2019年08月27日公開
2019年08月27日更新
月がきれいの聖地巡礼!川越や京都など中学生の純愛物語の舞台はどこ?
アニメ「月がきれい」は、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」などを制作した日本のアニメスタジオ・feel.が制作した2017年4月から6月の間に放送された人気アニメで、中学3年生の淡い恋物語や繊細なキャラクターの心情変化を丁寧に描いたと話題になったそうです。アニメで舞台として使われた場所は聖地と呼ばれますが、この記事では、アニメ「月がきれい」の舞台となった埼玉県川越市やキャラクターたちが修学旅行で訪れた京都など、聖地となっている場所や、聖地巡礼のルートを紹介しています。
目次
月がきれいはfeelのオリジナルアニメ
月がきれいの作品情報
「月がきれい」は、feel.制作のTVアニメ作品で、2017年の4月から6月まで放送されました。キャッチコピーは「わたしにとってそれは…まるで月明かり」となっており、中学生の淡い恋物語が丁寧に描かれたことが大きな話題となったそうです。また、住野よるの人気小説「君の膵臓をたべたい」のイラストレーションを手がけたloundrawがキャラクターデザインを務めたことでも話題となったそうです。
「君の膵臓をたべたい」のイラストでも有名な、イラストレーターのloundrawが描くキャラクターたちはどれもシンプルかつ繊細さを持ち合わせる独特なテイストが人気ですが、当初loundrawが描いたキャラクターデザインが発表された際、このキャラクターたちがどのように生命を吹き込まれるか話題になったそうです。
スタジオfeel.は、2002年に設立されて以来、沢山のアニメーション作品を制作してきましたが、2017年の「月がきれい」が初めての自社オリジナルアニメーションとなりました。その後も、数々のオリジナル作品を精力的に生み出しています。このスタジオは、現代のアニメーション制作には新しい感性が必要であると話しており、業界セミナーや若手の起用を積極的に行っていることでも有名だそうです。
従業員は総勢40名ほどで少ないですが、TVアニメーションの作品だけにとどまらず、ゲーム用のアニメーション作品、またPVアニメーションも制作を行っています。また、feel.の作品は、講談社、TBSテレビ、KADOKAWA、読売テレビなどと提携しており、沢山の有名企業と共に制作を行っているそうです。
月がきれいの概要
「月がきれい」は、プロデューサーと監督がリアルな人間ドラマをアニメで制作したいという構想を練り始め、当時京都アニメーションが制作した「たまこラブストーリー」に大きな影響を受け、恋愛ものに決まり、さらにオーソドックスな高校生ではなく中学3年生が主人公の年齢になりました。また、舞台は田舎でも都会でもなく、東京から近い川越に決まったそうです。
月がきれいのあらすじ
「月がきれい」は、川越の中学校に通う中学3年生、小説家になりたい安曇小太郎と陸上部に所属する水野茜が、同じクラスになったのをきっかけにお互いを意識し始め、小太郎が茜に告白して甘酸っぱい不器用な交際が始まります。しかし、茜は父の仕事の転勤で違う高校に進学することになります。
茜は遠距離恋愛に対して不安を覚えますが、小太郎は茜との交際を小説として書き、小説を投稿するサイトに載せます。それを見た茜は、小太郎の強い思いに涙しながら、川越を離れる…というあらすじになっています。
登場人物
本作の主人公は安曇小太郎(あずみ こたろう)です。文芸部部長で、小説家になるべく毎晩遅くまで執筆活動をしていますが、まだ彼の書いた小説を誰にも読ませたことがありません。小説を書くのは好きですが学業は苦手です。茜に惹かれ、告白し付き合うようになります。茜が千葉に引っ越す時には茜と同じ高校を受験しますが不合格になってしまい、地元の市立高校に入学することとなります。
「13.70」というタイトルで茜との交際について小説に書き、「安曇治」というペンネームでサイトに投稿し、茜と離れてしまっても、茜を思う気持ちは変わることはないと強い気持ちを綴りました。
「月がきれい」のヒロインは水野茜(みずの あかね)です。小太郎のクラスメイトで、陸上部に所属して短距離を専門に数々の大会で入賞しているほどの実力を持っています。陸上だけでなく学業も両立しています。父親の仕事の都合で転勤することとなり、小太郎との遠距離恋愛がどうなるか心配していましたが、小太郎がサイトに投稿した自作の小説を読み、感動して涙を流します。
月がきれいの聖地巡礼~埼玉県川越市~
小江戸川越
アニメ「月がきれい」の舞台は埼玉県川越市なので、「月がきれい」が放送されてから埼玉県の川越周辺の聖地を巡礼する人も多くいるようです。2017年には、アニメの人気ぶりから、埼玉県川越市の「川越百万灯夏祭り」とコラボレーションしたり、スタンプラリーが行われたりもしたそうです。
