デビルマンの美樹の最後が衝撃的すぎる?クライベイビーでも描かれた?

デビルマンの美樹の衝撃的な最後を紹介します。デビルマンは漫画版、アニメ版が存在し2018年にはクライベイビーが製作された名作ホラーアクション作品です。漫画デビルマンで描かれた美樹の最後は読者に衝撃を与えました。この記事ではデビルマンの作品概要、美樹の衝撃的な最後について、美樹の魅力についてなどを漫画版、アニメ版、クライベイビーと適宜比較しつつ、画像を交えながらまとめます。

デビルマンの美樹の最後が衝撃的すぎる?クライベイビーでも描かれた?のイメージ

目次

  1. デビルマンとは?
  2. デビルマンの美樹の最後が衝撃的?
  3. デビルマンの美樹の最後はクライベイビーでも描かれた?
  4. デビルマンの美樹の魅力と画像
  5. デビルマンの美樹の声優
  6. デビルマンの美樹に関する感想や評価
  7. デビルマンの美樹の最後まとめ

デビルマンとは?

デビルマンの作品情報

デビルマンは1970年代に連載された漫画、アニメです。永井豪の「魔王ダンテ」をベースに、「悪魔をヒーローとした作品」という設定を共通のものとして漫画、アニメが同時期に製作されました。

デビルマンの漫画作品情報

デビルマンの漫画は1972年から1973年まで週刊少年マガジンにて連載されました。作者は永井豪先生であり、全5巻が発行されています。漫画版デビルマンのテーマはホラーです。また読者層が大学生など高めであったことや連載当時に終末論が流行していたことから、物語の展開は終末世界を舞台としたSF大作的なものへと移行していきました。

漫画デビルマンは同時期に製作されたアニメデビルマンと連動した一つの企画であったため、アニメの終了に伴い漫画も連載期間を制限されてしまう運びとなっていました。しかし永井豪先生の最終戦争まで描ききりたいという強い要望のもと、200ページの延長が認められました。しかしそれでも足りず、最終回でも実際にはその後の構想があったことを永井豪先生は語っています。

漫画デビルマンは多くの作家に影響を与えた作品です。「新世紀エヴァンゲリオン」などを筆頭に、漫画界やアニメ界に多大なインパクトを与えた名作といえます。

デビルマンのアニメ情報

デビルマンのアニメは1972年から1973年まで全39話がNETテレビで放送されました。アニメデビルマンは漫画デビルマンと同一の基本設定を使用しながらオリジナルストーリーを展開しました。アニメデビルマンのストーリーは「人間滅亡をたくらむデーモン族の妖獣とデーモン族の裏切り者であるデビルマンが戦う」というものであり、漫画デビルマンとは違い不動明の意識がデーモンに乗っ取られているという設定になっています。

また、漫画デビルマンが大学生などの高い年齢層を読者層にターゲティングしたのに対し、アニメデビルマンは幅広いTV視聴者層を意識したため基本1話完結型のヒーローものとなっています。しかし単なる勧善懲悪に終わらない毒のあるストーリーであったりギャグテイストやユーモアのある展開など永井豪作品のテイストを取り入れ、永井豪作品へのリスペクトを多分に盛り込んだアニメとなっています。

2018年にはNetflixで新しく漫画デビルマンがアニメ化され、デビルマンクライベイビーというタイトルで配信しました。永井豪画業50周年記念として製作され、監督は湯浅政明さんで全10話、漫画デビルマンのアニメとしては初めて物語の最初から最後まで映像化されました。クライベイビーの内容は完全に漫画デビルマンに準拠するわけではなく、一部設定や展開はアニメオリジナルとなっています。

デビルマンのあらすじ

漫画デビルマンのあらすじを紹介します。主人公の不動明は牧村家に居候しながら高校に通う大人しい少年でしたが、ある日牧村家の娘、牧村美樹とともに不良に絡まれます。それを助けたのは明の親友、飛鳥了でした。

了は明を自宅に連れていき悪魔の模造品を見せ、デーモンと呼ばれる悪魔が200年の眠りから覚めて復活し、地球の支配権を人間から奪い返そうとしていること、デーモンを研究していた了の父親がデーモンと合体して心が支配されそうになり自殺したことを語ります。そして了は明にデーモンと合体して力を手に入れ地球をデーモンから守ろうと持ちかけます。

明は承諾して了と共に悪魔を呼ぶ儀式を行います。呼び出されたのはアモンという名のデーモンで、了ではなく明に憑依します。取り憑かれた明の体の中では明の意識とデーモンの意識が戦いあい、しかし明は正義の心でデーモンを屈服させ、デーモンの体を持ちながら人間の心を持つデビルマンとなります。

