【ワンピース】シャボンディ諸島でくまがルフィを助けた理由は？麦わらの一味になる？

バーソロミュー・くまについて紹介する前にバーソロミュー・くまが活躍するワンピースについても簡単に紹介しておきます。

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて連載されている海賊を題材とした少年漫画です。少年漫画らしい夢への冒険や仲間との絆といったテーマを持ち、これらのテーマを壮大な世界観、物語の中に散りばめられた数々の伏線が様々な考察を生み高い人気を獲得しています。その人気は日本国内に留まらず海外でも42の国と地域で翻訳版が展開されています。

人気だけではなく評価も高く、国内外の様々な賞を受賞している他、日本国内の様々な出版記録を更新し、海外では「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録にも認定されています。メディアミックス展開でもそれぞれの媒体で高い評価を受けるまさに日本を代表するコミックシリーズの1つです。

海賊王を目指すルフィは故郷のフーシャ村を飛び出し海賊としての冒険を開始します。各地で冒険や戦闘、仲間との出会いを繰り返しながら東の海（イーストブルー）、偉大なる航路（グランドライン）を冒険していきます。

迷い込む形で入ってしまった深い霧の海域「魔の三角地帯（フロリアン・トライアングル）」で王下七武海の1人ゲッコー・モリアと死闘を繰り広げる事になった麦わらの一味。最後には全員の協力を持ってゲッコー・モリアの用意したオーズを倒す事に成功します。死力を尽くした麦わらの一味の前に姿を見せたのがゲッコー・モリアと同じ王下七武海に名を連ねるバーソロミュー・くまでした。

バーソロミュー・くまは暴君の異名を持った海賊でワンピースの物語開始時点から世界政府公認の海賊である王下七武海に所属する海賊です。王下七武海の中で唯一世界政府に従順な存在として重宝されており、自ら志願して人間平気パシフィスタになる人体実験を受けています。ただし必ずしも従順というわけでもなく政府の意志に反する行動の1つが今回紹介するシャボンディ諸島にて麦わらの一味を飛ばした事で助けた事です。

悪魔の実「ニキュニキュの実」の能力者で、掌にある肉球で触れるとあらゆる物を吹き飛ばす事ができます。この能力は物体だけでなく「蓄積したダメージ」など実体のないもの、大気などあらゆるものを弾き飛ばす事が可能です。かつては革命軍の一員としてドラゴンやイワンコフと活動していた時期もありますが、その経緯などについては不明なままです。

くまがルフィ達麦わらの一味を世界各地に飛ばした理由についてはシャボンディ諸島編にてくまがレイリーに接触した際に言及しています。くまは革命軍の幹部であり縁があって麦わらの一味を逃したいという理由を伝えているのです。この縁というのが何を指すのかは不明でしたが、ルフィの父親が革命軍のトップであるドラゴンだと判明した事でドラゴンの息子という縁があった事が明らかになります。

2020年5月現在判明している理由はこれだけです。くまは戦闘中だった事もあり真意を語っておらず、その後は人体実験によって感情を失ってしまったのでくま自身の口からこの行動の理由が明かされる事は無くなってしまいました。ただくまはシャボンディ諸島での戦闘後、レイリーの元を訪ねて助けた事とルフィを飛ばした方向をレイリーに伝えているので助けたという認識があるのは間違いありません。

状況を整理する為にバーソロミュー・くまがシャボンディ諸島に訪れた目的についてもまとめておきます。

くまはシャボンディ諸島編時点では「世界政府に従順な王下七武海」であり言ってしまえば海軍側の勢力の1人と言えます。初めて麦わらの一味と出会ったのはスリラーバーク編のラストです。黒ひげの王下七武海入りの報告にゲッコー・モリアの元を訪れた所、ゲッコー・モリアは麦わらの一味によって倒されていました。この時海軍からはゲッコー・モリアが倒れた事を知る者の抹殺を命じられ実行に移します。

スリラーバーク編では最終的にゾロの命がけの懇願により麦わらの一味を見逃して帰還する事になります。シャボンディ諸島編ではルフィが天竜人を殴ったという事件により海軍大将である黄猿が呼び寄せられると科学部隊の戦桃丸とパシフィスタと共にくまもシャボンディ諸島に到来する事になりました。このように麦わらの一味の命は海軍大将も狙っており海軍の立場から麦わらの一味を助ける理由はありません。

