異常者の愛の最終回の結末・あらすじと感想ネタバレ!三堂三姫が獄中自殺?

「マンガボックス」に掲載された千田大輔によるサイコホラー漫画「異常者の愛」。タイトルにあるように異常者とも言うべきヤンデレストーカーの女から、一方的な愛情と束縛を受け続ける男の恐怖の物語で、最終回には衝撃的な結末が待っています。それでは、これから「異常者の愛」の登場人物紹介から最終回までのあらすじや感想、さらには影の主人公・三堂三姫の凄惨な最期までネタバレで解説していきます。

異常者の愛の最終回の結末・あらすじと感想ネタバレ!三堂三姫が獄中自殺?のイメージ

目次

  1. 異常者の愛は究極ヤンデレ漫画
  2. 異常者の愛の最終回結末とあらすじをネタバレ
  3. 異常者の愛の三堂三姫が獄中自殺?
  4. 異常者の愛の主な登場人物
  5. 異常者の愛の最終回に関する感想や評価は?
  6. 異常者の愛の最終回の結末・あらすじと感想まとめ

異常者の愛は究極ヤンデレ漫画

異常者の愛の作品情報

作品情報のイメージ

本記事の主題「異常者の愛の最終回の結末・あらすじ」に入る前に、まずは本作の作品情報を解説していきます。

異常者の愛の概要

漫画「異常者の愛」は、タイトルにあるように異常者とも言うべき女から一方的な愛情を受け続ける男の物語です。異常者の愛は単なる恋愛漫画ではありません。人が殺されたり血生臭いシーンが出てきますが、それにも増してそれを見て笑っている女が恐ろしいサイコホラー漫画となっています。作者は人間の負の感情を描かせたら人後に落ちない漫画家の千田大輔。「さよならトリガー」で有名となりました。

主人公はヤンデレストーカー

ストーカーのイメージ

「異常者の愛」の主人公は一之瀬一弥(いちのせ・かずみ)となっていますが、タイトルにある「異常者」とは一弥に一方的な愛情を押し付け追い回す女・三堂三姫(みどう・さき)を指しています。異常者の愛の陰の主人公とも言えるでしょう。この病んだ愛情表現をする女、すなわちヤンデレストーカーが本作のヒロインなのです。

マンガボックスに掲載

漫画「異常者の愛」は、DeNAが運営しネットで漫画作品を連載する「マンガボックス」に掲載されました。マンガボックスでは連載作品の最新話を無料で読むことができるサービスを提供しています。掲載作品には、マンガボックス・オリジナル作品や講談社「週刊少年マガジン」連載作品も含まれています。

異常者の愛の最終回結末とあらすじをネタバレ

1巻のネタバレあらすじ

ここからは漫画「異常者の愛」最終回までのネタバレあらすじを解説していきます。小学5年生の主人公・一之瀬一弥(いちのせ・かずみ)は、幼なじみの二海二美香(にいみ・ふみか)に恋心を抱いていました。ある日同級生の三堂三姫(みどう・さき)から告白されたのですが、「二美香が好きだから」と言って断ります。

しかし、三姫の一弥への想いは尋常なものではありませんでした。一弥が洩らした「二美香がいなかったら付き合ってたかも」という言葉を額面通りに受け止めて、そうした状況を作り出そうとするのです。一弥が二美香と一緒に帰ろうとして教室のドアを開けると、カッターを手にした笑顔の三姫がいて、その奥には血だらけの二美香が倒れていました

この事件から6年の歳月が経ちました。高校生になった一弥ですが、事件の衝撃は彼の精神をずたずたにしてしまい、深刻な人間不信に陥っていました。ごく限られた相手としか会話をすることもなく、一弥に気を遣ってくれる五条五樹(ごじょう・いつき)と一弥に好意を持っている四谷四乃(よつや・しの)がその数少ない相手でした。

一弥は、積極的に気持ちを伝えてきた四乃とデートの約束を交わします。ところが、そこにまたしても、あのヤンデレストーカーが登場します。6年が経ち自立支援施設から出所してきたのです。一弥は、一瞬にして奈落の底に突き落とされたかに感じました。

2巻のネタバレあらすじ

三姫は四乃を拉致して酷い仕打ち行います。四乃は体を傷つけられ精神的にも極限まで追い詰められていきます。そんな彼女に前に拘束した一弥を連れてくると、三姫はこう言いました。「私と、しよ?」。四乃が拷問で苦しむのを見て、それを受け入れるしかない一弥でした。四乃ばかりでなく一弥の心まで蹂躙した上で、三姫は満足そうな笑みを浮かべて姿を消しました。

三姫に心を踏みにじられてから5年が経ち、一弥は22歳になっていました。彼の頭の中は、ヤンデレストーカー・三姫に自らの手で止めを刺すことでいっぱいになっていました。ようやく三姫の居場所の手掛かりとなる情報を得た一弥は、三姫殺害の決意を新たにします。

