2020年04月01日公開
2020年04月01日更新
【アカギ】鷲巣麻雀編のあらすじをネタバレ解説!20年に渡る勝負の決着と最後は?
アカギでは、特殊ルールとして点棒と同量の血液をかけた勝負が鷲巣麻雀編で展開されていました。闇の帝王として昭和の日本を裏から操ってきた鷲巣巌(わしずいわお)は、老いにはどうすることもできず、死の絶望によって狂ってしまいます。そのため、勝敗によって血液を抜くルールの鷲巣麻雀での勝負を編み出し、若者の息絶える姿を見ることに喜びを感じるようになったのです。そこで、勝負の決着まで20年の歳月を費やした鷲巣麻雀編のあらすじのネタバレや、最後の結末をご紹介します。
目次
アカギとは?
1992年4月号~2018年3月号に渡って神奈川県横須賀市出身の漫画家である福本伸行さんによって誕生したのが、「アカギ」です。麻雀漫画を楽しむことができるアカギは、近代麻雀によって連載され、単行本では全36巻・全306話が刊行されました。大人気となったアカギでは、2005年10月~2006年3月にかけては、テレビアニメとして日本テレビによって全26話が放送され話題を呼びます。
アカギでは、1~3巻の中学生時代からスタートして、4~7巻のニセアカギ・浦部編、6巻・51話、7巻・56話の仲井編、7巻・57話~35巻までの鷲巣麻雀編、36巻の手本引き編によって完結しました。そこで、7巻~35巻に渡って描かれた鷲巣麻雀編のあらすじをネタバレ解説していきます。20年に渡るアカギ・鷲巣麻雀編での勝負の決着と最後の結末をご紹介していきましょう。
アカギの概要
1989年~2002年に渡ってアカギ同様に横須賀市出身の漫画家である福本伸行さんよって連載された「天 天和通りの快男児」は、麻雀漫画として誕生していますが、大人気となったため伝説の雀士として高い評価を得た赤木しげるを主人公として、彼の若き日の物語をスピンオフ作品として展開したのが「アカギ」となっています。アカギでは、登場人物の内面の心情が繊細に描かれているため注目を集めることになりました。
さらに、福本作品の中でアカギは、最長の連載記録を達成したのです。しかし、単行本数としては、「賭博黙示録カイジ」の方が上回っています。アカギでは、登場人物の心理描写を丁寧に繊細に描いているため、なかなか物語が先に進まないのも特徴となっており、注目を集めた鷲巣麻雀編においては、勝負の決着をつけるのに20年の月日を費やしました。途中さまざまな横道にそれながら、ついに最後の結末を迎えます。
アカギのあらすじ
ギャンブルや株の損などによって300万円の借金をしていた南郷(なんごう)は、川田組のヤクザである竜崎と命を賭けた麻雀をしていました。そんな時、中学生でありながら異常なまでの勝負の才能を秘めたアカギ(赤木しげる)が、チキンランでの勝負で生き残り、姿を現します。負けが込んでいた南郷は、中学生である赤木しげるを迎え入れて流れを変えようとしたのです。彼が加わったことで流れが変わり、次第に勝ち始めました。
アカギの鷲巣麻雀編のあらすじネタバレ~1・2回戦~
アカギでは、中学生時代から物語がスタートして、連載当初はさまざまな麻雀勝負が繰り広げられます。しかし、鷲巣麻雀編になった途端、物語の展開がゆっくりとなり、勝負の決着がつき、最後の結末を迎えるまでに20年の歳月を費やすことになりました。連載当初、麻雀勝負はスムーズに展開されていったのですが、特殊なルールを採用した鷲巣麻雀では、なかなか勝負の決着をつけることが難しくなってしまったのです。
また、登場人物の心理描写が丁寧に繊細に描かれているのが魅力となっているこちらの漫画では、対戦相手の心の動きや考え方なども事細かに繊細に描かれているため、より物語の進み具合が遅くなり、結果的に勝負の決着もなかなかつかずに、20年の歳月を経てやっと最後の結末に辿り着きました。勝負の決着を20年も引き延ばした鷲巣麻雀での特殊なルールとは、命を懸けて戦う勝負となっています。