海軍の戦力であるくまのもう1つの顔が革命軍の幹部という立場です。革命軍の幹部という立場はシャボンディ諸島編時点でくま自身が発言している他、マリンフォード頂上戦争でのイワンコフや、新世界編以降のサボなどもくまが革命軍の幹部であった事を認める証言をしています。実際にサボの過去編ではサボに戦闘の手ほどきをするくまの姿が描かれており、長年革命軍として活動していた事は明らかです。

くまが王下七武海に入り世界政府に協力的な姿勢を示す理由は不明ですが、少なくとも革命軍のトップであるドラゴンはその理由を把握しているような描写が描かれています。そしてくまはルフィがドラゴンの息子だと知っているのでやはり革命軍の幹部という立場からシャボンディ諸島編にて麦わらの一味を飛ばして助けたと考えるのが妥当です。

シャボンディ諸島での麦わらの一味への協力的な姿勢から長年考察されているのがくまの麦わらの一味への加入です。なぜそんな考察が生まれたのかと言えば、その理由の1つとして挙げられているのがくまの持つニキュニキュの実の能力です。麦わらの一味の悪魔の実の能力者であるルフィ、チョッパー、ロビン、ブルックはそれぞれの悪魔の実の名前を数字に変換する事が出来ます。

ルフィのゴムゴムで5と6、チョッパーのヒトヒトで1と10、ロビンのハナハナで8と7、ブルックのヨミヨミで4と3に変換でき、麦わらの一味の悪魔の実の能力者の中で足らない数字が2と9です。この事からニキュニキュという悪魔の実の名前を持つくまが麦わらの一味に加わるのではないかと考察されてきました。

語呂合わせ的な形でシャボンディ諸島編展開後から長く考察されているくまの麦わらの一味加入ですが、否定的な意見も増えています。その理由の1つがくまがシャボンディ諸島編後完全に感情のないパシフィスタ「PX-0」として改造を受けた事です。実際、マリンフォード頂上戦争では革命軍の同志であるイワンコフにも躊躇なく攻撃をしかけており、完全に海軍側の戦力として扱われています。

改造された後フランキーが戻るまでの間サニー号を守りましたが、それは改造前にそれを実行するようにプログラムしてもらったからに過ぎません。その行動自体がなぜと言われていますが、その後は天竜人に無敵奴隷と呼ばれてレンタルされている事からも麦わらの一味への加入は難しいと考えられます。

加えて上記で紹介した悪魔の実の数字理論も、対抗馬が登場してしまいました。それがフクフクの実の能力者である錦えもんです。錦えもんは登場時期より明確に麦わらの一味と共闘関係にあり、くまよりもルフィ達の仲間に近い関係にあります。この事から上記の数字理論も錦えもんの方がより強い候補として名前が上がるようになりました。

さらにくまの麦わらの一味加入が現実味を帯びなくなったのがワノ国編での麦わらの一味へのジンベエの加入です。ジンベエはくまと同じく元王下七武海という立場にあり、元王下七武海が仲間にという展開を作り出してしまいました。これによりくまが麦わらの一味に加入しても二番煎じ感が否めなくなってしまいます。

さらに、ジンベエが加わった麦わらの一味にくままでが加入してしまうと今後麦わらの一味の戦闘を描く際に同等以上の戦力を相手に用意せなければならない事もくまの麦わらの一味加入を否定的に見る人の理由と考察になっています。仮に意識が戻り奴隷から開放されたとしてもその時は麦わらの一味ではなく革命軍に戻るのではないとする考察が多いです。

くまが王下七武海に加入した時期についてはワンピース本編で言及されていません。ただはっきりと分かっているのは12年前の時点ではドラゴンやイワンコフと共にいる姿が描かれている事で、革命軍と海軍の関係を考えるとこの時点では王下七武海に加入していないと見るのが妥当だとされています。つまりくまが王下七武海に加入したのは12年前からルフィが冒険を始める以前の間という事になります。