そんな一弥の元に四谷四穂(よつや・しほ)という少女がやって来ます。彼女は三姫によって心身を破壊された四谷四乃の妹で、姉のリベンジを遂げようと関係者の調査をしていたのです。

3巻のネタバレあらすじ

一方、三姫は一弥と一緒に暮らすため東京へと居を移します。一弥はと言うと、四穂を人質に捕られているため手も足も出せず、結局彼女と同棲する羽目になります。自分が大人しくしていればこれ以上周囲に迷惑は掛からないと考えた一弥は、三姫の言う通りにして彼女を殺すタイミングを窺っていました。

一弥は三姫の恋人に成り切り、三姫の束縛にもじっと耐えていました。三姫の信用を得たことで彼女のパソコンにアクセスし、四谷姉妹を苦しめてきた映像を消去しました。

4巻のネタバレあらすじ

耐えられなくなった一弥は、遂に三姫殺害に動きます。包丁を手にする一弥でしたが、殺害計画は失敗に終わります。三姫はスタンガンで反撃、一弥は意識を失い倒れこみます。三姫はお仕置きと称して一弥を監禁します。一弥は身動きもとれずにボロボロになっていきました。流血と脱水症状が続き、いつ死んでも不思議ではない極限状況のまま数日が経過しました。

意識を取り戻した一弥は、五樹の部屋にいました。秘密の合図により一弥の危機を知った五樹により、一弥は救出されたのでした。そこに四乃の妹・四穂が現れます。彼女も三姫と闘う一弥を助けるため、恐怖心に打ち勝ち馳せ参上したのでした。

一弥と四穂は、五樹に過去の経緯を打ちあけた上で手を携え三姫と戦おうと呼び掛けます。ようやく一弥に共に戦う仲間ができました。さらに、四乃から会いたいという連絡が一弥に入ります。実に5年ぶりの再会でした。

5巻のネタバレあらすじ

四乃に再会し三姫殺害の決意を新たにする一弥でしたが、今度は三姫の協力者と判明する高校の保健の先生とコンタクトを取ります。なぜ三姫の協力者になったのかについて、彼女自身から説明がありました。他の犠牲者同様に先生にも過酷な罰が実行されていたのです。真相を知った四穂は怒りを隠せません。しかし、全ての元凶は三姫であることを思い出し、彼女を倒すことに神経を集中させることにしました

ここから一弥以下3名による三姫打倒計画が、幕を切って落とされました。ところがまたしても三姫の第六感が働き、計画は破綻していきます。一弥の裏切りを知った三姫が、彼をそのままにしておく筈はなく、お仕置は残忍極まるものになっていきます。

6巻のネタバレあらすじ

いよいよ漫画「異常者の愛」最終回のネタバレあらすじです。先生の裏切りを知った三姫は、特に激することなく至って冷静にお仕置きを始めます。まるで儀式か何かのようでした。カッターを滑らせるようにして、先生の体を切っていきます。理性で何とか精神の安定を保っていた先生ですが、三姫の容赦のない拷問により限界点を超えようとしていました。そんなことにはお構いなしで三姫は先生をさらに追い込んでいきました。

次に三姫は一弥の家で彼にお仕置きをするために待ち伏せします。三姫が仕掛けた手の込んだ罠を、一弥はあるやり方で見破り難を逃れます。両者の対決は二転三転してなかなか決着はつきません。そんな時、遂に三姫が一弥に捕まってしまいます。一弥は積年の恨みつらみを一気に暴力で吐き出しているようでした。

しかし、それも三姫がある目的を果たすために仕組まれた罠だったのです。一弥はやはり三姫に敵わないのかと思われた時、ある人物が彼女の目的を見抜きます。そして結末は異常者ならではの後味の悪いものとなりました。以上が「異常者の愛」最終回のあらすじとなります。

結末は10年後の手紙

ここからは「異常者の愛」最終回で直接触れなかった、結末のネタバレあらすじとなります。一弥と三姫の最終決戦から10年が経ちました。一弥は四乃と結婚し、もうすぐ子供が産まれようとしていました。一弥は、三姫への殺人未遂で逮捕され実刑が確定、刑務所生活を経験します。そして刑期を終え、晴れて社会復帰していました。ようやく幸せな日々を手にした一弥の元に、何と三姫からの手紙が届きます。

手紙には、一弥との思い出話がしたためられていました。2人が初めて出会った小学3年生の出来事に始まり、恋敵を殺したことや同棲生活、四乃を拉致したことまで詳しく書かれていました。そして、手紙の最後には「10年前の私より」と記されていました。三姫は「みらいポスト」というシステムを利用して、10年後の一弥に手紙が届くよう仕組んでいたのです。

それでは、三姫は現在どこにいて何をしているのでしょうか?何と三姫は10年前の事件で逮捕された後、刑務所の房で自殺していたのです。漫画異常者の愛では三姫の自殺シーンが描かれています。「異常者の愛」に相応しい凄惨極まりない最終回となりました。

異常者の愛の三堂三姫が獄中自殺?

