映画「二ノ国」をネタバレ解説!あらすじやラストの結末・感想をまとめて紹介

映画「二ノ国」では、負けず嫌いのハル、ハルと心を通わせ付き合っているコトナ、学校一頭が良くてコトナに片思いをしているユウの3人は、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた幼馴染みとして姿を現しています。ある日、明るく元気なコトナが男に襲われ、意識を失ったところにコウが駆けつけました。動揺したハルは、彼女を病院に運ぼうとして事故に遭いそうになり二ノ国という魔法の国へ辿り着きます。そこで、感想や評価が賛否両論ありネタバレが気になる映画「二ノ国」でのあらすじやラストの結末などのネタバレをご紹介します。

映画「二ノ国」をネタバレ解説!あらすじやラストの結末・感想をまとめて紹介のイメージ

目次

  1. 映画「二ノ国」とは?
  2. 映画「二ノ国」のあらすじネタバレ解説
  3. 映画「二ノ国」のラスト結末ネタバレ解説
  4. 映画「二ノ国」の謎をネタバレ考察
  5. 映画「二ノ国」の声優キャスト
  6. 映画「二ノ国」が不評だといわれている理由
  7. 映画「二ノ国」に関する感想や評価
  8. 映画「二ノ国」のネタバレ解説まとめ

映画「二ノ国」とは?

ゲームが原作となっている映画「二ノ国」では、姿を現しているキャラクターやその映画に登場している風景の雰囲気などが、ジブリの絵に似ていることから話題となりました。二ノ国では、原作のゲームはもちろん、映画に関してもスタジオジブリが制作に関わっていたり、かつてスタジオジブリの作画監督を担当した百瀬義行さんが監督を担当したりしたため、その雰囲気が色濃く出たのは当然のことだと言えるでしょう。

しかし、原作のゲームとは異なり映画「二ノ国」では、世界観は共有しているものの完全オリジナル版として制作されるということで大きな注目を集めました。そこで、さまざまな評価や感想が飛び交っている、2019年8月23日に公開された映画「二ノ国」でのラストの結末やあらすじなどのネタバレをご紹介します。また、感想や評価で不評だと言われている理由なども一緒に見ていきましょう。

映画「二ノ国」の概要

映画「二ノ国」の原作となっているのが、レベルファイブから発売され大人気となった「二ノ国」のRPGシリーズです。このゲームを長編のアニメとして、完全にオリジナル映画化したのが、映画「二ノ国」となります。映画「二ノ国」では、現実世界となる一ノ国に存在しているコトナと同じ命が繋がっているもう一人の自分は、魔法の世界である二ノ国にエスタバニア王国の姫として存在しているアーシャ姫でした。

映画「二ノ国」では、かつてスタジオジブリで多くの作品を支え続けてきた百瀬義行さんが監督として選ばれています。さらに、ジブリ作品では、なくてはならない存在である久石譲さんが音楽を担当しました。それゆえに、映画「二ノ国」では、ジブリ作品の雰囲気が色濃く漂っているのでしょう。

映画「二ノ国」の予告編動画

映画「二ノ国」では、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきたバスケ部のエースであるハル、ハルと付き合っているコトナ、密かにコトナに思いを寄せるユウの存在がありました。ある日、男に襲われたコトナを病院へ運ぼうとした2人は事故に遭いそうになり、二の国という魔法の世界へ移動してしまいます。幼馴染みのコトナの命を救うために奮闘しますが、二ノ国のアーシャ姫にユウが心を寄せたことで思わぬ展開になるのでした。

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映画「二ノ国」のあらすじネタバレ解説

あらすじネタバレ①呪い

映画「二ノ国」では、現実世界である一ノ国と魔法の世界が広がっている異世界の二ノ国が登場していました。そこで繰り広げられている物語のあらすじをネタバレ解説していきます。まだ、映画「二ノ国」を見ていない人やあらすじのネタバレを知りたくない方はご注意ください。この物語では、バスケ部のエースを務め負けず嫌いなハルと、ハルと付き合っているコトナ、学年トップの成績を収めているユウの3人が登場しています。

