アニメ未来日記のあらすじと評価・感想は？原作漫画や実写ドラマ版もまとめて紹介

えすのサカエ先生の大ヒット漫画『未来日記』をご存知ですか？2012年に『未来日記-ANOTHER:WORLD-』としてドラマ化されていることでも話題の『未来日記』は、評価が作品ごとにかなり異なると言われています。今回はそんな『未来日記』のあらすじや世界観をご紹介するとともに、SNSの評価の違いを検証していきましょう！

『未来日記』は「えすのサカエ」先生によって『月刊少年エース』の2006年3月号から５年に渡り連載されたSFサスペンス漫画です。

特殊な察知能力をそれぞれ持つ「日記保有者」が最後の1人になるまでデスゲームを繰り広げるというストーリーラインはシンプルながらも展開力の豊かさが評価に繋がり、2008年にはスピンオフにあたる漫画『未来日記モザイク』が、2011年10月からはアニメ版『未来日記』が「ニコニコ生放送」や「チバテレ」などで放映されました。

ブームはそれだけで止まらず、何作かにわかれたスピンオフ漫画やノベライズ、2012年にはドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』。そしてゲームはPlayStation Portableのタイトルが２作に渡り制作されるなど国内外で人気を博すことになりました。2020年現在もリバイバル連載として『ヤングエースUP』で漫画『未来日記』が掲載されており毎週チェックできるようになっています。

『未来日記』シリーズ遍歴

• 漫画『未来日記』（2006~）
• 漫画『花子と寓話の未来日記』（2007）
• 漫画『未来日記モザイク』（2008~）
• 漫画『未来日記パラドックス』（2010）
• ゲーム『未来日記 -13人目の日記所有者-』（2010）

• アニメ『未来日記』（2011~）
• スピンオフ漫画『未来日記モザイク消し』（2011）
• 実写オーディション『未来日記レヴォリューション』（2012）
• 実写ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』（2012）
• 小説『未来日記』（2012）
• 小説『未来日記E（エンド）』（2012）
• ゲーム『未来日記 -13人目の日記所有者- RE:WRITE』（2013）
• 漫画『未来日記リダイヤル』（2013）
• OVAアニメ『未来日記リダイヤル』（2013）

主人公「天野雪輝」（あまのゆきてる）は、人と極力関わらずに他人観察をしてはその内容を「携帯電話」のメモ機能に記録し続け落書きと妄想に耽るという内気な趣味をもちつつも代わり映えのない日常を送っていましたが、ある日、連続殺人事件の噂を尻目に無関心を極め込んでいると書いた覚えのない「未来の内容」が携帯に表示され困惑することになります。

そして落書きのなかのキャラクター「デウス」とその小間使いの「ムルムル」が仮想空間に現れ、「日記を所有したゲーム参加者12名のなかで生き残ったものの願いを叶える」と宣言するのです。そして、雪輝は未来日記の所持者「1st」としてこの12人のデスゲームに身を投じることになります。雪輝と結ばれる運命を盲信する「我妻由乃」など残り11名の日記所持者との駆け引きの先に何が待つのか？雪輝の非日常はこうしてはじまります。

アニメ版『未来日記』は全話26話で『SHUFFLE!』シリーズの細田直人監督によって2011年に制作されました。どんな評価があがっているでしょうか？アニメの評価をまずは確認してみましょう！

アニメ『未来日記』は原作漫画より抜け落ちがあるもののシンプルにお勧めできるアニメとしてファンのなかでも認識されているようです。

こちらではアニメ『未来日記』が「なかなか面白そう」と序盤の引き込みが評価されています。構成の担当は『ストラトス・フォー』（2003）や『喰霊-零-』（2008）のシリーズ構成を行った「高山カツヒコ」さんで、アニメ化に対する構成技術が光っているといえるでしょう。

アニメ版『未来日記』の疾走力は「面白くて夢中になる」と評価されています。中だるみが少なくどんどんとドラマティックな展開をしていくのがアニメ『未来日記』の魅力となっているようです。

アニメ版『未来日記』の踏破した際の評価としては「原作を読まないとあらすじにわからない点がある」という点もあるようです。5年連載した漫画をアニメ化したため当然ではありますが欠落してしまっているという評価は逃れられないでしょう。

アニメ版の『未来日記』の欠落した箇所として終盤のあらすじ部分があり、「そここそが肝要だったのだ」というがっかりしたという評価もみられています。しかし概ね好評というのがアニメ版の評価ということになりそうです。

打って変わって2013年のOVAアニメ『未来日記リダイヤル』は賞賛と感動の評価が大半を埋め尽くす勢いです。

特に、2011年のアニメ『未来日記』では「報われなかった」「あらすじがわからなかった」と評価されていた「我妻由乃のヤンデレな奇行」についてや「天野雪輝との決着の付け方」がしっかりと回収されており好評に転じたようです。

「セルフリメイクだからこそ出来る可能性を感じさせる」という評価も上がっています。これらから考証しても「アニメ版『未来日記』は本編26話とOVAの『未来日記リダイヤル』を観るのがおすすめ」「アニメ版『未来日記』は好評だった」と評価をまとめられるでしょう。

