【Re:CREATORS】夜窓鬼録とは何？築城院真鍳が登場するラノベ？

夜窓鬼録とは、2017年に放送されたアニメ「Re:CREATORS」に登場したライトノベル作品で、本編の登場キャラクター・築城院真鍳の出身作品です。以下では、アニメ「Re:CREATORS」の劇中作品・夜窓鬼録の悪役・築城院真鍳のラノベでの動向や能力、夜窓鬼録の原稿登場やLINEスタンプ、原作者・鞍隈天球と死の真相等を考察を交えながら紹介します。

アニメ「Re:CREATORS」の劇中創作物・夜窓鬼録は、鞍隈天球原作・西口外延イラストの伝奇系ライトノベル、及びそれらを原作とするアニメ作品です。本編・Re:CREATORSの登場キャラクターにも愛読者が存在する「夜窓鬼録」は、SAZANAMI書房の作品レーベル・電光LN文庫出版で、計5巻が刊行されています。

ラノベ「夜窓鬼録」は、架空の町・隔世町に住む主人公・逆神那烏也が、依頼を受けた難事件に挑むミステリー作品です。主人公・逆神は、物語では水晶玉探偵という通称が用いられ、古本屋の店主や怪奇趣味という設定から、夜窓鬼録の作風も伝奇的要素が強く、猟奇的殺人鬼・築城院真鍳を生み出しました。

「Re:CREATORS（レクリエイターズ）」は、「BLACK LAGOON」で知られる漫画家・広江礼威先生の原作・キャラクター原案、「アルドノア」で知られるあおきえい監督による新作オリジナルアニメ作品です。また、アニメーション制作には、2015放送のアニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」を手掛けたTROYCAが担いました。

2017年4月～9月にかけて放送されたアニメ・Re:CREATORSは、それらを基に執筆された小説版・全２巻と、現在も月刊サンデージェネックスに連載されている漫画版・既刊5巻が刊行されています。

SF要素が含まれたアニメ「Re:CREATORS」は、創造者と呼ばれるクリエーターという職業に焦点をあてて、自分たちが生み出した創造上の世界の人物たちが、次元を超えて現実世界へ現界し、創造主であるクリエーターを巻き込んだ、被造物同士の戦いを描いた作品です。

劇中で呼ばれる創造主とは、漫画やアニメ、小説、ゲームを手掛ける原作者やそれらに登場するキャラクターデザインを担当するイラストレーターなど、創造上の世界の人物を生み出した者を指します。また、各作品ごとに生み出されたキャラクター達は被造物と呼ばれ、被造物の登場キャラクター達は、軍服の姫君の能力によって、現実世界へと現界させられました。

Re:CREATORSの主人公・水篠颯太は、自ら創作したオリジナル作品を投稿するなど、アニメやゲーム好き、将来はクリエーターを目指す高校2年生です。本編開始前に、ある出来事をきっかけに、創作から遠のいていた颯太はある日、アニメ「精霊機想曲フォーゲルシュバリエ」を視聴中に、物語のヒロインであるセレジアが現界して、颯太の目の前に現れます。

セレジアとの出会いを果たした颯太は、セレジアのように、創造上の世界から現実世界へ現界した被造物による戦い、アルタイルと反アルタイル両陣営の戦いに巻き込まれていきます。

黒づくめの衣装と不気味な笑み、どちらの陣営にもつかないミステリアスな雰囲気が印象的な築城院真鍳の正体や能力、ラノベ「夜窓鬼録」の主人公・逆神那烏也との関係などを紹介します。

「Re:CREATORS」では、最も遅い第7話で登場した築城院真鍳は、劇中のラノベ「夜窓鬼録・第5巻」の敵キャラであり、長い三つ編みと黒を基調にしたセーラー服、陰陽道をモチーフにしたファッションに、不気味な笑顔を絶やさない独特の雰囲気を醸しています。そして、周囲の人間が理解に苦しむような周りくどい話し方に、相手を小馬鹿にしたような態度も築城院真鍳の特徴に挙げられます。

初登場時は、東京都内のある商店街付近に佇み、主人公・水篠颯太や、現実世界の崩壊を目録むアルタイルのどちらの陣営にもつかない無所属を貫いています。そして、本編である「Re:CREATORS」では、エミリエ―ション・チャンバー・フェスの顛末を待たず会場を後にし、国外へと旅立っていったため、主人公サイドの敵キャラとは言い難い謎多きキャラクターです。

