【IS】クロエ・クロニクルの謎を考察！正体は？篠ノ之束との関係や声優も紹介　

本記事で特集するクロエ・クロニクルの話題に入る前に、彼女が登場するIS〈インフィニット・ストラトス〉の作品情報を紹介します。

シナリオライターで小説家の弓弦イズルにとって初のライトノベル作品となるIS〈インフィニット・ストラトス〉。SF小説に分類されていますが、学園ものやラブコメの要素も盛り込まれています。小説単行本は、2009年KADOKAWA・メディアファクトリーブランドのMF文庫Jから刊行されました。

IS〈インフィニット・ストラトス〉ではメディアミックス展開も積極的に行われています。まず2010年赤星健次によるコミカライズが行われ、月刊コミックアライブで連載が開始されました。さらに、テレビアニメ化も行われ、2011年1月から3月にかけてTBSテレビなどで放送されました。

一方、小説単行本は2011年の第7巻を最後に中断していましたが、2012年に『IS 〈インフィニット・ストラトス〉プロジェクト』が再起動します。その結果、同年オーバーラップ文庫にて単行本刊行が再開。また、結城焔作画による新コミカライズが行われ、2013年5月小学館発行の「月刊サンデーGX」で連載開始。同年10月から12月にかけては、テレビアニメ第2期が放送されました。

この作品のタイトルとなっている「インフィニット・ストラトス」とは、日本人科学者が開発に成功した最新鋭兵器の名前で、略称は「IS」。本来は宇宙服として開発されたISでしたが、飛行パワード・スーツとしての圧倒的な性能の高さから軍事転用が開始されます。すると、究極の機動兵器として瞬く間に世界各国の主力兵器になっていきました。

このIS〈インフィニット・ストラトス〉には女性にしか反応しないと言う特性があり、この兵器を扱うことができるのは女性に限られたのです。それゆえ、各国の国防機関の要職には自ずと女性が就くことになり、男尊女卑ならぬ女尊男卑が世の中の風潮になっていきました。

ところが偶然起きたの出来事から、女性にしか反応しないはずのISが唯一反応を示す男性が現れます。それは、IS操縦者を育成する専門学校・IS学園の試験会場での事でした。本作IS〈インフィニット・ストラトス〉主人公・織斑一夏（おりむら いちか）が誤って試験会場に入り込んでしまいます。そこで偶然手に触れてしまったISが起動してしまったのです。これにより一夏は強制的にIS学園に入学させられることになりました。

女子校・IS学園にたった一人入学することになった男子生徒の一夏。ここに、様々な女生徒との出会いや恋愛、そしてISをめぐる戦いを通して、主人公・織斑一夏が成長を遂げていく青春物語がスタートを切りました。

ここから、本記事で特集するクロエ・クロニクルのプロフィールを紹介します。クロエは謎の多い少女で、国籍や年齢など彼女に関する個人情報はほとんどありません。クロエの印象に残る特徴としては、黒い眼球に金色の瞳、長く流れるような美しい銀髪。その容姿は、ドイツのIS配備特殊部隊・シュヴァルツェ・ハーゼの隊長を務めるラウラ・ボーデヴィッヒに瓜二つ。織斑一夏がクロエと見間違えた程です。

本作IS〈インフィニット・ストラトス〉のヒロインのひとりでISの発明者である、篠ノ之束（しののの・たばね）と一緒に行動するところが多く描かれています。クロエは、目をかけて良くしてくれた束に恩義を感じており、彼女の命令には逆らうことができません。クロエは束に忠誠を誓っていました。篠ノ之束もクロエを「クーちゃん」と愛情をこめて呼んでおり、娘のように可愛がっていました。

そんな篠ノ之束からクロエに命令が下されます。IS学園のコンピュータシステムにハッキングし、クラス担任・織斑千冬の愛機・暮桜の解凍プログラムをセットせよと言うのです。暮桜とは、千冬が世に広めた第1世代型のISをさしています。

その後、千冬の存在に怯えるクロエは彼女の殺害を図りますが力及ばず失敗。その場は何とか切り抜けますが、後に亡国機業の女性幹部スコール・ミューゼルの奇襲を受け、クロエは人質として囚われの身となってしまいます。