鷲巣麻雀では、4つの同じ種類の牌の中で、透けている牌を3つ使用して戦うことになりました。さらに、直撃ボーナスというのを設けて点棒の支払いの際には、支払わなければならない点棒と同量の血液を抜かなければならなかったのです。しかし、鷲巣麻雀では、抜かなければならない血液の量に見合ったお金を支払うことができれば、血液は抜かなくてもよくなっていました。そこで、1・2回戦のあらすじネタバレをご紹介します。
あらすじネタバレ①特殊ルールの利点を見抜く
勝負に負ければそれに見合った血液を抜かなければならないリスクのある鷲巣麻雀がスタートしました。まず、天運の強さを持っている赤木しげるがしなければならなかったのは、特殊なルールを把握して、その利点を見抜くことでした。運任せの勝負は一切しない赤木しげるは、透けて見える牌のメリットやデメリットを探り出し、その牌に含まれている意味や有効利用するための方法を探り出そうとしたのです。
自らが編み出した特殊ルールを採用している鷲巣麻雀について、生みの親である鷲巣巌(わしずいわお)は、その麻雀での戦い方を熟知していました。自らの老いを食い止められないと知った彼は、絶望の末、狂ってしまします。自分の老いや死を食い止められない腹いせに、若者のピカピカの命が勝負に敗れ、死に絶える姿を見ることを何よりの喜びとしていたのです。そのため、その犠牲となった若者は数多くいます。
狂気を身に纏っている彼の餌食にならないためには、少しでも早くこの特殊ルールを見極める必要があったのです。それゆえに、ギャンブルにおいては負けなしの天才的な才能を持っている赤木しげるでしたが、はじめの1・2回戦では、対戦相手である鷲巣の人間性を見極め、勝負の仕方や性格を観察することにも時間を割いていました。また、強運の鷲巣も慣れているからと油断をせずに慎重になっている様子が伺えます。
あらすじネタバレ②1回戦の結果
鷲巣麻雀の勝負がスタートすると特殊ルールを熟知している鷲巣は、次々とリーチをかけ、相手にプレッシャーをかけていきます。しかし、特殊ルール初心者の赤木しげるは、動揺することなく冷静に危険牌を慎重に切っていました。その戦い方に周囲からは批判の声などがありましたが、対戦相手の鷲巣は、彼に優れた才能があることを察知します。彼は強運の持ち主である鷲巣の部下の手牌を見極めることで、安牌を切っていきました。
鷲巣麻雀では、あくまでも慎重に勝負を進めていく赤木しげるは、第1回戦では特に派手な見せ場を作ることは避け、均衡した状況を保つようにしていたのです。若干、対戦相手である鷲巣が点数をリードしていましたが、十分逆転できる範囲のものでした。しかし、いつまでも手探りをしている時間はありません。彼の動きを封じるためにも、時には鳴いていきます。鳴くことで萬子を残すことに成功しました。
そのため対戦相手である鷲巣が持っている萬子を切りにくくしていたのです。彼は仕方なく、一旦引くことになります。そのチャンスを活かすべく、ピンズを引き込んでいきました。この戦い方に驚き感心する鷲巣でしたが、自らも次第に復活を遂げていきます。ピンズを切ることで決着がつく状況となり、危険牌を部下に切らせますが、無反応だったため、同じ牌を切り、最後の結末は山越しで赤木を上がらせてしまうことになりました。
あらすじネタバレ③2回戦の結果
20年に渡って繰り広げられた鷲巣麻雀の2回戦の決着では、的確な読みをすることによって最後の結末を迎えています。オーラス(最後の局面)では、天運の強さを秘めている赤木しげるは、卓越した頭脳を持つ鷲巣が追いかける形のわずかな点数差となっていました。しかし、お互いにドラの西を持っているということで、勝負の決着は厳しくなることが予想されたのです。
負けたら血液を抜かねばならないリスクがある鷲巣麻雀の2回戦の決着では、その予想は的中し、味方の援護もあまり期待できず、その反面対戦相手である鷲巣の手はどんどんよくなっていきます。西が勝負の分かれ道だと判断した赤木しげるは、3回鳴くことによって満貫以上を期待できる状況となりますが、慎重に勝負を進めていきました。西を切る機会を見極めていた赤木しげるは、聴牌と一緒に西を切っていきます。