一方で、アニメ・13話のメテオラの解説から、築城院真鍳は、夜窓鬼録・原作5巻に描かれた「そうげんきゅう殺人事件」にて、ころうがみね学園に通うすべての生徒を死に追いやった犯人であることが判明しました。当初は、築城院真鍳の「夜窓鬼録」での行動が把握されておらず、本編では謎多き人物でしたが、原作・夜窓鬼録での凶悪犯罪から、原作の読者からはインパクトある敵キャラだったと推測されます。

築城院真鍳の職業について、OPで描かれた他の女子高生との登校の様子や、自ら「絵に書いたような普通の女子高生」と発言していたことから、築城院真鍳は高校生であることが断定できます。一方で、原作・夜窓鬼録で描かれたそうげんきゅう殺人事件のエピソードから、築城院真鍳は、殺人嗜好を有しているとも考えられ、女子高生という設定は、殺人鬼としての顔をカモフラージュするためのものでしょう。

築城院真鍳の能力名「言葉無限欺（コトノハムゲンノアザムキ）」は、真鍳が繰り出す巧みな弁舌で言葉を操り、嘘の嘘を現実にすることで、本来の現実を捻じ曲げてしまう、恐ろしい特殊能力です。また、劇中では、言葉だけでなく、記載した文面の真偽を相手に問い、嘘だと断定させることで、嘘を記した文章の内容も現実化することも可能にし、言葉無限欺の能力を強力なものとしています。

しかし、言葉無限欺は、築城院真鍳の嘘を明確に否定させる、つまり真鍳の嘘を嘘を認めさせなければ、能力を発動することが出来ない制約がかけられているため、発動難易度は高めでしょう。一方で、言葉無限欺は、能力の発動に成功すれば、現実に存在しないものを現界させることも可能であり、かつ一度現実化させると、永続的にその効果が発揮され続けます。

「Re:CREATORS」の本編では、現実世界へ現界した時に、言葉無限欺の能力発動の実験として、偶然、築城院真鍳のそばを通りかかった一般人を無差別に殺害しています。そして、築城院真鍳の危険性をかぎつけて追ってきたアリステリア・フェブラリィに対しても、能力を発動させましたが、セレジアに阻まれたことで、アステリア殺害は未遂に終わりました。

本編・Re:CREATORの登場キャラクター達からも、多くの情報が開示されている築城院真鍳は、彼女が登場するラノベ・夜窓鬼録の主人公・逆神との関係も明かされています。伝奇的要素をふくめた夜窓鬼録は、気味の悪い作風が読者に受けていることや、築城院真鍳が登場する原作・第5巻は、主人公・逆神が、敵キャラ・真鍳に発狂寸前まで追い込まれていたことが判明しています。

一方、原作・夜窓鬼録の終盤で、逆神との形勢逆転を受けて成敗された築城院真鍳は、現実世界に現界できたことで、逆神の執拗な捜索に追われることがなくなり、心身共にのびやかに過ごせると、晴れ晴れしい姿を見せています。このように、原作読者の感想や真鍳本人の発言から、夜窓鬼録・第5巻の主要キャラクター・逆神と築城院真鍳の関係は、読者の想像を上回る険悪な関係であることが推測されるでしょう。

Re:CREASTORSでは、劇中のラノベ「夜窓鬼録」の原稿や築城院真鍳をモチーフにしたLINEスタンプが登場し、夜窓鬼録の世界観に多くの関心が寄せられました。以下では、本編・Re:CREATORSでも高い人気を誇る夜窓鬼録の原稿やスタンプについて紹介します。

劇中の創作物でありながら、膨大な情報量から多くの注目が集まるラノベ「夜窓鬼録」は、アニメ・第7話で、それらの原稿と思われる書類が登場しました。その原稿が描かれたシーンには、夜窓鬼録の原作者・鞍隈天球の姿も映し出され、築城院真鍳によって無気力状態に陥っていました。

アニメ・第7話に登場した原稿は、この作品の登場キャラクターである築城院真鍳が、物語の設定改変が可能か実験するために、原作者に無理やり書かせたものと推測されます。真鍳は、夜窓鬼録の設定改変の際、自身の能力ではなく、持ち前の弁舌で原作者を精神的に追い詰め、原稿に向かわせたと考えられます。

