2020年01月07日公開
2020年01月07日更新
【ソウルイーター】クロナの性別とマカとの関係は?最後や声優情報も紹介
ソウルイーターの中でも不思議なキャラとして様々な考察が行われているのがクロナです。作中最後まで性別が不明で、現在まで男の子説、女の子説両方が存在するキャラクターになっています。今回はソウルイーターのクロナについて、様々な考察がされているクロナの性別についてや主人公マカとの関係、ソウルイーターがアニメ化された際のクロナの声優についてなどまとめて紹介していきます。
クロナが登場!ソウルイーターとは?
ソウルイーターの作品情報
ソウルイーターは2004年から2013年まで月刊少年ガンガンで大久保篤先生によって連載されていたダークファンタジー漫画です。2008年にはアニメ化され、さらには2011年からは平行する形で外伝作品であるソウルイーターノット!が連載されると、こちらもアニメ化されるなど非常に人気の作品です。
ソウルイーターの連載開始時には主人公格のマカ&ソウルイーター、ブラック☆スター&椿、キッド&リズ&パティの3組それぞれを主人公にした読み切りが掲載された後に連載が開始されるなど編集部にも高い期待を受けて連載が開始された作品で、その期待に応えるように全世界で累計発行部数1600万部を誇る作品になっています。
ソウルイーターのあらすじ
武器になれる人間とその武器を扱う職人を養成する専門学校、死神武器職人専門学校、通称「死武専」に通うコンビ、マカとソウルイーターのコンビは悪行を重ねた人間の魂を99個、魔女の魂を1つ武器であるソウルが食べる事でデスサイズになる事を目指して魂を集めていました。死武専でも優等生のマカは人間の魂を99個集める事に成功し、残り魔女の魂を狙いますが間違って魔力を持つ猫の魂を食べさせてしまい失敗してしまいます。
そんなマカ&ソウルイーターコンビが再び人間の魂を集めるべく死武専からの依頼を受ける中、訪れた街で出会ったのが今回紹介するクロナです。
クロナのプロフィール
そんなソウルイーターに登場するクロナはメデューサ一派における最古参メンバーであり、メデューサの実の子供です。幼少期にメデューサの実験体にされており、身体に黒血、そしてラグナロウをその身に収めています。今までメデューサら一部の人として接してこなかった事から極端にネガティブかつ引っ込み思案な性格をしており、「~との接し方なんて分からないよ」と泣き言を言うのが口癖になっています。
そのネガティブな性格は、クロナが死武専の授業の一環で詩を詠んだ際に、周囲にほとんど影響されないブラック☆スターですら聞いただけで落ち込ませる程の異質さを放っていました。一度は死武専に保護されて落ち着いた生活を送りますがメデューサに接触されて脱走した後はより狂気に溺れた性格になり、死武専のヨーロッパ支部を壊滅させるなどそれまで以上に高い戦闘力を見せる事になっています。
パートナーはラグナロク
ラグナロクは魔武器であり、黒血と混同してクロナの体内に注入された存在です。クロナと完全に一体化しており、クロナの身体から生える形で登場します。あくまでも魔武器なのでクロナとは別に自立した意志をもっており、クロナの引っ込み思案にツッコミを入れたり、いじめられっ子体質のクロナをいじめるような場面もあります。基本的には中立の立場ですがマカの差し出した飴に釣られるなど甘いもの好きである一面を持っています。
魔武器としてのラグナロクは大ぶりの両刃の剣で、黒血の影響で黒い刀身をしています。元々は1本の黒剣でしたがあくまでも魔武器である為、死武専で死神にそれまで溜め込んでいた魂を抜かれた際には身体の大きさが小さくなり、逆にメデューサに改造を加えられた際には腕が増え、さらに剣の形態では3本に剣が増やせるようになりました。
クロナの性別
男の子説の概要
ソウルイーターのクロナの性別が男の子であるという説では魔女であるメデューサの子供でありながら魔女としてではなく、魔武器ラグナロクを使って戦う事から男の子ではないか説、「女の子と話すのが苦手」とわざわざ性別を指定した事から男の子なのではないか説、クロナの一人称が僕であるという事、顔が凛々しく描かれている時が目立つなどの理由がクロナの性別は男の子説の理由となっています。
特に大きな理由と言われているのがソウルイーター作中において魔女は女性しか登場しておらず、クロナが女の子なら魔女であるはずなのに魔武器であるラグナロクをメデューサに取り込まされた事です。マカのように女の子の職人もいるのでこれだけでは確定できませんが、どちらかといえば魔女側にありながらこのような扱いを受けた事がクロナは魔女ではない=男の子なのではないかと言われる理由になっています。
