フィンクスの強さと能力を考察！幻影旅団フェイタンとの関係は？【ハンターハンター】

ハンターハンターのフィンクスの強さや能力に触れる前に、まずは「ハンターハンター」とフィンクスとはどのようなものなのかを紹介していきます。また、フィンクスの狙いはどのような目的なのかと言うことにもここで触れていきます。

まずは、フィンクスが登場するハンターハンターとは何なのか見ていきます。ハンターハンターとは「週刊少年ジャンプ」で1998年14号から連載を開始した漫画で、休載を何度も挟みつつも現在まで連載が続いています。その連載期間は、現在「ワンピース」に次いで2位となっている作品です。

単行本にして36巻、7000部を突破している人気の作品です。またハンターハンターは休載が長期に渡ることでも有名です。1999年以降は毎年休載をしており、毎度休載の旅にニュースに挙がる程です。主人公である少年ゴン=フリークスが自身の父親を探すために、父親と同じ職業であるハンターになり冒険に出ていく物語です。

ここまでハンターハンターがどのようなものなのかが簡単に紹介してきました。そこで次はハンターハンターに登場するキャラクターであるフィンクスとはどのような人物なのか見ていきます。フィンクスは、本名はフィンクス＝マグカブで、幻影旅団という殺しや盗みを主な活動とする盗賊の集団の一員です。

その幻影旅団の初期からのメンバーの内のひとりで、団員ナンバーは5番です。幻影旅団は流星街という、この世界で言う所のスラム街の更に酷い所の出身であるため、フィンクスもその街の出身です。そのため、フィンクスは自分の生年月日や血液型などを知りません。

その容姿は常にオールバックのような髪型で、服装は古代エジプトの装束やジャージのようなものの2パターンをその時によって着こなしています。フィンクスの性格は非常に残酷で、敵対する組織の人の首を容赦なくへし折るなど、残虐な行為が目立ちます。

先ほど述べたようにフィンクスは冷酷な一面がありますが、幻影旅団の仲間に対する思いは人一倍強く想っています。それが大きく表れている言動が、ヒソカの殺害をもくろんでいるという点です。ヒソカは幻影旅団を欺いた挙句、幻影旅団の一員であるコルトピとシャルナークを殺害しています。

仲間が殺されたのだから幻影旅団はヒソカに恨みを持って当然だと思う方もいるとは思いますが、幻影旅団は全員が一枚岩に想いを持っているわけではありません。一部のメンバーはヒソカの殺害をあくまでも仕事だと捉えていたり、ヒソカの能力との相性が悪くて断念したりしています。

このように同じ幻影旅団でもヒソカに対する敵意に温度差がありますが、フィンクスは明らかにヒソカの殺害に積極的な姿勢を見せています。例えば、捕まえたマフィアたちには身長が190cm以上の人の部屋番号を控える様に命令します。フィンクスにとって幻影旅団のリーダーのクロロだけではなく、そのメンバーも大事な存在と考えています。

幻影旅団はリーダーのクロロを筆頭に、強力な念能力を使える人たちの集団です。そして勿論、その幻影旅団の一員であるフィンクスも協力な能力を持って自在に扱っています。そこで、こここではフィンクスの強さとその能力について見ていきます。

ハンターハンターにおける能力は「念能力」と呼ばれ、6つの系統に分かれています。フィンクスの念能力は、その6つの内の「強化系」であると考えています。この系統の能力の強さは、オーラで肉体を強化したり治癒したりできるところです。主人公の内の一人であるゴンと同じ系統の念能力で、比較的に真っすぐで単純な人に多い能力です。

しかしフィンクスは見かけは筋肉バカのようですが、念に関する知識も豊富で敵を倒すのに大きな役割を果たしています。さらに、強化系の念能力は基本的な修行をするだけで独自の必殺技が作れるところも大きな強さの要因となっています。では、フィンクスの必殺技とはどうのような技なのでしょうか。次の章で見ていきましょう。

強化系であるフィンクスの必殺技として代表的な技は「廻天(リッパー・サイクロトロン)」が挙げられます。この技は増強したオーラを使うことで、パンチの威力を上げられるというものです。どうオーラを増強するのかというと、腕を回すだけです。腕を回せば回すほど、オーラが増強していきます。

