2018年07月15日公開
2018年07月15日更新
ワンピースがつまらない?読みにくい理由やコマ割りなどドラゴンボールと比較
ワンピースと言えば知っている人も多く、海外でも爆発的な人気がある作品です。ギネスに登録されたこともあるぐらいすごい作品ですが、やはり中にはつまらないという理由で途中から読むことを辞めてしまう人もいます。国内外でも人気のワンピースをつまらないと言う理由はなんでしょうか?ストーリーではなく、コマ割りや構図が下手で、ドラゴンボールと比較される事もあります。ワンピースをつまらないという理由が何か紹介します。
目次
ワンピースとは?
ワンピースは週刊少年ジャンプで1997年から2018年現在まで連載中の長期連載作品です。作者は尾田栄一郎先生で、海賊王を夢見ているルフィが仲間と共にひとつなぎの大秘宝を探して冒険する物語です。少年漫画の王道を貫いた作品となっていて仲間との友情やバトル、ギャグ、感動エピソードなどが盛り込まれ、壮大な世界観が繰り広げられています。ワンピースのアニメも1999年から現在まで放送中です。
国内累計発行部数は2017年10月の時点で3億6000万部を突破していて、日本国内の漫画では最高記録です。海外でもコミックス累計発行部数は7000万部を突破していて、全世界での累計発行部数4億3000万部を越えています。2015年6月15日に「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録にも認定されています。2017年には連載開始日の7月22日を「ワンピースの日」として制定しています。
ワンピースのアニメは「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」に続く長寿アニメ作品となっていて、東映アニメーションが制作したアニメでは最も長い作品でもあります。日曜日の放送という事もあり、残虐なシーンはカット、変更される事があります。原作に追い付かないように引き伸ばしが行われ、オリジナルストーリーが挟まれる事もあります。ワンピースの劇場版は尾田先生が製作総指揮を務めたものがあります。
ワンピースのストーリーは?
ワンピースでは海賊王「ゴールド・ロジャー」が遺した「ひとつなぎの大秘宝」を巡って多くの海賊が覇権をかけて争い、「大海賊時代」になりました。少年ルフィは赤髪のシャンクスと出会って海賊への憧れを募らせます。ルフィは悪魔の実「ゴムゴムの実」を食べて全身がゴム人間になってしまいました。憧れのシャンクスを馬鹿にする山賊と喧嘩をしたルフィは海に投げ込まれてしまいました。
悪魔の実を食べた能力者は一生泳げない体になってしまう為、海に投げ込まれたルフィは溺れかけます。しかも、巨大魚に襲われてしまい、絶体絶命のピンチに陥りますが、駆けつけたシャンクスが自身の片腕と引き替えにしてルフィを助け出しました。シャンクスは村を去る時に自分のかぶっていた麦わら帽子をルフィに預けました。以来、麦わら帽子はルフィのトレードマークとなります。
10年後、ルフィは育った村を旅立ち、仲間を探す旅に出ます。海賊王を目指しているルフィは「海賊狩り」のゾロを仲間に引き入れました。以降、ナミ、ウソップ、サンジと出会い、彼らを仲間にして「偉大なる航路(グランドライン)」を目指します。「偉大なる航路」に突入してから船医になるチョッパーと知り合い、アラバスタで敵側にいたニコ・ロビンも仲間として加わります。
その後もフランキー、ブルックと次々に頼もしい仲間が現れ、ルフィ達は航海をしていましたが、シャボンディ諸島でルフィが世界貴族を殴り飛ばしてしまい、海軍や人間兵器パシフィスタによって窮地に追い込まれます。麦わらの一味の前に現れたバーソロミュー・くまの能力によって、麦わらの一味は世界各地に飛ばされ、散り散りになってしまいます。ルフィはハンコックのいる島にとばされていました。
その島で兄のエースが公開処刑されることを知り、エースが幽閉されている「インペルダウン」に向かいました。エース奪還のために世界最強の海賊「白ひげ」が現れ、王下七武海と白ひげの戦いが始まります。インペルダウンに来ていたルフィは脱獄囚と共にエースの救出に向かいます。しかし、戦いの最中、白ひげ戦死し、一度はエースを助けたルフィでしたが、彼の目の前でエースも命を落としてしまいます。
自暴自棄になったルフィですが、仲間がいる事を思い出し、強くなるために世界中に飛ばされた仲間へ向けて「2年後にシャボンディ諸島で集合」というメッセージを送りました。ルフィのメッセージを受けた仲間達は2年の間に各々が強くなるために修行を始めます。2年の月日を経て、ルフィは仲間達と再会を果たします。合流したルフィ達は「魚人島」の危機を救い、「偉大なる航路」の後半「新世界」に突入しました。
新世界に突入した後、「ヴィンスモーク家」の一員という事がわかったサンジは四皇ビッグ・マムの娘との政略結婚のために連れて行かれてしまいました。政略結婚が成立するとサンジが仲間じゃなくなると知り、ビッグ・マムの元へ乗り込みに行きます。恩人ゼフを人質にとられたサンジは仲間との決別を選びます。結婚相手のプリンが自分を騙していると知り、幸せにすると決意したサンジは絶望します。
サンジと再会したルフィは本心を言えと求めると、仲間の元に帰りたいとサンジは言いました。ルフィは結婚式を壊してサンジの家族を救い出すと決意しました。ルフィ達は結婚式を壊し、追撃をかわしながらサニー号に辿り着くとホールケーキアイランドからの出航に成功します。ウェディングケーキを食べられない事に癇癪を起したビッグ・マムを鎮める為にサンジはプリンと共にケーキを作ろうとしています。
ワンピースはつまらない?
