H2はアニメ版やドラマ版が不評?感想や評価は?原作漫画のあらすじと結末もネタバレ

あだち充原作の名作「タッチ」に次ぐ大人気スポーツ恋愛漫画作品「H2」について本記事では紹介していきます。大ヒット長編連載漫画の「H2」はその人気ぶりからアニメ化・ドラマ化がされましたが、どうやらその評判があまり良くはなかったようです。大変人気と注目が集まる中でなぜ不評という結果になってしまったのでしょうか?気になるアニメ版・ドラマ版「H2」の不評の理由について迫ります。また、原作漫画のあらすじもネタバレし感想や評価もまとめているのでご覧ください。

H2はアニメ版やドラマ版が不評?感想や評価は?原作漫画のあらすじと結末もネタバレのイメージ

目次

  1. H2とは?
  2. H2のアニメ版やドラマ版が不評?
  3. H2の原作漫画のあらすじネタバレ
  4. H2のアニメ版の登場人物と声優
  5. H2のアニメ版に関する感想や評価
  6. H2のアニメ版が不評な理由まとめ

H2とは?

本記事ではあだち充原作の名作「タッチ」に次ぐ野球少年の主人公とヒロインの男女4人が野球にか暑い情熱をかけ恋模様が展開していく大人気作品「H2」を紹介していきます。「H2」はシリーズ累計発行部数が5,500万部を超えた大ヒット漫画です。大ヒットゆえにアニメ化・ドラマ化もされましたが、アニメは物語の途中で打ち切りになってしまったようです。

アニメ・ドラマ共に不評の嵐だったようで大ヒット漫画を題材にしているだけにその理由が気になるところです。「H2」が不評な理由についてや物語のあらすじをネタバレし感想や評価もまとめているので必見です!

H2の作品情報

  • 原作:あだち充
  • 掲載誌:小学館「週刊少年サンデー」1992年32号 - 1999年50号
  • 巻数:少年サンデーコミックス 全34巻・ワイド版 全17巻/小学館文庫 全20巻
  • アニメ監督:うえだひでひと
  • シリーズ構成:桶谷顕
  • キャラクターデザイン:平田智浩
  • 製作:朝日放送/東宝株式会社/ASATSU
  • アニメ放送:朝日放送/テレビ朝日系(1995年6月1日-1996年3月21日)全39話+未2話
  • テレビドラマ監督:堤幸彦
  • テレビドラマ放送:TBS系列(2005年1月13日-2005年3月24日)全11話

H2の原作者はあだち充

長編連載作品H2の原作者はあだち充です。群馬県伊勢崎市出身のあだち充自身も少年時代は野球部に所属しピッチャーを担当する一方で、高校生にして『COM』の新人賞で作品が佳作2位に選ばれるなどして漫画家としての頭角を現していたようです。

高校卒業後は公務員になる予定だったそうですが、兄に強く誘われて上京すると石井いさみのアシスタントを務め1970年『デラックス少年サンデー』に掲載された「消えた爆音」で漫画家デビューします。高校野球、夏の甲子園を題材にした漫画を描いていると言えば「あだち充」の名前が即座に頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか?

あだち充作品はどの作品も完成度が高いと言われており、細やかな言動や登場するヒロインがどのキャラクターもかわいくて魅力的であり、爽やかなストーリー展開の中に面白いやり取りも盛り込まれていてほのぼのした気分になるという人も少なくないようです。

本作タイトルの「H2」は「2人のヒーローと2人のヒロイン」を示し、4人のイニシャルが「H」となっています。作中にはあだち充本人も登場し作品に対する弁解や宣伝を行なう作風が特徴的です。

H2のアニメ主題歌

アニメ「H2」のOP曲は1〜23話まで「虹のグランドスラム」(作詞作曲:久保田利伸)、24〜41話まで「BACK TO THE GROUND」(作詞作曲:鵜島仁文)が使用されています。上記動画は「BACK TO THE GROUND」です。ED曲は1〜23話まで「『二人』に帰ろう」(作詞作曲:西脇唯)、24〜41話までは吉村麻希が歌う「絶対会えてよかった」(作詞:西脇唯 作曲:南利一)の楽曲がアニメを彩っていました。

H2のアニメ版やドラマ版が不評?