その動きに対して全く反応を示さなかった鷲巣に対して、彼の手を予測しながら最後のリーチをかけていくのでした。リーチをかけてきた赤木しげるの様子から、満貫で逆転できると考えた鷲巣は、西を部下に切らせて、鳴きました。部下に差し込んでもらった鷲巣でしたが、それによって「ロン!」を言い放った赤木しげるによって第2回戦の最後の結末を迎えます。落ち着いて最後まで見極めた赤木しげるの勝利となったのです。
アカギの鷲巣麻雀編のあらすじネタバレ~3・4回戦~
20年の歳月をかけて最後の結末を迎えた鷲巣麻雀では、危ない局面を迎えながらもなんとか第1回戦、第2回戦を無事に終了させることができた赤木しげるの姿を確認することができます。特殊なルールが設定されている鷲巣麻雀では、まだ、特殊なルールに慣れていない彼は苦戦しながらも少しずつ自分の戦いを展開していけるようになりました。
鷲巣麻雀では、ブラックホールと呼ばれている赤木しげるは、攻めるチャンスの場面では果敢に攻め、冷静に判断しなければならない状況では、慎重に焦らずに勝負をすることができたために、何とか無事に終了することができます。第1回戦、第2回戦を終了した時点では、昭和の怪物と呼ばれていた鷲巣は、彼の才能や能力を認めてはいるものの、それほど脅威とは思っていませんでした。
しかし、常に後がない赤木しげるは、一歩間違えれば危険な結末を迎えることになるため、判断力や集中力が次第に研ぎ澄まされ、鋭さを増していきました。お互いに正反対の精神状態の中、第3回戦、第4回戦へと勝負が展開されていきます。そこで、第3回戦、第4回戦の鷲巣麻雀編のあらすじネタバレをそれぞれご紹介していきましょう。
あらすじネタバレ①3回戦の結果
素晴らしい強運の持ち主であった鷲巣は、どんな状況に陥ろうともかつてのようにいつでも逆転が可能だと確信していたのです。限度点数をすでに2万点切ってしまっている赤木しげるの状況を見て、満貫以上の戦いをすることでいつでもロンで殺せると見込んでいました。自分の強運を信じて疑わない彼は、そのような淡い考えを持っていたため、あらゆる場面で少しずつ隙ができていきます。
20年の歳月をかけてやっと結末を迎えた鷲巣麻雀では、なかなか本来の強運を発揮できていなかった鷲巣に大きなチャンスが訪れようとしていました。ドラ12という状況になった彼は、対戦相手である赤木しげるからの牌を狙っていたのです。人情味のある安岡によって1ピンの引き入れに成功したことで、白髪の赤木しげるは動き出しました。闇の帝王と呼ばれている鷲巣にツモを回さないために2人は鳴きを利用します。
そこで、鷲巣麻雀では、第3回の結末を迎えることになりました。3回鳴いた赤木しげるは、1ピン(ロン牌)を切りました。これには驚きつつもやっと強運が巡ってきたと錯覚した鷲巣は、声高らかに喜び何度も「ロン」を連発したのです。しかし、これは罠でした。実際は味方である安岡に対しての1ピンの単騎での差し込みだったために、その事実を知った鷲巣は、子供のように怒り狂い、彼の麻雀は次第に崩れていくことになります。
あらすじネタバレ②4回戦の結果
20年の歳月を経て最後の結末を迎えることになった鷲巣麻雀の第3回戦では、一度は大物手の幸運が訪れたかに見えた鷲巣でしたが、どんな不利な状況にも焦らずに慎重に対応する能力を持っている赤木しげるの戦略によって、次第に追い詰められていくことになります。第3回の最後の結末では、見事大物手を潰して、勝利を手にしていました。
第3回戦で一気に流れに乗った赤木しげるは、第4回戦もそれを引き継ぐ形で最後は、勝利を手にします。第4回戦の決着がついた時点では、かつて昭和の怪物と呼ばれ恐れられていた鷲巣の残りの財産は、1億8650万となってしまったのです。さすがに、どんどんと追い込まれてきた状況を察知した彼らは、動揺を隠せませんでした。対戦相手は、ハンデ戦のような戦いにおいて、かなり健闘していたからです。
