【サイコパス】佐々山光留の人物像と過去とは？狡噛慎也との関係や声優も紹介

本記事で特集する佐々山光留とは、アニメ作品「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場するキャラクターです。まずは作品の概要やあらすじから紹介します。

2012年12月からフジテレビ系列で放送されたオリジナルテレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」。その後、第1期の新編集版放送を経て2014年10月には第2期、さらに2019年10月からは第3期が放送されています。また、劇場版アニメも制作され、2015年1月に「劇場版PSYCHO-PASS」が、2019年1月からは「PSYCHO-PASS  Sinners of the System」3部作がそれぞれ公開されています。

また、大人気となったテレビアニメは、その後漫画や小説、ゲーム、舞台作品など様々なメディアに生まれ変わり再登場しますが、世界観は共通しており以下の通りとなります。

市民一人ひとりの精神状態を分析・データベース化し、進路や職業選択など自己実現を支援していく包括的生涯福祉支援システム「シビュラシステム」が導入され市民の生活に定着した近未来、西暦2112年が舞台となります。シビュラシステムは、その後人間の心理状態や性向までをも数値化する「サイコパス（PSYCHO-PASS）」へと発展を遂げていきます。

サイコパスでは、人々の犯罪傾向についても数値化、「犯罪係数」として人々を犯罪から守る目的で活用されるようになりました。仮に罪を犯していなくても、犯罪係数が規定値を超えると、該当者が「潜在犯」として逮捕・起訴されることになります。

シビュラシステムに基づき社会の治安維持にあたる公安局刑事課一係は、潜在犯逮捕を任務とする「執行官」と彼らを監視する「監視官」で構成されていました。彼らは、犯罪係数を瞬時に計測し断罪するドミネーターと呼ばれる銃を携行し任務に当たっていました。

犯罪の発生を予測する特殊能力を持つ狡噛慎也。アニメ・サイコパスの主人公にして、公安局刑事課一係に勤務する執行官です。しかし、執行官でありながらも、犯罪に親和性を持つがゆえに「犯罪係数」も高い数値を示していました。そして狡噛の上司に迎えられたのが新たに監視官を務める常守朱でした。その他狡噛慎也の同僚の執行官には、征陸智己、縢秀星、六合塚弥生の3名が配属されています。

彼らには等しくドミネーターと呼ばれる、犯罪者を検知する銃のような装備品が与えられていました。初日早々から失態を演じてしまった常守朱。先輩監視官の宜野座伸元から厳しい叱責をもらいながらも、狡噛慎也らに支えられ監視官としての責務を全うする決意を新たにするのでした。人々の安寧を守るべく導入されたシビュラシステムの網の目をかいくぐるように、おぞましい事件は日々発生。

その解決に奔走する狡噛慎也には忘れられない過去がありました。今から3年前の事。当時監視官として組織を束ねていた狡噛は、ある事件で部下の佐々山光留を亡くしたのです。標本事件と呼ばれるその事件の捜査に没頭した狡噛慎也。みるみる犯罪係数が上昇し、結果執行官への降格を余儀なくされました。それでも狡噛は事件の捜査を続け、唯一判明しているマキシマという名を頼りに犯人を追っていました。

ある日、標本事件を想起させるような事件が発生します。それは女子高校生が犠牲となる猟奇的な殺害事件でした。事件の陰にマキシマの存在を感じ取る狡噛慎也。そんな時彼らの前に3年間追い続けた男・槙島聖護が姿を現します。この槙島聖護が走査線に浮上しなかったのには理由がありました。彼は免罪体質という特異体質の持ち主で、それ故どんなに犯罪係数が高くてもシビュラシステムには検知されなかったのです。

頼りのドミネーターも作動せず、常守朱や狡噛慎也は目の前にいる犯人を確保することも殺害することも叶いません。槙島聖護はまんまと逃亡に成功。さらにはシビュラの脆弱性を隠蔽したい局長により、この事実は葬り去られてしまいました。槙島聖護は、彼の片腕・ハッカーのチェ・グソンとともにシビュラの検知を妨害するヘルメットを製作。至る所にばらまき犯罪を多発させ当局を混乱させます。

そして、シビュラが設置されている厚生省のノナタワーを襲撃。ところが目論みに気付いて駆けつけた狡噛慎也と常守朱との間で死闘が展開され、ついに槙島は御用となります。また、チェ・グソンを追い詰めた縢秀星はシビュラシステムに隠された秘密を暴きますが、それを知った禾生局長に抹殺されてしまいます。