大人気漫画「H2」のアニメやドラマが不評という結果に驚いた人もいたのではないでしょうか?ここからは「H2」のアニメが不評で打ち切りになり、ドラマも好評とは評価されなかった理由について迫っていきます!

H2のアニメ版が不評で打ち切りになった理由

アニメ「H2」の感想や評価を見るとあまり評価の良い声は聞こえてこないようです。その結果、物語の中盤で打ち切りになっています。アニメ「H2」の感想などを見ると「声優が棒読み」「野球の描写が少ない」「主人公・比呂の凄さや魅力が伝わってこない」というような声があがっていたようです。

しかし、原作漫画でも試合などの描写は淡々と描かれており白熱したものがあるかというとそうではないため、原作に忠実に沿っているという感想の声もあがり、アニメ専門のランキングでの本作の評価は「さほど悪くはない」というコメントも見られます。

アニメ「H2」はこれから甲子園出場を目指していくというスポーツ漫画としてはその先の盛り上がりが期待されるところで終了しており、中途半端で終わっていることも不評の要因となっているようです。これらのことが原因で視聴率が低迷し打ち切りとなったようです。あだち充の作品はアニメ化するのには難易度が高いと言われています。

登場人物が喋らない場面もあり、情緒を感じさせる蝉の鳴き声などで描写する場面が多々見られます。原作の活字で読む際には違和感がなくても、アニメとなるとテンポの良い作品とは違ってゆったりとした間合いを計るのが演じる声優にとって難しいのではないかという感想もあがっているようです。

H2のドラマ版が不評だった理由

「H2」は2005年に「H2〜君といた日々」というタイトルでテレビドラマ化され、野球少年・国見比呂を山田孝之、橘英雄を田中幸太朗、2人のヒロイン・古賀春華を石原さとみ、雨宮ひかりを市川由衣が演じていました。

ドラマ視聴率は平均11%と悪くはありませんでしたが、野球要素が薄いことや投球のフォームから演者が野球未経験者だと分かり説得力がない、真夏の設定のはずなのに演者が白い息を吐いている、おまけにCGは質素であるなど厳しい感想が目立ち評判はあまりよくありませんでした。

当時ヒロインを演じていた石原さとみもまだ磨きがかかる途中段階であり「春華のイメージじゃない」などと辛口の感想が飛び交っていたようです。他の出演者に対しても原作のキャラクターとイメージが合っているかというと疑問の声があがり、唯一「美人だ」と評価が高かったのは市川由衣だけだったようです。

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H2の原作漫画のあらすじネタバレ

H2の原作漫画のあらすじネタバレしていきます。主人公・ヒロインたちはどのような恋愛人間模様を繰り広げていくのでしょうか?気になるH2の原作漫画のあらすじネタバレをさっそく見ていきましょう!

あらすじネタバレ①国見比呂と橘英雄

H2の主人公・国見比呂と橘英雄についてのあらすじをネタバレします。比呂と英雄は大の親友でありライバルです。2人に加えて野田と共に中学野球の地区大会で二連覇を成し遂げますが、比呂は肘に、野田は腰に爆弾があると医師に告げられ野球を諦めます。そして、比呂と野田は野球部のない千川高校に進学するとそれぞれサッカー部と水泳部に所属します。一方の英雄は野球の名門・明和一高に進学し野球に邁進するのでした。

