東京大学物語の漫画最終回をあらすじネタバレ！夢オチ・妄想オチに賛否両論？

江川達也原作の「東京大学物語」は「最終回がひどい漫画」の筆頭に挙げられる作品として有名だと言われています。連載期間約9年・コミックス全34巻で累計部数1500万部を記録し、テレビドラマ化・OVAアニメ化・実写映画化までされている江川達也最大のヒット作は何故そのような悪評を呼ぶようになってしまったのでしょうか?

ここでは江川達也最大のヒット作にして最大の問題作と評されている東京大学物語の漫画のあらすじをネタバレ紹介していきます。そして、夢オチ・妄想オチと言われているひどい最終回のあらすじもネタバレ紹介していきます。それではご覧ください。

「東京大学物語」は1992年から2001年までビッグコミックスピリッツに連載されました。原作者は江川達也です。江川達也は「BE FREE!」や「まじかる☆タルるートくん」などのヒット作で既に人気漫画家の仲間入りを果たしていましたが「東京大学物語」が大ヒットしたことにより江川達也自身の知名度も上がり、現在も漫画執筆に加えてタレント活動などを積極的に行っています。

江川達也原作の大ヒット漫画「東京大学物語」は連載初期はエロ要素を含みながらも高校生のプラトニックな恋愛模様や青春を描いていました。そこに主人公村上直樹の常軌を逸した妄想とその描写、そしてヒロイン水野遥の超ピュアな性格描写などが絡んで、読者の間で評判を呼び大ヒットに繋がったと言われています。「東京大学物語」の序盤高校生時代が一番面白かったと評するファンが多いとも言われています。

「東京大学物語」は村上直樹と水野遥が東大を受験するために上京して以降は次第にプラトニックな恋愛描写から過激なエロ描写へとシフトチェンジしていきました。ネタバレしますが、コミックスまるまる1冊分が過激な性描写ということもありました。これは原作者江川達也がかつて自作「BE FREE!」で一度行った試みであり、焼き直しだとの批判もありましたが、ストーリー展開の中ではおおむね好意的に受けとめられたと言われています。　

「東京大学物語」の原作者は江川達也です。江川達也は愛知教育大学を卒業後に公立高校の教師となりましたがわずか5ヶ月で退職しました。その後幼い頃から描いていた漫画家への道を志し、本宮ひろ志のアシスタントを務めました。その時に描いた作品が編集者の興味を惹き、1984年にいきなり「BE FREE!」で連載デビューを果たしました。「BE FREE!」は実写映画化もされました。

江川達也はその後1988年に週刊少年ジャンプに「まじかる☆タルるートくん」を連載しました。連載期間は4年間に及びテレビアニメ化されるほどの大ヒットを記録しました。その後「東京大学物語」「GOLDEN BOY」「ラストマン」などオリジナルのヒット作を描きながら「源氏物語」や「家畜人ヤプー」のコミカライズをも行い、さらにはテレビタレントやAV監督など多岐に渡る活動をしています。

ここでは「東京大学物語」のあらすじをネタバレ紹介していきます。函館向陽高校に通う高校3年生の主人公村上直樹はIQ300の頭脳と抜群の運動神経を持ったイケメンです。そんな彼はある日悪友の佐野に連れられて見に行ったテニスの試合で同じ高校に通う水野遥を見て一目惚れしました。村上は紆余曲折を経て遥に告白し、遥もそれを受け入れて付き合うことになりました。2人は一緒に東大合格を目指すことにもなりました。

「東京大学物語」のあらすじをネタバレ紹介していきます。水野遥は現役で東大に合格しました。一方の村上は試験当日まで不貞を働いたことが災いして現役合格はできずに、早稲田大学に入学して仮面浪人を行い1年後無事に東大に入学することができました。函館向陽高校時代は無敵のカップルの様相を呈していた2人でしたが、上京後はその付き合いにも大きな変化が訪れることとなります。