それからデビルマンになった明とデーモンの戦いの日々が始まります。明は了の指示のもと、明を倒すため送られてくるたくさんのデーモンを倒していきます。しかしやがてデーモンは人間と無差別に合体するようになり、人類はパニックに陥ります。そんな状況のなか明は単身デーモンと戦いに生きますが力尽き、とどめを刺されそうになります。それをとめたのは大魔神サタンでした。なぜか明は殺されず解放されます。

生き延びた明はデーモンの集団に対抗するため、無差別合体で死なずにデビルマン化した者たちを集めてデビルマン軍団をつくろうとします。しかし、「悪魔の正体は現代生活に不満を持つ人間である」という説を唱えた著名な科学者のせいで悪魔狩りという名の人間狩りが始まります。デーモンでもデビルマンでもない人間が政府に扇動された人間に数多く殺されます。

そのころ、あまりに自分の恐れた通りに物事が運ぶことに疑問を抱いた了は悪魔の資料が置いてある自宅に戻ります。そこで了が知ったことは、了の父はデーモンの研究などしていなかったこと、そして飛鳥了という少年はすでに死んでいることでした。混乱する了の目の前にサイコジェニーと名乗るデーモンが現れ、迎えに来た、と告げられます。

数日後、了はテレビに出て明がデーモンと合体する瞬間を撮影した映像を流し、「無数の悪魔が人間になりすましているので殺せ」と言います。明は人々に追われることとなり了を問い詰めますが、了は衝撃の事実を明かします。了の正体は大魔神サタンであり、明をデビルマンにしたのは人類のためではなく、次のデーモンの時代でともに生きたかったからだと了は告げます。

しかし政府に扇動され暴徒と化した民衆の襲撃により、明の唯一の心の希望だった美樹が惨殺されます。民衆は美樹や牧村夫妻を殺して狂喜し、それを見て怒り狂った明はその場の人間を皆殺しにします。人間に絶望した明は、人間を守るためではなくデビルマンの生き残りをかけてサタンこと了の率いるデーモン集団と対決することを決意します。明はデーモンの無差別合体から生き延びたデビルマンを集めデビルマン軍団を作ります。

サタンもまた明との決戦を覚悟します。サタンは記憶を自らなくすことで人間として人間社会に潜り込み、人間の弱点を掴んで地球の覇権を取り戻すつもりでした。しかし明に出会い、両性具有であるサタンが明を愛してしまうという誤算が起きた結果、デーモンと敵対するデビルマンが生まれたのでした。

それから20年が経ち、人類が滅亡したあとの世界で、デビルマン軍団とデーモン軍団の最終決戦が始まります。

戦いが終わり、明にサタンが語りかけます。かつて地球はデーモンに支配されていましたが、それを神が滅ぼそうとしました。それにサタンが反旗を翻し、デーモン側について神を相手に戦い勝利して眠りにつきました。次に目覚めた時、地球は人類に荒らされており、それを許せないと感じたサタンは人類を滅ぼそうとしました。しかしその考えや行動はかつてサタン自身が反旗を翻した神の愚行と同じだったことに気づきました。

話し終えたサタンは明に謝りますが、明は戦いで半身を失っており、すでに亡くなっていました。そしてサタンが涙を流しながら明の側に佇むその真上には天使の軍団が迫っていました。

デビルマンのうた

アニメデビルマンでOPに使用された主題歌は「デビルマンのうた」です。デビルマンの代名詞とも言えるほど印象的なこの曲は2018年に製作されたクライベイビーでもリメイクされ使用されています。クライベイビーの「デビルマンのうた」は電気グルーヴのサポートエンバーである牛尾憲輔さんが編曲をし、女王蜂のボーカルのアヴちゃんが歌っています。

ただ、クライベイビーでは主題歌は「デビルマンのうた」ではなく、電気グルーヴの「MAN HUMAN(DEVILMAN crybaby Ver.)」となっています。

デビルマンは鬱展開だと話題に

漫画デビルマンではデビルマンとなった明を倒すためデーモンがあらゆる手で明を追い詰めてきます。その手段のなかにはかなり残酷なものがあり、明の居候先の牧村家を襲撃したり、人間を殺しその遺体を使って明を精神的に揺さぶってきたり、人間になりすまし戦争をおこして人間同士で殺し合いをするように誘導するなど、その手段はどんどん過激になっていきます。

漫画デビルマンが連載されていたのは1970年代で、そのころは終末論が流行していました。終末論というのは今ある世界はいずれ終わりを迎えるので、現実世界に縛られるべきではないというような考えです。その影響を受けてか漫画デビルマンの訴えかけてくるものは暗く、人間の業を糾弾するようなテーマを内包しています。

DEVILMAN crybaby | 公式サイト

デビルマンの美樹の最後が衝撃的?