埼玉県川越市は「小江戸」とも呼ばれており、江戸時代には川越藩の城下町として栄えたそうで、今でもその古い町並みが残っていることからそう呼ばれるそうです。劇中にも登場する神社やお寺など、文化として保全されている文化財も多くあり、埼玉県川越市は国から歴史都市として認定されています。
川越の特産品
江戸時代に焼き芋が流行したことから当時さつまいもの栽培が盛んになり、埼玉の川越では今でもさつまいもが特産品です。江戸幕府の将軍・徳川家治に「川越いも」という名で献上されるほど名高く有名なさつまいもだそうです。
「月がきれい」には、埼玉県川越のさつまいもを元にしたオリジナルキャラクター・べにっぽが登場しており、そのストラップは主人公とヒロインを繋ぐキーアイテムとなりました。川越では、他にも地ビールや地酒、また、古代米などの特産品も有名だそうです。
田舎でも都会でもない場所
「月がきれい」を作った制作陣は、「田舎でも都会でもない場所」を舞台にしたいと思っていて、湘南や鎌倉なども候補に上がりましたが、アニメだけでなくドラマでもよく取り上げられていることもあり、今まであまり描かれてこなかった川越を舞台に決めたそうです。埼玉は東京の近くなので都会というイメージもありますが、特に川越は田舎と都会のどちらでもない特徴が多くあるようです。
実際に、埼玉県の川越市は10階建てのマンションも存在しますが、古そうな一軒家もあり、都会と田舎の要素を両方持ち合わせています。加えて、歴史都市に指定されていることもあり、美しい神社や寺院などの歴史的建造物も多く存在していて、過去と現在の建物が同じ場所に集まるユニークな町並みになっているそうです。
川越市の聖地を紹介
西武新宿線本川越駅は、「月がきれい」の主人公である安曇小太郎が東京へ行く時に利用した駅として聖地になっているそうです。川越駅前のスクランブル交差点は劇中にも複数回登場していて、聖地巡礼をする際一番最初に訪れる人も多いそうです。
川越松江町郵便局は一見どこにでもあるような普通の郵便局に見えますが、「月がきれい」の第1話で、小説家を目指す主人公・安曇小太郎が、出版社宛てに小説の応募書類を出した郵便局で、聖地巡礼に訪れる人も多いそうです。アニメで登場したものと外観がほとんど一緒なので、思わず記念撮影をしたくなるほどだそうです。
聖地巡礼だけでなく、観光地としても埼玉県川越市の中で特に人気なスポットが川越一番街商店街です。江戸時代に城下町として発展し、その趣のある景観を守るための努力もあり、蔵造りの町並みは今でも現存していて重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。毎年観光客は数十万人の規模で訪れており、「月がきれい」のオープニングで毎回登場します。
有名な祭りである「川越まつり」は実在するだけでなく、アニメ「月がきれい」の中でも綿密に再現されていたと話題になりました。アニメの中では、主人公・安曇小太郎が山車の上で囃子のリズムに合わせて舞を踊っているシーンがありました。山車はとても大きく迫力満点で、人々のパワフルな熱気を感じ取ることができるそうです。
川越駅から歩いて約15分ほどの場所に、埼玉県川越市のシンボルとも言われている「時の鐘」があります。最初の「時の鐘」は江戸時代に建てられ、現在は4代目になるそうです。1893年(明治26年)の川越大火で消失したときのものを翌年に再建したものを今でも使用しています。アニメ内では、川越まつりの回で安曇小太郎と水野茜が待ち合わせをするスポットとして登場しました。
また「時の鐘」の奥には薬師神社があり、目の病気にご利益があるそうです。この神社は聖地ではありませんが、「月がきれい」の聖地巡礼をして埼玉県川越市を訪れる際には薬師神社も訪れてお祈りもしておくとよさそうです。
聖地としてだけではなく、観光地としても有名な「川越一番街商店街」は蔵造りの建物が並んでいて、昔の雰囲気を味わえる絶好の観光スポットですが、その町並みから一本西に入った通りが「月がきれい」の聖地になっている「大正浪漫夢通り」です。レトロな建物が並んでいて、ドラマや映画のロケにも多く使用されているそうです。
ここには、主人公である安曇小太郎の行きつけの本屋さんである「立花古書店」がありました。実際には、アニメで登場した古書店はなく、その場所には和菓子屋があります。聖地なので、聖地巡礼をするときにそこの和菓子屋で和菓子を購入する人も多いそうです。
川越駅から歩いて約7分の、「大正浪漫夢通り」の入り口にある神社が「川越熊野神社」です。アニメ「月がきれい」には頻繁に登場するスポットですが、第3話で主人公の安曇小太郎が水野茜に告白した重要な聖地となっており、聖地巡礼に訪れる人も多いそうです。