この3人は幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた幼馴染みでした。車椅子に乗っているユウは、密かに幼馴染みのコトナに恋心を抱いています。ある日、明るく元気なコトナは不審者に捕まり、腹部を刺されてしまいました。そこに駆け付け動揺したハルは、大慌てで彼女を病院へ連れていこうとして道路に飛び出します。それを助けようとしたユウの3人は車に轢かれそうになった瞬間異世界である二ノ国へ辿り着きました。

しかし、そこにコトナの姿はなく2人は必死に探します。すると、明るく元気なコトナにそっくりなエスタバニア王国のアーシャ姫の絵を見つけました。髪の長いアーシャ姫がコトナなのかを調べるために、彼ら2人は王宮へ向かいます。怪しまれ追い返された2人でしたが、密かに忍び込みアーシャ姫を見つけました。そこには、何らかの呪いをかけられて眠っているアーシャ姫の姿があったのです。

あらすじネタバレ②短剣

魔法の国に辿り着いた2人は、明るく元気なコトナとそっくりな顔のアーシャ姫を王宮で見つけました。その後、短剣がお腹に突き刺さっている彼女を見つけた場面からのあらすじをご紹介します。ベッドに横たわっている彼女には、エスタバニア王国の魔法宰相を務めているヨキによっても解くことができない呪いがかけられていました。2人が彼女に近づくと彼女の腹部には、短剣が浮かび上がったのです。

その短剣は、不審者にコトナが刺された短剣でした。負けず嫌いのハルがその短剣を抜こうとしますが、どうしてもその短剣に触れることができなかったのです。異世界では歩くことができるユウがその短剣を握り引き抜こうとした瞬間、その短剣は消えていきました。それによって大騒ぎとなり、捕まってしまった2人ですが、無事に疑いが晴れ、姫を救った英雄として大歓迎されます。

一命を取りとめたアーシャ姫が気になったユウは、彼女を探し、彼女と出会い話すことができました。彼女と話すことで、二ノ国という魔法の国に着てしまったことや、彼女と命が繋がっている存在がいること、その存在はコトナだということを知ることになります。国を乗っ取ろうと考えるヨキの策略により、処刑されそうになったユウとハルでしたが、何とか逃げ出し、現実の世界に戻ることができました。

あらすじネタバレ③コトナの余命

2人(ユウとハル)が現実の世界に戻ってきてからのあらすじをご紹介します。現実の世界では、お腹を刺されたはずのコトナは何もなかったかのように元気に過ごしていました。恋人のコトナが怪我もなく無事だったことに安心したハルは、ホッとします。しかし、緊急入院したコトナは余命3ヶ月だと告げられてしまったのです。動揺したハルは、二ノ国でのユウの行動を責めます。すると再びその異世界に飛んでしまったのです。

愛するコトナが余命3ヶ月と告げられショックを受けているハルは、黒旗軍の最高指導者を務めているガバラスからエスタバニア侵略の誘いを受けます。恋人であるコトナを救うためには、彼女と命が繋がっているアーシャ姫を倒すしかないと感じたハルは協力することにしました。そのため、気になるアーシャ姫を守りたいユウと幼馴染みのハルは、お互いに戦うことになります。

相撃ちになった2人は、再び現実の世界に戻ってしまいました。現実の世界では、愛するコトナの容態が急変していたのです。また、以前コトナを襲い、お腹を刺した不審者の男はサキ姉の家やユウの家までやってきて、襲い掛かってきました。3人は不審者の男から車で逃げますが、水路に車ごと落ちることで再び魔法の国に飛ばされます。

あらすじネタバレ④再び二ノ国へ

再び二ノ国に飛ばされてからラストの結末までのあらすじをご紹介します。ラストの結末までのあらすじを知りたくない方はご注意ください。再び魔法の国に戻ってくると黒旗軍によって城は崩落寸前でした。困り果てていたアーシャ姫と魔法宰相であるヨキでしたが、実はヨキこそがガバラスであり、エスタバニアを崩壊しようとした黒幕だったのです。正体がバレたヨキは、魔物となりアーシャ姫をさらっていきました。