次に、原作漫画『未来日記』の評価はいかがでしょうか？こちらもSNSの評価や感想をもとに検証していきましょう。

原作漫画『未来日記』は2018年の段階でも発売から５年以上経っていますが「結構面白い」という評価を得られているようです。

また、その強烈な展開などに魅了されたファンは多く、原作漫画『未来日記』を「神漫画」と評価する方も少なくありません。

原作漫画『未来日記』は『ヤングエースUP』でリバイバル連載が行われていますが、ファンの間では「何回読んでも面白い」という評価が一定数以上あるようです。「面白くなければリバイバル連載を企画出来ない」という事実と表裏一体の実のある評価と言えるでしょう。

その一方で、原作漫画『未来日記』にも「つまらなくて挫折した」という評価もあがっています。デスゲームものとしてのテンポ感と一定の方向性に縛りが出来てしまうあらすじが逆につまらないという評価もあるようです。

また、原作漫画『未来日記』は「胸が苦しくなるあらすじ」と称される展開が用意されているためここも人を選んでしまうポイントになっているのかもしれません。

『ブラッディ・マンデイ』（2008）や『相棒 Season 7』（2008）を担当した「渡辺雄介」さんがシリーズ構成を行った『未来日記-ANOTHER:WORLD-』は「実写ドラマ化は荒れる」という定評にどこまで迫れているのでしょうか？2012年にドラマ化された『未来日記-ANOTHER:WORLD-』の評価についてSNSの声を検証していきましょう。

ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』は原作が漫画版『未来日記』だと気付かなかったと言われるほどあらすじにアレンジが加えられそれが逆に「別物感があって楽しかった」との評価があがっています。

ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』から入ったファンは驚きを隠せないという評価は随所に散見されます。特にドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』と原作漫画『未来日記』では主人公と日記の関係性やゲームルールがかなり変更されておりパッと見では原作漫画とドラマが同じものだと気付けなかったという評価に繋がっているようです。

ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』ではメインキャラクターの「我妻由乃」が剛力彩芽演じる「古崎由乃」に変更されておりそこが印象的だったという評価もあがっています。

ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』とアニメ『未来日記』を比べると弱いという評価も多くみられています。別物として評価を得られる構造にしたせいで真っ向から原作と比較されている対象になってしまったのは苦いものがあるとも言えるでしょう。

ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』と原作の『未来日記』で大きく異なる点としてマイナスに作用しているのは「我妻由乃」という強烈なヒロインの存在であるという評価はドラマ版の印象や評価を曇らせる要因になっているようです。

その一方で、ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』は原作漫画やアニメよりもうまく「未来日記」というギミックを使いこなせていたという評価もあります。原作漫画とドラマのあらすじでは好みとする層が敢えてずらしているともとれるでしょう。まとめると、ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』の評価は「原作となる漫画やアニメ版と比べると甘口だが、単体としては面白い」というものになるでしょうか。

では最後にPlayStation Portable版の『未来日記 -13人目の日記所有者-』の評価についてSNSから検証してみましょう！

『未来日記 -13人目の日記所有者-』は面白いという評価がみられています。ミステリー性の高さなどが挙がることが多いようです。

『未来日記 -13人目の日記所有者-』はアニメ版や原作漫画と並んで遜色ないという評価があるようです。

しかし、その『未来日記 -13人目の日記所有者-』の複雑な構造は詰みやすいという評価があります。また攻略WIKIがないというのも現代のゲーマーには厳しいと感じる点かもしれません。

『未来日記 -13人目の日記所有者-』の初回限定版の特典が面白いけれどもイロモノであるという評価が多くあがっています。

最後に漫画やアニメ、ドラマと幅広い層を持つ『未来日記』の魅力についてまとめてSNSの評価から紹介していきましょう！

主人公の「天野雪輝」のヘタレさや弱さ、弱さゆえのずるさが段々と終盤にかけて成長していくという展開が『未来日記』にいいテンポをもたらしているようです。

ヤンデレで凶悪なヒロイン「我妻由乃」と弱気で内省的な「天野雪輝」という組み合わせがとても楽しいという評価は特に原作漫画のファンとOVAアニメまで視聴した層によくみられているようです。

未来日記のストーリーに驚くという声は多くあります。特に「秋瀬或」（あきせ ある）が登場したことで場により複雑な考察が絡んできてミステリー性が上がったという評価もあります。

アニメ版『未来日記』では富樫美鈴さんや関智一さん、子安武人さんなど人気声優が脇を固めるなか新人声優の「村田知沙」さんの怪演がすごかったという評価があがっています。

『未来日記』の主題歌はアニメ版は「妖精帝國」と「飛蘭」が担当し、本編後半のエンディング曲が『Dead END』だったものが、OVAで『HAPPY END』になるなどの細かい芸が高評価を得ました。

ドラマ版『未来日記-ANOTHER:WORLD-』の主題歌は「柴咲コウ」さんが『ANOTHER:WORLD』を歌い上げています。

『未来日記』の耳に楽しい魅力としてその登場キャラクターの名前の珍しさとその理由にあります。実は12名の参加者はローマ・ギリシャ神話に伝わる神々の集い「ディー・コンセンテス」に祀られる神の名前に対応しているというのです。

『未来日記』の日記所有者がどんな行動基準でどんな名前をしているかを改めて照らし合わせてみてみるのも『未来日記』の楽しみ方のひとつといえるでしょう！

『未来日記』のあらすじや評価のまとめはいかがでしたか？『ヤングエースUP』で毎週更新中の人気作品でもありますので今からでも『未来日記』の世界観に飛び込んでみても面白いかもしれません。