進撃の巨人のリコ・ブレツェンスカとは？かわいい画像・経歴まとめ

「進撃の巨人」は、2009年から「別冊少年マガジン」で連載中の諌山創先生の漫画。人間を捕食する巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーが、全ての巨人をこの世界から駆逐するため、幼馴染のミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルト、調査兵団の仲間たちと共に巨人との戦いに身を投じていく物語です。2018年までにアニメ、実写映画が製作されており、7月にからはアニメ「進撃の巨人Season3」の放映が予定されています。

「進撃の巨人」の世界には多くの謎があり、25巻の時点でも明らかになっていないものもあります。諌山先生は世界の謎が明かされる時が「進撃の巨人」の物語の終わるときだと語っているように、「進撃の巨人」のキャラクターは物語のために存在していると言えます。そこで、リコの魅力をより理解するために、まずは「進撃の巨人」の基本的な世界観を説明します。

「進撃の巨人」の舞台は高さ50ｍ、厚さ10mの三重の壁に囲まれた世界です。壁には外側から順にマリア、ローゼ、シーナと名づけられており、扉がある区域は他より突出し壁が二重になっています。この壁によって人類は巨人の脅威から守られていましたが、ウォール・マリアの最南端・シガンシナ区の壁が突如として出現した超大型巨人に破られ、巨人がなだれ込んできたところから「進撃の巨人」の物語が始まります。

「進撃の巨人」において、人類の最大の脅威となっているのが巨人の存在です。小さいもので3m、大きいものでは15mの巨体を有し、人間を捕食します。大半は人間の成人男性の姿をしていますが、意思の疎通は不可能という不気味な存在です。「進撃の巨人」の世界では人類は巨人に対抗するため兵団を結成し、立体起動装置と呼ばれる兵器を使い巨人との戦いを繰り広げます。

「進撃の巨人」の物語が進むにつれて、巨人の謎も少しづつ解明されていきます。シガンシナ区陥落から5年後、訓練兵団の課程を修了したエレンたち104期生の前に再び超大型巨人が表れ、ウォール・ローゼの最南端・トロスト区の扉を破壊します。この攻防戦の中、巨人に捕食されたエレンは本人も知らなかった巨人化能力を発現。自らの意思で巨人化することのできる人間の存在が明らかになります。

「進撃の巨人」には「憲兵団」、「駐屯兵団」、「調査兵団」という3つの兵団が登場し、壁の内外の治安維持と軍事を担っています。「憲兵団」（紋章は画像中央のユニコーン）は警察業務と王の近衛兵、「駐屯兵団」（紋章は画像左の二つ薔薇）は壁の警護と補強、「調査兵団」（紋章は画像右の重ね翼）は壁外の調査を主な仕事としており、リコが所属するのは駐屯兵団です。

今回紹介する「進撃の巨人」のキャラクター・リコ・ブレチェンスカは、駐屯兵団所属の女性兵士。眼鏡をかけた小柄な女性ながら、トロスト区奪還作戦では精鋭部隊の班長に任命される実力者です。初登場から眼鏡の女性兵士がかわいいと話題になりました。公式プロフィールによれば身長156㎝、体重52㎏、誕生日は12月7日ですが、年齢は明かされていません。姓は「ブレチェンスカ」と「ブレツェンスカ」と表記ゆれがあるようです。

リコの性格を一言で言えば、冷静かつ現実主義的です。エレンからは「感情に流されず、しっかりと現実に向き合う姿勢はさすが!」、「上官にするなら、リコ先輩のような合理的な考えを持たないと」と評価されており、精鋭部隊の班長を任されるのも頷けます。その性格は「進撃の巨人」作中でどのように発揮されるのか、続いてリコの経歴を追っていきます。

プロフィールに引き続き、「進撃の巨人」作中で描かれたリコの経歴について紹介していきます。リコの初登場は「進撃の巨人」10話の「左腕の行方」（アニメ「進撃の巨人」では9話）。「進撃の巨人」のストーリー内で初めて巨人との本格的な戦闘が描かれたトロスト区での戦いです。

リコは人間に戻ったエレンを上官のキッツ・ヴェールマン、同僚のイアン・ディードリヒ、ミタビ・ヤルナッハと包囲し、エレンの処刑を主張するキッツに同意します。「彼らの反抗的な態度は明らかです。有益な情報も引き出せそうにない…おっしゃる通り兵と時間の無駄です」というセリフには、リコの慎重で合理的な性格が表れています。