国内外で人気があるワンピースですが、一方でつまらないという声もあります。面白いという声が多い中でワンピースをつまらないという読者はなぜつまらないと思うのでしょうか?つまらないという理由はなんでしょうか?読む人の好みがあるので、もちろんつまらない、嫌いという人もいます。つまらないという読者がどうしてつまらないというのか紹介します。
ワンピースがつまらない理由1:読むのが面倒臭い
つまらない理由としてとてもシンプルですが、読むのが面倒臭いという理由があげられています。話が長すぎて読むのが面倒臭くなるという読者がいます。ワンピースの単行本は89巻まで発売されていて、かなりの長編です。一つのストーリーも丁寧に描かれている分、非常に長く、週刊連載で読み進めている人にとってはもどかしい、長いと感じてしまうのでしょう。連載の長期化により、読む事を苦痛に思う読者も増えてきました。
特に回想シーンが増えてしまい、現在の状況に戻るまでにかなりの話数を使ってしまう時があります。単行本で読んでいると気にならない場合もありますが、少年ジャンプで毎週読んでいる人からすると回想シーンが何週も続いてしまうとつまらないと思ってしまいます。自分の思い入れのあるキャラクターではなかった場合は特につまらないと感じてしまい、読まずに終わらせてしまったり、軽く読んでしまう方もいるのでしょう。
ワンピースのつまらない理由2:絵柄が見にくくなった
ワンピースの背景がごちゃごちゃしてきたせいで読みにくくなったという声があります。連載当初はシンプルで読みやすい構図でしたが、連載が進むにつれてアシスタントが増えた事もあってか、背景がごちゃごちゃしていたり、わかりにくい構図や、1ページの中にセリフが多くて読みにくくなったという理由があげられています。1ページの中にセリフがごちゃごちゃしていると目が疲れてしまい、読む事を辞めてしまう読者がいます。
連載当初は背景が白く、構図もシンプルで、読者は読むのがとても楽でした。しかし、アシスタントが増えて背景に力をいれられるようになると白い部分はほとんどなくなりました。その分、見る情報量が増えてしまい、文字の量も増えてしまったのに、絵もごちゃごちゃとしてしまったので連載当初のスピード感はなくなり、情報量の多さを処理できなくなって読む事をやめてしまったという読者が増えています。
ワンピースのつまらない理由3:登場人物が多い
ワンピースは長期連載の為、自然と登場人物が増えていきます。以前に出た登場人物が出ても、覚えていないという人も多くいて、わざわざコミックスを読み返して誰かを調べる手間も出てきてしまいます。急激に登場人物が増えてしまうと、覚えるのが面倒で自然とワンピースから遠ざかってしまうという人もいました。登場人物が多すぎると覚えるのも大変なので読む事を諦めてしまう人がいても仕方ないと言えるでしょう。
ワンピースの連載半ばまでは登場人物を自然と覚えられていたのに気づけば「こんなキャラいた?」という現象が増えてきました。登場人物がたくさんいる中で、物語の構成上、麦わらの一味以外のキャラクターにもスポットが当たるようになりました。麦わらの一味がまったくでない回想もあり、ルフィ達がどうしているか気にしている読者からすると正直、いらない回想シーンである場合もあります。
麦わらの一味でサンジが一味から抜けた時はまったく登場しない時もあり、サンジのファンからすればやきもきする展開だったでしょう。最近の回想シーンは麦わらの一味より、他のキャラクターのものが多く、感情移入させる為とはいえ、回想シーンを求めてないという読者もいるでしょう。麦わらの一味がどうしているのかを知りたい読者からすると他の登場人物を覚えていない、回想はいらないと考える読者もいます。
ワンピースのキャラクターに共感出来ないからつまらない
連載当初は登場人物が少なく、昔話もきちんと回想されていたのでキャラクターに共感出来ていましたが、次第に昔話の回想がなくなったり、回想シーンがあっても共感出来ないという事象が発生しています。共感出来ないと感情移入が出来ず、ストーリーに入り込むことが出来ないと言うファンもいます。全員がストーリーに入り込むのは難しい話ですが、多くの人を引き込むためにも物語を練りこむ必要があるといえるでしょう。
