【ワールドトリガー】村上鋼の性格と強さを考察！強化睡眠記憶の能力とは？

本記事の主役、村上鋼の性格や強さの考察に入る前に、漫画「ワールドトリガー」の作品情報を紹介しておきます。

漫画家・葦原大介によるSFファンタジー作品「ワールドトリガー」。週刊少年ジャンプ2013年11号より2018年52号まで掲載された後、作者・葦原大介の健康上の理由で休載に追い込まれます。休載期間は約2年に及びましたが、2018年48号で連載の再開を果たします。その後、週刊少年ジャンプで52号まで連載した後、作者の体への負担を軽減するため月刊誌ジャンプスクエアへ移り現在も連載を続けています。

漫画「ワールドトリガー」の人気の秘密は、緻密に練られた戦闘シーンやキャラクターの設定などにおいて細部まできちんと作り込まれているところにあると言われています。ストーリー結末になって、ハタと気づくことが多いことから「遅効性SF」とも称されています。

また、単行本コミックスのカバー裏には作者による各キャラクターの解説や評価が載っているのですが、漫画本編で出ていない設定が載っていたりと決して侮れない内容となっています。

28万人の人口を抱える架空の都市・三門市。ある日突然三門市に異世界への門が開くところから物語は始まります。その門から得体の知れない侵入者たちが現れます。近界民（ネイバー）と命名されたその侵略者たちは周辺地域を占領し、住民たちは恐怖におののきます。早速政府機関も動き侵略者への攻撃を開始します。

ところが、この近界民には通常兵器では全く効果がないことが判明。打つ手のない政府機関はお手上げの状態でした。しかし、そんな時現れた謎の一団が近界民を撃退します。極めて短期間に近界民の戦闘能力を分析・解明し、効果的な攻撃を加えたその組織こそ本作の主役、界境防衛機関「ボーダー」でした。防衛機関ボーダーは、予測でもしていたかのように近界民に照準を合わせた防衛体制を整えていました。

門が開いてから4年が経過しました。門からは依然として近界民たちが侵入してきます。しかしボーダーが待機してくれているおかげで、住民たちは門出現前と変わらぬ生活を営むことができました。中学3年生になった三雲修もまた、ボーダーの隊員として街の平和に貢献していました。

ある日、三雲のクラスに一人の転校生がやってきます。空閑遊真という名のその少年は、ボーダーの隊員たちが携行するトリガーという武器を所持していました。遊真は武器を手にした理由を次のように説明しました。『俺は門の向こうの世界からやって来た。お前たちの言葉では「近界民」と呼ばれている』。本作の主人公である三雲修と空閑遊真の邂逅の瞬間でした。

強豪ひしめくワールドトリガーの中でも1,2を争うトリガーの使い手、村上鋼（むらかみ こう）。本記事の主役でもある彼のプロフィールについて紹介します。

村上鋼は6月15日生まれのうさぎ座、18歳の現役高校生。172㎝という日本人の平均的な身長に、光の加減では緑にも見える灰色の髪と茶色の瞳が特徴です。鋭さのない目で人に温厚な印象を与えますが、彼のサイドエフェクト・強化睡眠記憶の威力は、チート能力と言っても過言ではありません。

村上鋼の好きな食べ物はざる蕎麦に白米。そして趣味はと言うと自己鍛錬と修行僧か何かのようにストイックな性格をしています。そうした趣味はボーダーの活動の中でも活かされ、自己鍛錬とサイドエフェクトによりアタッカーのNo.4の座に上り詰めました。

鈴鳴第一の心優しき隊長、来馬辰也に厚い信頼を寄せる隊員の村上鋼。サイドエフェクト効果による技能の上達を他の隊員に曲解され落ち込む村上を励ましたのが隊長の来場でした。

村上鋼に対する誤解を解いてあげた上で、「お前のやり方で強くなれば良い」とサイドエフェクトを肯定し背中を後押ししてくれたことへの恩を決して忘れません。ちなみにA級1位の太刀川慶隊長は、B級ランク戦の実況解説時に、村上鋼が来馬の命を何よりも優先して行動するだろうと述べていました。