その後禾生局長は槙島聖護の身柄を厚生大臣直轄の組織に移し、刑事課一係には手を引かせます。槙島にはシビュラの正体を明かします。局長によるとシビュラは通常のスパコンではなく、免罪体質の人間200人以上のユニット脳を繋ぎ合わせた演算システムでした。しかも禾生局長自身、シビュラに組み込まれた脳のコントロール下にある、いわゆるサイボーグだったのです。

禾生の体をコントロールしている脳は、かつて槙島聖護の仲間だった藤間幸三郎のものが使われていました。藤間（禾生）は槙島にユニット脳になるよう勧めますが、槙島はそれを断ると藤間を殺害し脱走します。ところが槙島聖護の脳をどうしても入手したいシビュラは、目的を阻む狡噛慎也の殺害を企てます。しかしそれに気付いた狡噛は妨害ヘルメットを手にして公安から脱走します。

シビュラの正体を知った常守朱は、槙島の身柄との引き換えに狡噛の安全を担保、2人の追跡を開始。シビュラから逃げ切った槙島はバイオテロを計画。しかし狡噛により企てを阻止された上、槙島は命を落とします。槙島の生け捕りに失敗した常守朱はシビュラとの取引により命と身分の保証を得ます。そしてシビュラが嘲笑するなか、シビュラに依存しない社会の実現を志すのでした。

ここからは、佐々山光留の人物像に迫って行きます。まずは彼の身長です。前述のように狡噛慎也がまだ監視官だった頃に部下として活躍した執行官の佐々山。

高身長が多い刑事課にあっては平均的な身長でしょうか？一般的な日本人の身長と比べれば高身長の部類に入るでしょう。もっとも約100年後の世界ですから、日本人の平均身長がどれだけ変化しているかはわかりません。身長を紹介するのに前置きが長くなってしまいましたが、佐々山光留の身長は180㎝です。

実はサイコパスのストーリーが始まった時には、すでにこの世の人ではなくなっていた佐々山光留。3年前「標本事件」を捜査中、槙島により生きたまま解体され標本にされるという惨い殺され方をしました。享年27。まだまだ人生これからという無念極まりない最期でした。

狡噛の言葉を借りると「愛すべきクソヤロー」な佐々山光留。普段は陽気な性格をしていましたが、時に暴力的な一面を見せることがあったようです。女性が暴行を受けた時には、犯人をボコボコにしてしまったことも。しかし執行官として優れた資質を持っていたことは誰もが口をそろえて証言していました。

次に、佐々山光留の過去と主人公・狡噛慎也との関係について見ていきます。まずは佐々山光留の過去について。幼い頃より母のいない家庭で父親と妹の3人暮らしだった佐々山光留の過去。父親は稼いだお金のほとんどを薬に使ってしまう薬物中毒者でした。

そんな父親から虐待を受けた過去をもつ佐々山光留。妹のマリとは強い絆で結ばれていましが、ある時そのマリが父親から性的虐待を受けているのを目撃してしまいます。すぐさま父親を取り押させると、立ち上がれなくなるまで殴り続けます。その後、父親を公安局に引き渡しました。そんな悲惨な過去を持つ佐々山光留は、それがきっかけで公安局に入局、執行官という職に就くことになったのです。

主人公・狡噛慎也と佐々山光留との関係ですが、狡噛が監視官をしている時に執行官として入局してきたのが佐々山でした。最後は同じ執行官同士、コンビを組んでいた2人。とは言え馴れ合いではなく適度の緊張感を保った関係を続けていました。

狡噛慎也は、佐々山光留を執行官として尊敬の眼差しで見ており、それは前述の「愛すべきクソヤロー」という言葉にも表れていました。妹のマリが凌辱され自殺した時に、落ち込み執行官を辞めようとした佐々山を引き留めたのも狡噛でした。彼の支えがあって佐々山は刑事課に留まることになったのです。

次に、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」での佐々山光留の声優を紹介します。アニメで佐々山光留の声を演じたのは、声優・浅沼晋太郎です。

