ドラゴンボール超に登場する天使一覧！ウイスなど特徴・強さを画像付きで紹介

ドラゴンボールは1985年から1995年まで週刊少年ジャンプで連載されていた鳥山明先生のマンガです。7つ集めるど神龍（シェンロン）が現れどんな願いも叶えてくえるという伝説の秘宝・ドラゴンボールを探して旅をする少年孫悟空が、仲間との出会いや敵との闘いを経て強さを追い求めるという少年マンガの王道ともいうべきストーリーは読者の心をつかみ、日本国内のみならず海外でも大人気となりました。

ドラゴンボールのアニメは序盤から天下一武道会までを描いた無印（1986～1989年）、サイヤ人編から原作最終話までを描いたドラゴンボールZ（1989～1996年）、アニメオリジナルストーリーのドラゴンボールGT（1996～1997年）、Zのデジタルリマスター版ドラゴンボール改（2009～2011年、2014～2015年）、18年ぶりの最新作ドラゴンボール超（2015～2018年）の5作が製作されています。

シリーズ最新作であるドラゴンボール超は、原作者の鳥山先生がストーリー原案を担当しています。序盤は劇場版第18作「ドラゴンボールZ 神と神」（2013年）と第19作「ドラゴンボール 復活の『F』」（2015年）を再構成しています。中盤以降は全ての宇宙を統べる全王や、各宇宙の界王神や破壊神も登場し、さらにスケールを広げた悟空の戦いが描かれます。

今回紹介する天使たちの大半は、ドラゴンボール超最終章である宇宙サバイバル編で登場します。多すぎる宇宙の数を減らすため、人間レベルの低い8つの宇宙から選抜された戦士たちが各々の世界の存亡をかけて戦いを繰り広げる「力の大会」が開催され、天使たちはそれを見守ります。宇宙が消滅しても天使が消滅することはありませんが、その反応は様々です。ドラゴンボールにおける天使の特徴は次項で解説します。

ドラゴンボールの世界の宇宙は12に分かれていて、各宇宙に界王神と破壊神、破壊神の付き人である天使が1人ずつ存在します。12の宇宙全てを統べるのが全王で、その側近が大神官です。天使は全王から各宇宙に派遣されており、仕えている破壊神が死亡すると次の破壊神が現れるまでの間眠りにつきます。天使の役割は破壊神のサポートで、身の回りの世話から惑星間の移動、破壊の代行など様々です。

天使たちは共通して青白い肌と白い髪と瞳という特徴を持っています。また、細部のデザインは異なりますがローブ風の服と球体の付いた杖を装備しています。一般的な天使が頭上に輪があるのに対し、ドラゴンボールの天使は首の周り（大神官のみ頭の後ろ）にあるのも特徴的です。

大神官は全王の側近で、各宇宙の天使はもちろん界王神や破壊神よりも上位の存在です。常に丁寧な言葉遣いと振る舞いを見せていますが、全王に忠実で逆らう者に対しては威圧を行います。その強さは宇宙でも5本の指に入るほどで、ウイスですら足元に及ばない実力の持ち主です。天使たちの父親でもあり、判明している限りでもウイス、ヴァドス、クス、マルガリータ、マティーヌ、コルンと親子関係にあります。

大神官を演じているのは声優の高塚正也さんです。テニスの王子様の石田銀役をはじめ、渋く落ち着いた役のイメージが強いですが、ワンピースではMr.5役、ヴァン・オーガー役、ジャブラ役、ビスタ役、ゲダツ役の5役、戦国無双では直江兼続役と黒田官兵衛役の2役を担当して演じ分けるという、多彩なキャラクターをこなす声優です。

第1宇宙は「至高の宇宙」と称され、人間レベルは12の宇宙の中でも1位に格付けられています。その第1宇宙の天使であるアワモは、「至高の宇宙」にふさわしく仏様のようなふくよかな容姿と温厚な性格と崇高な精神の持ち主です。強さは不明ですが、天使としてのレベルも高く、全てを見通す洞察力も持ち合わせています。名前の由来は沖縄産のお酒である泡盛です。

