【ガンダムNT】バナージ・リンクス(UC主人公)は登場する?ヨナとの関係も考察

『機動戦士ガンダムUC』の主人公であったバナージ・リンクスは、その次の作品である劇場版アニメ映画『機動戦士ガンダムNT』において登場シーンがあるのでしょうか?ガンダムNTの主人公であるヨナたちに生きてる人間の持つ可能性を、ミネバとともに指南するバナージが『機動戦士ガンダムNT』で見られるのでしょうか?バナージとヨナたちとの関係は、どういったものなのでしょうか?『機動戦士ガンダムNT』におけるバナージ・リンクスの登場シーンについて、考察してみました。

【ガンダムNT】バナージ・リンクス(UC主人公)は登場する?ヨナとの関係も考察のイメージ

目次

  1. ガンダムNTのバナージ・リンクスとは?
  2. ガンダムNTにバナージ・リンクスたちは登場する?
  3. ガンダムNTのバナージ・リンクスの活躍とヨナとの関係
  4. ガンダムNTに登場するバナージ・リンクスの機体
  5. ガンダムNTのバナージ・リンクスに関する感想や評価
  6. ガンダムNTのバナージ・リンクスについてまとめ

ガンダムNTのバナージ・リンクスとは?

バナージ・リンクスは『機動戦士ガンダムUC』の主人公です。これに対して劇場版『機動戦士ガンダムNT』の主人公はヨナ・バシュタとミシェル・ルオとリタ・ベルナルの3人です。劇場版『機動戦士ガンダムNT』は前作のアニメ版『機動戦士ガンダムUC』の1年後を描いた作品であるため、『機動戦士ガンダムUC』で活躍していた人物やモビルスーツなどの登場シーンが見られるのではないかとガンダムファンたちは期待していました。

劇場版ガンダムNTの概要

劇場版『機動戦士ガンダムNT』は初代『機動戦士ガンダム』で作られた「宇宙世紀」の流れを汲んだシリーズです。このため、最近のガンダムシリーズには興味が無かったファンたちも楽しめる作品となっています。1981年公開の初代『機動戦士ガンダム劇場版3部作』以降、幾つもの劇場版ガンダムシリーズが公開されました。宇宙世紀を舞台にした劇場版映画としては、1991年3月に公開した『機動戦士ガンダムF91』以来の作品です。

劇場版『機動戦士ガンダムNT』の主題の一つは、初代から使われ続けている「ニュータイプ」「人の存在と革新と魂」が各ガンダム作品での様々な使われていることを一度整理し、現代の観点から再定義することでした。このため宇宙世紀シリーズの登場人物やモビルスーツの登場シーンが旧作品のファンたちに期待されました。特にニュータイプ論は前作『機動戦士ガンダムUC』でのバナージがラストシーンで重要な鍵となりました。

バナージ・リンクスはUC主人公

バナージ・リンクスは劇場版『機動戦士ガンダムNT』の前作であるアニメ版『機動戦士ガンダムUC』の主人公です。ごく普通の高校生であったバナージ・リンクスが、オードリーと偽名を使ったミネバ・ラオ・ザビと出会い、様々な出来事に巻き込まれていきます。バナージとミネバたちはスペースノイドたちに関係が深い「ラプラスの箱」をめぐり、それぞれの正義を主張する複数の対立に巻き込まれていきます。

『機動戦士ガンダムUC』のラストシーンでは、「人の可能性を信じる者」と「人の可能性を否定する者」との思惑がぶつかり合い、紛争になっていきます。バナージはユニコーンガンダムを使ってこれらの暴挙を阻止し、それと共にバナージのニュータイプレベルは人を超越した存在になります。時間をも超越する力を持ったバナージでしたが、生きてるミネバたちのことを思い出すことで、限りある命を持つ人間として生きていきます。

メカニカル|『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』公式サイト

ガンダムNTにバナージ・リンクスたちは登場する?

前作『機動戦士ガンダムUC』でバナージはニュータイプの最終形に到達したともいわれています。ニュータイプをエスパー的な能力とするだけではなく、精神論やオカルティックな要素を持たせて一応の完成形にしたのが『機動戦士ガンダムUC』だったというわけです。それならば、その続編ともいえる『機動戦士ガンダムNT』に前作の主人公であるバナージ・リンクスの登場シーンは見られるのでしょうか?

ガンダムNTのバナージ・リンクスの登場シーン

劇場版アニメ映画の『機動戦士ガンダムNT』において、前作『機動戦士ガンダムUC』の主人公であるバナージ・リンクスの登場シーンは確かに存在します。しかも映画後半における、物語の最も重要な場面でバナージの登場シーンが見られます。ひとつは戦闘シーンです。バナージ・リンクス専用に改造されたモビルスーツのシルヴァ・バレト・サプレッサーからゾルダンのセカンド・ネオ・ジオングに向けてビーム・マグナムを放ちます。

ふたつ目の登場シーンは最も重要なラストシーンでした。リタが同化しているユニコーンガンダム・フェネクスにヨナが取り込まれそうになります。ニュータイプの行き着く先に行ってしまえばリタともミシェルとも一緒にいられると思ったヨナを、バナージは生きてる人の世界に連れ戻します。今、あちら側に行くべきではないとバナージはヨナに生きてる人間の可能性を示唆したのでした。

ガンダムNTにミネバは登場する?