「東京大学物語」のあらすじネタバレ紹介です。村上は上京後遥以外の複数の女性と性的関係を持ちます。時には遥に執心し、時には遥を冷たくあしらいます。遥もそんな村上に付き合いきれずに一時期別の男性と付き合ったりしましたが、心の中でどうしようもない人間でも村上のことが好きだと気付き、その後は健気に村上が自分のもとへ戻ってくるのを待ち続けていました。

数多く存在する漫画作品の中でも「最終回がひどい」と評されることの多い「東京大学物語」ですが、何故最低の最終回だと言われているのでしょうか?夢オチ・妄想オチとはいったいどのようなものなのでしょうか?ここでは「東京大学物語」の最終回あらすじをネタバレ紹介していきます。ネタバレですから未見の方は注意してご覧ください。

「東京大学物語」の最終回あらすじをネタバレ紹介します。主人公村上直樹とヒロイン水野遥はくっついたり離れたりの関係を続けながら、ついに肉体的に結ばれる時がやってきました。2人で初めて行った性行為で村上と遥はこれまでに経験したことのない快感を覚え、三日三晩ひたすら行為に没頭していました。

東京大学物語の最終回をネタバレ紹介します。村上と遥は食べることも寝ることも終いには学校へ行くことも忘れてひたすら性行為に明け暮れました。その結果遥は妊娠しました。大学生でしたが、2人は子供を産んで育てていく決断をしたのでした。

東京大学物語の最終回あらすじをネタバレ紹介します。主人公村上直樹とヒロイン水野遥は結婚しました。子宝にも恵まれました。そして、村上は持ち前の頭脳と偏執狂的な性格を活かして様々なことに没頭していきました。数多くの資格を取ったりしました。遥は村上のやりたいことを好きなようにさせて、それを優しく見守る存在となっていきました。

「東京大学物語」の最終回あらすじをネタバレ紹介していきます。こうして子宝にも仕事にも趣味にも恵まれた人生を送っていた村上はやがて年老いてもうすぐ死なんとする状況にありました。これまでの人生を有意義に送れたのは全て遥のおかげであると村上は感謝していました。しかし、枕元で泣いているのは何故か少女の遥でした。

その瞬間村上は全てを悟りました。水野遥は自分が作り出した妄想の存在だったのだと。遥を妄想だと認識した村上はほどなくして息を引き取り、その後すぐに遥の姿も消えたのでした。

「東京大学物語」最終回をネタバレ紹介します。水野遥は村上直樹が作ったという妄想オチで終わるのかと思いきや、場面が村上が遥を見つけたテニスコートへと舞台は移ります。今までの物語全部が村上の妄想オチ・夢オチという状態で振り出しに戻ったのです。村上は遥に交際を申し込みます。妄想オチで見ていた遥と違い、小悪魔的な女子高生である遥と村上はついにキスまでこぎつけたのでしたが…。

「東京大学物語」の最終回ネタバレ紹介です。今度は場面が小学校へと切り替わります。そこには小学4年生の水野遥がいました。これまでのことも、その直前のことも全ては小学4年生である遥の見た夢オチ・妄想オチだったのです。そしてさらにその小学校のことも小学生である村上直樹が描いた夢オチ・妄想オチでした。そしてまたその村上も遥が描いた夢オチ・妄想オチだったと際限のないループで物語は終わりました。

東京大学物語最終回のあらすじをネタバレ紹介してきました。夢オチ・妄想オチの際限なしループで物語が終わってしまったことは大きな賛否両論を呼びました。どちらかというと否の方が多かったと言われています。9年間積み重ねてきたストーリーを江川達也が夢オチ・妄想オチで終わらせてしまったことに対して納得いかないファンが多かったのです。夢オチ・妄想オチは禁じ手と評されることが多いからでした。

ここでは「東京大学物語」の主な登場人物を紹介していきます。恋愛漫画の王道を行くと見せかけて壮大な性にまつわる漫画へと変貌していった「東京大学物語」には個性的なキャラクターが多いと言われています。