ワンピースのつまらない理由4:ストーリーを把握できない
ストーリーを把握出来ないという理由も、ワンピースの連載が長期化し、丁寧すぎることが弊害になっているとも言われています。ワンピースの新刊を読み始めても、前回のストーリーを忘れてしまったり、わからないことがあったりして、わざわざ前の巻を引っ張り出して確認する読者もいます。ワンピースの刊行スピードは早い方ですが、ストーリーの進みは遅いので、長期連載が仇となっているという評価もあります。
ワンピースのつまらない理由5:コマ割りが下手
ワンピースの読者の一部ではコマ割りが下手と言われています。セリフの量が1Pの中で非常に多く、これは作者の描きたいものが多く、選別が出来ていないからではと言われています。セリフが多くなったことでテンポが悪くなり、見せたいシーンがどれなのかわからないコマ割りに読むのが大変という声もありました。セリフの量とコマ割りの下手さのせいでストーリーがいきていないのではという感想もありました。
ワンピースのコマ割りについてはドラゴンボールと比較される事が非常に多いです。ドラゴンボールと比較される時は視線誘導についてが多くあります。ドラゴンボールのコマ割りは読者に対して非常に読みやすく出来ており、読者にわかりやすい視線誘導がされています。しかし、ワンピースの場合は読む方向に向かって視線誘導をしていないことが多く、構図も悪いので読者から何を見せたいのか伝わらないという声が上がっていました。
つまらないと言われるワンピースとドラゴンボールの構図を比較
ワンピースと比較されるドラゴンボールの構図やコマ割りは読者からは読みやすいと評判です。ワンピースと比較すると鳥山先生の構図やコマ割りの上手さが際立ちます。ドラゴンボールはキャラの位置がよく変わりますが、それが読みやすさに繋がっています。読者は漫画を読むとき、右から左へ読んでいきます。漫画の中の時間軸は左側が「未来」です。攻撃するキャラが右側になり、防御をするキャラが左側になります。
ドラゴンボールではキャラクターがどこかへ飛んで向かう時も左側へ向かって行きます。ドラゴンボールは時間軸に対してコマ割りや構図をしっかり意識して描いているので読者はスムーズに情報を得ることが出来、非常に読みやすい漫画になっているのです。ドラゴンボールの作者鳥山先生は広告デザイナーの仕事をしていた事もあり、人に読ませるにはどの構図やコマ割りにすればいいのかきちんとわかっているのでしょう。
ドラゴンボールと比較するとワンピースの構図、コマ割りは読者にとって読みにくいものとなっています。常に右から左に向かって読者は目線を動かしていくのに対し、ダメな例として比較されるワンピースはコマによって左から右に戻る事があります。視線が左右に動いてしまう為、自然と読む事に疲れてしまうのです。更に背景はごちゃっとしていて、セリフ量も多いのですから読者が読む事に疲れてしまうのは仕方ない事と言えます。
読みやすいドラゴンボールと比較すると構図やコマ割りでスピード感が違い、スピード感を求める読者にとっては疲れてしまうものになっています。時間をかけて読めばちゃんと理解出来るようになっていますし、ワンピースの背景やセリフをじっくり読みたい人からすれば背景が真っ白よりずっといい構図やコマ割りにみえるでしょう。ドラゴンボールとの比較がされやすいですが、読みにくいだけでじっくり読めば問題なく読めます。
ワンピースのつまらない理由6:絵が嫌い
この理由は非常にシンプルで、そもそもワンピースの絵が嫌いというものです。いくらワンピースのストーリーが良くても、絵が嫌いだと読んでいても苦痛でしかありません。絵の好き嫌いは読者によって様々なのでワンピースの絵が好きという人もいれば、ワンピースの絵は嫌いという人もいます。読者の数が多いのでシンプルな理由で嫌いな人もいます。
ワンピースのつまらない理由7:ストーリーが嫌い
ワンピースのつまらない理由でストーリーが挙げられています。話が長いしギャグがつまらない、ワンピースの感動のシーンが大嫌い、新しい土地で新しいキャラクターが出てきてイベントが発生すると鬱回想、鬱展開ばかりで疲れる、仲間ばかりで気持ち悪いなど王道を貫いているワンピースに共感できない人も大勢います。ストーリーも新しい登場人物が現れて問題が発生し、敵を倒すという流れなので食傷気味になる人もいます。