ミネバ・ラオ・ザビは、初代『機動戦士ガンダム』で乳児として初登場します。その後も、ミネバは『機動戦士Zガンダム』などでも登場し、特に『機動戦士ガンダムNT』の前作『機動戦士ガンダムUC』では、バナージと共に主人公の1人でした。生きてる人間の可能性をバナージとミネバは信じます。『機動戦士ガンダムNT』でも生きてる人間の可能性をテーマの一つとしているため、ミネバの登場シーンが見られます。

ミネバとバナージとが一緒の登場シーンはありませんが、ミネバらしいセリフを口にするシーンがあります。前作『機動戦士ガンダムUC』で、サイコフレームが人類にとっては危険なものだと判断したミネバとバナージは、それを封印すべく奔走します。『機動戦士ガンダムNT』でも、その活躍が暗に示されているというわけです。ヨナたちにも生きてる人間の可能性を信じて欲しいと語りかけたということです。

ガンダムNTにユニコーンやバンシィは登場する?

バナージ・リンクスがヨナ・バシュタを魂の世界から生きてる人間の世界に引き戻すときに、ユニコーンガンダムの登場シーンが見られます。しかし実際にはバナージはシルヴァ・バレト・サプレッサーに搭乗していますから、精神の世界での出来事ということになります。一方でバンシィは、漫画版の『機動戦士ガンダムNT』には登場していますが、劇場版アニメ映画の『機動戦士ガンダムNT』には登場していません。

サイコフレームにニュータイプが取り込まれた場合、時をも操ることができるのです。このことが露呈したのは、前作『機動戦士ガンダムUC』で登場するバンシィを含む3機のモビルスーツによるものでした。フェネクスは試験中に行方不明となり、『機動戦士ガンダムNT』ではフェネクス捕獲がヨナの任務でした。一方のバンシィは、その危険さから腕を外されるなど封印されていたのです。

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ガンダムNTのバナージ・リンクスの活躍とヨナとの関係

新作と続編の主人公とは面識があったり、血族であったりと、様々なつながれ方がされています。『機動戦士ガンダム』のシリーズでは、初代から続く「人の存在と魂」をもとに、ニュータイプという言葉や人の革新という言葉で歴史を積み重ねてきました。『機動戦士ガンダムUC』の主人公であるバナージ・リンクスと『機動戦士ガンダムNT』の主人公の1人であるヨナ・バシュタとは、どのようなつながりがあるのでしょうか?

活躍①ヨナとの関係

バナージはヨナと面識がありません。ヨナは地球連邦軍の軍人であり、一方のバナージはネオ・ジオン残党軍ミネバ直属のモビルスーツパイロットです。アムロとララァがそうであったように、ニュータイプ同士は時空を超えることが可能なので、相互理解が瞬時に可能です。このことからバナージとヨナは、ニュータイプの先輩と後輩のような関係ともいえます。実際ラストシーンで、バナージはヨナに人の可能性を示唆しています。

活躍②人の革新を生きてる間で見守ろうとした?

前作『機動戦士ガンダムUC』のラストシーンにおいて、バナージはアムロやシャアが存在する魂の世界から戻ってきました。そしてミネバがいるからこそ、つまり生きてる人間だからこそ出来ることがあると信じました。実はそれは、初代でもアムロがラストシーンでララァにつぶやいていることなのです。脚本担当の福井敏晴はインタビューで次のように語っています。

バナージが出てきて、彼女たちに対して今このかたちで生きていることを肯定して見せるのが大事なんです。

バナージは『機動戦士ガンダムNT』で、ヨナたちに人として生きてることの意味を教えているのです。肉体を超越したニュータイプの最終形態であれば、争いも無く理解し合えることが簡単に可能となります。それでも、バナージは限りある命である人だからこそ、生きてる人間だからこそできることがあるのだとヨナたちに教えているのです。これらのことこそが、『機動戦士ガンダムNT』で語り継がれるものだったのです。

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ガンダムNTに登場するバナージ・リンクスの機体

『機動戦士ガンダムUC』の主人公であるバナージ・リンクスは、工業コロニーであるインダストリアル7に住んでいた16歳の高校生でした。工業系の高校だったため機械には強く、武装していないプチ・モビルスーツを使ってスペースデブリ回収のバイトもしていました。では、『機動戦士ガンダムUC』の続編である『機動戦士ガンダムNT』で、バナージはどのようなモビルスーツに搭乗していたのでしょう。