瀕死の重傷を負ってしまったユウの前に、伝説の剣グラディオンを手渡す老人が現れ、重傷を負った傷がみるみる回復していきます。しかし、その剣を持ってしてもユウは勝つことができず吹き飛ばされ、その吹き飛ばされた剣を手にしたハルが、魔物となってしまったヨキを倒します。彼の魔力によって現実の世界へ帰れるようになりましたが、考え直したユウは二ノ国に残る決意をしました。

現実の世界に戻ってきたハルは、幼馴染みだったユウの記憶が周囲の人から消えていることに気付きます。すっかり元気になったコトナと一緒に過ごしていくうちに、寂しさを感じていたハルも、元々ユウは二ノ国の人間であり、自分とは命が繋がっている存在だと気付いたのです。また、二ノ国に戻ったユウは、愛するアーシャ姫と結婚し、仲良くエスタバニア王国を治めていくのでした。

映画「二ノ国」のラスト結末ネタバレ解説

ラスト結末ネタバレ①伝説の剣グラディオン

この物語のラストの結末では、多くの者を苦しめてきた悪役の過去も次第に明らかとなっていきました。エスタバニア王国を滅ぼそうとした黒幕は、魔法宰相を務めていたヨキであり、黒旗軍の指揮官でもあったガバラスだったのです。彼はすでに死んでいる存在だったため、ラストの結末で正体がわかると魔物へと変身しています。しかし、彼は自分の欲のためだけに悪になったのではありません。

彼には辛い過去があったため、それを恨んで死にきれず、魔力によって復活してまでもその無念を訴えたかったようです。しかし、最後は老人が手渡した伝説の剣グラディオンによって惨い倒され方をしています。その姿には多くの同情が集まり、もう少し悪役の過去に寄り添った最後であってほしかったというような感想や評価がありました。

ラスト結末ネタバレ②二ノ国に残る決意

エスタバニア王国を支配しようと考えていた黒幕を倒したことで、魔法の世界に飛ばされてきたバスケが大好きなハルと優秀な頭脳を持ったユウは、現実の世界へ帰る道が開かれました。恋人を現実の世界に残しているハルはすぐに戻ろうとしますが、魔法の世界に未練があるユウは戻ろうとしますが、最終的には二ノ国に残る決意をします。

彼は次第に自分の本当の姿に気付いたのかもしれません。ラストの結末では、彼と魂が繋がっていたことをハルの口によって明かされていきますが、彼は元は二ノ国の住人であり、そこに残るのはとても自然なことだったのです。彼の決断によってお互いに幸せを掴むことができました。

映画「二ノ国」の謎をネタバレ考察

ネタバレ考察①黒幕は?

ラストの結末やあらすじを見ていくと分かるように、この物語の黒幕は味方だと思っていた魔法宰相であるヨキでした。彼は、黒旗軍の最高指導者を務めていたガバラスとは同一人物だったのです。ラストの結末では容赦なく聖剣で頭を貫かれてしまう悲惨なラストを迎えている彼ですが、感想や評価では多くの同情する声が上がっていました。それは、悪役ではあるものの、彼には辛い過去があったからです。

現在のエスタバニア王国の王を務めているフランダー王には兄がおり、兄の彼が王国を治めている時代がありました。その兄の息子が黒幕として登場したヨキだったのです。彼は幼い頃、王子でありながらもバデロニアという国に養子に出されます。さらにその国を父親の手によって滅ぼされ、命を失ってしまったのです。

一度は死んだヨキでしたが、錬金術の魔力によって蘇り、王族への復讐を誓ったのでした。その辛い境遇を知った観客からはラストの結末で彼が殺されるシーンがあまりにも惨いため、「もう少し、悪役へのいたわりがあってもいいのではないか?」という感想や評価が多く寄せられていたのです。