ピクシス司令の命令で、兵士たちが囮になり巨人化したエレンが壁の穴を大岩で塞ぐという作戦が結構されますが、エレンは暴走し失敗します。作戦の続行を主張するイアンに対し、リコは出来損ないの人間兵器のためにまた兵士を無駄死にさせるのか、と撤退を要求します。エレンに厳しい態度の目立つリコですが、ミカサやアルミン以外にとってエレンは得体の知れない存在。リコが現状を冷静に現実を見据えて行動しているのが伺えます。

巨人に勝つ方法は作戦を続行するしかないことも理解しているリコは、最終的にはイアンに従います。イアン、ミタビの犠牲もあり、エレンは穴を防ぐことに成功。精鋭部隊でたった一人生き残ったリコは、涙を浮かべながら作戦成功の信煙弾を発射します。「進撃の巨人」でも、人類の歴史でも初めて人間が巨人に勝利した瞬間でした。

「進撃の巨人」19話（アニメでは「進撃の巨人」14話「まだ目を見れない」）でエレンは審議所に連行され、処刑かウォール・マリア奪還作戦に参加するかの選択を迫られます。報告書には巨人化したエレンがミカサに攻撃したことも書かれており、それが事実か聞かれたミカサは舌打ちをしますが、リコは「この事実を隠すことは人類のためにならないんだよ」とあくまで合理的に判断し、ありのままを答えるよう促します。

「進撃の巨人」38話「ウドガルド城」（アニメでは「進撃の巨人　Season2」28話「南西へ」）でリコが再登場します。ウォール・ローゼ内に巨人が現れ、キッツ率いる精鋭部隊は東防衛線を担当。リコも戦闘に参加し巨人を倒しますが、巨人の出現に違和感を覚えます。リコの冷静さがここでも発揮されます。

今人間にできるのはエレンのために「命を投げうって健気に尽くすこと」だとトロスト区奪還作戦の続行を主張するイアンに反発するリコ。しかし、イアンの意見が正しいことも理解しているリコは「必死に足掻いて人間様の恐ろしさを思い知らせてやる。犬死になんて納得できないからね」とイアンに従います。「進撃の巨人」の世界観のシビアさ、リコたちの凄絶な経歴を思わせる場面です。

トロスト区奪還作戦を前に、「あんたには彼らの死を犬死ににさせてはいけない責任がある」とエレンに覚悟を問うシーンです。原作にはないアニメ版「進撃の巨人」オリジナルのシーンですが、このセリフは後の作戦成功のシーンでのリコのセリフに繋がっていきます。

エレンを襲う巨人に攻撃を加えるリコ。リコの攻撃は巨人の目を抉り、ミカサがとどめを刺す間に、エレンは壁の穴を塞ぐことに成功します。

トロスト区奪還作戦成功を告げる黄色の信煙弾を発射するリコ。「皆…死んだ甲斐があったな…人類が今日…はじめて巨人に勝ったよ…」というシーンは、「進撃の巨人」の中でも屈指の名シーンに数えられています。

進撃の巨人からリコのプロフィール、経歴、名シーンを紹介してきましたが、戦闘シーンが中心なのでかっこいい画像が中心でした。ここからはリコのかわいい画像を中心に紹介していきます。まずはTVアニメ進撃の巨人の19話のエンドカードより。redjuice先生が描かれた進撃の巨人の女性キャラのウエディングドレス姿です。ちょっと照れた表情のリコがかわいいです。

進撃の巨人公式スピンオフ作品の「進撃!巨人中学校」でのリコは、壁美化部部長の2年生。こちらでのプロフィールは部の活動に誇りを持っているドジっ子、イアンに好意を抱いているなど、殺伐とした本編の進撃の巨人とは違い、リコのかわいい姿を安心して楽しめます。

進撃の巨人のキャラクターが同じ中学校に通っていたら、というコンセプトの「進撃!巨人中学校」では色んな学校行事も描かれます。文化祭ではリコはイアンと釜飯屋を出店。昨年のB級グルメ大会で優勝したという釜飯の味が気になるところです。

こちらも「進撃!巨人中学校」のワンシーン。ミカサの無言の圧力に焦るリコは本編の進撃の巨人では最後まで見られないであろうシーンです。

プロフィールとして明かされている情報は多くないリコですが、その経歴はいくつもの過酷な戦いを潜り抜けてきています。小柄でかわいい外見の一方、冷静に状況を見極め合理的な判断を下す兵士としての資質も持ち合わせているところがリコの最大の魅力といえるでしょう。数々の死線を切り抜けてきたリコは、この先も生き残ることができるのか、これからも「進撃の巨人」の展開にハラハラさせられそうです。