2018年05月13日公開
2018年05月13日更新
北斗の拳のカイオウとラオウの関係は?画像やケンシロウに破れた理由も調査
北斗の拳の修羅の国編で、ケンシロウが最後に戦うことになるのが、第三の羅将カイオウです。一度はケンシロウを完封したカイオウですが、なぜ二度目の対決では破れてしまったのでしょうか。また、北斗の拳の修羅の国編の時にはラオウはすでに亡くなっていますが、カイオウとラオウには密接な関係にあるようです。今回はカイオウとラオウとの関係やケンシロウに敗れた理由を画像も交えて紹介していきます。
目次
北斗の拳のカイオウとは何者か?
北斗の拳の終盤に修羅の国編という大きなエピソードがあります。この北斗の拳修羅の国編のラスボス的存在がカイオウです。北斗の拳にて初登場の時は、カイオウは画像のようなマスクをかぶり、その正体も謎に満ちていました。マスクを取り、カイオウの正体が明かされるのは、北斗の拳修羅の国編の後半に入ってからです。
北斗の拳の修羅の国編とは?
北斗の拳の修羅の国編の舞台は、海を隔てた修羅の国という場所へ移ります。北斗の拳の作中で、修羅の国の世界は「修羅」と呼ばれるものたちによって支配されており、その長たる存在が羅将です。羅将の正体は謎に包まれており、一介の修羅では目通りもかないません。羅将は全部で3人存在し、その第三の羅将がカイオウになります。
北斗の拳の作中でのカイオウとラオウの関係とは?
北斗の拳におけるケンシロウのライバルといえば、やはりラオウだと言われています。しかし北斗の拳の修羅の国編では、ラオウはすでにケンシロウに倒されており、ラオウの出番はありません。しかし北斗の拳の修羅の国編のラスボスであるカイオウの正体はラオウと密接な関係にあるのです。
北斗の拳は兄弟関係がフューチャーされることが多いですが、なんとカイオウの正体はラオウの実の兄だったのです。上の画像のように、マスクを外した正体もラオウによく似ています。北斗の拳修羅の国編の後半で、カイオウの正体をはじめて見たリンは思わず「ラオウ!」と叫んでいます。
北斗の拳では、ラオウもカイオウも修羅の国で生まれましたが、二人を産んだ母親とは二人がまだ幼いころに死別しています。母が亡くなった後、ラオウはケンシロウを連れて修羅の国を脱出し、カイオウは修羅の国にとどまることになります。時系列的には、北斗の拳の第1話よりも前の話になります。
ちなみに、トキに関してはラオウの実弟なので、カイオウは北斗の拳では実兄に当たるはずなのですが、北斗の拳の作中で、カイオウの正体が明かされた後でも、トキとカイオウの関係に関しては、まったくと言っても触れられていません。
北斗の拳の作中でのカイオウとラオウの絡み
回想シーンではありますが、北斗の拳の作中では、成人したカイオウとラオウの絡みが少しだけ描かれています。北斗の拳の時期的には、ラオウがケンシロウとの対決に挑む少し前あたりだと思われます。マスクをとり、正体を明かしたカイオウの素顔は本当にラオウに似ています。
北斗の拳のラオウ編にて、ケンシロウとの対決を控えたラオウと、修羅の国をほとんど手中に収めたカイオウとの久しぶりの再会は、ラオウが修羅の国に再上陸したことで訪れます。北斗の拳では野心の強い二人の再会は感動的なものとはならず、上の画像のように将来の対決をにおわす内容で終わってしまいます。
カイオウの強さは北斗の拳でどの程度のものなのか?