あらすじネタバレ②野球愛好会

野球愛好会についてのあらすじをネタバレしていきます。比呂が進学した千川高校に野球部はありませんでしたが、野球愛好会はありました。サッカー部に所属していた比呂は思いがけず野球愛好会とサッカー部が野球勝負する試合に参加することになります。しかし、試合中にサッカー部員たちが野球を馬鹿にしたことに気分を害した比呂は、そのままサッカー部を退部すると1試合だけの参加のつもりで野球愛好会へ入会します。

それを見ていた水泳部所属の野田も一緒に入会を決めます。その頃、中学時代に比呂たちを診断した医者が無免許で逮捕されたことを知り、2人は改めて別の病院で検査すると異常がないことが分かると正式に野球愛好会へ入会しました。そして、甲子園を目標に野球部創設を目指して校長に直談判しにいきます。

しかし、校長は高校野球が嫌いだったため比呂たちの申し出を断られてしまいます。交渉の結果、校長は明和一高との試合で勝つことを条件に提示するのです。比呂たちの奮闘を見た校長は彼らに心を開くと野球部創設を許可するのでした。

あらすじネタバレ③恋愛模様

「H2」の主人公・ヒロインたちの恋愛模様のあらすじをネタバレしていきます。国見比呂と雨宮ひかりは幼馴染で男女の枠を超えた親しい間柄のはずでした。比呂はひかりに親友の英雄を紹介し、2人は恋人同士でした。しかし、ひかりはある時から弟のような存在でしかなかった比呂のことをある時から意識しはじめていることに気づきます。

ひかりの心は複雑な心境でした。英雄は比呂とひかりの微妙な距離感が気になっていました。そこに比呂のことを一途に思う古賀春華が加わります。果たして四角関係はどのような展開を見せるのでしょうか?比呂はひかりと春華のどちらを選ぶのかに読者の注目が集まります。比呂と英雄の甲子園での2人の対決も見物となっています。

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H2のアニメ版の登場人物と声優

国見比呂役/古本新之輔

「H2」の主人公・国見比呂は千川高校野球部の投手です。ひかりと野田とは幼馴染で、ひかり・野田・英雄とは同じ青南中学校出身です。中学時代から剛速球投手として知られていました。「3ヵ月で確実に肘が壊れる」という誤診で野球を諦め、野球部のない高校に進学します。しかし、しばらくして肘に問題がないことが分かると野球部を創設し甲子園を目指します。比呂は掴みどころのない性格をしています。

アニメで比呂の声優を務めているのは古本新之輔です。古本新之輔は少年時代から子役として活躍し、現在は俳優・声優・タレント・ラジオパーソナリティとして活躍しています。主な作品は映画「男はつらいよ」シリーズやNHKドラマ「坂の上の雲」の杉野孫七役、声優としては「らんま1/2 熱闘編(1989年)」パンスト太郎と平太役、「爆れつハンター」キャロット・グラッセ役などを演じています。

橘英雄役/宮本充

橘英雄はもう1人の主人公です。野球の名門明和第一高校で1年でありながら4番を任される天才スラッガーです。比呂とは親友でありライバルでもあります。実家は酒屋です。ひかりと交際していますが、ひかりが比呂のことを本当はどう思っているのかがきになっているようです。英雄の声優担当は宮本充です。劇団昴所属しており俳優・声優・ナレーターとして現在も活躍しています。

多くの舞台やテレビに出演しており、声優としては「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の中川圭一役や「キャプテン翼(平成版)」ロベルト本郷役「BACCANO! -バッカーノ!-」のマイザー・アヴァーロ役などを演じています。

雨宮ひかり役/今村恵子

比呂と野田と幼馴染の雨宮ひかりは、明和一高に通う成績優秀で家庭的な面を持つ美女です。性格も良くミス明和に選ばれました。同校に通う英雄と交際しており周囲から羨望の眼差しを向けられますが、そのことに違和感を覚え、比呂のことが気になっている自分に気づきます。そんなひかりを演じている声優は今村恵子です。1991年第3回東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞したのをきっかけに芸能界デビューします。

