メジャーは最終回でどうなった?アニメで放送されなかった原作のラストは?

現在、絶賛連載中&放送中の野球マンガ&アニメ『MAJOR 2nd(メジャーセカンド)』の前日譚となる国民的野球マンガ&アニメ『MAJOR(メジャー)』は、2004年11月から2010年6月まで足掛け6年に渡り、154話、全6シリーズが放送されたが、原作となるマンガMAJOR(メジャー)の最終回とは異なるラストで放送が終了した。本記事ではアニメで放送されなかった最終回のあらすじ及び周辺の違いについてクローズアップする。

メジャーは最終回でどうなった?アニメで放送されなかった原作のラストは?のイメージ

目次

  1. アニメ『メジャー』で放送されなかった幻の最終回とは?
  2. アニメ『メジャー』テレビシリーズ最終回のあらすじと違い:決戦
  3. アニメ『メジャー』テレビシリーズ最終回のあらすじと違い:プロポーズ
  4. アニメメジャーの本当の最終回『メッセージ』のあらすじ①現役
  5. アニメメジャーの本当の最終回『メッセージ』のあらすじ②吾郎の夢
  6. アニメメジャーの本当の最終回『メッセージ』のあらすじ③みんなの夢
  7. 原作のメジャー最終回とアニメであるメジャー-メッセージ-の違いとは?
  8. 吾郎の「メジャー」はまだまだ楽しめる作品

アニメ『メジャー』で放送されなかった幻の最終回とは?

冒頭からネタバレとなってしまうが、2010年のテレビシリーズ最終回は原作の75巻相当までで終了し、原作最終回である78巻までのストーリーは放送されなかった。その後、単行本バンドルのOAD(Original Animation Disc)として、『メジャー -メッセージ-』と『ワールドシリーズ激闘編』上下巻がリリースされ、一応ではあるが原作準拠のラストまでは描かれた。OAD購入者のみ視聴可能な特典のはずだった。

アニメ『メジャー「完全版」』の有料放送予告と最終回

『ワールドシリーズ激闘編』下巻OADのリリース時に、ディズニーXD(有料放送)にて、15分の新規映像がある『完全版』の放送予告が発表され、OAD購入者の大ヒンシュクを買った。その後、上記3作品が「完全版」として2012年に1本のDVD『特別版「ワールドシリーズ編」夢の瞬間へ』でリリースされることになり、ファンの怒りは頂点に達した。2016年になってようやくNHK、Eテレにて上記3作品が初めてテレビ放送された。

メジャー | NHKアニメワールド

アニメ『メジャー』テレビシリーズ最終回のあらすじと違い:決戦

アニメ『メジャー』の最終回は、原作『MAJOR(メジャー)』の76巻、第6話「プロポーズ」にあたる。主人公の茂野吾郎(しげのごろう)が所属するメジャーリーグ球団「インディア・ホーネッツ」がワールドシリーズへの進出をかけて、吾郎が初めて所属した球団「アナハイム・サーモンズ」(原作では宿敵「ギブソンJr.(ギブソン・ジュニア)」が所属する「テキサス・レイダース」という違いあり)との決戦に臨む。

メジャーセカンド | NHKアニメワールド

アニメ『メジャー』テレビシリーズ最終回のあらすじと違い:プロポーズ

しかし「ホーネッツ」は血行障害で手術後の吾郎と、不動のクローザー「リチャード・ワッツ」を怪我で欠き惜敗してしまう。吾郎はメジャー1年目のシーズンオフを迎え帰国することになる。そこで球団監視役のソフィア・リードの強引なお節介により、幼馴染で恋人関係のヒロインの清水薫(しみずかおる)へプロポーズするシーンでテレビシリーズのストーリーとしてはラストを迎える。

アニメ『メジャー』テレビシリーズ最終回のエンドロール

エンドロールでは、数年後のホーネッツがワールドシリーズで「テキサス・レイダース」激闘するシーンや、薫の出産シーン、そして第1〜第6シリーズの名シーンが、第1シリーズのテーマソングである『心絵/ロードオブメジャー』をBGMにダイジェストで流れTVシリーズは最終回を迎える。レイダースとのワールドシリーズについては前出の『ワールドシリーズ激闘編(ワールドシリーズ編-夢の瞬間へ)』でラストまで描かれる。

ラストカットは、吾郎や薫と一緒に『MAJOR 2nd(メジャーセカンド)』の主人公である「茂野大吾(しげのだいご)」とその姉「茂野泉(しげのいずみ)」の幼少期が映ったポートレート映し出され、泉(CV:くまいもとこ)の「おとさん、キャッチボールしようよ」、吾郎(CV:森久保祥太郎)の「おう、やるか」というセリフで物語が締め括られた。ちなみに泉役のくまいもとこさんは第1シリーズの吾郎の声を演じた方だ。

アニメ『メジャー』で放送されなかった幻の最終回「メッセージ」

すでにネタバレしているが、厳密には放送済みである『メジャー-メッセージ-』は、初出のOADからテレビ放送(有料を除く)まで約6年かかっている。『メジャー-メッセージ-』は原作であるメジャー78巻DVD特別版として初リリースされ、原作78巻の第7話「おとさんのひみつ」から最終回までの4話分がメジャー-メッセージ-として収録されている。本作のラストは吾郎(CV:森久保祥太郎)が歌う『心絵』で締めくくられる。

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アニメメジャーの本当の最終回『メッセージ』のあらすじ①現役

ホーネッツがワールドチャンピオンになってから約5年、吾郎は度重なる怪我から復帰できず、球団から解雇されてしまうが、野球選手であることを捨てられず、日本へ帰って野手として現役を続行することを決意する。形になるまではぬか喜びさせたくないという思いから、子ども達に隠れてトレーニングを重ね、育成選手枠としてトライアウトに合格するが、現役として復帰できるまでは、と隠し通す吾郎と娘のいずみの溝は深まっていく。