北斗の拳帝都編にてファルコというケンシロウと互角に戦えるほどのキャラが登場します。ファルコと互角に渡り合えるだけの力を持っている一般の修羅をまとめ上げるだけあって、北斗の拳の羅将の戦闘力は相当なものであると推察できます。その羅将の中でも桁違いに強いのがカイオウですから、北斗の拳の作中で最強クラスのキャラであることは疑いがありません。
北斗の拳の作中で、ケンシロウとの初対決では、北斗神拳究極奥義である無想転生をいとも簡単に打ち破り、かすり傷ひとつ負わずに完勝しています。上の画像のようにあと一歩のところまでケンシロウを追い詰めますが、シャチの活躍によりケンシロウは九死に一生を得ます。
カイオウと北斗の拳
カイオウは北斗の拳を使う拳法家です。しかし、ケンシロウやラオウのように北斗神拳を使えるわけではなく、修羅の国編で初登場する北斗琉拳をつかいます。ここで初めて北斗の拳の別の流派が登場します。
上の画像はシャチですが、北斗の拳では、彼のほかに三人の羅将、カイオウ、ヒョウ、ハンも北斗琉拳を伝承しています。北斗琉拳と北斗神拳は同じ北斗の拳ですのでかなり似ていますが、熟練すると魔闘気を操る術を習得でき、ケンシロウもこの魔闘気に翻弄され、カイオウとの初戦は手も足も出ませんでした。
北斗琉拳は北斗の拳ですので、恐るべき力を生み出す拳法ですが、その魔力を心を狂わされ、魔界に入ってしまうと、正気を失った魔神となってしまう危険があります。北斗の拳修羅の国編にてカイオウ達に北斗琉拳を伝承したジュウケイは、北斗琉拳の持つ魔力に魅了され、正気を失った状態で最後には自分の愛する妻子までもを魔闘気で殺めてしまったという過去を持ちます。
北斗の拳の世界で一度魔界に入ってしまうと最後です。一切の情や愛という感情を失ってしまいます。しかし、北斗の拳の作中では、カイオウは母の死から立ち直るために、幼き頃に一切の情や愛を捨てたため、自らが魔界を支配し、感情をコントロールできるほど北斗琉拳を使いこなします。そういった意味ではケンシロウと同等の北斗の拳の使い手と言っていいでしょう。
なぜカイオウはケンシロウに敗れたのか
ネタバレになってしまいますが、北斗の拳にて、まだ正体を明かしていないカイオウは、初戦ではケンシロウに圧勝しますが、正体を明かした二度目の対決では激闘の末敗れています。北斗の拳でケンシロウが負けてしまえば物語が終わってしまうと言ってしまえばそれまでですが、どうしてカイオウは北斗の拳でケンシロウに負けてしまったのでしょうか。北斗の拳のカイオウの最後も含めて考察していきます。
北斗の拳でカイオウがケンシロウに敗れた理由
ここでは北斗の拳の使い手であるカイオウが、同じく北斗の拳の使い手であるケンシロウに敗れてしまった理由を一つ一つ考えてみます。北斗の拳ラオウ編にて、ケンシロウを苦しめたラオウと同じく北斗の拳を使い、戦闘力だけならばケンシロウと同等か、それ以上の力を持つカイオウが、なぜケンシロウに負けてしまったのでしょうか。北斗の拳ファンの皆さんも一緒に考えてみてください。
同じ北斗の拳でも微妙に違う
先ほども説明しましたが、北斗琉拳と北斗神拳は同じ北斗の拳ですのでかなりよく似た拳法です。北斗神拳はご存知の通り、一子相伝の掟があり、その伝承には格と威光が存在します。しかし北斗琉拳は同じ北斗の拳でも負の要素が強いため、長い間邪道な拳法として虐げられ、本来伝承することすら禁じられた拳法です。同じ北斗の拳でもこの違いが勝敗を分けたのではないでしょうか。
北斗の拳は少年漫画ですので、勧善懲悪、最後には正義の拳のほうがやはり悪の拳よりも強いということでしょう。
カイオウが井の中の蛙だったから
正確には語られていませんが、北斗の拳の作中の会話などから、カイオウはおそらく修羅の国から出たことがないと言われています。北斗の拳で、修羅の国の修羅の戦闘能力は高いですが、ケンシロウが戦ってきた猛者たちにには及びません。
北斗の拳で、カイオウは修羅の国で格下ばかりと戦ってきました。一方のケンシロウは、トキやレイの死を乗り越え、サウザーやシン、そしてラオウといった自分よりも強い強敵との死闘を北斗の拳で乗り越えてきたのです。両者のこれまでの北斗の拳での戦歴を見れば、カイオウがケンシロウに敗れたのも納得できるとの意見が多いです。
そもそも初戦でケンシロウの息の根を止めておくべきだった
これは厳密にいえば、カイオウがケンシロウに敗れた原因ではないのですが、北斗の拳の作中でカイオウにはケンシロウの息を止める機会が初戦の時にありました。その時にやるべきことをやっておけば、二度目の対決はそもそも存在せず、北斗の拳でカイオウがケンシロウに負けることもなかったのです。
シンやサウザーも一度は北斗の拳の作中でケンシロウに勝っておきながら、二度目の対決では敗れています。一度見た拳はすぐに見切ってしまうケンシロウとリマッチをするのはやはり得策ではありません。この二人もそうですが、カイオウも初戦の段階でけりをつけておけば、最後に苦汁をなめることもありませんでした。
カイオウはケンシロウの仲間を傷つけすぎた
少年マンガの主人公の例に漏れず、北斗の拳のケンシロウは自分の大切な人たちに危害を加えた相手には無類の強さを発揮します。北斗の拳修羅の国編にて、カイオウはケンシロウの仲間や恩人を幾人と傷つけてきました。これがケンシロウをさらに強くし、最後には敗北につながってしまったのです。ここではカイオウに傷つけられたケンシロウと縁のある北斗の拳のキャラクターを紹介していきます。