ワンピースは長期連載で、大まかな流れが同じで、同じものを続けている状態なので、強敵が現れたり、魅力的なキャラクターが現れても心に響かず、一辺倒に感じてしまう人もいます。国民に浸透している漫画だけにアンチと呼ばれる人も増えていきます。ワンピースを読まなくなった人は「昔はよかった」という人もいます。全員が納得できる漫画を作るのは難しいですが、少しでも改善されれば戻ってくる読者もいるでしょう。
ワンピースをつまらないという人は昔の読者が多い
ワンピースは20年近く続く長期連載です。国民的な漫画なのでアンチが増えてしまうのは仕方のない事です。ワンピースをつまらないという感想を抱いている人は「昔はよかったのに」という人が一定数います。昔のワンピースはやはり読みやすさがあり、セリフや絵の情報量も今と比較すると少なかった事もあり、スピード感のある話でした。昔の読者が今のワンピースと比較して離れてしまうのは悲しい事と言えるでしょう。
ワンピースのアニメはつまらない?
ワンピースのアニメも長く放送されています。ワンピースのアニメは原作と比較すると面白いという意見が多くあります。原作では遅々とした展開もアニメだとサクサク進むので原作を読むより楽という意見がありました。しかし、原作の進むスピードが遅い事もあり、アニメは追い付かないように引き伸ばしをされる事があります。ワンピースのアニメの引き伸ばしが酷いという声も一方であり、面白いのに勿体ないという意見もあります。
ワンピースがつまらないのは構成変更したから?
ワンピースがつまらないのは物語重視になったから?
ワンピースはバトル漫画であり、ストーリーを大切にしている漫画でした。しかし、最近は背景がごちゃごちゃして、1Pの中でセリフの比率が増えてしまい、キャラクターが動かない事も増えてきました。ワンピース連載当初は敵も強い人が多く、ルフィ達も苦戦していたので自然とバトルに引き込まれていく読者ばかりでした。ピンチに陥り、新しい力に目覚めて勝利を得るという展開はバトル漫画の王道です。
しかし、ワンピースの連載が進んでいくとルフィ達はどんどん強くなってしまい、更に強敵が現れるという王道を貫いているので、だんだんと読者が追い付けない次元での戦いになってしまったのです。大技を繰り出して敵を一撃で倒すという展開が続いてしまうと、読者は飽きてしまいます。そこでバトル漫画からストーリー重視の構成に変更していったのです。ストーリー重視になった事で、一つの物語が非常に長くなりました。
回想が長すぎてつまらない
ストーリー重視に変更した為、新しい場所で問題が発生した時、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」などの状況説明や、他のキャラクター達の思惑などの説明が入り、自然と登場人物が動かない構成になってしまったのです。しかも、説明したいことが多くあるせいか、セリフ量が増えてしまい、目で追って読むのが疲れてしまいます。ストーリーも長くなるので、前の展開を忘れてしまい、今の話を楽しんで読めなくなってしまいます。
物語が動いてバトルが始まっても、バトルの合間に過去の回想シーンなどが挟まってしまい、バトルが再開された時には前回のバトルの内容を忘れてしまうという事象も発生します。バトルを魅せる為にストーリー重視の構成にして登場人物の思いや過去を丁寧に描くようにした構成になりましたが、ストーリーをそれほど重視していない人からすると読む事が苦痛でしかなく、途中で読む事を諦めてしまうのです。
ワンピースがつまらない理由を紹介しました
ワンピースがつまらないと言われる理由を紹介しました。ワンピースは国民的な漫画ですが、構図やコマ割りで読みにくい部分があり、構図、コマ割りで読みやすいと絶賛されるドラゴンボールと比較されがちです。まだまだ改善の余地があるワンピースのコマ割りや構図がドラゴンボールと比較されないぐらい素晴らしいものになれば、読む事を諦めてしまった読者も再び読み始めるようになるでしょう。