強化系の念を持つ人の性格として多いのが、良くも悪くも単細胞であることです。そしてフィンクスも例外に漏れず、必殺技に関しては考えながら腕を回している訳ではありません。そのため、なぜ腕を回すと力が強くなるのか、どのくらい回すとどのくらい力が強くなるのかなど細かい所をフィンクス自信ですら良く分かっていないようです。では単細胞なフィンクスには、必殺技の他に能力はあるのでしょうか。

真っすぐな性格に多い強化系の能力ですが、フィンクスは単純な一面があるだけではなく冷酷な一面も持ち合わせています。さらに同じ幻影旅団の一員であるウボォーギンと比較すると、力の強さより速さを重視した体型をしています。そのため、強化系の中でもバランスを重視した強化系能力者ではないかとも予想できます。

しかし必殺技として登場した廻天(リッパー・サイクロトロン)のは典型的なパワータイプの能力です。したがって廻天以外にも、技を隠しているのではないかとも予想できます。その技はこれからのストーリーで登場していくかは不明ですが、ぜひフィンクスの注目をしておきたい点です。

次にフィンクスの念能力の強さだけではなく、他の能力についても注目していきます。ここでは、念能力も含めた5つの観点からフィンクスの能力を分析していきます。まず念能力や身体能力、リーダーシップ、人望、分析能力です。まず念能力ですが、先ほども述べたようにフィンクスの能力には未だ知られていない一面があると予想されています。したがって、かなり優れた念能力者ではないかと考えられます。

次に、身体能力です。フィンクスの体型は細めであるのにも関わらず、その腕力は幻影旅団内ではウボォーギンに次ぐ力があります。さらに敏捷性や柔軟性などの総合的な身体能力を鑑みると、身体能力は幻影旅団でトップであると考えられます。

一方で、リーダーシップは高いとは言えません。なぜなら、フィンクスの発言によって幻影旅団の分裂を招きそうになったことがあるためです。しかし、それだけフィンクスの発言力の高さがあるということが窺えます。更に人望に関しては、高いとも低いとも表現できません。なぜなら冷酷な性格であるのにも関わらず、強く仲間思を思っている節があるためです。

そして分析能力は、高いという事はできません。フィンクスは考えることよりも行動を優先させる傾向にあり、その言動は幻影旅団のクロロが捕まえられた時にも顕著に表れています。分析能力など冷静に考えてかあら行動を取るのは、フィンクスの専門外であるようです。

フィンクスの能力は単純に腕を回して力を強化するものであるため、ハンターハンターのファンの間では最強説と最弱説の2つに大きく分かれています。そこで、ここではフィンクスの能力が最強説と最弱説をそれぞれ紹介していきます。まずハンターハンターのファンでは大多数を占めている最弱説の根拠を見ていきます。

まずこの廻天は腕を回すための長い溜めが必要であるのにも関わらず、ハンターハンターの主人公であるゴンの必殺技の様に放出系や変化系の能力を出す事ができません。さらに、腕を回す回数と威力の関係を本人が把握していない点も大きな問題です。なぜならパンチの加減が出来ないため、余計にオーラを消費することに繋がるためです。以上の2つの理由からフィンクスの能力は実践に使えず、最弱なのではないかと言う説があります。

次に最強説を見ていきます。廻天の最大の魅力は、やはりその威力の強さです。防御がかなり高いキメラアントを一撃で粉砕し、跡形もなくできる威力の強さを持つのはフィンクスだけです。最弱説で比較したゴンの必殺技の威力ではそこまで威力を与える事が出来なかったことを鑑みると、同じタイプの能力であっても威力に大きな差があるということが分かります。

フィンクスは、多くの強化系の人間の性格と同様に単細胞です。しかし、フィンクスは他の強化系の能力者とは異なり「強化系」の章で述べたように､念の知識も豊富に持っています。その描写は以前からもありました。例えば、ゴンとキルアに死後の念によりクロロに念を掛けたクラピカは殺せないことやフェイタンが弱々しい放出系のオーラで大ダメージを貰ったことなどを伝えていました。

これらより、フィンクスは念を幅広く理解していることが分かります。そしてさらに幻影旅団の中でも数少ないタイプである、その念の知識を身体ではなく知識として身につけたタイプであることもうかがうことができます。

幻影旅団はリーダーであるクロロを筆頭に、その他12人の団員で構成されています。13人で行動をすると、かなり目立つため彼らは常に2人1組で行動をしていきます。この組み合わせは、その都度団員の能力などを考慮して決めているようですが、フィンクスとは毎回同じ団員が行動を共にしています。その団員とは、フェイタンです。そこで、ここではフィンクスとフェイタンの仲の良さについて紹介していきます。