「東京大学物語」の主人公は村上直樹です。彼は函館向陽高校きっての秀才で東大を目指しています。ルックスもイケメンでスポーツも万能です。しかし、妄想に耽ってしまう一面があり、その妄想があまりにも度を越したものであるためしばしば周囲との剥離が見られます。また、ネタバレですがかなりの浮気性で水野遥のことが好きであるにも関わらず複数の女性と肉体関係を持ちました。

ヒロインは水野遥です。テニスが得意な美少女で、頭も良くモテるのですが、エキセントリックな面があり、そのことが彼女の自己評価を下げています。村上のことが好きで高校時代から付き合っていますが、彼の女好きな面に振り回されます。それでも健気に村上を待ち続けました。

朝倉晃一は村上と遥の高校時代の同級生です。遥とはもともと仲が良く後に告白しますが振られてしまいます。高校卒業後は上京して大道芸人になりました。尚、テレビドラマ版で朝倉を演じたのは今をときめく竹野内豊です。

鈴木英里は遥の高校時代のクラスメートです。村上のことが好きであることを秘めています。ネタバレになりますが大学受験の時に村上にアプローチして肉体関係を結んでしまいます。大学入学後はメガネをコンタクトに替えて奔放な性格になりました。

池之幡由貴は遥の東大での同級生です。何事にも冷めた視線の持ち主ですが、遥の天真爛漫さとエキセントリックさに引きずられていきます。ネタバレになりますが後に家庭教師をしている小学生の父親と肉体関係になり、倒錯した世界へ足を踏み入れました。

岩田夏弥は遥とともにサークル「大学を面白くする会」を立ち上げた東大生です。「顔がリアル」というのがセールスポイントでファンにインパクトを与えたと言われています。ネタバレしますが岩田夏弥は実在する人物で、現在はTBSの報道記者です。

江川達也最大のヒット作である「東京大学物語」は見所が多い作品であると言われています。ここでは東京大学物語の主な見所を紹介していきます。どのような見所が詰まっているのでしょうか?

東京大学物語の見所のひとつとしてよく取り上げられるのは主人公村上直樹の常軌を逸した欲望と妄想であると言われています。欲望や妄想を他人に、特に遥に悟られまいと妙な行動を起こすこともあります。それらの描写がこの作品を単なる恋愛漫画に終わらせていないと評するファンも多いです。

東京大学物語の見所のひとつだと言われていることにヒロイン水野遥の可愛さがあります。特に高校時代の遥の可愛さは特筆ものだと評されており、この作品で高校時代のストーリーのファンが多い一因だとも言われています。

ネタバレしますが「東京大学物語」はプラトニックな恋愛物語から次第に過激な性描写へと移行していきます。性描写は江川達也が得意とするところで、コミックスほぼ1冊エロシーンという離れ業までやってのけています。

ここでは「東京大学物語」の夢オチや妄想オチに関する感想や評価をネタバレも交えて紹介していきます。「東京大学物語」はTwitter上でどのような感想や評価を持たれているのでしょうか?

「東京大学物語」を手放しで評価されている方のツイートです。妄想だらけの主人公村上とエキセントリックなヒロイン遥に他の漫画にはないリアリティを感じるとの感想をお持ちです。

こちらは「東京大学物語」の夢オチ・妄想オチが原因で江川達也が過小評価されているとのツイートです。東京大学物語の結末が納得いかないものでもそこだけで作者を評価してはいけないと語っておられます。

こちらの方も江川達也が過小評価されているとの感想をお持ちです。ストーリーの作り方や伏線の張り方、最終回の描き方がまずかったとしても、彼の絵から湧き出てくるエロティシズムは素晴らしいと語っておられます。

江川達也の大ヒット漫画「東京大学物語」をあらすじから最終回にかけてネタバレ紹介してきました。「最終回がひどい漫画」の筆頭に挙げられることも多い「東京大学物語」ですが、ファンの心を掴んで離さない魅力が多いとも言われており、評価が分かれる作品だとも言われています。読んだことのある方はもちろん、これから読んでみようと思われた方も是非その魅力と最終回のひどさに触れてみてください。