【ハンターハンター】フェイタンのペインパッカーとはどんな念能力？強さを考察

フェイタンの『ペインパッカー』や強さについてまとめていく前に、プロフィールを紹介します。フェイタンについて詳しく無いという方も、こちらを事前に読んでおくことで後述の『ペインパッカー』についてのまとめがより一層分かりやすくなります。また、『ハンターハンター』の作品情報やあらすじも紹介しますので、盛りだくさんの内容となっております。是非チェックしてみて下さい!

『ハンターハンター』は、1998年から漫画家の冨樫義博が『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画作品です。2020年現在20年以上の長期連載となっており、『週刊少年ジャンプ』の中では『ワンピース』に次いで2番目に長い連載中の作品になっています。累計発行部数は7200万部を突破している大人気漫画で、アニメやゲーム、フィギュアなど、様々なジャンルにもメディアミックスされています。

くじら島に住む少年・ゴンは、ハンターである父親に会うために自らもハンターとなることを志しハンター試験を受けます。キルア・クラピカ・レオリオといった仲間と出会い、ハンター試験を突破したゴンはハンターとしての活動を開始し、ウイングやビスケといった師匠にも恵まれながら『念』と呼ばれる能力を会得してすさまじい勢いで強さを得ていきます。次々と現れる強敵に立ち向かうゴンは、父親に会う事は出来るのでしょうか?

フェイタンは盗賊集団『幻影旅団』の団員で、初期メンバーの1人です。団員ナンバーは2で、団長であるクロロと同じく流星街の出身となっています。生年月日は不明で、身長は155センチ、体重45キロです。基本的に黒いマントを身に纏っており、目は鋭い眼光を放っています。喋る時は語尾に『ね』を付け、『っ』の発音を抜くなど、中国人を思わせるような変わった言葉遣いをする事が特徴です。

しかし、激怒した際には母国語と思われる言葉に変わり、戦いの最中であったら技の威力も増します。ヨークシンにて、マフィアから『家族を辱める』と言われた事がありますが、フェイタンは『家族?何それ?』と発言しており、元々家族はいなかったことが分かります。旅団の中で行われた腕相撲大会では13人中5位にランクインしており、小柄ながらも腕力が高く、単純な力だけでもかなりの強さを誇っています。

念能力の系統は変化系で、技は今回の本題である『ペインパッカー』と『ライジングサン』となっています。盗みや殺しを生業としている『幻影旅団』ですが、フェイタンはその中でも屈指の残虐な性格の持ち主となっています。

ここからは、フェイタンの強さの秘密である念能力の技『ペインパッカー』について詳しくまとめていきます。『キメラアント編』にて初披露となった『ペインパッカー』ですが、いったいどんな技なのでしょうか?また、『ペインパッカー』には他にも種類があるという事で、そちらも検証していきます。さらに、フェイタンのもう1つの技『ライジングサン』についてもここで詳しく説明します。

フェイタンの『許されざる者(ペインパッカー)』とは、自分が受けたダメージを力として蓄積し、相手に一気に放つ能力です。その威力や内容は、今まで相手から受けて蓄積したダメージによって変動します。発動条件はフェイタンが我を忘れるほど激怒した時であるため、近くに仲間がいようとも手加減する事が出来ません。また広範囲に攻撃が及ぶため、『ペインパッカー』が発動すると仲間はすぐに逃げる事がお決まりとなっています。

作中で初めて『ペインパッカー』を発動したのは『キメラアント編』で、フェイタンがキメラアントのサザンと戦っている時でした。サザンの攻撃によって、フェイタンは念弾の攻撃を受け、さらに腕を骨折する攻撃を受けています。この2つの大ダメージを追った事で激高したフェイタンは『ペインパッカー』を発動しました。シズク曰く、前に『ペインパッカー』を見学しようとしたら死にかけたという事でした。

『太陽に灼かれて(ライジングサン)』は、『ペインパッカー』から派生した技で、具現化した耐熱服を全身に纏い、オーラを大きな太陽の玉に変えて放射熱によって周囲のもの全てを焼き尽くします。攻撃範囲は数百メートルにまで及び、固い皮膚を持つキメラアントであるサザンを一瞬で丸焦げにしていました。作中で初披露となった今回の『ライジングサン』はフェイタン曰く『少し弱め』という事で、最大火力では無い事がわかります。