まず、フェイタンとはどうのような人物なのか紹介していきます。フェイタンの本名はフェイタン＝ボートオ、団員ナンバーは2です。やや長めの黒髪で、いつも口元まで隠れるロングコートを身にまとっています。生年月日はフェイタン自身も知らず、ほとんど素性が不明です。他の団員と同様、流星街出身であるため身寄りがないと考えられます。

念能力は「許されざる者(ペインパッカー)」と言い、フェイタン自身が食らった攻撃によって敵に与える威力が変化するものです。例えば、ザザンに対しては「太陽に灼かれて(ライジングサン)」と言う技を用いて、小さな太陽を出現させザザンと共に一面を焼きました。この話からも分かるように、フェイタンの念能力は周囲で見ている人も巻き込むものです。しかし本当の強さは明かされていない、まだまだ謎の多いキャラクターです。

フィンクスとフェイタンの関係は、ヨークシンシティ編から遡ります。幻影旅団はマフィアのオークションに出品される商品を盗みに行きました。このとき、その場にはフェイタンしかいませんでした。その後、幻影旅団の一員であるノブナガとマチを追跡していたゴンとキルアですが、その2人を更に追跡していたのがフィンクスとパクノダでした。

そして更にその後、ノブナガを除いた旅団全員がマフィアに攻撃を仕掛けた時からフェイタンとフィンクスの2人が動き出します。そしてその2人はクロロがクラピカに捕らえられた時に、救出を優先したい他の団員に対して真向から否定します。2人共クロロのことが大好きでしたが、死を覚悟して作ったクロロのルールに従おうとしたのです。その点で2人は完全に一致団結していました。

フィンクスとフェイタンの関係は、念能力者だけが入れるゲーム「グリードアイランド」編でも見られます。まず、このゲームに最初に参戦した幻影旅団のメンバーはフェイタンとフィンクスです。ただ2人はただ単に楽しむつもりで来たと言っているため、普通に友達と遊ぶような感覚で来ていたようです。ゲームに入った当初も2人は共に行動しますが、途中で分かれます。

しかし特に仲たがいをしたのではなく、1週間以内にどちらがよりプレーヤーを殺せるかと言う競争をするためでした。フェイタンもフィンクスも幻影旅団の中で残虐な方であるため、普通に人を殺すことがゲームのような感覚になっています。ただ、このように2人は競争して遊べるような関係であるようです。

キメラアント編でも、フィンクスとフェイタンは共に行動をしています。このとき彼らは流星街を巣くったザザン達の盗伐に向かいます。その戦闘の際、フィンクスはフェイタンに向かって「フェイ」とあだ名で楽しそうに呼びかけています。実際、幻影旅団の中でも名前が少し長いメンバーは頭の2から3文字を取って呼ぶこともある様です。

ザザン討伐中に一緒に向かった幻影旅団のメンバーは、フィンクス、フェイタン、カルト、シズク、シャルナークそしてボノレノフでした。このときのフィンクスはかなりテンションが高めでしたが、これも一緒にいるメンバーとも関係があるのかもしれません。

仲良しなフィンクスとフェイタンは、ブラックホエール1号の中でも行動を共にしています。幻影旅団の一員であるノブナガに付きそうという名目は一応ありますが、フェイタンとフィンクスは仲良しであることが窺える会話を繰り広げています。

ノブナガはフェイタンやフィンクスとは真逆のタイプで、少し繊細そうなタイプです。そのためなのか、フィンクスとフェイタンの2人でノブナガを結構いじっています。この後、敵に襲われたりヒソカに遭遇したりする未来が待っていそうですが、この性格的に相性の悪い3人は果たして共闘するのでしょうか。今後の展開に注目です。

次に、ハンターハンターで人気のある幻影旅団に所属しているフィンクスの魅力はどこにあるのでしょうか。フィンクスはハンターハンターのメインのキャラクターではありませんが、その魅力はたくさんあります。そこで、ここではフィンクスの魅力について注目していきます。

前にも記述した通り、フィンクスは冷酷な性格をしています。またフィンクスに限らず、窃盗や殺しを稼業としている幻影旅団のメンバーは、基本的に全員冷酷と言える性格をしています。しかしクロロがクラピカにさらわれた際にはフィンクス、フェイタン、シャルナークの3人はクロロの奪還ではなく、クラピカの殺害を優先させようとしました。