美樹の衝撃的な最後

漫画デビルマンで明が居候する家の娘、牧村美樹は自分のことを「拙者」と呼ぶような男勝りな面を持つ、芯が強くて正義感のある少女です。デビルマン化以前の気弱だった明には見下した態度を取ることもあり、喧嘩に及び腰な明に軽蔑の視線を向けていました。しかし明がデビルマン化したことで性格が好戦的になり喧嘩に強くなってからは好意的になります。

物語の後半、明が人間ではなくデビルマンであることを知って驚きますが、心は人間の明のままだと言ってデビルマンの明を受け入れます。

そんな美樹の最後は衝撃的なものでした。人間を守るため戦ってきた明ですが、悪魔狩りと称して人間が人間を拷問する地獄絵図を見て、自分が必死に守っている人間の価値がわからなくなります。人間はケダモノ以下ではないかという考えが頭をよぎり苦悩する明ですが、そんなとき美樹のことを思い出します。人間を守ることは美樹を守ることだと気づき、明は何があっても美樹を守ろうと決意します。

人間を守ることの希望を美樹に見出し、明は牧村家へ向かいます。しかし到着した牧村家で明が目にしたのは、美樹の生首でした。

美樹は暴徒と化した人間に殺され最後を迎えていました。美樹の生首を槍に突き刺し空に掲げて狂喜している人間たちはもはや「人間でありながら悪魔になった者たち」でした。明は怒りと絶望のままにその場にいた人間を皆殺しにします。あまりにも凄惨な美樹の最後は読者に衝撃を与えました。

殺されたのは美樹だけではなかった

殺されたのは美樹だけではありませんでした。牧村家の人間全員が、暴徒と化した人間に惨殺されていました。事の始まりは了がテレビで「無数の悪魔が人間になりすましているので殺せ」と呼びかけたことでした。これにより明にデーモンの疑いが向けられ、悪魔特捜隊と名乗る人々が牧村家に押し寄せ、美樹や牧村家の人間を惨殺したのでした。

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デビルマンの美樹の最後はクライベイビーでも描かれた?

クライベイビーでの美樹の最後

2018年に製作されたクライベイビーでも牧村邸襲撃事件および凄惨な美樹の最後は描かれています。クライベイビーが地上波ではなくNetflixで配信されたのも、この衝撃的なシーンの最後が問題だったのではないかとさえ噂されています。美樹の最後は読者に計り知れない衝撃とトラウマを植えつけ、その後の明の運命を定めた決定的で重要な出来事であったためクライベイビーでも描かれたと考えられます。

1972年版とクライベイビーの美樹の違い

1972年製作のアニメデビルマンの美樹と2018年製作のクライベイビーの美樹の違いを紹介します。1972年版アニメデビルマンにおける美樹の性格はかなりのおてんばで、自分のことを「拙者」と呼び、不良に因縁をつけられれば「あたしがなんで平手美樹って言われてるか知ってるか、知らなけりゃ教えてやるぜ」と不良も驚く男勝りな言葉を突き返します。

また、護身のために武器を所持しており、脅かしてきた不良に対して飛び出しノコギリを取り出すような破天荒な面もあります。牧村邸が襲撃された時には戦う覚悟と勇気をみせました。このように1972年版の美樹は好戦的でとても肝の据わった少女だと言えます。

それに対し2018年のクライベイビーにおける美樹は、自分を「オレ」と呼ぶように男勝りな面が少し残っているものの、性格は優しくおおらかだと言えます。牧村邸が襲撃されたときも1972年版の美樹のように戦うことではなく逃げることを選びます。襲撃される理由もSNSで自らデビルマンである明との繋がりを告白し、悪魔狩りをやめようと呼びかけたからであり、クライベイビーの美樹は非好戦的だということがわかります。

クライベイビーの美樹は設定も少し変わっており、日本人の母とアメリカ人の父のハーフということになっています。また、クライベイビーの美樹は高校陸上競技で有名な選手です。

デビルマンの美樹の魅力と画像

美樹の魅力①キリッとした顔つき

デビルマンの美樹の魅力と画像を紹介します。上の画像のとおり、美樹の髪型は、黒髪のショートヘアで毛先が前の方に跳ねており、いつも黄色いカチューシャをつけています。目が大きくパッチリしており、気の強い性格が現れたようにキリッとした顔つきをしています。下の画像のように、クライベイビーではカチューシャをつけていません。