鷲巣麻雀では、第4回戦までの勝負で彼が血液を抜かれたのは、1400㏄となっています。このあり得ない状況で必死に耐えながら戦っている姿は、対戦相手に相当な恐怖を与えました。しかし、お金の力を利用して血液を戻すような状況になれば、後がない赤木しげるは、最後の結末で勝利を収めるのは不可能だとも考えていたのです。
アカギの鷲巣麻雀編のあらすじネタバレ~5回戦~
不利な状況の中、第1回戦~第4回戦に渡って危ない状況に陥りながらも、最終的には全ての勝利を収めた赤木しげるは、逆に不安な気持ちに襲われます。血液を抜かれて弱り切ってしまった鷲巣の姿を見て、彼の最強の強さを味わう前に、勝負の決着をつけられてしまうのではないか?勝負が終了してしまうのではないか?と考えたからです。彼の不安は的中していました。
思いもかけない勝負の決着に戸惑いつつも、まだ状況を冷静に判断することができる鷲巣は、お金が残っただけでもよしと思うことにして、第4回戦で終了しようと考えていたのです。しかし、第4回戦で終了となることを避けたいと考えていた赤木しげるは、彼を奮い立たせるための作戦を立て提案しました。何とか勝負を続けたい赤木しげるは、今までの勝負で抜かれた自分の血液を全て捨ててしまいます。
さらに、最後まで自分の血液を抜かせることを条件に掲げたのです。若者が勝負に敗れて、血液を抜かれて死に絶えていく姿を見るのが何よりの喜びとなっていた鷲巣は、その挑発に乗り勝負を続ける決意を示します。彼の狂気的な欲望を刺激した提案となり、第5回戦以降も戦うことが可能となりました。
あらすじネタバレ①2000ccの血液を抜かれてしまう
勝負を続けることができた赤木しげるでしたが、卓越した頭脳を持つ鷲巣が本来の強さを発揮し、跳満ツモによって上がったことで、血液を抜くことになります。致死量と言われている2000ccという大量の血液を抜いてしまった赤木しげるは、意識を失ってしまいました。その状況をしばらく観察していた鷲巣でしたが、全く動かない様子に、勝負はついたと判断します。
そのため、かつては従順な羊として鷲巣に仕えていた仰木の腕を切り落とそうとしました。日本刀が用意され、残酷で惨いシーンが展開されると覚悟した際、意識を失ってしまった赤木しげるに変化が見られます。彼は起き上がり復活したのです。彼が自らの血液を致死量抜かれても無事だった理由は、勝負する前に念のため500㏄の輸血を受けていたからでした。それによって死を免れたのです。
あらすじネタバレ②鈍る鷲巣の判断力
20年の歳月を経てやっと決着を迎えることができた鷲巣麻雀の第5回戦では、致死量の血液を抜かれながらも復活して起き上がった赤木しげるの存在に動揺した鷲巣は、どんどんと判断力が鈍り、冷静に状況を判断することができなくなっていきます。そのため、約1万点までに点差を追い詰められてしまったのです。さらに、1300点の余り牌を狙われてしまったことで赤木しげるに奪われてしまいました。
そのため、天運の強さを持っている赤木しげるを警戒するあまり、今度は彼の味方である安岡に最終的に5200点を打ち込むことになります。対戦する相手を警戒するあまり、攻める状況なのか、守る状況なのかの判断ができなくなっていきました。全てがあべこべとなってしまった彼は、ついに4000点を切ってしまいます。動揺した鷲巣は、最後に上がれない牌を引いてしまい第5回戦の決着がつきました。
あらすじネタバレ③鷲巣を煽る
どんどん焦っていく鷲巣は、しまいには倍満の放銃をしてしまい、大きな失敗によって冷静さを保つことができなくなります。また、最終局面では、赤木しげるの親でありながらも、彼はいとも簡単に上がってしまったのです。しかし、その状況に対応しようと、次戦に備えた鷲巣でしたが、上がり止めを選択しなかった赤木しげるによって、それも無駄になってしまいます。