ケンシロウの渡航を助けた赤鯱
ケンシロウは修羅の国にわたる際、シャチの父である赤鯱の船に乗せてもらってきました。赤鯱はシャチに会うために、ケンシロウとともに危険な修羅の国にやってきたのです。そしてケンシロウとカイオウの北斗の拳での一度目の対決のさなか、感動的な親子の再会を果たします。下の画像が赤鯱です。海賊船の船長のような出で立ちをしています。
無事親子の再会を果たしたシャチと赤鯱ですが、すぐに永遠の別れが訪れます。自慢の海戦術を駆使し、未だ正体を明かさないカイオウに痛手を与えた赤鯱ですが、これがカイオウの怒りに火をつけてしまったのです。怒りに狂ったカイオウは赤鯱に矢を放ち、致命傷を与えます。即死は免れた赤鯱ですが、最後はシャチの腕の中で息を引き取ります。下の画像が北斗の拳の赤鯱の最後のシーンです。
4人目の北斗琉拳伝承者であるシャチ
目の前で父親を亡くし、悲しみにくれるシャチでしたが、赤鯱の船に乗っていた船員たちの決死の協力もあり、なんとかケンシロウを救出することに成功します。
当初はケンシロウを利用し修羅の国を乗っ取ることを企んでいたシャチですが、第一の羅将ハンとケンシロウとの対決を見たことにより、自分にはとうてい及ばぬ相手だと悟り、その後はケンシロウに与することとなります。ケンシロウと共に行動するにつれ、シャチは心酔するほどにケンシロウに魅かれていってしまうのです。
命がけで、カイオウに敗れたケンシロウを救出したこともそうですが、シャチのケンシロウへの入れ込み具合は、第2の羅将ヒョウと遭遇した際に強く表れています。この時シャチは上の画像のように、自分の目を差し出し、またしてもケンシロウの命を救うのです。ヒョウに問われた際、シャチはケンシロウは自分のすべてだと答えてます。
北斗の拳にて、ケンシロウを助けるために自分の持てる力をすべて費やしてきたシャチも、最後はやはりカイオウに討たれることになります。時間を稼ぐためにカイオウの前に立ちはだかり、意識を失いながらも戦いを続けたシャチですが、ケンシロウの到着を待たずに、最後は恋人レイアの見守る中、息を引き取ります。上の画像がシャチの最後のシーンです。この人なくして、ケンシロウの勝利はなかったと言われています。
北斗の拳の真のヒロインはリン?
ケンシロウの恋人はユリアですし、彼女が亡くなった後もケンシロウの心がほかの女性に移ることはありませんでした。しかしユリアが北斗の拳のヒロインであるかと問われれば、ほとんどの北斗の拳ファンはノーと答えるでしょう。やはり北斗の拳の真のヒロインは、作中でケンシロウと一番長い時間行動を共にしたリンしかいません。上の画像がリン(幼少期)です。
リンは北斗の拳の第1話で、命を助けられたことによりケンシロウにゾッコンになります。北斗の拳修羅の国編で第一の羅将ハンの居城から救出された後も、ケンシロウについていきます。そしてまたしてもヒロインらしく、カイオウにつかまり、とらわれの身となってしまいます。
リンは女性ということもあってか、赤鯱やシャチのように命までは奪われませんでした。しかし、下の画像のようにカイオウの北斗の拳を受け、眠らされてしまいます。目覚めたときに目の前にいる男がどんな男でもその男を愛するようになる、という死環白という破孔を突かれたリンは、カイオウの馬に乗せられどこかへ消えて行ってしまいます。
出典: https://buyee.jp
これ以外にもカイオウはケンシロウの兄であるヒョウに汚い策略を働いたりするなど、ケンシロウに関係のある人物を多く傷つけてきました。こうしてケンシロウの強い怒りを呼び起こしてしまったことが、北斗の拳でカイオウが敗れた原因の一つと言われています。
北斗の拳修羅の国編のカイオウの最後
北斗の拳修羅の国編は、ラスボスカイオウをケンシロウが倒すことにより大団円を迎えます。北斗の拳のエピソードはなんだかんだでハッピーエンドで終わることが多いです。
カイオウは最終的には負けを認め、ヒョウと共に果てていきます。同じマスクマンでもどこぞの義兄とは大違いですね。
北斗の拳でケンシロウの一番のライバルであるラオウは自らの拳で果てていきましたが、カイオウもまた吹き出す溶岩をかぶり、最後を迎えます。考えてみると北斗の拳の強いキャラたちは、このカイオウを含め最後は自分のてで命を絶つ人が多いような気がします。
北斗の拳におけるカイオウの人気について
北斗の拳において一番のエピソードと言えば、やはりラオウとの対決であり、修羅の国編はあまり有名ではありません。そのためか、北斗の拳修羅の国編の主役であるカイオウも、ラオウと比べるとかなり人気が落ちる気がします。
しかし、たびたびおこなわれてきた、北斗の拳のキャラクターの強さランキングでは、並み居る強敵を抑え、カイオウは常に上位にランクインしています。強さだけならば北斗の拳で最強といっても過言ではありません。
北斗の拳にカイオウは必要不可欠なキャラだった
ラオウに比べ、知名度も低く、あまり人気もないカイオウですが、それでも北斗の拳には必要なキャラです。カイオウがいなければ、ラオウの人間性が掘り下げられることもなく、リンやバットとの最終章も存在しなかったのです。もちろんカイオウ自身にも魅力はありますが、他のエピソードやキャラクター達をより輝かせる存在としては、カイオウの右にでるものはいないのでは、と言われています。