【新世界より】真理亜や守の死因は?バケネズミやアニメ最終話を考察

SFアニメ「新世界より」に登場する真理亜と守の死因や失踪の真相について考察していきます。真理亜と守は一体どんな結末になっていったのでしょうか?原作である小説『新世界より』とアニメ版では真理亜と守の結末に多少の違いがありました。また、2人の死や失踪、街の変化に大きく関係しているバケネズミのスクィーラの正体や真意、死因などについてもまとめていきます。最終話では衝撃的な事実が明かされましたが、その事実とは一体どんなものだったのしょうか?

【新世界より】真理亜や守の死因は?バケネズミやアニメ最終話を考察のイメージ

目次

  1. 新世界よりとは?
  2. 新世界よりの真理亜や守の死因
  3. 新世界よりの真理亜や守は本当に死んだ?その後は?
  4. 新世界よりのバケネズミの謎を考察
  5. 新世界よりのアニメ最終話その他の謎を考察
  6. 新世界よりの真理亜の声優
  7. 新世界よりに関する感想や評価
  8. 新世界よりの真理亜や守の死因まとめ

新世界よりとは?

新世界よりの概要

今回のまとめでは、テレビアニメ「新世界より」に登場する秋月真理亜と伊東守の死因やバケネズミの謎や最終話についてまとめていきます。それでは、死因や謎を考察していく前に、テレビアニメ「新世界より」の概要やあらすじについて見ていきましょう。テレビアニメ「新世界より」は、2008年に刊行された貴志祐介さんによるSF小説が原作となっています。貴志祐介さんの代表作には『黒い家』や『悪の教典』などがあります。

小説『新世界より』は、第29回日本SF大賞受賞作品としても知られています。単行本は上・下巻の2冊、文庫版は上・中・下の3冊と長編ストーリーになっています。また、2012年から2014年には『別冊少年マガジン』にて及川徹さん作画の漫画が連載されていました。漫画は全7巻が刊行されています。アントニン・ドヴォルザークが作曲した交響曲第9番『新世界より』がタイトルに由来しているといいます。

テレビアニメ「新世界より」は2012年秋から2013年冬にA-1 Picturesより全25話で放送されていました。監督は石浜真史さんが、シリーズ構成は十川誠志さんが務めています。また、2011年からは『小説現代』にて『新世界より』の前日譚となる『新世界ゼロ年』が連載中(2020年1月時点)となっていますので、アニメの他小説もぜひチェックしてみてください。続いて、「新世界より」のあらすじを見ていきましょう。

新世界よりのあらすじ

テレビアニメ「新世界より」は、人間が「呪力」と呼ばれた超能力を身に着け文明が崩壊した1000年後の日本を舞台に、主人公・渡辺早季の手記として語られていきます。物語は、渡辺早季が12歳・14歳・26歳で起きたことが主に語られます。渡辺早季は、呪力の発生により小学校「和貴園」から「全人学級」という呪力の訓練校に入学し、幼馴染みの朝比奈覚、青沼瞬、秋月真理亜、伊東守らと夏季キャンプをすることになります。

渡辺早季たちのグループは1班として行動を共にし、夏季キャンプでは入ってはいけないと言われている利根川上流に侵入します。そこで「ミノシロモドキ」と呼ばれる機械と遭遇したのです。「ミノシロモドキ」はかつての文明が遺したとされる「国立国会図書館つくば館」の端末機でした。1班は、「ミノシロモドキ」によって過去の文明崩壊の理由や、その理由となった「悪鬼」や「業魔」といった正体などを知ったのです。

この世界では、「バケネズミ」と呼ばれる言葉を話し人間に服従する動物が存在していました。「ミノシロモドキ」との遭遇後、1班は人間に服従しない外来種のバケネズミと遭遇、襲撃されることとなってしまいます。ピンチの時、人間に服従するバケネズミで「塩屋虻コロニー」のスクィーラに助けられたのでした。ですが、スクィーラとは最終回に向け因縁の相手となっていくことになっていきます。

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新世界よりの真理亜や守の死因

真理亜や守の原作での死因

渡辺早季の幼馴染みで1班の秋月真理亜と伊東守は、ある年の2月に逃亡・死亡してしまいます。ですが、この描写に関しては小説である原作とテレビアニメとで変わっていました。まず、原作である小説での2人の死因や結末を見ていきましょう。夏季キャンプから2年の月日が経ったある日、伊東守が失踪してしまう事件が起こります。早季と真理亜、覚たちは守を山の中で見つけますが、守が業魔化しているという事実を知ります。