このような状況では、いくらでも搾り取れると言い放つ赤木しげるに対して、冷静さを失っている鷲巣はますます追い詰められていくことになりました。1度でも上がることができれば、対戦相手である赤木しげるを殺せると信じて疑わない彼は、必死になって打ち続けます。
しかし、殺せるという思いが逆に冷静な判断を鈍らせていく結果となりました。また、その状況を冷静に見極めることができた赤木しげるは、さまざまな手段を賢く使用して本来の実力を出すことができなくなった鷲巣を煽って追い詰めていったのです。
あらすじネタバレ④アカギの本当の目的
決着を急ぐあまり冷静に判断をすることができなくなった鷲巣を、波に乗っている赤木しげるは、どんどんと煽っていきます。少しでも判断を誤ると相手の勝利を導いてしまうという危険な状況が幾度となく展開されていきました。牌が透けているからこそ、賢く戦略を立てることができた鷲巣でしたが、特殊なルールのコツを掴んだ赤木しげるは、次々と対戦相手の裏をかくことで有利に戦うことができたのです。
本来の直感を一切感じることができなくなった鷲巣は、理に頼りすぎてしまうようになります。勝利への考えばかりが先走るゆえに、失点を防ぐことができなくなってしまったのです。この状況から有利に戦いを進めていた赤木しげるは、第6回戦の戦いはなしにしよう、第5回戦で決着をつけようと考え始めます。しかし、その企みに気付いた鷲巣の部下は、満貫以上を振り込むことで第6回戦がなくなることを伝えました。
それによって、本来の直感を取り戻すことができた鷲巣は、切ろうとしていた牌を慎重に吟味するようになります。切ろうとしていた牌によって、相手への勝利を与えてしまうことを直感した彼は、第5回戦をあっさりと終了させてしまいました。第5回戦で勝負の決着をつける予定だった赤木しげるは、逆に不安を募らせることになります。
アカギの鷲巣麻雀編のあらすじネタバレ~6回戦~
20年に渡って勝負が繰り広げられた鷲巣麻雀も第6回戦を戦うことになり、結末を迎えることになります。特殊なルールが設定されている勝負を戦うことになった赤木しげるは、第1回戦から不利な状況の中、次第に戦いの利点を生かしながら最終的にはほとんどの勝利を収めてきました。しかし、勝てると思っていた第5回戦で勝利を逃し、不安を抱きながら第6回戦の戦いに挑むことになります。
勝負勘が素晴らしい鷲巣の戦う姿を高く評価する半面、今までで一番の優位な状況や勝ち額を誇っておきながらも、勝利を逃したことは、少なからず彼にダメージを与えていたのです。しかし、結局はどちらかが死ぬことでしか勝負がつかないのだと覚悟を決めた赤木しげるは、第5回戦での不安な気持ちを切り替えて、死を決意した第6回戦へと向かうことにしました。
あらすじネタバレ①W役満
第5回戦の最後に天性の直感を信じて戦いを進めた鷲巣は、第6回戦への戦いに進むことができました。直感を感じる冷静さを取り戻した鷲巣には、再び小四喜のW役満や字一色を狙えるような大物手のチャンスが訪れます。これをツモることができれば、相手の味方が振ったとしても9万6000点が入り、お目当ての赤木しげるは、致死量の血液を抜かれ死ぬことになることが予想されました。
半荘はもらったようなものの状況の中では、鳴けるかが勝負の分かれ目となるため、彼はかなり慎重に戦いを進めていくことになります。暗刻の字牌を撒き餌として切ったものの、そこから一気に鳴かれてしまったことで、動揺が隠せません。絶対にツモりたい状況で、鷲巣の味方である黒服には上りの牌がきて、それを切ります。それによって見送るか悩みますが、結局は負けロンを選択することになりました。
あらすじネタバレ②自分と同じ土俵に
圧倒的なプレッシャーを与えることで、10万点近く点差を持つことができた赤木しげるは、思いもかけないルートによって決着をつけようと試みます。その思いもかけない戦い方とは、直撃ボーナスだったのです。今までの戦いによって現金が2700万円弱しか残っていない鷲巣の状況を鋭く観察した赤木しげるは、跳満以上を狙っていくことで、相手に現金での支払いを不可能にさせよう考えました。