一見冷酷な判断に思える選択肢ですが、これは幻影旅団の掟に従ったものであったためクロロも救出を望んでいる訳ではありませんでした。このように旅団のルールを最優先にしているフィンクスはかなり真面目で、幻影旅団全体のことを考えての行動です。

この性格もあってフィンクスは一時旅団のメンバーとの対立を招いたものの、それは幻影旅団を思っての行動です。そのため、フィンクスは全体を見渡せる冷静さと仲間思いな性格も共に兼ね備えているとも言うことができます。

上記のようにフィンクスは命を軽く扱うような冷酷さがあります。その一方で自分の理念や考え方を戦闘においても貫き通す、熱い一面も持っています。その理念や考え方とは、慈善でやる殺しについてです。フィンクスは慈善で行う殺しを好んでおらず、戦闘においては最期まで敵は敵として闘いたいと考えているようです。

その姿勢を貫き通した結果、自身の出身地である流星街の住人を助けたことになります。フィンクスも何だかんだと理由を付けてはいましたが、流星街の人たちを救おうとはしていたようです。このように素直とは言い難い性格ではありますが、フィンクスはフィンクスなりの信念や考えを持って行動をしているようです。

残酷な性格の項目で紹介したように、フィンクスは誘拐されたクロロが殺害されても仕方がないという姿勢を取っていました。しかしフィンクスも他の団員と同様に、本当はクロロが大好きです。特に分かりやすいのが、キメラアントに替えられた流星街の人たちを滅ぼした後のことです。フィンクスはクロロのことをしきりに気にしています。

シャルナークの元に掛かって来た連絡をクロロからの物かとドキドキしていたり、「ただ待つ身をつれーな」とつぶやいたりしていました。その様子を見たフェイタンとシャルナークが片想いの女の子みたい、乙女チックだと小馬鹿にする程です。ヨークシンでは一見冷たそうに見えるフィンクスですが、実はクロロのことが好きです。2人に小馬鹿にされて怒っていたフィンクスですが、少しひねくれているだけで本当は真っすぐな性格です。

ここまでハンターハンターのキャラクターの1人である、フィンクスの特徴や性格などについて注目してきました。しかしアニメ版のフィンクスは、どのような印象なのでしょうか。そこで、ここではアニメ版のフィンクスの印象を左右する大きな要素の1つである、声優さんについて見ていきます。

ハンターハンターは2つのテレビ局によって、アニメ化がされています。さらに、その2つのテレビ局によってフィンクスの役を務めた声優さんは異なります。フジテレビ系でのものが松本吉朗さん、そして日本テレビ系でのものがKENNさんです。この記事では、フジテレビ系でのアニメでフィンクス役を務めた松本吉朗さんにフォーカスしていきます。

まず松本吉朗さんにプロフィールに注目していきます。松本さんは1972年12月5日生まれで、出身地は兵庫県です。趣味はカートやダーツ、料理で特技はバスケットボールと関西弁で、特に料理においては調理師免許を取得しています。現在アニメやナレーション、そしてドラマだけではなく、舞台などでも活躍を果たしている声優さんです。

次に、松本さんの他の出演作について見ていきます。アニメでは「テニスの王子様」の佐々部、スミスや「ロビーとケロビー」の警察ロボ(パトラン)、「School Days」の澤永泰介など多数に及びます。更には劇場版では「ベルセルク黄金時代編」のコルカス、その他にもラジオやテレビCMなどの出演も果たしています。

その出生は不明ですが、フィンクスの誕生日を祝っている反応が多いようです。さらに幻影旅団の他の団員、特にフェイタンとの絡みが多いイメージがハンターハンターのファンにもあるようです。さらに、普段きりっとしているフィンクスを団員みんなでいじりたくなってしまう様です。

漫画でのフィンクスとアニメなどのフィンクスの声のイメージが一致している様で、フィンクスのキャラクターソングが好きな方も多いようです。漫画のイメージを崩さず、さらにキャラクターのことが好きになれるような歌が見つけられることを共有したくなってしますようです。

以上ハンターハンターに登場するキャラクターである、フィンクスの強さや能力について紹介してきました。まだまだ謎の多いキャラクターであることは否めませんが、フィンクスそして幻影旅団の今後の展開を楽しみにご覧ください。