早季と覚が街に戻ると教育委員会からの尋問を受けることになりました。ですが、覚の祖母であり倫理委員会議長を務める富子により、守の処分を見送る事を条件に早季と覚は守を探しに山へ戻りました。ですが、既に守と残った真理亜の姿はありませんでした。2人を探していると、スクィーラたちのコロニーと遭遇します。そこで、真理亜が残したとされる置手紙を受け取りました。その手紙は「もう街には戻らない」というものでした。

真理亜と守は、街から離れ暫くは暮らしていましたが、2人はある日子供授かることとなります。ですが、バケネズミの襲撃によって真理亜と守は亡くなってしまいます。小説版の結末は亡くなったことが明白となっていますが、アニメ版では一体どんな結末になっているのでしょうか?

真理亜と守はアニメでは行方不明に?

真理亜と守が街に戻らない意思を手紙で伝えたのは一緒です。ですが、アニメ版ではここで2人は行方不明という扱いになっているのです。また、最終話に向けバケネズミに育てられた人間が悪鬼となり街を襲うことになりますが、小説では「悪鬼の少年」とされています。一方、アニメ版では真理亜と守の子どもであると示唆されているのです。小説版とアニメ版ではこうした違いがありました。

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新世界よりの真理亜や守は本当に死んだ?その後は?

考察①真理亜や守は死んだ可能性が高い?

では、アニメ版「新世界より」の真理亜と守は本当に亡くなったのでしょうか?またその後の真相を考察していきます。まず、真理亜と守は死んだ可能性が高いと言えるでしょう街を襲った悪鬼は真理亜と守によく似た容姿で登場することから2人の子供だと考えられます。また、もし真理亜と守が生きていれば、2人の子どもである悪鬼が自分をバケネズミであると勘違いするはずがありません。

考察②スクィーラの言葉の意味

街を襲う計画を実行した主犯としてバケネズミのスクィーラは、最終話にて人間による報復裁判にかけられます。スクィーラは身包み剥がされ、裸のまま裁判にかけられていきます。聴衆たちの煽りもあり、裁判がヒートアップしていく中、スクィーラは「私たちは人間だ!」と訴えかけました。では、この言葉が意味することは一体何なのでしょうか?それは、その言葉のままの意味「スクィーラたちは人間である」ということです。

最終話の終盤にて、早季は覚にバケネズミの学名の由来について疑問を持ちかけます。バケネズミの先祖はヘテロセファルスグレイバーという学名でした。一方、人間はホモサピエンスです。ヘテロとホモは対をなす言葉であることから、人間と組み合わせたような学名を提唱しているのはおかしくはないか?という純粋な早季の疑問でした。ですが、覚は禁止されているバケネズミの遺伝子を既に調べていたのです。

実は、バケネズミの遺伝子である染色体は23対でした。バケネズミの先祖とされるハダカデバネズミの染色体は30対で遺伝子の数が合わないのです。他に23対とされているのはオリーブの木と人間です。そこで覚は悟りました。呪力を持たない人間はどこへ行ったのか?と。バケネズミは、呪力を持たない人間が遺伝子操作をされた人間であったのです。最終話でスクィーラは”無限地獄の刑”に処されました。

考察③利用されていたのは早季たち?

アニメ「新世界より」の16話にて、早季と覚は真理亜と守が街から逃げた事実を倫理委員会や教育委員会に知られないよう、真理亜と守が死んだという口裏をスクィーラに合わせてほしいと頼みました。スクィーラはその頼みを聞き入れ、証拠として骨も提供できると言いました。ですが、既にこの時真理亜と守がスクィーラたちの手に落ちていたと考えると、早季と覚はスクィーラたちバケネズミに利用されていたとも考えられます。

早季たちの都合のいい口裏合わせに協力したのは、自分たちにとっても都合がよかったことであったと考えると、スクィーラはこの時既に街を襲い人間に報復する計画が着々と進められていたことが分かるでしょう。

考察④呪力対策

では、業魔化した守のコントロールできない呪力をスクィーラはどうしていたのでしょうか?スクィーラの知識量などから推測すると、恐らくスクィーラは”国立国会図書館つくば館”の端末機であるミノシロモドキを捕まえたと考えられます。そうでなければ、用意周到で姑息な戦法をバケネズミが学べるはずがありません。放出しまっている守の呪力対策は捕まえていたミノシロモドキによる援助があったと考えられます。

ミノシロモドキには知識の他催眠術を使用することができますので、スクィーラがミノシロモドキを脅し守の呪力を抑えたとも考えられますし、催眠術によって真理亜と守を脅していたとも考えられるでしょう。