血液を抜かれるという特殊ルールを作り上げた鷲巣には、責任を持って自らの血液で支払いをしてもらおうと考えたのです。彼にプレッシャーを与え、何度か振り込ませることで、その作戦は成功しました。現金での支払いができなくなってしまった鷲巣は、血液で支払いをすることになります。最終的に、1900㏄の血液を抜かれることになった彼は意識を失って倒れてしまいました。
あらすじネタバレ③鷲巣が地獄におちる
20年に渡り戦いが繰り広げられてきた鷲巣麻雀では、第6回戦において勝負がつくことになります。しかし、そこまでにはさまざまな展開が繰り広げられていました。現金での支払いができなくなってしまった鷲巣は、大量に血液を抜かれてしまったことで、意識を失い、地獄へおちてしまいます。地獄におちてしまった彼は、鬼たちの元へを進むことになりますが、そこでの鬼と人間とのやり取りに腹を立てるようになりました。
地獄におちてしまった人間たちは、鬼に酷いことをされていながらも戦う意欲を見せず、鬼の行為を簡単に受け入れていたのです。その姿を見た鷲巣は、怒りを感じ自ら鬼に立ち向かっていきました。鬼に立ち向かう鷲巣の姿を見た人間たちは次第に勇気をもらい、自ら立ち上がり、鬼へ攻撃を仕掛けます。混乱した状況を知った閻魔大王は、大暴れする鷲巣を取り押さえようとしました。
その瞬間、命を懸けた麻雀勝負を掴みどころがない飄々とした性格の赤木しげるとしていたことを思い出し、急に体が大きくなります。それによって現世へ復活することができた彼は、地獄からの生還を果たしました。それによって、再び麻雀勝負へと戻ることができたのです。しかし、大量の血液を抜かれてしまった彼の意識は朦朧としていました。
アカギの鷲巣麻雀編の結末ネタバレ!20年に渡る勝負の決着は?
20年に渡って頭脳戦が繰り広げられてきた鷲巣麻雀編では、結末のネタバレに注目が集まっていました。特殊なルールが設定された麻雀勝負に挑む若くして裏社会で数々の伝説を作り上げた赤木しげると昭和の怪物と呼ばれ周囲を震え上がらせていた鷲巣との戦いは、20年に渡る時を経てついに勝負の決着がつくことになります。そこで、結末のネタバレや、勝負の決着の行方もご紹介しましょう。
結末ネタバレ①鷲巣の復活
20年に渡って戦いが繰り広げらてきた麻雀勝負の第6回戦では、現金での支払いができなくなってしまった鷲巣は、運任せの勝負は一切しない赤木しげるの策略にハマり、大量の血液を抜かれてしまうことになります。致死量の血液を抜かれたかなり高齢の彼は、意識を失い倒れてしまったのです。その間彼は、地獄におちていました。人間に酷い行いをしている鬼の行動に激怒した彼は、衝動的に鬼に立ち向かっていきます。
本来であれば、命を落として地獄におちているため、ほとんどの人間は元気がなく鬼に弄ばれるままになっていたのです。しかし、死ぬか生きるかの死闘を続けてきた彼は、大量の血液を抜かれたことで意識は失いましたが、勝負をしている時のエネルギッシュな、勝利を追い求める姿勢はそのままだったのです。
それゆえ、地獄に落ちても血の気が多く、逆に鬼や閻魔大王からは嫌われることになります。また、自ら目覚めて現世へ生還しているため、地獄の鬼や閻魔大王をはじめ、現世の人間たちも彼の復活には驚きを隠せませんでした。
結末ネタバレ②大三元
大量の血液を抜かれたことで、一旦は地獄におちたものの復活を遂げた鷲巣には、再度大物手が入るチャンスが訪れます。かなりの大物手である大三元を手にした彼は、ここを上がることができれば赤木しげるの命を奪うことは確実だと考え、はやる気持ちを抑えて勝負に臨もうをしました。ほとんど勝利が確定したも同然となった瞬間に、突然、卓越した先見性を持っていた彼は全く動けなくなってしまったのです。