独特かつ不気味な世界観が特徴のラノベ「夜窓鬼録」は、築城院真鍳のように快楽主義の猟奇的殺人鬼の登場や、手に汗を握る緊迫の展開から、アニメ本編にあたるRe:CREATORSの劇中では、多くの読者に支持されていることが判明しています。そして、「Re:CREATORS」の第1話に描かれたモブキャラのスマホ画面には、夜窓鬼録の築城院真鍳と思われるLINEスタンプが使用されています。

夜窓鬼録では、主人公に絶体絶命の危機にまで追い付けた最強の悪役でありながら、独特のビジュアルやキャラ設定が読者に受けた、愛されキャラクターでしょう。

劇中の作品でありながら、執筆途中の原稿など、多くの情報が登場したライトノベル「夜窓鬼録」の原作者・鞍隈天球と、築城院真鍳による殺害の真相を考察を交えながら紹介します。

築城院真鍳の出身作品である夜窓鬼録の原作者は鞍隈天球です。夜窓鬼録は、築城院真鍳が登場するそうげんきゅう殺人事件までの5巻が刊行されており、本編・第7話では執筆途中の原稿の一部が登場しました。自身が創作したキャラ・築城院真鍳が、創造主である鞍隈天球の基に訪れ、自身の設定を改変するように要求する異例の事態を見せました。

原作者である鞍隈天球は、自身が創作したキャラクターの要求を受け入れ、真鍳の設定改変を試みます。しかし、僅かな変化も見られなかったことから、設定改変は失敗と見なされます。その後、夜窓鬼録は原作者の死による絶筆となる異例の事態を引き起こしました。

アニメRe:CREATORSにて、異例の事態を引き起こした、ラノベ「夜窓鬼録」の原作者・鞍隈天球の死因は、表面上は自殺とされ、その背景には築城院真鍳の能力が関わっていると考察されています。そして、原作者の死は、築城院真鍳の能力によって、自殺に見せかけるように殺害された可能性も高いでしょう。

鞍隈天球の死の真相は、劇中では謎とされています。しかし、自身を生み出した原作者を殺害した挙句、多くの読者に支持されている「夜窓鬼録」を絶筆に追い込んだ築城院真鍳の存在は、Re:CREATORSだけでなく、アニメ界屈指の凶悪キャラクターに位置づけられるでしょう。

以下では、Re:CREATORSの劇中に登場したライトノベル「夜窓鬼録」と、作品の人気キャラクター・築城院真鍳に関する感想や評価を紹介します。

出身作品・夜窓鬼録での猟奇的殺人や、本編・Re:CREATORSにて、自身の設定改変に失敗した創造者・鞍隈天球を殺害するなど、築城院真鍳の残虐な行為は、夜窓鬼録の世界だけでなく、限界した現実世界にも恐怖を与えました。一方で、つかみどころのない性格やミステリアスな雰囲気から、アニメファンの間では高い人気を誇るちょい悪キャラです。

夜窓鬼録では、女子学園の全生徒を死に追いやり、・水晶玉探偵・逆神をも窮地に陥れたという築城院真鍳の設定から、本編では、主人公・颯太サイドの反アルタイル陣営に対する脅威を心配したファンもいたでしょう。しかし、築城院真鍳のどこか憎めない独特の振舞いや、一度観たら忘れられない不気味な笑みは、多くのファンから可愛いと評されています。

フィクションの世界だけでなく、夜窓鬼録の作者・鞍隈天球をも殺害した築城院真鍳は、誰もが一度は凶悪キャラという印象を持ったことでしょう。一方で、本編では、主人公・颯太に協力するような姿勢を見せたことから、本当はいいキャラではないかとも言われていますが、築城院真鍳に対する作中での評価や行動から悪役のイメージが抜けないファンも少なからずおり、真鍳の本当の姿は誰も知らないでしょう。

アニメ・Re:CREATORSの劇中のライトノベル「夜窓鬼録」の概要と、作品の登場キャラクター・築城院真鍳のキャラ設定や能力、アニメ・第7話で描かれた夜窓鬼録の原稿・LINEスタンプ、原作者・鞍隈天球と死の真相について紹介しました。作品に関する情報が細部にわたって描かれた「夜窓鬼録」は、他のアニメ作品には真似できない、新しい試みでしょう。