1590年から続いている由緒ある神社で、伊邪那美命(いざんぎのみこと)、事解男命(ことさかのおのみこと)、そして速玉男命(はやたまのおのみこと)の三人の神様を祀っています。イザナギノミコトには縁結びのご利益があると有名で、第3話の告白のシーンで使われた演出に感動したという感想も多くあったそうです。
人気観光スポットとしても有名な「川越氷川神社」はその歴史が古いので有名で、約1500年以上前の古墳時代から続いているそうです。また、縁結びのご利益でも有名で、「境内の玉砂利を持って帰り大切にすると良縁に恵まれる」という言い伝えがあるほどだそうです。
アニメ内では、第8話のお祭りのシーンで登場します。第8話は作画と背景美術がファンから高く評価されている回なので、本物の場所を訪れたい、と聖地巡礼に訪れるファン数多くいるそうです。川越氷川神社で開催されるお祭りでは、境内に2000個以上の江戸風鈴が飾られ、聖地巡礼だけでなく観光としても訪れたいスポットとなっているようです。
主人公の安曇小太郎とヒロインの水野茜が二人で願い事を書いた短冊も実際に書いて飾ることができ、中学生にしてみると大金である1000円を納めて、二人で短冊を書いていました。川越氷川神社は縁結びの神社なので、パートナーと足を運んでみてはいかがでしょうか?
月がきれいの聖地巡礼~京都~
修学旅行の行先
「月がきれい」の第4話「通り雨」では、主人公・安曇小太郎やヒロイン・水野茜たちが京都へ修学旅行に行くストーリーが描かれています。甘酸っぱい思春期の恋模様を描くこの回を魅力的にするために、監督の岸監督はロケーション・ハンティングをして綿密に演出を考えたそうです。
京都は、日光と並ぶ修学旅行の定番スポットなので沢山のアニメで登場しますが、なかでも「月がきれい」では、歴史があって重厚感の溢れる京都の町並みを丁寧に美しく描いているとファンの間で大きな評判となったそうです。
再現度の高い京都の観光地
アニメ「月がきれい」は舞台である川越の再現度が高いと大きく話題になりました。アニメ第1話の冒頭数カットだけでも、現実よりリアルなほどキレイな背景美術が描かれていました。その高い再現度を誇る美術は、この修学旅行の回でも見事に発揮されていたそうです。
京都駅からの修学旅行コース
京都駅から始まり、京都のシンボルである京都タワー、清水寺とその参道になっている商店街、四条通、そして宿泊場所として描かれていた聖護院御殿荘、四条大橋、八坂神社などが次々に美しく描かれていきます。また、劇中で安曇小太郎と水野茜が待ち合わせをした大丸京都店、二人が出会う本能寺は息を呑む美しさで描かれているそうです。
京都駅は1997年に開業され、駅ビル施設としては日本でも最大規模を誇るものとなっており、沢山のお土産屋さんやレストランが並んでいます。京都へ旅行した帰りにも京都の限定お土産を揃えることができるのでとても便利です。他にも、お弁当やスイーツのお店も多く充実しているそうです。
京都タワーは京都駅を出ると目の前に立っているので京都のランドマークとしてとても有名だそうです。高さは131メートルもあり、海に立つ灯台をイメージして建てられました。地上100メートル地点には展望台があり、京都の中心から京都市街を360度見渡すことができます。ビルの中には沢山の飲食店とお土産屋さんがあり、お買い物を楽しむこともできるそうです。
祇園や清水寺は京都の中でも中心地で、歴史的建造物が数多く立ち並ぶ人気の観光スポットとなっています。沢山の観光客が浴衣や着物を着て古き良い街を歩いていて風情がありますが、運が良ければ街の中で本物の舞妓さんも見ることができるかもしれません。清水寺は世界遺産にも登録されていて、三重塔や清水の舞台で広く知られている本堂と、奥の院などが立派な伽藍などで構成されています。
四条通りは京都市にある主要な東西の通りの一つで、平安京の四条大路にあたるそうです。京都ならではの歴史や文化溢れる町並みがあり、まるで昔にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができるそうです。京都ならではのお土産や日本を感じるものが所狭しと並べられているので、歩くだけでも楽しい通りになっています。
京都大学のやや南に位置する聖護院御殿荘は、一般客の利用も歓迎されていますが、修学旅行生が宿泊に使用する御用達の宿として人気になっているそうです。
八坂神社は厄除け、疫病退散、商売繁盛など、多くのご利益を授かれる神社としてよく知られているそうです。八坂神社で行われる「祇園祭」は日本三大祭としても有名でユネスコ無形文化遺産にも登録されているほどで、毎年多くの人が訪れています。社殿の前には神水が湧き出ていて、肌や心を美しく磨くと言われています。また、八坂神社にはハート型の絵馬があるのも人気です。
月がきれいの中学生の純愛物語の舞台は?