『ライジングサン』は、腕の骨折と念弾による攻撃でかなりの威力を誇っていたので、もしもフェイタンが瀕死の重傷を負ったら計り知れない威力となる事は間違いありません。シズクが以前にフェイタンの技を見ようとして死にかけたという事は前述しましたが、他の旅団のメンバーも、フェイタンの『ペインパッカー』と『ライジングサン』の事は恐れているようです。

フェイタンとサザンの戦いは、『幻影旅団』のメンバーも数人見ていましたが、そのうちの1人であるフィンクスは、新人メンバーであるカルトに『今回使うやつに巻き込まれたらカルト瞬殺だぜ』と言っており、『ペインパッカー』には他にも種類がある事を思わせる発言をしていました。カルトは他にも種類があるに違いないと考えましたが、原作ではいまだ別の『ペインパッカー』は出てきておらず、真相は分からない状態です。

フェイタンは、『幻影旅団』の団員達で行われた腕相撲ランキングで13人中5位という記録でした。単純な腕の力だけなら、団長であるクロロよりも勝っている為、念能力無しの体術のみならクロロにも匹敵するのではないかと考えられます。また、この腕相撲ランキングは『ヨークシン編』時点でのもので、現在はヒソカが脱退し、ウヴォーギンは死亡している為、ランキングは3位に上昇している可能性が高いです。

ランキング9位であるノブナガや12位であるシズクは、『ヨークシン編』でのゴンが強化系の能力を発揮してやっと勝てるレベルであったため、それよりも強いフェイタンの腕力は想像もつかないものとなっています。ちなみに、フェイタンはサザンとの戦いの最中に、剣先に『硬』のオーラを集中させて貫こうとしましたが、サザンはそれよりも硬い皮膚を持っていました。キメラアントの皮膚の硬さも伝わります。

フェイタンの強さを語るうえで欠かせない要素が、移動スピードです。腕の力や、『ペインパッカー』などの技もフェイタンの強さを引き立てていますが、本当の強さの秘密は残像が出来るほどの圧倒的なスピードとなっています。暗殺一家であるゾルディック家で暗殺の修業を積んでいたカルトですらフェイタンのスピードを目の当たりにして何が起こっているのか分からず、青ざめた顔をしていました。

カルトは『幻影旅団』に入団してすぐに、ナンバー2になら簡単になれると自分の強さを過信していましたが、このフェイタンのスピードを見た事で考えを改めるようになります。しかも、サザンと戦った時のフェイタンは、それまで長らく戦闘をしていなかったため身体がなまっていた状態でした。もしかすると、本来のスピードであれば、『ペインパッカー』を使わずともサザンを瞬殺する事も可能だったかもしれません。

フェイタンは傘に刀を仕込んでいます。傘の髑髏の模様が入っている部分を外すと、刀が現れます。この刀は細い作りの為、相手と長期戦で切り合うというよりは、意表をついて一瞬で相手にとどめを刺す暗殺用だと考えられます。フェイタンの強さの秘密であるスピードを駆使し、一瞬で切りつけるという方法が、仕込み刀の主な使用方法となっています。しかし、サザンの皮膚には通用せず、刀が折れてしまっていました。

『ハンターハンター』は2020年現在『暗黒大陸編』となっていますが、フェイタンはブラックホエール1号の中で、傘を取りに行くという発言をしており、刀を直したか或いは新しい刀を手に入れた事が分かります。

フェイタンの傘は刀が仕込まれているだけでなく、持ち手にあるスイッチを押す事で先の部分を発射して攻撃する事が出来ます。フェイタンは突如サザンに向けて放ち、サザンのこめかみにダメージを与えていました。フェイタンのスピードにもついていっていたサザンも、意表をつかれてクリーンヒットを受けてしまうという失態を犯していました。