ネタバレ考察②ユウの正体

ラストの結末のあらすじでもご紹介した通り、現実の世界で車椅子に乗っていたユウは、実は魔法の国である二ノ国の住人であり、幼馴染みだと思って一緒に過ごしてきたハルとは命が繋がっている相手でもあったのです。それゆえに、現実の世界に戻ろうとしたユウは、思い止まり残る決心をしました。かつてコウは、両親を飛行機事故で亡くして、孤児になってしまったという話でしたが、彼はトラベラーだったのです。

親友であるハルが愛するコトナに密かに思いを寄せていましたが、彼女と命が繋がっているアーシャ姫を愛するようになった彼はやっと本来の世界に住むことができるようになりました。本来の居場所では、車椅子生活ではなく、元気に歩くことができます。彼の記憶は、同じ幼馴染みのコトナからも消えており、寂しい気持ちと共に以前よりも強い絆を感じるようになったハルなのでした。

ネタバレ考察③車いすを使った理由

映画「二ノ国」では、成績優秀なユウは車椅子を使用しています。しかし、この車椅子の描き方や設定があまりにも雑過ぎるとSNSの感想や評価でもかなり話題となっていました。幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた幼馴染みの3人でありながら、わざわざ車椅子では行けない階段の上のカフェに行こうという設定になっている所でもかなり批判が多かったです。

さらに、行くことができないユウが自ら身を引くことについても多くの疑問の声が寄せられていました。また、車椅子自体の設計についても現代では考えられない作りになっているため、勉強不足が指摘されています。さまざまなシーンでも車椅子なのにそんなこと可能なのか?とうような設定が随所に散りばめられており、車椅子の設定にした意味がいまいち理解できないという感想や評価が多くありました。

ネタバレ考察④二ノ国で魂の繋がった人物

現実の世界である一ノ国と魔法の世界が広がっている二ノ国では、魂が繋がった人物が存在している設定となっています。予告編では、元気で明るいコトナとエスタバニア王国の姫であるアーシャ姫は魂が繋がった存在として描かれていました。実はその他にも魂が繋がっている人物は存在していたのです。ラストの結末やあらすじを見ていくと、バスケ部のエースであるハルと頭が良いユウも魂が繋がった存在でした。

幼い頃からユウやハルがお姉さんと慕っていたサキとエスタバニア王国の姫であるアーシャ姫を守る女戦士を務めているヴェルサは魂が繋がっている者同士です。また、同一人物としては、魔法宰相を務めていたヨキと黒旗軍を指揮していたガバラスがあげられ、これらの展開に驚いたという感想や評価も多く寄せられていました。

ネタバレ考察⑤ガバラスがエスタバニア王国を支配したい理由

ラストの結末を迎えるにつれて、次第に多くの謎が解き明かされていきました。黒旗軍の最高指導者であるガバラスも悪役として姿を現していますが、彼はどうしてエスタバニア王国を支配したかったのでしょうか?彼には表と裏の顔があり、その裏の顔である黒幕にその理由が存在していたのです。彼の裏の顔はエスタバニア王国の魔法宰相を務めるヨキでした。彼らは同一人物だったのです。

彼はかつて現在の国王であるフランダー王と同様に二ノ国に誕生した王子でした。彼の父親は現国王の兄だったのです。その兄が国王を務めていた時代、自分の息子であるヨキを養子として他の国へ出しています。さらに、その養子に出した先の国を滅ぼし、彼は自分の父親に捨てられた上に、父親の手によって殺されていたのです。彼にはエスタバニア王国を深く恨む気持ちがあったと考察することができるでしょう。

映画「二ノ国」の声優キャスト

ユウ/山﨑賢人

現実の世界では成績優秀なユウの声を担当したのは、俳優として大活躍されている山﨑賢人さんです。彼は、多くのテレビドラマや映画などで大活躍されている人気の俳優ですが、劇場版のアニメの声優としての出演は初めてとなっています。俳優の山﨑賢人さんは、東京の原宿竹下通り(DAISO前)で中学3年生の時にスカウトされたことがきっかけとなり、芸能活動をスタートしました。