くまはワンピースの物語開始時点で既に王下七武海であり、王下七武海の中でもなぜ王下七武海に加入したのかが語られていないキャラクターの1人です。パシフィスタの実験体になったのは世界政府と取引をした為と描かれていますがそれは王下七武海加入雨後の取引であり、ジンベエが加入した時に特赦としてアーロンを開放させたのとは事情が違います。

考えられる理由としてはジンベエと同様に12年前以降にイワンコフがインペルダウンに収監されたのを救出する為に王下七武海に加入した説や海軍に弱みを握られた説、革命軍のスパイ説などが考察されています。少なくともドラゴンが事情を把握している事から捕まった後に王下七武海になったという形ではないだろうと考察されています。

弱みや王下七武海加入後の取引として考えられているのがシャボンディ諸島にて初登場し関係性が疑われているジュエリー・ボニーに関する内容です。2人はソルベ王国という共通点があり、その関係性も合わせて考察されています。ジュエリー・ボニーが世界政府から逃げ出した過去がある事も判明している事から、この逃亡、或いは匿う形でくまが関わっていたのではないかとも考察されています。

ここからは既にワンピースを視聴した人のシャボンディ諸島でのくまの「なぜ？」と話題の行動についての感想を紹介していきます。くまは麦わらの一味を世界各地に飛ばした形ですが、飛ばした順番にもくまなりの配慮があったのではないかと考察されています。特にゾロを真っ先に飛ばしたのはスリラーバーク編でのゾロとのエピソードがあったからこそ配慮したのではないかとする感想が見られます。

またこの配慮などからもくまが麦わらの一味を飛ばしたのはその場での判断ではなく始めからそのつもりだったのではないかとする考察も見られます。くまは消耗した状態とはいえスリラーバークで麦わらの一味と戦闘になっているのでそれぞれの戦闘の特性などは把握しており、だからこそシャボンディ諸島からそれぞれの特性に合った場所に送り込めたのではないかとする感想も多くなっています。

なぜくまがそこまで世界の事情や位置まで把握できたのかも謎のひとつだと言われています。読者から「なぜ？」と話題のくまの行動はスリラーバーク編でのルフィ達との出会いから「このままでは新世界でやっていけない」と判断しそれぞれの場所を思案して決めたのではないかという考察もありました。シャボンディ諸島で海軍から助けたのは副次的効果なのではないかとする感想も多くなっています。

それほどまでにシャボンディ諸島でのくまの行動は計算されているという感想が多く、読者には絶望感を与えてその真意を隠したかったのではないかとする感想も多くなっています。シャボンディ諸島でのくまの行動はその他での活躍以上になぜ？と言われる行動や思考が多いです。

シャボンディ諸島でのくまの行動の中でなぜ？と言われる部分の1つがルフィ達を飛ばした後、サニー号を守った事にもあります。2年間というのも結果そうなっただけであり、くまが麦わらの一味が2年後に再集結する事になる事は知らないはずなのです。しかもくまはフランキーがサニー号に戻った際には自身の身体がボロボロになっており、そうまでするのはなぜなのかという感想が多く、泣けるという声も多くなっています。

しかもこの行動は完全に海軍の意志とは無関係であり、くまはこのサニー号を守っている間、海軍とも戦っていますし、常にサニー号のそばにいたという事はその間は王下七武海としての招集があっても応じていなかったという事になります。なぜ麦わらの一味をシャボンディ諸島から飛ばしただけでなくそこまでしたのか気になるという声は非常に多いです。

伏線が多いと言われるワンピースにおいて未だに伏線が回収されていない謎の1つとされているのがシャボンディ諸島でのくまが麦わらの一味を飛ばして助けた理由です。ドラゴンの息子だからというのが1つの理由である事は間違いないと考えられますが、その後シャボンディ諸島でサニー号を守っていた事も考えるとそれ以上の何かがあったのではないかとする考察も見られます。

くま自身はシャボンディ諸島編以降も登場を続けており、世界会議編では天竜人の奴隷となっている姿が描かれるなど今後のワンピースの物語に大きく関わってくるのは間違いないキャラクターだと言われています。今後の物語の中でシャボンディ諸島にて麦わらの一味を飛ばした事で助けた理由が語られる可能性は十分に考えられるのでくまの再登場にも期待しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？