第2宇宙の天使サワア（画像右）はオールバックの長髪でスラリとした体格の青年の姿をしています。小柄で筋肉質な界王神のペル（画像左）とは対照的に、知的なことを好みマッチョな肉体は苦手としています。「優しさの宇宙」と称される第2宇宙は人間レベルは6位とまずまずですが、愛の力を強さとしているのが特徴です。名前の由来は居酒屋でもお馴染みのお酒サワーです。

「精神の宇宙」と称され、人間レベルは7位に位置づけられる第3宇宙の天使は高い鼻が特徴的なカンパーリ（画像右）です。第3宇宙の破壊神モスコ（画像後）はロボットで電子音で話すため、カンパーリが「モスコ様曰く…」と通訳しています。名前の由来はリキュールの一種であるカンパリです。

カンパーリ役の声優は島田敏さんです。スターウォーズのルーク・スカイウォーカーの吹き替えで知られている他、忍たま乱太郎のヘムヘム役（2002年～）、ちびまる子ちゃんのさくら友蔵役（2010年～）、ゲゲゲの鬼太郎の子泣きじじい役とぬりかべ役（6期）など、国民的アニメにも多数出演しています。

大きな前髪が特徴のコニックは人間レベル9位の第4宇宙の天使です。「陰謀の宇宙」の呼称にふさわしく、洞察力に優れています。名前の由来はブランデーの一種コニャックです。

「バランスの宇宙」と称され、人間レベルは3位に位置づけられる第5宇宙の天使はクカテルです。穏やかで力と知性のバランスを重視する界王神オグマ、思慮深い破壊神アラクにならって、知性を身に着けようと努めています。いかつい見た目をしていますが女性タイプです。名前は数種類のお酒やジュースを混ぜて作るカクテルに由来しています。

ひっつめのポニーテールが特徴的なヴァドスは、「挑戦の宇宙」と称され人間レベル10位に位置づけられる第6宇宙の天使で、第7宇宙の天使ウイスの姉でもあります。破壊神シャンパに対しても皮肉な物言いをしますが、子供っぽいシャンパを見守り、時にはたしなめつつ忠実に仕えている天使です。

ウイスの武術の師匠だったこともあり、自分の強さをはウイスよりも少し上と称していますが、ウイス本人からは否定されています。杖を少し動かすだけで惑星を消滅させることができるほどの強さを持っている一方、料理は苦手でシャンパには「クソまずい」と評されてしまっています。名前の由来はリンゴから作られる蒸留酒であるカルヴァドスです。

ヴァドスを演じているのは山口由里子さんです。1995年頃までは舞台女優としての活動が中心でしたが、新世紀エヴァンゲリオンの赤木リツコ役、ワンピースのニコ・ロビン役で声優としても知られるようになりました。

「我々の宇宙」の呼称が示す通り､悟空たちが存在するドラゴンボールの主な舞台であり､人間レベル11位に格付けられる第７宇宙｡中性的な顔立ちに逆立った髪が特徴のウイスは、この第7宇宙の天使です｡名前はウイスキーからつけられています。常に敬語と落ち着いた態度を崩さず、わがままな破壊神ビルズに対しても物怖じすることなく接しています。

鳥山先生によると､「超サイヤ人ゴッドの悟空が6、ビルスが10ならばウイスは15ぐらい」という強さの持ち主です。天使は常に中立の立場にある者として一切の戦闘行為を禁じられているため、具体的な戦闘力は不明ですが、手刀の一発で暴れまわる破壊神ビルスをおとなしくさせるなど、強さの片鱗をのぞかせています。

ウイスは強さだけではなく、惑星の民と交信ができたり、原始の言葉や神の言葉が理解できたりと非常に有能です。その一方で、食べることが大好きで地球の食べ物を気に入っており、中でもカップラーメンがお気に入りだったり、おいしいものと引き換えに悟空たちに修行をつけるのを引き受けたりという意外な一面もあります。また、目覚めの悪いビルズを一発で叩き起こすほどの音痴という弱点も持っています。

