点でまだ丈二には伝えていませんでしたが、そのお腹には丈二の子供を宿していた事を丈二は後から知る事になり、カオリの死に合わせて子供も一度に失った事を知り、江原との最終決戦のきっかけとなっていきます。

代紋TAKE2の最終回に関する感想や評価

ここからは既に代紋TAKE2を読了した人の最終回に関しての感想を紹介していきます。最終回には賛否両論ある代紋TAKE2ですが、どちらの意見の人も「驚いた」「衝撃的」だったとする点では共通しています。伏線が多く展開をある程度予想していたという人もネタバレの仕方、魅せ方には驚いたという声も多くなっています。

もちろん最終回に関して批判的な意見をする人の中にはオチ自体がひどいとする声もあります。最終回がひどいと酷評する人の中にはオチだけを指して言っている人も一定数いる程です。いくら伏線を張っていたとはいえ「子供が遊ぶゲームだった」という分類上は夢オチにも近いオチには納得ができないとする声が非常に多いのも事実です。

とはいえ、丈二や江原を中心に「リセット」「設定」などのフレーズを突如発したりと代紋TAKE2がゲームのシナリオである事を匂わせるような伏線もしっかり張られていた事からオチもある程度予想できたという声があるのも事実です。オチを予想できずにひどいという声を上げるのは流石におかしいという批判的な意見に対しての反論も見られる程です。

むしろ丈二がゲームのプレイヤーの思いを代弁しているかのようなセリフを発してるかのようなゲームっぽさを演出するような伏線の張り方をしておいて全く関係ないかのような終わり方をする方が問題だとする声も見られ、代紋TAKE2が打ち切り漫画に代表されるような中途半端な終わり方ではなく、伏線をしっかり回収した上での終わらせているのだから問題ないだろうとする声も見られます。

また今回は深くネタバレしていませんが最終回がひどいと言われる理由は最終回に至るまでの持っていき方、最終章で展開された対テロリストとの戦いであるとする声も見られます。きっかけはともかくとして明らかにヤクザ漫画の枠を超えた展開からの収束だった事、丈二を殺す為だけに一般人を巻き込みまくった展開が最終回の印象をより悪くしてしまったとする声も見られるのです。

あの出来事がゲーム上の演出として考えたら理解できないでもないと擁護するような声もありますが、だとしてもヤクザ漫画としての「抗争」に終始してほしかったとする声が多いのは間違いありません。もはや「戦争」といっても過言ではない程のヤクザ漫画としては過剰な演出で丈二ら主要人物が戦力的な意味合いでも蚊帳の外状態だったのもいただけないとする声が多いです。

とはいえ最終章にもひどいという声ばかりではありません、その単なるヤクザ漫画を超えた展開には普段ならヤクザ漫画を読まないような読者も呼び込んでおり、ファンを増やす事にも成功しています。タイムスリップ要素と組み合わせて普通のヤクザ漫画ではない事がインパクトを残す結果になったとする声も多いです。むしろそのインパクトの強さがあったからこそ完結後にも度々話題に上がるような作品になったとする声も見られる程です。

インパクトの強い終わり方と組み合わせ方、しっかり伏線を張った構成力なども相まって面白かったという声も多く、中には3度目の人生、或いはこの10年のループを乗り越えるような展開、最終回でプレイしている子供が言っていた「ラスボス」が明かされる展開やあわよくばラスボスを倒す所までを「代紋TAKE3」として描いてほしいという声も見られる程になっています。

元々代紋TAKE2の中で僅かに描かれている1度目の人生が2度目の人生とはかけ離れたものだった事、3度目の人生の冒頭でもどちらとも違う丈二の反応を含めた展開を見せている事からまた全く違う展開を見せるのではないかとして3周目がどのような展開になったのかという声も多くなっています。

代紋TAKE2の最終回ネタバレまとめ

代紋TAKE2は最終回がひどい漫画としてよく名前がクローズアップされる漫画です。確かに最終回のネタバレだけ読むとヤクザ漫画とは思えない衝撃的な展開で結末を迎えた作品といえますが、テーマの1つであったタイムスリップの秘密を始め、作中に張り巡らされた伏線をしっかり回収しての終わり方は良かったとも言われ、賛否両論ある形での終わり方を迎えています。

序盤から中盤などはヤクザ漫画としてはかなり細かくヤクザ社会の内部事情を描き抗争なども面白いと言われる作品だけにどうしても最終回がピックアップされがちですが、全体で見ると非常に面白い作品だったとする声も多い作品です。まだ代紋TAKE2を読んでいないという人はぜひ1度読んでみてはいかがでしょうか?

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