1992年に公開された映画「ゴジラvsモスラ」のインファント島民の小美人「コスモス」役を演じたことで脚光を浴び、第16回日本アカデミー賞で新人賞を受賞しています。以後多数の映画やドラマに出演し声優としても活躍しています。アニメ「花より男子」の藤堂靜役や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の花代役などを演じています。

古賀春華役/鈴木真仁

古賀春華は比呂の通う千川高校の野球部のマネージャーです。古賀商事の社長令嬢です。高校野球の大ファンで、野球部創立のために精力的に働きかけます。野球を諦めていた比呂が再び甲子園を目指すことにした火付け役です。運動や勉強もできる才色兼備美人でありながらどこか抜けたところがあってとっつきやすく、男女問わず人に好かれやすい性格をしています。

春華の声を担当している声優は鈴木真仁です。青二プロダクションに所属しており、声優でデビュー作は「赤ずきんチャチャ」のチャチャ役です。他には「スレイヤーズ」アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン役や「水色時代」の河合優子役を演じています。

野田敦役/津田健次郎

比呂とひかりの幼馴染で中学時代から野球で比呂とバッテリーを組んでいる野田敦は、キャッチャーとして高い実力を持ち、野球に対する豊富な知識と指導力を兼ね備えています。その指導力で素人同然の上級生たちに野球を手ほどきしており千川高校を甲子園に導きました。「野田がいなければ比呂は甲子園にはいけなかった」と英雄が口にするほどです。

そんな野田を演じた声優は津田健次郎です。数多くの舞台や映画、ドラマに出演し声優としての活躍も目立っています。「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の海馬瀬人役や「ゴールデンカムイ」の尾形百之助役、「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」の酒井戸役などを演じています。

H2のアニメ版に関する感想や評価

アニメ「H2」を視聴した人の感想では、あだち充の作品が大好きで声優陣が多少棒読みでも作品自体は素晴らしいと評価するコメントがあがり、最後までアニメ化して欲しかったという声も見られました。あだち充作品の背景が好きだという感想も中には見られます。

本当は比呂のことが好きなひかりですが、そのことに気づいた時には自分には別の彼氏がおり、比呂のことが好きだという人物まで現れて思うように身動きが取れなくなっているひかりにについての感想もあがっていました。高感度でいうとひかりよりも一途に比呂のことを思っている春華の方が印象は良いという評価がされています。

アニメ版にも描かれていた比呂と春華のデート場面では高所恐怖症にもかかわらず、春華のリクエストに頑張って答えて観覧車に一緒に乗る比呂の姿が印象的で良かったという感想があがっています。

声優についての感想にはひかりの声を担当した女優の今村恵子の声が透き通っていて印象が強かったという上記のような感想が見られました。また、ED曲も良かったようで一緒に曲も貼り付けされて投稿されています。

H2のアニメ版が不評な理由まとめ

あだち充原作漫画「H2」のアニメ版の低評価である理由についてや物語のあらすじをネタバレし視聴者の感想や評価をまとめて紹介してきました。原作漫画は「タッチ」よりも野球要素が盛り込まれており、本作の方が好きだという声が多く見られます。その分、原作ファンのアニメ版への期待値が高まっていたのでしょう。

原作に忠実に描かれていたとしてもアニメであるからこそ表現できる野球の試合の迫力や、声を当てることでより浮かんでくる登場人物のリアリティさが感じられないことにファンは残念さを感じているのがSNS上の感想や評価からうかがえます。作品自体は素晴らしいので最後まで見たかったという感想があがっていることからも視聴率が低迷を理由に途中で打ち切りになってしまったことも不評の要因であることは間違いないようです。

SNS上の感想を見ていると原作を読み直したくなったという声が多く上がっているので作品は本当に面白いと感じている人が多いことが分かります。アニメ版「H2」を鑑賞して野球を通しての4人の恋愛模様の結末が果たしてどうなるのかが気になるという方は是非、原作を読んでみるといいのではないでしょうか。

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