アニメメジャーの本当の最終回『メッセージ』のあらすじ②吾郎の夢

ナイターに連れ出されたいずみと大吾は電光掲示板に表示された父、吾郎の姿を見て驚く。薫はいずみに吾郎の本心を語る。「一軍でカッコいいとこ見せようとか、そんなんじゃねえんだ。リハビリで苦労したり、辛い練習で苦しんだり、そんなのは本当の野球じゃねえ。初めて目にする野球は、ワクワクするくらい楽しくて、夢が一杯に詰まってなきゃいけねえんだ」。それは吾郎が実父「本田茂治」に教わった野球そのものだった。

アニメメジャーの本当の最終回『メッセージ』のあらすじ③みんなの夢

肩の弱さを突かれ失点してしまい、観客からブーイングを浴びる吾郎。観戦に来ていた義母の「桃子(ももこ)」は客に向かって「吾郎はコネなんかで入団していません。ちゃんとトライアウトに受かって試合に出ているんです。デタラメ言わないでください」と叫んでしまうが義父「英毅(ひでき)」は「プロなら自分のミスは自分のバットで取り返すしかない」と桃子を諌める。そんな姿を見たいずみは祈るような気持ちで吾郎の打席を見守る。

その心に答えるように、バックスクリーンへ逆転2ランを叩き込む吾郎。球場は大歓声に包まれ、ダイヤモンドをガッツポーズで回る父、吾郎の姿を見て「かっこいい…。あれがいずみのおとさん…。これが野球なんだ…」。いずみの頬を涙が伝うのだった。

原作のメジャー最終回とアニメであるメジャー-メッセージ-の違いとは?

原作メジャーの最終回とアニメであるメジャー-メッセージ-の違い①三船ドルフィンズ

原作とあらすじはほぼ一緒なのだが、アニメ版は冒頭、いずみが三船ドルフィンズの選手としてライトで試合に出場し、ファーストが後逸したボールをヘッドスライディングでキャッチするファインプレーで味方から喝采を受けるシーンから始まる。そのドルフィンズの監督は、吾郎の旧友であり、ドルフィンズ時代バッテリーを組んでいた「小森大介(こもりだいすけ)」が代行を勤めている。

小森はその後も、ネクタイを締めたサラリーマン姿で登場し、薫と街中で再会。吾郎の復帰と子どもとの不和を相談されるが、「大丈夫じゃないかな。どんなに無理に思えてもやり遂げちゃうのが本田君でしょ」「きっと子ども達だってわかってくれると思うよ」と薫を励ます。原作ではドルフィンズも小森も登場しない。

原作のメジャー最終回とアニメであるメジャー-メッセージ-の違い②寿也の見送り

現役続行を決め、帰国する吾郎一家を空港まで送る、旧友にしてライバル、そしてホーネッツでチームメイトだった「佐藤寿也(さとうとしや)」は、吾郎へ「僕はいつも見送ってばかりだ。より困難な道へ踏み出す吾郎君をね。」と語り、「今度会うときはバットで勝負だね」と最大の激励を贈る。原作では寿也は登場しないが、吾郎が新聞で寿也の活躍を確認するシーンが描かれている。逆にアニメでは件の新聞のシーンはない。

原作のメジャー最終回とアニメであるメジャー-メッセージ-の違い③トレーニング

現役復帰を目標に掲げた吾郎のトレーニングシーンも、あらすじはほぼ原作に準拠した形だが、原作よりもトレーニングをするシーンが繰り返し描かれている。またより長期に渡ってトレーニングしていることが感じ取れるよう雪中のトレーニングシーンや、ベンチプレスで転倒するシーン、トレーニングの間にいずみの入学式シーンを挟むといった演出がなされている。入学式のシーンは原作にはない。

原作のメジャー最終回とアニメであるメジャー-メッセージ-の違い④バッピ

アニメ版では、吾郎に呼び出された義弟の「清水大河(しみずたいが)」が、吾郎家を訪ねてくるシーンが描かれている。吾郎の用事は大河にバッティングピッチャーをやらせる事だった。いずみや大吾に「大河おじちゃん」と呼ばれることに対し、大河はいちいち「大河お兄ちゃん」と言い直しさせようとする。

「もっと厳しいコースに投げてくれ。変化球も適当に混ぜてな」という吾郎の要求に対し、「10年以上前の高校球児に無茶振りだっつーの」と言い返しながらも付き合っている。大河は原作では登場しない。他にも薫が桃子の元へ「茂治の時もこんな感じだったのか」と相談に行くシーンなどがアニメ版では描かれている。

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吾郎の「メジャー」はまだまだ楽しめる作品

メジャー-メッセージ-以外にもテレビシリーズでは放送されなかった『ワールドシリーズ激闘編(ワールドシリーズ編-夢の瞬間へ)』がある。こちらはテレビシリーズとメッセージの間にあたる、ギブソン率いる「テキサス・レイダース」とのワールドシリーズ決勝戦(原作の75巻〜78巻に相当)が描かれ、宿敵ギブソンJr.やFAで移籍して来た「眉村健(まゆむらけん)」、元チームメイトの「ジェフ・キーン」との対決が見られる。

アニメシリーズの開始が既に10年以上前の計算になってしまうが、内容的には今見ても遜色なく見られるメジャーシリーズ。見始めると時間の経つのも忘れラストまで見てしまうという話も多い。原作版も含みで『メジャーセカンド』の振り返りを兼ねて今一度見返して違いを探してみるのも面白いと言われている。

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