ウイスを演じているのは森田成一さんです。BLEACHの黒崎一護役、TIGER&BUNNYのバーナビー・ブルックスJr役、戦国BASARAの前田慶次役など、数々の人気作品に出演しています。舞台俳優としても活動しており、2012年に公演された舞台TIGER&BUNNY THE LIVEでは鏑木虎徹役の平田広明さんと共にアニメと同じバーナビー・ブルックスJr役でW主演を務め話題になりました。

人間ランク4位で「勤勉の宇宙」と呼ばれる第8宇宙の天使はコルンです。長身で短髪の青年の姿をしています。思い込みが激しいのに加え、自分が良いと思ったことは我先に主張するという、自己主張の強い性格をしています。名前の由来は小麦やライ麦を原料とする蒸留酒コルンです。

おかっぱ頭が特徴的なモヒイトは第9宇宙の天使です。名前の由来はラムベースのカクテルであるモヒートです。人間レベル最下位で「姑息な宇宙」と呼ばれる第9宇宙は、力の大会でも真っ先に敗退し、消滅させられてしまいます。しかし、品性に欠ける界王神ロウや優柔不断で無能な破壊神シドラに呆れ果てているモヒイトは、「順当なんですけどね」と平然としており、2人から解放される喜びからか静かな笑みすら浮かべていました。

モヒイトを演じているのは声優の緑川光さんです。ドラゴンボールZでは人造人間16号役でも出演していました。スラムダンクの流川楓役、新機動戦士ガンダムのヒイロ・ユイ役、遊戯王の海馬瀬人役などの人気アニメに多数出演しているので、声優に詳しくない人でも一度は声を聞いたことがあるのではないのでしょうか。

クスは人間レベル8位の第10宇宙の天使です。「マッチョな宇宙」の異名に反して小柄でかわいらしい少女の姿をしていますが、戦士たちの筋肉のキレ具合に惚れ惚れとしていたり、正義と悪のぶつかり合いにはテンションがあがってしまうあたりは第10宇宙の天使らしいと言えます。無邪気な性格で、戦士たちの団結を高めるために踊ったりもします。名前の由来はペルー産のビールであるクスケーニャです。

クスを演じているのは今野宏美さんです。オシャレ魔女ラブ＆ベリーのラブ役、ゲゲゲの鬼太郎（5期）のねこ娘役、日常のはかせ役など、幅広い作品で活躍している声優です。らき☆すたで小神あきら役を演じた際は、二面性の激しい毒舌ぶりっ子の演技や、キャラクターソングがにもかかわらず曲調もCDジャケットも本格的な演歌を披露したことで話題を呼びました。

ツインテールと語尾に「ですますよ」と付ける話し方が特徴のマルカリータは、「正義の宇宙」と呼ばれる第11宇宙の天使です。第11宇宙は力の大会に出場した宇宙の中では最も人間ランクが高い第5位ですが、界王神カイと破壊神ベルモッドは厳しさに欠けるため、マルカリータがいつも苦言を呈しています。その反面、脱落した戦士を労う気遣いのできる性格でもあります。名前の由来はテキーラベースのカクテルのマルガリータです。

マルカリータを演じているのは佐々木愛さんです。メインキャラクターでの出演はまだ少ないものの、ゲゲゲの鬼太郎（第5期）、美少女戦士セーラームーンCrystal、ワンピースなどの脇役で主に少女役を担当することの多い声優です。2016年に同じ事務所の声優で落語家でもある会一太郎さんと結婚したことでも話題になりました。

「究極の宇宙」と称され、人間ランク2位に格付けられる第12宇宙の天使はマティーヌです。ふくよかな中年の女性の姿をしています。成熟した環境と高い人間レベルに慢心せず、向上心に溢れる界王神アグと、不要な破壊は行わない破壊神ジーンが優秀なため気苦労も仕事も少ないですが、2人をさらに上の存在に押し上げようとしています。名前の由来はジンベースのカクテルであるマティーニです。

天使たちは一切の戦闘行為を禁じられているため、その強さは未知数の者もいます。しかし、特徴的な外見や性格から一定のファンもついており、好きなキャラクターの活躍をもっと見たいというファンも少なくありません。12月14日には20作目となる劇場版ドラゴンボール超（仮）の公開も決定しており、テレビ版では明かされることのなかった天使の強さや新たな一面が見られるのに期待が高まります。