次に、村上鋼強さや独自の能力、強化睡眠記憶について検証していきます。B級にランクされている村上鋼が、並み居る強豪を相手にNo4アタッカーの座を手にできたのは、独自の戦闘スタイルやサイドエフェクト「強化睡眠記憶」の賜物と言われています。

まず、村上鋼の強さの秘密として戦闘スタイルについて見ていきましょう。メイントリガー・弧月とサブトリガー・レイガストを共に使う二刀流で戦うのが村上の戦闘スタイルです。レイガストを盾として敵の攻撃を防御、弧月で攻撃を加えるといった戦術を取ります。

特に近接戦には絶対の自信を持っており、勝ち越すことがでいなかったのはA級1位の太刀川ら４人だけとされています。ところが中距離・遠距離になると話は別で、途端に不得手な部分が顔を覗かせてきます。弱点がはっきりしているだけにその点に重点を置いて鍛錬を積んでいけば、最強のアタッカーになるのも夢ではないと言われています。ちなみに本作主人公の一人、空閑遊真との対戦ではほぼ互角で渡り合っています。

村上鋼の十八番サイドエフェクト・強化睡眠記憶の能力の解説に移る前に、記憶のメカニズムについて説明しておきましょう。人間は寝ている間に記憶を脳の海馬に定着させると言われていますが（現在は諸説あるようです）、村上の記憶の定着力は常人の域を遥かに超えていました。どんなことでも学んだことはほんの少し睡眠を取るだけで完璧に吸収してしまうのです。

ところがこの能力が仇となり、辛い思いをしたこともある村上鋼。仲間と一緒にサッカーの練習をすると、村上はサイドエフェクト・強化睡眠記憶の効果ですぐに周りの子供たちよりより上達してしいまいます。他の子供たちは面白くありません。以後は村上と一緒に遊ぶのをやめてしまいました。このことが、村上には今でもトラウマになっているのです。

最後に村上鋼のサイドエフェクト・強化睡眠記憶についてまとめてみます。一言で表現するなら「ひと眠りすれば学習したことが全て頭の中に叩き込まれる」。極めてチートな能力と言えるでしょう。空閑遊真との対戦でも最初は劣勢でしたが、途中15分仮眠をとると、それまでの戦いを学習したのか目覚めてからは遊真を寄せつけもせず圧勝しています。

ボーダーに入隊した当初からB級11位・荒船隊隊長の指導を仰いできた村上鋼。ところが、村上のサイドエフェクト・強化睡眠記憶の効果は絶大なものでした。荒船隊隊長の指導を受けてわずか半年後には、師匠を追い越してしまったのです。たまたま同じ時期にアタッカーだった荒船哲次がスナイパーに転向するという決断を下しています。

周囲には村上に追い越されたショックからスナイパーになったのでは？という無責任な噂が囁かれました。先述のようにサイドエフェクトの効果を気にしてトラウマにもなってしまう繊細さを見せる村上鋼。この時も師匠・荒船の件は自分のせいだと言って、部屋の隅で泣いてしまうシーンもありました。

その後、荒船についての真実が明らかとなります。村上との対戦以前より、荒船はアタッカーからスナイパーに転向する予定だったこと、対戦で自分を越えた村上を見て、アタッカーは彼に任せればよいと実感したということが、来馬隊隊長・来馬辰也が皆に伝えたのです。また荒船本人からも激励を受け、村上は立ち直ることができました。

村上鋼の強さを表す事実として、最後に来馬隊での戦法について解説してみます。来馬隊では、トップの実力を持つ村上鋼を前面に立て、他のメンバーは彼をサポートするという戦法で臨んでいました。村上を落とせば勝利を手にできると言われるほど、村上中心の戦闘スタイルは関係者の間では有名でした。それだけに戦闘における村上鋼のプレッシャーは並大抵のものではなかったと考えられています。

一方で、村上と同等の実力を誇る隊長の来馬や、鳴り物入りの新人としてスカウトされた別役太一がB級ランク戦で上位にくい込む活躍を見せています。村上鋼ひとりに頼らない、隊としての今後の方向性を期待する声も大きいようです。