手紙から発覚した自殺

手紙のイメージ

次に、「異常者の愛」最終回結末に隠された謎について考察していきます。最終決戦から10年経ったある日、ポストに届いた手紙により三姫の自殺は発覚します。手紙の内容自体は、前述のように一弥に愛を伝える三姫らしいものでした。その手紙の末尾に添えられたPS「10年前の私より」という記述から、一弥は三姫がすでにこの世にいないことや獄中で自殺したという結末を察したのです。

獄中での自殺の様子

「異常者の愛」の最終回、三堂三姫の結末はこうなっていました。留置所の壁一面を使って「愛してる  カズミ  大好き」と大きな字で書き、その後ペンを首に突き刺して命を絶ったのです。異常なヤンデレのストーカー・三姫でしたが、切ない乙女心を感じさせる結末でした。

一弥の心に残った三堂

「異常者の愛」の主人公・一弥の体には、愛しさ余ってつけた傷跡がクッキリと残っていました。傷跡と言っても落書きのようで、”三姫”や”ハートマーク”や一弥と三姫の名前を併記した相合い傘までありました。三姫は一弥への愛を永遠にとどめるためにこうした傷跡を残して逝ったのです。

その後、一弥は四乃と幸せな新婚生活を送り、子供も生まれようとしていました。しかし、どんなに幸せであっても、体の傷を見るたびに嫌でも三姫の事を思い出してしまいます。これこそが、「異常者の愛」陰の主人公・三姫がしたたかに目論んだことではないでしょうか?

異常者の愛の主な登場人物

登場人物①一之瀬一弥

本作「異常者の愛」の主人公、一之瀬一弥。どこにでもいる活発な少年でしたが、ある日クラスメートの三姫に恋心を抱かれ人生が一転してしまいます。一弥が想いを寄せていた二美香を嫉妬に狂った三姫に殺されてしまったのです。以来一弥は人目を避けて家に引きこもることになります。快活だった性格も暗く内向的なものになってしまいました。

登場人物②三堂三姫

漫画「異常者の愛」タイトルにある「異常者」は三堂三姫のことを指しています。彼女がいなければこの「異常者の愛」は成り立ちません。その意味では、陰の主人公とも言えるでしょう。

三姫小学校三年生の時から、ひたすら一弥を愛していました。その愛は深く、そして強すぎて、もはや愛とは言えない領域に達していました。したがって「異常者の愛」なのです。その愛は周囲を傷つけ葬り去るだけでなく、彼女自身も破壊していきます。

登場人物③四谷四乃

「異常者の愛」の主人公一弥の恋人となる人物でヒロインという設定の四谷四乃。高校で一弥と出会い、恋に落ちます。一弥に会う度に「好きです!」と告らないと気が済まないほど一弥命の少女です。

ところが、そんな純情な乙女の四乃にも悲劇が襲ってきます。一弥とのデートを三姫に目撃されてしまったのです。以降、三姫の執拗で残忍な攻撃の対象となってしまう四乃なのでした。

登場人物④二海二美香

「異常者の愛」序盤に登場する二海二美香。一弥が小学3年生の時に恋心を抱いていた少女です。ある日の下校時、2人で帰ろうという一弥の誘いに応じてしまった行動が、彼女の人生を突然奪うことになるとは誰も予想できなかったことでしょう。

異常者の愛の最終回に関する感想や評価は?

感想・評価:改めて独占欲は怖い!

「異常者の愛」特集の最後に、異常者の愛の最終回に関する感想や評価を紹介します。最初は、ニコニコ漫画でバレンタインデーに「異常者の愛」が取り上げられているのに違和感を覚えたという方です。それにしても”独占欲”とは恐ろしいという感想を持ったそうです。

感想・評価:三堂三姫の愛が一番正しい!

「異常者の愛」に関する感想や評価、続いては三堂三姫の愛が一番正しいという感想を持った方です。三姫に感情移入すると、ある人は可憐でいじらしいと感じた四乃に対しても「邪魔だなぁ」という感想を持ってしまうようです。三姫と一弥に幸せになって欲しかったとも胸の内を吐露していました。

感想・評価:心底嫌な気持ちになる漫画!

「異常者の愛」に関する感想・評価、最後は、完読して心底嫌な気持ちになる漫画だったと述懐している方です。ただしこれはネガティブな感想ではなく、この方の心に響いた漫画に拍手を送っているようで、「満足感が高い」と文章を結んでいました。

異常者の愛の最終回の結末・あらすじと感想まとめ

まとめのイメージ

ここまで漫画「異常者の愛」を特集し、最終回の結末やあらすじと感想、さらには三姫の最期までネタバレでお届けしてきました。

怖いストーリーや画像が苦手という人には難しいでしょうけど、サイコホラー好きで普通の恋愛漫画には飽きてしまったという人は、無料サイトを利用するなどして一度読んでみるのも良いかも知れません。

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