致死量の血液を抜かれ、一旦は気を失ってしまった彼は、復活したものの相当なダメージを受けていました。かなりの高齢だということもあり、筋力や思考もみるみる低下し、ついには牌を持つことすらできなくなってしまったのです。白さえ鳴ければ勝利が実現するとなった瞬間、鳴く気力も失ってしまった鷲巣は、その場で再度気絶をしてしまいます。
さすがにこの状況では、部下たちは必至で蘇生に走りました。勝負の最中の蘇生は、反則負けとなるのですが、命以上に大切なものはないと感じた部下たちによって、彼は一命を取りとめることになりました。そのため、相手の反則負けによって結果的に天運の強さを持った赤木しげるが勝利を収めます。
結末ネタバレ③20年に渡る勝負の決着と最後
20年に渡る勝負の決着と最後が注目された鷲巣麻雀編でしたが、命を懸けた麻雀勝負は、かなりの高齢で大量の血液を抜かれてしまった鷲巣の絶命によって勝負がつきました。このままでは本当に死んでしまうと感じた彼の部下たちが必死に蘇生をしたため、命を取りとめることはできましたが、試合には負けてしまいます。かつて何もかも手に入れることができた彼は、生きることに飽き飽きしていました。
しかし、自分でも超えることができない赤木しげるという存在を見つけたことで、絶望を感じていた鷲巣は、生きがいを感じることができたのです。命を懸けた麻雀勝負によって、彼は生きる喜びを知ることができました。逆に、試合には勝利したものの、命を懸けた勝負では負けたような感覚を味わった赤木しげるは、彼の最後を「羨ましい」と語っていました。
アカギの鷲巣麻雀編に関する感想や評価
アカギの鷲巣麻雀編では満貫という言葉を飽きるほど聞ける
— じょーちん@例大祭一般参加 (@jyou_Flandre) November 3, 2018
アカギの鷲巣麻雀編では、麻雀勝負で最高得点での上がりを意味する「満貫」という言葉を飽きるほど聞けるという感想が寄せられていました。最高得点で上がる時の言葉は、喜びに満ちているため、聞いている方も心地よいという声も寄せられています。
アカギのコミックを読むのが4巻くらいで止まっていたので読み返してみた。やはり独特の面白さがあるw 昭和○○年の××円は現在の~ という表現が頻出するのだけど、そのくだりでなぜか毎回笑ってしまう 採血にトラウマがあるので鷲巣麻雀編に入ってすぐ読めなくなってしまいました(´・ω・`)
— 🌱レイピア1 (@Rapier1) June 4, 2011
アカギでは、麻雀漫画として独特の面白さがあると高い評価を得ていました。昭和を紹介する表現が頻繁に使用されているところも魅力の一つとなっていたようです。ついつい笑みがこぼれてしまう漫画としても好評を得ていました。しかし、採血にトラウマがある人にとって、鷲巣麻雀編は少し苦手で読めなくなってしまったという感想もあります。意外と血に抵抗のある人には賛否両論の作品となりました。
献血しながらアカギの鷲巣麻雀編を読むのが夢だったのに
— ほむ跡地 (@nya_homusa) January 22, 2011
採血にトラウマを抱えている人が、読むのが苦手になってしまったという感想と共に、献血しながらこの漫画を読むのが夢だったという感想も寄せられています。人によっては、特殊なルールにハマってしまい、幾度となく献血に貢献したくなったという人もいました。
アカギの鷲巣麻雀編のネタバレまとめ
20年に渡って麻雀勝負が繰り広げられてきたアカギの鷲巣麻雀編では、あらすじネタバレに注目が集まっていました。特殊なルールが設定されている麻雀勝負では、現金での支払いができなくなってしまった場合は、自らの血液で支払う方法が取られていたのです。まさに、命を懸けた戦いとなっていました。
最終的には頭脳や戦法よりも体力と気力との戦いとなっていきます。試合には勝利を収めたものの勝負には負けてしまった気持ちでいっぱいの赤木しげるは、負けた後すぐに退散し、死の直前までいった試合に負けた鷲巣は逆に生き甲斐を見つけるという面白い展開となって最後の結末を迎えました。