ただキムのように魔女でありながら職人になっている例もある事から、魔女側出身でありながら魔武器を持っている職人である=男の子とは言えないという否定的な意見があるのも事実で、クロナ=男の子説を決定的にする要因にはなっていない状態でした。
女の子説の概要
ソウルイーターのクロナの性別男の子説に対して女の子説では、幼い頃の服装がワンピースだったから、現在の服装もどちらかと言えば女の子っぽい、ラグナロクのいじめの一環で服をめくられて恥ずかしそうに裾を抑えるような仕草をしているから、笑顔を褒められて嬉しそうにしているからなど女の子らしい仕草があるなどの理由があげられています。
さらにマカに自ら抱きついた描写がある事からも女の子なのではないかという説もあります。いくらマカに心を許したとはいっても男の子であればそれまで女の子との接し方なんて分からないと言っていたクロナが抱きつく事なんて出来ないのではないかと言われているのです。ただクロナが相手の性別を気にするような描写は他にないので意識していなかったのではないかとも考えられこちらも決定だにはなっていません。
ただ逆説的にですが魔女であるメデューサが実母である事から女性である事が基本であるソウルイーターの魔女世界においてクロナが苦労しない為に男の子であるにも関わらず女の子として育てられたのではないかという考え方をしている人もいます。クロナに様々な実験を施しているメデューサで、その虐待による洗脳にも近い教育なら性別を偽らせる事はわけないのではないかと女の子説を決定づける人を否定しています。
性別は決まってない?
本編では結局最後まで性別について明確な描写がないクロナ。その影響でファンの間ではクロナの性別について様々な理由が考察されていました。しかし性別を決定づける理由がないままでした。しかしこのクロナの性別論争は公式ガイドブックの発売で終結する事になります。公式ガイドブックにて作者の大久保篤先生が、「クロナの性別は決めてなかった」と記載しているのです。
明らかに人間じゃないというなら予想も出来ますが、クロナがメデューサの子供という設定はソウルイーターのあらすじの中でも比較的序盤から出ていた事もあり、性別が男女どちらとも設定されていなかったという事実は驚いたという声がある一方でそれぞれに男女一方のイメージで見ていたファンからは男女それぞれのイメージが否定されなくて良かったという声も見られます。
クロナとマカの関係
初めての友達
初めての戦闘では敗北したマカとソウルでしたが、その後、再戦した際に魂感知能力が成長していたマカに魂の内側を覗かれた事で、マカがクロナの手を取る形で和解しました。結果クロナは、死武専で保護される形となり、クロナにとってマカは初めて出来た友達となりました。ちなみにこの時マカはクロナの心を知るべく自らにも狂気を宿すという方法を取っており、以降狂気のドレスを身に纏えるようになります。
死武専にいる頃のクロナは元々の引っ込み思案な性格もあってなかなか周囲と仲良くとまではいきませんでしたが、一方で初めての友達になったマカに対しての思いは強くなり、ベッタリとくっついているような状態になっていました。ただしマカの影響を受けて徐々に周囲にも笑顔を見せられるようになり少しずつですが狂気的な側面が鳴りを潜めて落ち着いていきます。
大切な存在
しかしクロナにとっての至福の時間といえる死武専での生活は長くは続きません。クロナの心には確かにマカの存在がありましたが、それ以上に実母メデューサの影響が色濃く残っていたのです。メデューサもまた自らの目的の為にクロナが必要でありクロナに接触。クロナはメデューサの呪縛から逃れる事は出来ず、強制的にスパイ行為をさせられた挙げ句、死武専を脱走しマカの元からも離れてしまうのでした。
しかしクロナにとってマカが大切な存在である事には代わりはありません。クロナはその後のソウルイーターの物語の中で実母であるメデューサを殺す事になり益々孤独を強めた事もあってより唯一心を許した存在であるマカへの思いを強めていく事になります。メデューサによって記憶を消された後もマカへの思いは消えず、その思いはソウルイーターの展開の最後の最後まで消える事はありませんでした。
クロナの最後
最後①取り込まれるクロナ
実母メデューサを殺した事でついにクロナの中の黒血が完成します。黒血が完成したという事は狂気で満たされた事でもあります。狂気に包まれたクロナはより強い狂気を求めるように月にいて、数多くの狂気を生む存在である阿修羅を取り込む為に行動を開始。黒血が完成した事でラグナロクのドラゴンのような翼を生やす力を自在に使えるようになったクロナはその飛行能力を使って阿修羅がいる月へと向かいます。