新世界よりのバケネズミの謎を考察

考察①悪鬼が倒せた理由

続いては、「新世界より」でのバケネズミなどの謎について考察していきます。まず、早季たちが悪鬼を倒せた理由についてです。早季と覚、そして乾さんという早季の同僚である男性1人と大雀蜂コロニーの奇狼丸は、悪鬼を倒せる最後の手段であるとされる大量破壊兵器「サイコ・バスター」を手に入れるため未開の地・東京へ向かうことになりました。大量破壊兵器「サイコ・バスター」は、1000年前の文明で製造されたものでした。

一行は、大量破壊兵器「サイコ・バスター」を求め東京へ向かいますが、スクィーラと悪鬼は彼らに着いてきていたのです。東京でも彼らに追われることになる一方、廃墟となった東京の地下で乾さんは巨大生物によって亡くなりました。早季と覚、奇狼丸は、どうにか悪鬼を倒そうと試みることにし、「サイコ・バスター」を悪鬼に向け投げますが失敗に終わってしまいました。ですが、奇狼丸は最後の一手にでることにします。

悪鬼は、バケネズミに育てられたため自分のことを人間とは思っていませんでした。奇狼丸は、自らを犠牲にし、人間に化け悪鬼の前に躍り出ることにします。そして、奇狼丸を人間だと勘違いした悪鬼は奇狼丸を殺害します。ですが、衝撃により姿が露になった途端、悪鬼は”愧死機構(きしきこう)”により死亡したのです。愧死機構とは、遺伝子に組み込まれている”同胞殺害したら自らも死ぬ”という呪術のようなものです。

考察②早季の捉え方

では、早季はスクィーラをどのように捉えたのでしょうか?最終話で、スクィーラたちバケネズミが人間の染色体と同じ23対であり、かつては同じ人間であったことが判明しました。早季は、事件から時が経った最終話でも無限地獄の刑を受け続けているスクィーラに会いにいきます。そして、苦しんでいるスクィーラに同情し、「もう苦しまなくていい」というセリフを吐きながら呪力によって息を止めました。

この時、早季に愧死機構は働きませんでした。早季がスクィーラを同胞であると思っていたなら、この時、愧死機構が働き早季は亡くなっていたはずです。ですが、早季は微塵も苦しむ様子を見せませんでした。一方、早季の案で奇狼丸がなくなったことで同じ人間である悪鬼が愧死機構で亡くなったときは苦しむ様子を見せています。

このことから、早季は同じ人間であったことが判明しても、見た目の違うスクィーラを同胞だと思うことは出来なかったのではないでしょうか?

考察③覚の捉え方

一方、覚はスクィーラたちバケネズミのことをどう捉えたのでしょうか?覚は、良くも悪くも正直な性格をしており、嘘をつける性格ではありません。また、優しい性格をしています。自分と早季以外の1班のメンバーがいなくなり、1班は2人だけになってしまったことから、覚と早季にとってお互いが欠けてほしくない存在となっていました。真理亜と守の子供だと認識し、悪鬼を倒す事をきめた早季を宥めたのは覚でした。

また、スクィーラたちバケネズミの正体を知った時も早季の感情を落ち着かせようと働いたのも覚です。覚がバケネズミの染色体を調べたのは、バケネズミが自分たち人間と似た存在であることに薄々気付いていたからです。また最終話で早季と結婚し未来の話をしている覚は、バケネズミと人間が変わることを望んでいました。このことから考えると、覚はバケネズミを同胞であると受け入れていると考えられます。

考察④人間とバケネズミの関係

では、人間とバケネズミの関係は今後どのように変わっていくのでしょうか?バケネズミは、もともと呪力を持たない人間を排除するために遺伝子操作された動物だということが最終話で判明しています。早季たちが生きる時代では、バケネズミは、既に下等動物として人間に扱われていることが物語の序盤で分かるでしょう。呪力を持った人間は呪力を持たない人間を下等動物にし、挙句人間以下の扱いをこれまでしてきました。

そして、バケネズミは呪力を持った人間を「神様」として忠誠を誓っていました。そのバケネズミが反旗を翻し人間を襲ってきたことで、今までの関係性が作中で変わっています。物語は、早季の手記として展開されていきますが、手記を記したのは、バケネズミと人間の関係の変化を願ってのことです。この時点で、早季と覚は人間とバケネズミの変化を求めているのですが、では、他の人間はどうでしょうか?