  • 名前:山﨑賢人(やまざきけんと)
  • 血液型:A型
  • 生年月日:1994年9月7日
  • 出身地:東京都
  • 所属事務所:スターダストプロモーション 制作2部
  • 職業:俳優
  • ジャンル:映画、ドラマ
  • 身長:178cm
  • 活動期間:2009年から

当初はメンズモデルとして「ピチレモン」という雑誌で活動をしています。その雑誌で行われた女装企画では、見事第1位を獲得していました。2010年に熱海の捜査官というテレビドラマで、俳優デビューを果たした彼は、翌年の管制塔では映画で主演を演じ大人気となります。その後もさまざまな話題作に出演し2016年に開催された第39回日本アカデミー賞で新人賞を受賞しました。彼の特技はサッカーとなっています。

ハル/新田真剣佑

さまざまな感想や評価がされている映画「二ノ国」では、バスケ部のエースであり、負けず嫌いで活発なハルの声を担当したのは、俳優の新田真剣佑さんです。俳優の千葉真一さんの長男としてサンタモニカで誕生した彼は、幼少期より空手道から始まり、ピアノ、水泳、器械体操など、多くの稽古に明け暮れていたといいます。空手の腕前も素晴らしく、高校卒業するまでは学業を優先していたためにハリウッドで暮らしていました。

  • 名前:新田真剣佑(あらたまっけんゆう)
  • 本名:前田真剣佑(まえだまっけんゆう)
  • 血液型:B型
  • 生年月日:1996年11月16日
  • 出身地:アメリカ合衆国 カルフォルニア州 ロサンゼルス
  • 所属事務所:トップコート(日本)、アジアン・シネマ・エンターテインメント(アメリカ)
  • 職業:俳優
  • ジャンル:テレビドラマ、映画、ショートフィルム
  • 著名な家族:千葉真一(父)、眞栄田郷敦(弟)、真瀬樹里(異母姉)、矢吹二朗(叔父)
  • 身長:178cm

2012年には、アメリカの映画であるテイク・ア・チャンス〜アメリカの内弟子〜のマサタロウ役や、SPACE MANで主演を務め、注目をされるようになります。日本では2014年から活動をスタートすることになりました。映画では、ピーチガールの東寺ヶ森一矢役やサヨナラまでの30分の宮田アキ役(主演)、ブレイブ 群青戦記の西野蒼役(主演)などを務めて大人気の俳優として注目を集めるようになります。

コトナ・アーシャ/永野芽郁

  • 名前:永野芽郁(ながのめい)
  • 血液型:AB型
  • 生年月日:1999年9月24日
  • 出身地:東京都
  • 所属事務所:スターダストプロモーション
  • 職業:女優、ファッションモデル
  • 活動期間:2009年から
  • ジャンル:テレビドラマ、映画
  • 身長:163cm

この物語のダブルヒロインである現実の世界では幼馴染みのハルと付き合っているコトナ、魔法の世界ではエスタバニア王国の姫であるアーシャの声を担当したのは、女優の永野芽郁さんです。彼女は東京都の吉祥寺サンロード付近で小学校3年生の時にスカウトされ、芸能界に入っています。ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトルという映画で子役デビューをしてからは引っ張りだこの女優さんとなりました。

ヨキ/宮野真守

  • 名前:宮野真守(みやのまもる)
  • 愛称:マモちゃん、マモ
  • 血液型:B型
  • 生年月日:1983年6月8日
  • 出身地:埼玉県大宮市
  • 所属事務所:劇団ひまわり
  • 職業:声優、俳優、ナレーター、歌手
  • 身長:182cm
  • 配偶者:あり