明星学園がモデル
埼玉県川越市が舞台となっているアニメ「月がきれい」ですが、主人公たちが通う学校やその周辺は東京都三鷹市を舞台にしています。主人公とヒロインたちが通う「川越市立第三中学校」は三鷹にある明星学園中学校の井の頭キャンパスがモデルとなっています。再現率がとても高く、明星学園の在校生や卒業生たちが称賛するほどだそうです。
学校の内装やグラウンドもそっくりそのまま再現されているそうです。また、川越市にはもともと第五中学校まであったそうですが、戦後統廃合が進むなどして現在は第一中学校のみ残っているそうです。
陸上部の練習は井の頭恩賜公園
明星学園のすぐ近くに井の頭恩賜公園がありますが、ここはヒロインで陸上部に所属している水野茜が陸上の練習をする公園として度々登場しました。現実でも、明星学園の陸上部が練習で使用することもあるそうです。
月がきれいの聖地巡礼に関する感想や評価
これまで、アニメ「月がきれい」のあらすじや、アニメの舞台になった埼玉県川越市、また、主人公たちが修学旅行で訪れた京都などの聖地の紹介や、聖地巡礼のルートを紹介してきましたが、ここではアニメ「月がきれい」についての感想や評価を紹介しています。
実は昨日、
— 蘭丸 (@RANMARU_003) August 17, 2019
アニメ「月がきれい」の祭りの
モデルになった聖地、
埼玉川越祭りに行きました!
このアニメすごく良いのに知名度
ないの残念“〇| ̄|_オススメです!
ぜひ見てください<(_ _)>#月がきれい#聖地巡礼#アニメ好きと繋がりたい #いいねした人全員フォローする#RTした人全員フォローする pic.twitter.com/HjIWkPEESE
夏に川越氷川神社で開催される「埼玉川越祭り」は、聖地巡礼のためだけでなく、観光として行くのにもふさわしい観光スポットとなっています。縁結びにも良いとされる2000個あまりの江戸風鈴が夜の神社でライトアップされている様子は圧巻だそうで、地元の人だけでなく観光客もそのお祭りに数多く訪れています。気になる方や好きな人、彼氏や彼女、パートナーと訪れるには最適な場所なので、是非訪れてみてはいかがでしょうか?
そういえば先日月がきれいの聖地行ってきた#月がきれい pic.twitter.com/EVH1LOPfKr
— GK@GEaR (@gkmusic3150) August 23, 2019
アニメ「月がきれい」では神社が多く登場しますが、どれもストーリーで重要なシーンで登場するので、聖地巡礼するファンも沢山いるそうです。歴史的建造物が夜にライトアップされているので、夜に散歩するには絶好の場所となっています。真っ暗な中に沢山の光が照らされている様子はとても幻想的で、インスタグラムなどのSNSにも映えそうな写真が撮影できると女性の間で話題だそうです。
また、川越氷川神社には、江戸風鈴の他にも絵馬が四方いっぱいにかけられているスポットがあり、インスタグラムなどSNS映えもすると観光客が年中問わず多く訪れます。人々の願いが書かれた絵馬たちをくぐると、パワーが湧いてくるという声も多く聞かれるそうです。
遠征帰りに、小江戸散策(月がきれい、聖地巡礼)してきました〜 pic.twitter.com/8k6uYTGoyq
— 雅@Odyssey千秋楽 (@masa_sail) August 18, 2019
小江戸と呼ばれるほど、川越は歴史を感じる雰囲気が漂っています。大切に保存されてきた蔵造りの建物と、現代的な建物が同じ空間にある田舎でも都会でもないこの街には、毎年多くの観光客が訪れています。江戸時代で城下町だった姿のまま今でも活気あふれる街である川越は、神社や寺院などの歴史的建造物があるだけでなく夏祭りなどのイベントも盛んに行われていて、沢山の人が笑顔になっています。
月がきれいの聖地巡礼まとめ
いかがだったでしょうか?アニメ「月がきれい」では、中学生の純愛の恋物語を描かれていて、ストーリーやキャラクターだけでなく、彼らを包む舞台である埼玉県川越市や京都にある聖地について紹介しました。もし興味があれば、この機会に「月がきれい」を見てみて、聖地を巡礼してみてはいかがでしょうか?