家族や友人をバケネズミとの戦いによって失った人間は、バケネズミを憎むべき動物として扱っていることが最終話で描かれています。まず、人間とバケネズミの関係性を変えるには、バケネズミを下等動物とみなしている人間から変わっていかなければいけないのです。早季は、1000年前の日本と「新世界より」の現代が変わっていることから、1000年後の未来に向けて2つの関係性が変わってほしいという願いを抱きました。

新世界よりのアニメ最終話その他の謎を考察

考察①「想像力こそが、すべてを変える。」の意味

テレビアニメ「新世界より」の最終話の最後では、「想像力こそが、すべてを変える。」という言葉で締めくくられています。では、「想像力こそが、すべてを変える。」とは一体どんな意味を持ち、視聴者に何を訴えかけているのでしょうか?テレビアニメ「新世界より」は、「偽りの神に抗え。」というキャッチコピーがありました。

このキャッチコピーと最終話に投げかけられた「想像力こそが、すべてを変える。」を併せてみせいくと、自分がこれまで信じてきたものを疑ってみると、全てが変えるべきものとなるという意味にもなります。バケネズミの染色体が23対だからといって、バケネズミが必ずしも人間であったという確証は得られていません。ですが、バケネズミが人間であったという想像力で早季と覚はバケネズミと人間の未来を変えようとしています。

また、奇狼丸を利用し間接的に悪鬼を倒した早季は、同胞であると考えていた悪鬼を殺してしまったことによって愧死機構が働き発作を起こします。ですが、「自分が殺したのではない」という思い込みにより愧死機構は収まっています。早季と覚は、”想像力”によって未来を変えていったのです。

考察②結末の意味

「新世界より」は、早季が1000年後の人類に向けて書いた手記であります。では、この手記を読んでいる私たちは「新世界より」から1000年後の未来であると考えられるのです。そのことから考えていくと、現代の人間は、呪力という超能力を持つ者がほとんどいないことから、呪力を持たない者はバケネズミとなります。早季と覚の願った未来は実ったということにもなりますが、私たち人類はかつてバケネズミであるとも考えられます。

また、このように考えていくと、最終話で訴えかけられた「想像力こそが、すべてを変える。」という意味も理解できるのではないでしょうか?早季と覚の願いは成就し、人間とバケネズミの関係は変わり、私たちの生きる時代には呪力も下等動物のバケネズミと人間の関係性も存在しない。そう考えてみると、たとえフィクションのSF作品であっても現代に当てはめて想像することで物語を楽しめます。

新世界よりの真理亜の声優

花澤香菜のプロフィール

続いて、テレビアニメ「新世界より」で秋月真理亜の声優を担当した声優・花澤香菜さんについて見ていきましょう花澤香菜さんは、声優のほか女優や歌手としても活動しています。1989年2月25日生まれの東京都出身、血液型はAB型、身長は158㎝です。事務所は大沢事務所に所属しています。幼少のころから子役として活動をしており、声優としては2003年「LAST EXILE」でデビューをしました。

花澤香菜の主な出演作品

花澤香菜さんの主な出演作は、テレビアニメ「かんなぎ」ざんげちゃん / 涼城白亜、「To LOVEる -とらぶる-」結城美柑、「こばと。」花戸小鳩、「〈物語〉シリーズ」千石撫子、「Angel Beats!」天使 / 立華かなで、「TEINS;GATE」椎名まゆり、「妖狐×僕SS」髏々宮カルタ、「凪のあすから」向井戸まなか、「ディーふらぐ!」柴崎芦花、「監獄学園」緑川花、「はたらく細胞」赤血球、「五等分の花嫁」中野一花があります。

新世界よりに関する感想や評価

感想や評価①狂った世界観

「新世界より」の最終話で明かされた遺伝子操作の事実から、「狂った世界観」と揶揄する感想がありました。また「新世界より」の世界観が苦手だという感想などもありました。

感想や評価②長寿遺伝子

現在、ハダカデバネズの遺伝子に注目が集まっており、様々な研究がされています。そのことを指しながら、「新世界より」の世界が近づいている…と想像力を働かせている方もいらっしゃいました。

感想や評価③愉快で最高

「選別主義×社会主義×遺伝子操作×SF」といった後味の悪いストーリーに愉快で最高だという感想をツイートしている方もいらっしゃいました。みなさんは「新世界より」をご覧になりどのような感想を持ちましたか?

新世界よりの真理亜や守の死因まとめ

以上、テレビアニメ「新世界より」に登場する真理亜と守の死因や結末、バケネズミと人間の関係性や早季と覚の捉え方についてまとめてきました。遺伝子操作に関するSF作品であったことで、考えさせられる作品であつことが分かったことでしょう。興味を持った方はぜひ、原作小説「新世界より」もチェックしてみてください。サイト内には、「新世界より」の他のまとめもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

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