一方でマカはクロナを救出するべく、死武専から与えられた役割を放棄し、月に向かいます。月では阿修羅の尖兵と死武専の戦力が衝突していましたがそこに先に現れたのがクロナでした。クロナは阿修羅を自身に内包しようとしますが、阿修羅の力は完成した黒血の力を持ってしても不可能で、逆にクロナが阿修羅の狂気に取り込まれてしまうのでした。
最後②阿修羅の封印
阿修羅の内部に取り込まれたクロナは自身の最後を悟りますが、そこにはマカに会いたいという純粋な願望だけが残っていました。そんな願望に応えるようにマカが周囲の強力を得て阿修羅の内部にやってきます。再びクロナの手を取ろうとするマカでしたが、マカと対面したクロナは満足そうにすると「自分にしかできない事をする」とマカに伝えてマカを阿修羅の中から追い出します。
クロナにしか出来ない事、それはクロナの黒血の力を使って月ごと阿修羅を封印するというものでした。これは当然クロナ自身を封印するという最後にも繋がります。しかし一度は自ら離れてしまったマカと最後に再び友情を結ぶことができたクロナは自身が封印されるという事に対しての恐怖はありませんでした。「また会おうねマカ」と呟いたクロナはこうして阿修羅と共に月に封印されるという最後を迎える事になりました。
クロナの声優
クロナの声優は坂本真綾
ソウルイーターにて中性的で性別が分からないと言われるクロナの声優を務めたのは坂本真綾さんです。1988年8歳の頃から声優として活躍しており、デビュー当時は洋画吹き替えを担当する事が多かったですが、1996年にアニメ「天空のエスカフローネ」でヒロイン、神埼ひとみを演じ、さらにオープニング主題歌まで担当した事で声優として一躍知名度を高める事になりました。
現在でも洋画吹き替え、アニメ、ゲーム等様々な媒体の声優として活動する他、女優としてや歌手としても活動するようになっています。特に洋画吹き替え声優としては同年代では抜群のキャリアを誇り多数の担当俳優を持っています。2011年には同じ声優の鈴村健一さんとの結婚を発表。結婚時点で既に10作以上で声優として共演していた事もあり様々な作品のキャラクターのカップリングイラストで祝福されました。
声優・坂本真綾の出演作品
坂本真綾さんが声優としてこれまでに演じてきたキャラクターとしては「桜蘭高校ホスト部」の藤岡ハルヒ役、「DEATH NOTE」の高田清美役、「黒執事」のシエル・ファントムハイヴ役、「CANAAN」のアルファルド役、「物語シリーズ」の忍野忍役、「COBRA THE ANIMATION」のシークレット役、「荒川アンダーザブリッジ」のニノ役、「ブレイド」のマコト役などの声優を務めています。
近年声優として出演した作品としては「フルーツバスケット」の草摩慊人役、「鬼滅の刃」の珠世役、「炎炎ノ消防隊」の森羅幼少期/象日下部役、「あんさんぶるスターズ」のあんず役、「Fate/GrandOrder-絶対魔獣戦線バビロニア-」のレオナルド・ダ・ヴィンチ役、「ソードアート・オンラインアリシゼーション」のアドミニストレータ役、「魔法使いの嫁」のマリエル役などの声優を務めています。
クロナの名セリフ
名セリフ①「僕の狂気は…」
黒血を完成させたクロナは狂気の元凶全てを自分の物にしようと行動を開始します。この時のクロナはメデューサによって死武専での記憶を消されており、さらにメデューサに優しくされた事でメデューサを殺害、まさに狂気に囚われていました。そんな狂気のクロナを象徴する名セリフになっています。
名セリフ②「マカ…それが…」
クロナはマカと初めて出会った際、メデューサの教育の影響が色濃く、本人の他者との接触に消極的な性格もあって他者への理解がほとんどありませんでした。マカと初めて対面した時も、マカの名前を聞きながら、まるで知らない物の名前を聞いた時のような反応を示しています。このような初期のクロナの印象があるからこそマカに心を開いた時のクロナを印象づけるセリフになっています。
クロナに関する感想や評価
ソウルイーターのクロナが死ぬほど好きだったんですよ。
— 百日紅 (@yakinikutabe_ru) December 17, 2019
なんか生きづらそうで、どうしようもなくて空回ってるのが可愛かったな。人間もそう言う人が好き。
ここからは既にソウルイーターを視聴した人のクロナに関しての感想を紹介していきます。クロナはソウルイーターの中でも異質な存在でありながら、どこか人間臭さがあって好きという声が非常に多いキャラクターです。ソウルイーターでは精神的な成長がピックアップされるキャラクターも多いですが、クロナはそのギャップが激しく分かりやすいのが良いとするファンも多くなっています。