機体①ユニコーンガンダム

前作『機動戦士ガンダムUC』においてバナージが搭乗していたモビルスーツであるユニコーンガンダムが、『機動戦士ガンダムNT』にも一瞬だけ登場します。それは『機動戦士ガンダムNT』のラストシーンです。ただし実際にバナージがユニコーンガンダムに搭乗して出てくるわけではありません。ヨナを精神の世界から生きてる人間の世界に呼び戻すときに背景として登場しただけでした。

機体②フルアーマーユニコーンガンダム

前作『機動戦士ガンダムUC』のラストシーンで、バナージはテニスン艦隊との決戦のために同級生のタクヤ・イレイ考案のフルアーマーユニコーンガンダムに搭乗します。前作『機動戦士ガンダムUC』では大活躍をしたフルアーマーユニコーンガンダムですが、『機動戦士ガンダムNT』では、ユニコーンガンダム自体が登場しないので、フルアーマーユニコーンガンダムも登場しません。

機体③シルヴァ・バレト・サプレッサー

『機動戦士ガンダムNT』で、バナージが搭乗するのはシルヴァ・バレト・サプレッサーです。元のシルヴァ・バレトは『機動戦士ガンダムUC』で初登場したモビルスーツです。頭部がガンダムタイプのものはガエル・チャンが搭乗していました。そしてバナージが『機動戦士ガンダムNT』で搭乗したシルヴァ・バレトは、バナージ専用機として改造されたモビルスーツで、名称にサプレッサーがつきました。

ユニコーンガンダムに装備されていたビーム・マグナムを装備することで攻撃力は上がったものの、衝撃で腕が破損するために腕ごと交換するという奇策を施されています。このため、バナージ専用のシルヴァ・バレト・サプレッサーは交換用の腕を数本背負っています。実は映画が公開された当初はシルヴァ・バレトとしか機体名がありませんでしたが、公開翌年に「サプレッサー」が付けられました。

ガンダムNTのバナージ・リンクスに関する感想や評価

感想①・バナージファンは大喜び

前作『機動戦士ガンダムUC』ではシャアの再来としてフル・フロンタルが登場しました。こうしたことから、『機動戦士ガンダムNT』でもアムロが再登場するのではないか、カミーユが出るのではないかとも噂されていました。一番可能性があった前作『機動戦士ガンダムUC』の主人公であるバナージがラストシーンに登場したことで、期待していたファンは大喜びしたようです。

感想②・ニュータイプ論の結論付けには賛否両論

前作でバナージがニュータイプの行き着く先から戻ってきたことで、ニュータイプは時をも制する神であるとも言われました。ニュータイプが神化されてしまったことが、あまりにも漫画チックではないかと揶揄する声も聞かれます。逆に、バナージとミネバが説いた人の可能性をガンダムNTでも引き続き結論付けている一貫性に、今後もバナージとミネバの活躍が期待できるのではとファンが喜んでいます。

感想③・小ネタが嬉しい

シルヴァ・バレト・サプレッサーは劇場版公開時には機体名が明記されていませんでしたが、ファンからの指摘で約1年後にシルヴァ・バレトのあとに「サプレッサー」がつきました。さらに『機動戦士ガンダムNT』にはアムロが『機動戦士Zガンダム』で搭乗していたディジェの登場シーンがあります。他にも『機動戦士ガンダムUC』のタクヤ・イレイが後姿だけの登場シーンがあるなど、ファンにはたまらない小ネタがあります。

感想④・狡いとしか言いようが無い

劇場版アニメ映画『機動戦士ガンダムNT』は、90分の映画でした。例えば初代『機動戦士ガンダム』の劇場版アニメ映画3部作は、1つが2時間強でした。短い時間のためストーリーにが薄っぺらいのではないかという声もありました。公開されてからはラストシーンへの評価が高く、またこのラストシーンの数分が次回作への期待が高まるものであったという声が多く聞かれました。

ガンダムNTのバナージ・リンクスについてまとめ

劇場アニメ映画『機動戦士ガンダムNT』に、前作『機動戦士ガンダムUC』の主人公であるバナージ・リンクスは非常に重要な役どころで登場します。ラストシーンへの流れは、初代『機動戦士ガンダム』から受け継がれてきた「人の存在と魂」についてをまとめています。『機動戦士ガンダムNT』の主人公の1人であるヨナ・バシュタに対してのバナージのポジションは、ニュータイプの先輩としての指南役というところでしょう。

初代『機動戦士ガンダム』からの正当な流れを汲みつつ、新しい世代につなげていくために作られた劇場版アニメ映画『機動戦士ガンダムNT』は、そのタイトルが意味するように「次の世代に物語をつなげていく」という責務を果たした作品となりました。ガンダムシリーズの中には感動して泣ける作品がいくつかあると言われていますが、劇場版アニメ映画『機動戦士ガンダムNT』も感動的だったと高い評価を得ています。

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