クロエ・クロニクルは黒鍵（くろかぎ）という専用ISを持っています。篠ノ之束が作ったISですが、何世代になるのかなど詳細はわかっていません。ただ黒鍵にはワールド・パージという、相手に幻覚を見せる能力がありました。これにより相手を外界から遮断し、相手の精神に影響を及ぼすことが可能となります。クロエにとってとても強力な武器と言えるでしょう。

ここからは、ISの謎の少女クロエ・クロニクルの正体について考察していきます。クロエ・クロニクルの正体は、彼女と瓜二つの見た目をしたラウラ・ボーデヴィッヒ同様ドイツで誕生した試験管ベビーでした。クロエ・クロニクルには彼女の正体を辿る個人情報がほとんどないのですが、正体が試験管ベビーということであればそれも頷けるでしょう。

クロエの正体を探る上で鍵となるラウラ・ボーデヴィッヒとの関係を見ていきます。ラウラは、IS〈インフィニット・ストラトス〉に登場するヒロインの1人です。IS学園では1年1組の生徒ですが、ドイツ代表候補生でドイツのIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」で隊長を務めています。外見の特徴は、長い銀髪に左右で瞳の色の違う大きな目、左目には常に眼帯をしていました。

前述の通り、クロエの後に試験管ベビーとして誕生したラウラ。したがって見た目は瓜二つのクロエとラウラです。初めてクロエを見た織斑一夏は、彼女をラウラだと思い込んでいたくらいです。

クロエの正体は、ラウラの姉ということになりますが、クロエ本人はそれを否定しています。ラウラのことは「自分がなれなかった完成形」とか「月の落とし子」という言い方で表現しています。

ここからは、ISのクロエ・クロニクルと篠ノ之束の関係について解説していきます。まず、篠ノ之束とはどのような人物なのでしょうか？

IS〈インフィニット・ストラトス〉のメインヒロイン・篠ノ之 箒（しののの・ほうき）の姉で、ISを発明した篠ノ之束（しののの・たばね）。一日を35時間生きている女と自称するだけあり、研究で夜更かしをすることも多く間の周りには隈ができていました。

ISについては、基礎理論を固めると実証実験から中核となる部分の製造まで、たった一人で行い天才ぶりを発揮しました。IS開発後はずっと政府の監視下に置かれていましたが、彼女の技術を狙う各国のスパイから追われる身でした。そんな篠ノ之束には優れた身体能力も備わっていました。ISを操る兵士に素手で応戦できるほど高い戦闘能力でした。

そうした天才的な頭脳と高い戦闘能力を駆使して、篠ノ之束は今までに数々の事件を引き起こしてきました。「白騎士事件」や「銀の福音暴走事件」がそれで、織斑一夏のIS学園入学にも彼女が絡んでいるとされています。クラス担任の織斑千冬との会話から世の中に大きな不満を抱いていることが明らかになっており、そのことが数々の事件を起こす動機となっていると考えられています。

興味のあることになると一心不乱に打ち込む篠ノ之束。ところが、興味の無い事にはまるで無関心という極端な性格をしています。それは人に対しても同様でした、気心知れた人と話すときは打ち解けた態度で接するのに対し、それ以外の人から話しかけられると露骨に嫌悪の感情を示します。例えば、束を尊敬していると言って近づいてきたイギリス代表候補、セシリアにもつれない態度で冷たくあしらいました。

その反面、妹の篠ノ之箒のためにはIS第4世代となる「紅椿」をわざわざ作ってあげています。その他、自身が関心を寄せる織斑マドカ（エム）に対しては、彼女が亡国機業の実働部隊所属であるにも拘わらず、快く専用機開発に応じています。

次に、具体的にクロエ・クロニクルと篠ノ之束の関係について見ていきましょう。クロエ・クロニクルは篠ノ之束に拾われ命を助けてもらいました。それ以来、クロエにとって束は母親のような存在で、彼女の命令には逆らえません。

篠ノ之束の方もクロエを実の娘のように可愛がっていました。亡国機業実働部隊のオータムがクロエを人質にとり脅してきた時には、身体能力をフルに発動しオータムを完膚なきまでに叩きのめしてしまいました。