またその人気の一旦になっているのか男女どちらかの性別論争が起きる程に中性的に描かれた事も原因になっています。どちらの性別としてイメージするかで印象が変わるとも言われ、ソウルイーター本編で最後まで性別が不明だった事がさらにクロナのギャップを強調していると言われています。中性的に描かれた事がクロナのキャラクター性を決定づけたというファンも多くなっています。
ソウルイーターでクロナとお別れした時どれだけ泣いたことか!!!!!!!もう2度とあんな思い 誰もしないでほしい 幸せでいて
— 熾風 一与 (@Pw8ncgp) December 14, 2019
ソウルイーター内において重要なポジションにあるクロナだけに最後は救われて終わると思っていたというファンも多く、心は救われながらも封印されてしまったという最後に涙したというファンも多くなっています。クロナには幸せになって最後を迎えてほしかったという声も多い一方、ソウルイーターという作品の作風を考えると最良の終わり方だったという声も多いです。
元々ソウルイーターがダークファンタジーと言われる作品の中でもかなりダークに描かれている作品だけに登場人物全員が幸せになるハッピーエンドは似合わないと言われ、クロナのような立ち位置のキャラクターはソウルイーターに置いてハッピーエンドになれないキャラクターの代表的な立ち位置だとする声も多いです。
まーやさんの中性的な役はいいぞ……いいぞ……桜蘭高校ホスト部の藤岡ハルヒとソウルイーターのクロナと零~濡鴉ノ巫女~の鏡宮累きゅん辺りがオススメやで……ダ・ヴィンチちゃんは性別ダ・ヴィンチちゃんだから……らっきょの式は根っこが女の子だからな……。
— 小金井はらからは推して参る (@kogaharahome2) October 24, 2019
クロナの声優を務めた坂本真綾さんに関しては中性的なクロナの印象を男女どちらにも寄せない演技が良かったという声が非常に多いです。原作からソウルイーターに触れていた人もアニメからソウルイーターに触れた人もクロナの性別論争が起こる程で、アニメで女の子声だったというのが女の子説を押すファンに使われない程に中性的なイメージを体現する演技を見せています。
坂本真綾さんはソウルイーターでクロナの声優を務める前にも中性的で男女どちらとも言えないようなキャラクターを演じた実績もあり、さらにソウルイーターでのクロナ役以降もどうように中性的なキャラクターを演じる機会も多く、中性的なキャラクターを演じるのが非常に上手いという声も多くなっています。
クロナのユラユラ動くあのかんじがまんま再現出来るソウルイーターのアニメスタッフ尊敬しかない…
— かにぱんむしゃむしゃ🦀1/12〜原宿展示 (@kanipanko_0x0) October 6, 2019
マカの武器振り回したりする動作もフェチ詰まりすぎてるしな…
ソウルイーターのアニメではクロナの性格や仕草に合わせた動きが非常に良かったという声が多く、クロナがラグナロクを使用する際の動作などの戦闘描写の評価が非常に高いです。特にクロナは両刃の大剣というファンタジー作品では王道の武器でありながらのっそりとした動きをしているというイメージを持っていた人も多く、そのイメージが体現されていてよかったとする声が多くなっています。
またソウルイーターのアニメは放送時、アニメのあらすじが連載に追いついてしまい途中からオリジナルの展開で終わった事からクロナとの決着が別の形で描かれる事になった事から、原作準拠の形のアニメをやって欲しいという声も非常に多くなっています。ソウルイーター終盤の派手な戦闘に加えて原作でのマカとクロナの最後が衝撃的である事もあってぜひ映像化して欲しいという声が多いです。
クロナの性別やマカとの関係まとめ
ソウルイーターに登場するクロナは中性的な容姿と性格、仕草で男女どちらとも言えないキャラクター性と主人公のマカとの関係性からソウルイーターの中でも特別な立ち位置にいるキャラクターの1人です。特に性別に関してはソウルイーター本編で男女どちらとも明かされる事がなかった事から連載終了後もファンの間で性別が男女どちらかという論争が続けられる程でした。
ソウルイーターがアニメ化された際にも声優を務めた坂本真綾さんが男女どちらとも取れない演技をした事でさらにその論争は加熱する事になりますが結果として公式ガイドブックで決着が着く事になりました。ソウルイーターでも重要な立ち位置にあるキャラクターなので、まだソウルイーターを視聴していないという人はぜひクロナに注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?