アニメ「ワールドトリガー」で村上鋼の声を担当しているのは、声優の野島裕史です。ワールドトリガーでは村上鋼以外に、雨取千佳の兄・雨取麟児役も演じています。

• 名前：野島裕史（のじま ひろふみ）
• 性別：男性
• 出生地：東京都杉並区
• 生年月日：1973年4月16日
• 年齢：46歳（2019年10月現在）
• 身長：166 cm
• 職業：声優、ナレーター
• 事務所：青二プロダクション

1973年4月16日東京都杉並区に生まれた声優の野島裕史（本名：野島祐史）。父・昭生や弟・健児も共に声優をしています。

声優養成所で声優としての勉強をした裕史は、2000年アニメ「ブギーポップは笑わない」で声優デビューを果たします。そして、2002年にはアニメ「OVERMANキングゲイナー」で声優として初主役を務めました。また、裕史が主役を演じた別のアニメ、2008年の「スケアクロウマン」では、第4話で父・昭生がシュタイン役を、弟・健児がシュタインの青年期の声を演じ、初の父子共演が実現しています。

声優・野島裕史の主なアニメ出演作を紹介します。

• 2000年 ブギーポップは笑わない（菅沼洋次）
• 2005年 灼眼のシャナ（- 2011年、池速人）
• 2006年 ヤマトナデシコ七変化♥（森井蘭丸）
• 2008年 イナズマイレブン（- 2014年、豪炎寺修也/車田剛一他）
•    〃      スケアクロウマン（スケアクロウマン）

• 2012年 黒子のバスケ（- 2015年、伊月俊、テツヤ2号）
• 2014年 弱虫ペダル（- 2018年、石垣光太郎）
• 2015年 ピカイア!（- 2017年、モーリス博士）
• 2017年 フューチャーカード バディファイトX（-2018年、ウィズダム）
• 2018年 イナズマイレブン アレスの天秤 / オリオンの刻印（豪炎寺修也）

ここまでワールドトリガーの村上鋼を特集してきましたが、最後に村上に関する感想や評価を紹介します。

初めに紹介する感想・評価は、ワールドトリガーの魅力に堕ちてしまう瞬間を力説する方です。この方は、11巻で武士のような村上鋼が体育座りをしてポロポロ涙を流しているシーンにが落ちる瞬間だったそうです。必ずこうした瞬間が訪れるので、ワールドトリガーに狂ってほしいとツイッターの読者に呼びかけていました。

村上鋼に関する感想や評価、続いて紹介するのは、村上鋼は武士だったと感嘆している方です。19巻「No.4アタッカー」では攻撃のための孤月を手にしているのに対し、49号鈴鳴第一隊員・村上鋼では、来馬隊長を守るために盾となるレイガストを構える姿に武士としての気概を感じたようです。

村上鋼に関する感想や評価、最後に紹介するのは、村上鋼は忠犬従者だという方です。序列4位というアタッカーでありながら恩義のある隊長のため弱小隊に留まって活躍する村上鋼にいたく感銘を受けているようでした。

ここまで『ワールドトリガー・村上鋼の性格と強さを考察！強化睡眠記憶の能力とは？ 』と題して、村上鋼のプロフィールに始まりサイドエフェクトなど強さの秘密や彼を演じる声優まで、特集記事をお届けしてきました。

強豪揃いのボーダーの戦闘員の中でも強化睡眠記憶という驚異のサイドエフェクトを持つ村上鋼。類まれなる能力に満足することなく自己鍛錬に励む18歳の高校生です。性格は修行僧を思わせるストイックさと恩義のある隊長を命がけで守る忠誠心の高さが印象的です。また、村上の強さの秘密は、弧月とレイガストを併せて使う二刀流の戦闘スタイルに加えて、チート能力ともいえるSE・強化睡眠記憶にありました。

この記事で村上鋼に興味を持った方は、彼が初登場する第42話「鈴鳴第1の村上鋼」から読んでみてはいかがでしょうか？ここで挙げた村上鋼の魅力を実感し、感想・評価欄で紹介した方のようにワールドトリガーに堕ちる瞬間を体験できるかも知れません。