美樹の魅力②明との関係

デビルマンの美樹の魅力と画像を紹介します。漫画デビルマンの美樹は明が居候している家の娘です。気弱な明を見下し、非力で喧嘩にも逃げ腰な態度を蔑んでいました。しかしデビルマン化の影響で明が力を得て好戦的になってからは不動明に好意を向け、明と美樹は友達以上恋人未満の関係になります。

デビルマンの美樹の魅力と画像を紹介します。物語の後半で明が人間ではなくデビルマンであることを知った美樹は驚くものの、体は悪魔でも心は人間の不動明だと受け入れます。

デビルマンの魅力と画像を紹介します。そんな美樹を明は大切に思っており、人間の醜い一面を見て人間を守る価値を見失ったときでも唯一守るに値する存在だと思えたのが美樹でした。美樹は明が悪魔に落ちないための心のブレーキになっていた存在でしたが、上の画像のように惨殺され、明を絶望の淵へ落とします。

美樹の魅力③名セリフも多い

デビルマンの美樹の魅力と画像を紹介します。漫画デビルマンの美樹はそのおてんばで男勝りな性格がわかる名セリフをたくさん残しています。

デビルマンの美樹の魅力と画像を紹介します。不良に絡まれたときは上の画像のように「あたしがなんで平手美樹っていわれてるか知ってるか 知らなきゃ教えてやるぜ!」と平手うちします。

デビルマンの美樹の魅力と画像を紹介します。またおてんばなセリフだけではなく、上の画像のように飛び出しノコギリで不良と喧嘩しようとしたあとに「ノコギリで不良と喧嘩するおてんばなんて思わないで、明くん」と言うような可愛らしい一面がみえるセリフも残しています。

デビルマンの美樹の声優

潘めぐみのプロフィール

クライベイビーで牧村美樹役にキャスティングされた声優は潘めぐみさんです。潘めぐみさんは2011年にアニメ「HUNTER×HUNTER」のゴン=フリークス役で声優デビューをしています。子供から少年、少女、大人から悪役まで幅広い演技をみせ、2017年には第11回声優アワード助演女優賞を受賞しています。

潘めぐみの主な出演作品

潘めぐみさんの主な出演作品はアニメ「HUNTER×HUNTER」「ハピネスチャージプリキュア!」「双星の陰陽師」「俺物語!!」「シュタインズ・ゲート ゼロ」「フルーツバスケット」です。

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デビルマンの美樹に関する感想や評価

漫画デビルマンの初期の美樹は男勝りで口が悪く、読者にとっては笑ってしまうほどのインパクトであったことがわかるツイートです。ヒロインとしてははなかなか類を見ないレベルの口の悪さが逆に好感が持てるという感想が多く見られます。

あまりに醜い一面を見て人間に絶望した明が最後に心の拠り所にしたのが美樹だったことから、美樹が明にとってどれほど大切な存在だったかがわかります。主人公の明にとって唯一の希望だった美樹のあまりにも凄惨な最後をみた読者だからこそ、その後の明の行動にも感情移入することができた、ということがわかるツイートです。

1972年製作のアニメデビルマンは漫画デビルマンと作風が異なりヒーローものとしてのテイストが強いので、アニメから漫画に入った場合のギャップの大きさがわかるツイートです。特に漫画デビルマンの終盤は暗い展開が続き、美樹の衝撃的な最後もあるので子供心にトラウマになったという感想が多く見られます。

漫画デビルマンの美樹は芯が強く非常に肝の据わった少女で、どんな相手にも強気で物怖じせず対応できるそのたくましさに憧れる気持ちが伝わってくるツイートです。

連載当時、少年漫画雑誌で連載されている漫画でヒロインがこんな残酷な最後を迎えたときの驚きとショック、意外性が伝わるツイートです。多くの読者が週刊雑誌のこの引きでヒロインが本当に死ぬわけない、と考えていたであろうことがわかります。

漫画デビルマンは悪魔などファンタジー要素が多く含まれた作品ですが、物語終盤の牧村家襲撃事件と美樹の最後は民衆の抑圧された恐怖の暴発というリアルに迫ったホラーを描いており、その恐ろしさが伝わるツイートです。

デビルマンは主人公が人間を救うヒーローの立ち位置でありながら、ヒロインが作中でもっとも残酷なやり方で殺されるというあまりの救いのなさに感じる辛さが伝わってくるツイートです。罪のない人々を笑いながら惨殺する人間の狂気が描かれています。

デビルマンの美樹の最後まとめ

デビルマンの美樹の衝撃的な最後を紹介しました。漫画版、アニメ版、クライベイビーと多くの作品があるデビルマンですが、それぞれに特徴があり愛される作品となっています。このまとめで興味を持った方は観比べてみてはいかがでしょうか。

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