• 名前：浅沼晋太郎（あさぬま しんたろう）
• 愛称：浅兄、あさぬママ、しんたさん
• 性別：男性
• 出生地：岩手県盛岡市
• 生年月日：1976年1月5日
• 年齢：43歳（2019年10月現在）
• 身長 175 cm
• 職業 脚本家、演出家、俳優、声優、コピーライター、デザイナー
• 事務所 ダンデライオン

多摩美術大学を卒業した浅沼晋太郎は、2000年多摩美の卒業生たちとともに劇団PASS IT CREWを旗揚げ、声優の前にまず舞台俳優としてキャリアをスタートさせます。その後、2003年にTOON BULLET!を結成（2006年解散）、さらに2007年には、エンターテイメント・ユニットを目指しbpmを立ち上げ、現在まで定期的に公演を続けています。

声優としては2006年アニメ「ゼーガペイン」でデビュー。主に少年から青年期の若者の役を演じる声優として活躍します。声質から「ゼーガペイン」のソゴルなど美男子ながらもお調子者キャラを担当することが多いようです。また、声優仲間である水樹奈々のライブ寸劇の脚本・演出や、同じく声優・花澤香菜出演のドラマCDの脚本や挿入歌の作詞を手掛けたり、さらにはテレビCMなどのナレーションも数多くこなしています。

アニメ・サイコパスで佐々山光留を演じた、声優・浅沼晋太郎の主な出演作品を紹介します。

• 2006年 ゼーガペイン（十凍京 / ソゴル・キョウ）
• 2007年 D.C.II 〜ダ・カーポII〜（- 2008年、桜内義之）
• 2008年 遊☆戯☆王5D's（クロウ・ホーガン）
• 2009年 にゃんこい!（高坂潤平）
• 2010年 生徒会役員共（- 2014年、津田タカトシ）
• 2011年 ファイ・ブレイン 神のパズル（ - 2014年、大門カイト）

• 2013年 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス（- 2016年、アサギ・トシカズ）
• 　〃　  PSYCHO-PASS サイコパス（佐々山光留）
• 2014年 Wake Up, Girls!（- 2017年、松田耕平）
• 2015年 暗殺教室（- 2016年、前原陽斗）
• 2017年 はじめてのギャル（羽柴ジュンイチ、エロジュンイチ）
• 2018年 ツルネ -風舞高校弓道部-（- 2019年、滝川雅貴）

ここまで、アニメ・サイコパスの執行官・佐々山光留を特集してきましたが、最後に彼に関する感想や評価を紹介します。

佐々山光留に関する感想や評価、最初に紹介するのは佐々山光留に再登場してほしいと願う、公共機甲✿PP3分析室さんです。これだけ重い過去を抱えて公安局に入り、27歳の若さで殉職した佐々山なのに、前作劇場版はノベライズ版も含めて不自然なほど触れていないと嘆いています。はたしてPSYCHO-PASS|SSのCase3では再登場したのでしょうか？

佐々山光留に関する感想や評価、続いて紹介するツイートも佐々山に関する要望を述べている方になります。佐々山の過去に焦点を当て、おそらく父親や妹との関係をもっと深掘りして欲しいと訴えていました。

佐々山光留に関する感想や評価、最後に紹介するのはサイコパスを改めて読んでみたという方のツイートです。本記事でも触れたように性格的には難ありの佐々山ですが、指示をよく聞き仲間をカバーした上で、仕事もきちんとこなすことに気づいたといいます。優秀なヤツと実感しただけに、無残な最期はしんどいとツイートを結んでいました。

ここまで、アニメ・サイコパスに登場する佐々山光留に焦点を当て、彼の身長などプロフィールや人物像から封印された過去に迫るとともに、アニメの主人公・狡噛慎也との関係や佐々山を演じる声優の紹介まで、いろんな情報をお届けしてきました。

主人公・狡噛慎也がまだ監視官だった頃に、部下として活躍した執行官の佐々山光留。身長は刑事課の中では平均的な180㎝。実はアニメ・サイコパスのストーリーが始まった2112年には、すでにこの世の人ではなくなっていました。27歳の若さで殉職していたのです。普段は陽気な佐々山でしたが、時に暴力的な一面を見せることもありました。しかし、彼に関わった誰もが執行官としての優れた資質を感じ取っていたといいます。

この記事を読んで佐々山光留に興味を持った方は、アニメ第12話「Devil's crossroad」をご覧になってはいかがでしょうか？生前の佐々山光留が描写されていますので、本記事の内容を追体験できるかも知れません。