アニメ・IS（インフィニット・ストラトス）でクロエ・クロニクルの声を担当したのは佐倉綾音（さくら・あやね）です。「あやねる」という可愛らしい愛称で呼ばれることもある声優さんです。

1994年1月29日東京都渋谷区恵比寿に生まれた佐倉 綾音は、2019年12月現在25歳。声優になることを意識したのは中学生の頃。劇団東俳に所属していた佐倉は、ボイストレーニングの先生から声の仕事をした方がいいと言う助言を受け、それが声優を目指すきっかけとなったそうです。その後、声優の養成機関である日本ナレーション演技研究所を経てアイムエンタープライズの所属となりました。

2010年劇場アニメ「超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!」で声優デビュー。翌2011年のテレビアニメ「夢喰いメリー」では、主人公メリー・ナイトメア役を演じ、声優として初の主演を務めました。2018年には優れた声優に贈られる第12回声優アワード助演女優賞・パーソナリティ賞を受賞しています。

最後に、声優・佐倉綾音の主な出演作品を紹介します。数ある彼女の出演作品の中から、テレビアニメで主要人物を演じた作品を中心にお届けします。

• 2011年 夢喰いメリー（メリー・ナイトメア）
• 2012年 PSYCHO-PASS サイコパス（-2019年、霜月美佳）
• 2013年 東京レイヴンズ（-2014年、大連寺鈴鹿）
• 2013年 ハイスクールD×Dシリーズ（-2018年、ギャスパー・ヴラディ）
• 2014年 ご注文はうさぎですか?（-2015年、ココア）
• 2014年 四月は君の嘘（-2015年、澤部椿）
• 2015年 アクエリオンロゴス（月銀舞亜）

• 2016年 少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん（-2019年、ゆうまくんほか）
• 2016年 僕のヒーローアカデミア（-2019年、麗日お茶子）
• 2017年 アトム ザ・ビギニング（お茶の水蘭）
• 2017年 バトルガール ハイスクール（若葉昴）
• 2018年 ラーメン大好き小泉さん（大澤悠）
• 2018年 東京喰種トーキョーグール:re（米林才子ほか）

ここまでISのクロエ・クロニクル特集をお届けしてきましたが、最後にクロエ・クロニクルに関する感想や評価を紹介します。

ISのクロエ・クロニクルに関する感想や評価、最初に紹介するのはクロエはラウラに近いテイルズキャラと言う、方のツイートから。両者には男口調で正義感が強いなど共通点が多く、クロエから復讐心を取り除くとラウラになると言います。試験管を媒介した姉妹だという事を知っているのでしょうか？

続いて紹介するISのクロエ・クロニクルに関する感想や評価は、彼女の金色の目がカッコいいと言う方のツイートからです。普段は目を伏せているシーンの多いクロエ・クロニクルですが、見開いた時に輝く金色の目に魅了される人も多いようです。

ISのクロエ・クロニクルに関する感想や評価、最後に紹介するのは、クロエの黒鍵が実は強いと言う方のツイートからです。同士討ちとか敵が抱えているトラウマを再現したりして敵の精神状態を狂わせてしまうことも可能です。織斑一夏が真実を暴いた時に「黒鍵」を使っていればさらに凄みが出たのでは？と想像力を逞しくしていました。

ここまで、IS〈インフィニット・ストラトス〉に登場するクロエ・クロニクルを特集し、彼女の正体からISを作った天才科学者・篠ノ之束との関係やアニメで声を演じた声優についても紹介してきました。

国籍や年齢などの個人情報不明で謎の多い少女、クロエ・クロニクル。ドイツのシュヴァルツェ・ハーゼの隊長を務めるラウラ・ボーデヴィッヒに瓜二つの容貌をしていました。それもそのはず、2人は試験管を使って誕生した試験管ベビーで姉妹という間柄だったのです。

また、ISの発明者・篠ノ之束と行動を共にする事の多いクロエ。目をかけて良くしてくれた束に恩義を感じており、彼女に忠誠を誓っていました。キーパーソン・篠ノ之束の配下にあるクロエのことですから、さらに重要な役割を担って登場してくることに期待してはいかがでしょうか？