エスタバニア王国の魔法宰相であり、この物語の黒幕であったヨキの声を担当したのは、声優であり俳優の宮野真守さんです。声優や俳優、歌手、ナレーターなど幅広く活躍されている彼は、2008年に開催された第2回声優アワードでは主演男優賞をはじめ、TAF東京アニメアワード声優賞を受賞しています。声優としてベテランの宮野真守さんは、俳優歴の方が長く子役の頃から大活躍していました。

ガバラス/津田健次郎

  • 名前:津田健次郎(つだけんじろう)
  • 愛称:つんちょ、ツダケン、ケン坊
  • 血液型:O型
  • 生年月日:1971年6月11日
  • 出身地:大阪府
  • 所属事務所:アミュレート
  • 職業:声優、俳優、ナレーター
  • 身長:170cm

黒旗軍の最高指導者を務めていたガバラスの声を担当したのは、声優の津田健次郎さんです。彼は声優の他に俳優やナレーターとしても幅広く活躍されています。ジャカルタで幼少期を過ごした彼は、映画監督になりたいと思っていましたが次第に演じることに興味を持つようになり、明治大学文学部文学科演劇学に入学。卒業後は、舞台系の事務所に所属しながら声優や俳優として活動をスタートさせました。

映画「二ノ国」が不評だといわれている理由

不評だといわれている理由①セリフ

感想や評価が賛否両論ある映画「二ノ国」では、キャラクターのセリフがとにかく酷いという意見が多く寄せられていました。セリフの選び方にセンスを感じないどころか、日本語としておかしいところが多く、映画を観ていてもそのキャラクターやストーリーに集中することができない、感情移入できないという感想や評価もあります。

また、何かにつけて「仮説」という言葉を多用し、意味の分からない支離滅裂なセリフを作り上げてもいたようです。あまりにもキャラクターの心情に沿っていない一貫性のないセリフが連ねられているため、声優を務めている人にも同情が集まっていました。また、一ノ国から二ノ国へ突然移動してしまった時も、全く驚いていなかったり、やけに冷静だったり、全体的にキャラクターを掴みにくいセリフとなっていたようです。

不評だといわれている理由②伏線

映画「二ノ国」では、話の筋となる、後で徐々にわかっていくであろうラストの結末などの伏線についての描き方が雑過ぎるという感想や評価が多くありました。映画でありながら、不思議な二ノ国の世界観やルール、設定まですべてをセリフで説明してしまったり、何かにつけて無理やり登場人物が仮説を立てて話しを進めたりしていくため、観客側は完全に置いていかれてしまう状況が起きたようです。

また、映画「二ノ国」では、大きなサプライズが待っていました。それは、二の国に存在しているハルと繋がっている存在がユウということです。しかし、彼ら2人が似た者同士であるという伏線をしっかりと理解していないとラストの結末で迷子になってしまうことになります。その伏線を、相手を脅すようなセリフによって表現したり、バスケが上手なハルの独白のみで行っていたりしたところも雑過ぎると不評だったようです。

不評だといわれている理由③映画の視点

ゲームが原作となって制作された映画「二ノ国」では、ゲームの強みである視点を1人に定めずにユーザー主体となるスタイルがそのまま展開されてしまっています。ゲームであれば全く問題ないのですが、これが映画の映像で起こってしまうととても観にくい、混乱する作品となってしまうのです。映画とは、他人のストーリーを観客が追体験して楽しむメディアとなっています。それゆえに、観客は視点を持つことはできないのです。

映画の場合はどのように物語が展開されていくにしても、必ず中心となる視点が1人のキャラクターに定まっていることで、安心して物語を追体験することができるようになります。しかし、映画「二ノ国」では、一ノ国ではバスケに燃えているハルが主人公になっているのに対して、魔法の二ノ国では、足が不自由だったユウが中心に展開されるため混乱が生じやすく、観にくいという感想や評価が多くありました。

不評だといわれている理由④ファンタジー映画としては微妙?