フェイタンは趣味に『拷問』を挙げており、相手をじわじわと痛めつける事を楽しんでいます。『ハンターハンター』の『幻影旅団編』で行われていたオークションでは、関係者を捕えて拷問していました。ゴンも一度旅団に捕らわれた際に、フェイタンに爪をはがされそうになるなど、拷問を極めているようです。しかし、フェイタンはただ単に拷問を楽しんでいるというわけでは無く、情報収集によって旅団内での信頼を集めています。

ウヴォーギンも、フェイタンが拷問した者が言った事は本当だと発言しており、フェイタンの拷問によって得た事に対する信頼が分かります。情報を聞き出す事に関しては、情報収集に特化した念能力を持ったパクノダが1番だと分かりますが、おそらくフェイタンはそれに次いだ情報収集能力の持ち主だと考えられます。

フェイタンは言うまでもなく、キリっとした目が特徴の端正な顔立ちをしたイケメンです。普段は黒いコートで口元まで隠している為、素顔を見れる機会は少なくなっていますが、少年系の顔に美しい白い肌を持ったかっこいい見た目をしています。ヨークシンでのオークションの時にはスーツをビシっと着こなしており、ファンから人気のファッションとなりました。

『幻影旅団』は、2人1組で行動する事が基本となっていますが、フェイタンはフィンクスと組む事が多いです。フェイタンとフィンクスは旅団内の中でも慣れ合う事が嫌いなようですが、そんな2人だからこそ気が合って長く一緒にいれるのかもしれません。また、フェイタンは度々フィンクスの事をからかっては面白がっており、フィンクスと一緒にいることを楽しんでいる様子です。

フェイタンはヒソカが『幻影旅団』の団員だった頃、『ワタシ、ヒソカ嫌いね』と発言した事があり、かなり嫌っている事が分かります。フェイタンは拷問好きで冷酷な性格をしていますが、旅団に対する愛情は本物です。しかし、ヒソカは1人行動が好きで旅団の秩序を乱していた事から、嫌いになったのだと考えられます。

フェイタンの訛っている言葉は、彼の最大の魅力といっても過言ではありません。拷問好きで絶大な戦闘力を誇るフェイタンですが、この訛りのある言葉を聞くと可愛くも感じられ、ギャップを生み出しています。

フェイタンは旅団の初期メンバー達と同じく流星街の出身となっていますが、1人だけ言葉が違います。そのため、生まれは違う地域だと考えられますが、それが『暗黒大陸編』に登場するカキン王国なのではないかという噂が浮上しています。なぜなら、カキン王国のマフィアであるソンビンという人物が、フェイタンと似た言葉を使っていたからです。しかし、これについての真相は原作ではまだ語られておらず、噂の域を出ません。

フェイタンの『ペインパッカー』や『ライジングサン』は、フェイタンがキレた時に発動する念能力で、仲間もろとも消し炭にする技となっているので仲間にも怖がられています。いつも冷静なフェイタンですが、その分キレると『ペインパッカー』を発動して、自分でも制御できない強さを発揮します。しかし、普段とキレた時のギャップも、フェイタンの魅力の1つです。

フェイタンが何故『ペインパッカー』という念能力を自分の技にしたのか考察している読者がいました。おそらく過去に虐待や拷問などで痛みを強いられる事がきっかけではないかという考えのようです。たしかにそれが本当だとしたらつじつまが合い、『ペインパッカー』や『ライジングサン』を使う事にも納得がいきます。

アニメ版『ハンターハンター』でも、フェイタンがキレて『ペインパッカー』や『ライジングサン』を発動し、フェイタンが母国語を話しますが、実はこの時のセリフは、セリフを逆から読んでいるだけだそうです。これは、声優を務めた山口勝平の案だという事で、逆再生にすればよく分かります。

暑い日差しが差し込む天気の日に、まるで『ペインパッカー』や『ライジングサン』のようだという面白いツイートをしている方がいました。印象に残る能力だからこそ、ファンが気兼ねなく冗談にも使える言葉になっています。

『ハンターハンター』に登場するフェイタンの念能力『ペインパッカー』についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?フェイタンの強さに大きく貢献している『ペインパッカー』は、実は数種類あるという事が分かり、今後もフェイタンの活躍に目が離せません!