映画「二ノ国」では、現実世界の一ノ国と魔法の世界が広がっている異世界の二ノ国を行ったり、来たりすることができる設定になっています。これは、原作となっているゲーム作品がこのような設定となっており、とても好評だったためにそのまま映画でも取り入れたようです。しかし、ここでもゲームと映画でのユーザーや観客が求めている世界が異なるということや特徴を捉えなければ、大変なことになります。

ゲームではユーザーが自らの意志で選択できるのに対して、映画ではそのようにできないため逆に現実世界と異世界とのドキドキ、ワクワク感が薄れてしまうのです。さらに、現実世界や異世界でのそれぞれの登場人物の関係ややり取りがあまり繊細に描かれていないため、ラストの結末も高揚感がない状態になってしまっている、スケールの大きな映画のはずなのに世界観がこじんまりしているという感想や評価が多くありました。

不評だといわれている理由⑤ヒロインが古い?

映画「二ノ国」では、ヒロインの扱いが女性はこうあるべきというようなジェンダー感がある設定となっていることに対しても不評だったようです。この物語では、バスケが大好きなハルと学年トップの成績を収めていたユウの男同士の考えや気持ちの乱れが中心となって描かれており、自分が愛する相手を手に入れるために戦うというような一昔前の設定となっています。

さらに、その争いの中心となっている活発な女の子のコトナやエスタバニア王国の姫であるアーシャ姫の考えや気持ちはほとんど扱われていません。女性の気持ちが置いてきぼりになってしまっている状態にヒロインを一昔前のプリンセス映画のようにトロフィーヒロインにしてしまっているということで、いまどき古臭い設定になっているなどの感想や評価が多く登場したのでしょう。

不評だといわれている理由⑥悪役の扱い

二ノ国の魔法宰相を務めているヨキは、常に冷静に状況把握ができる頭脳明晰な男性でした。それゆえに、アーシャ姫の父親であり、エスタバニア王国の長を務めているフランダー王からも厚い信頼を寄せられた、右腕的な存在として大活躍しています。しかし、彼には辛い過去があったのです。優秀なヨキは、かつて両親に捨てられており、さらに、自分が仕えているフランダー王は彼の父親の弟でした。

何不自由なく幸せに育ったフランダー王をとても憎んでおり、彼が統治する国をいつか攻撃しようと企んでいたのです。彼は悪役として姿を現してしますが、辛い過去を持っているため絶対悪とは言いきれません。しかし、主人公が自分が愛する人を守るため、手に入れるために、強引に勧善懲悪しながらラストの結末へ導いていこうとしているため、悪役の描き方が雑過ぎるという感想や評価が多く寄せられました。

映画「二ノ国」に関する感想や評価

映画「二ノ国」の感想や評価としては、賛否両論ある作品となっていますが、かなり辛口な評価もあれば、上記のように逆に登場しているキャラクターがアホすぎて面白いという感想もありました。あらすじやラストの結末などでセリフや描き方に多くの不評も出ていますが、勢いがある作品であるため、それほど深く考察しない人にはおすすめのようです。

映画「二ノ国」では、多くのあらすじネタバレ情報や感想、評価なども出回っているため、総合的にはあまり良い評価となっていないようですが、それゆえに、逆に見てみたいという人もいました。そこまで評価が低い映画がどのような内容なのか興味津々という人もいるようです。

不評が多く囁かれている作品である中、この映画にハマっている人もいました。しかし、多くの人があまり良い評価をしていないため、この良さを共有できないジレンマに陥っている人もいたのです。どんな作品も観る人の価値観や感性によって異なるため、賛否両論の意見が登場するのでしょう。

映画「二ノ国」のネタバレ解説まとめ

賛否両論の意見が飛び交っている映画「二ノ国」のあらすじネタバレや不評だといわれている理由などを解説してきました。深く考察しながら映画を楽しみたい人には、セリフや伏線などの描き方に不満がある人は多いようです。しかし、ジブリ作品に関わっている人が手掛けているだけあり、勢いと迫力はあるため、それほど考察せずにその場の雰囲気をゆるく楽しみたい人には意外と好かれる作品となりました。

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