2019年05月09日公開
2019年05月09日更新
最強伝説黒沢の名言・名セリフ集!福本伸行作の人気漫画のあらすじと最終回ネタバレ
カイジ・アカギなどの映画化・ドラマ化された人気漫画でおなじみの福本伸行さんの「最強伝説黒沢」についてまとめます。「最強伝説黒沢」の最終回までのあらすじネタバレや登場人物についても調べました。「最強伝説黒沢」最終回まで名言がたくさん出てきます。激しい描写の画像もありますが、中身は主人公である黒沢の名言がたくさんあって、人情を感じられる作品です。最終回まで温かい気持ちになれる作品です。
目次
最強伝説黒沢とは?
最強伝説黒沢の作品情報
『最強伝説 黒沢』(さいきょうでんせつ くろさわ)は、小学館の「ビックコミック」で2003年1号から2006年18号まで掲載された作品です。実はこの作品、作者の福本伸行さんによると、打ち切りでやむなく、2006年に最終回となりました。「いつか続きを書きたい」福本伸行さんの願いは、数年後に叶います。「新黒沢 最強伝説」として2013年5月 から連載が開始されました。2019年1月に新黒沢は15巻目を発売し、連載中です。
最強伝説黒沢の概要
『ビッグコミックオリジナル』(小学館)は、大人の男性を主な対象として作られた漫画雑誌です。その対象にあわせたように、「最強伝説黒沢」の主人公黒沢は連載スタート時、44歳で最終回の時には46歳の土木作業員。この年代の男が思う日々の苦悩や哀愁を、土木作業員の目線で描きます。日々の何気ない言葉が読者の心をつかみ名言と言われることもありました。
哀愁だけではなく、ギャグ・コメディの要素も取り入れています。全体のあらすじ・ネタバレをみていくと、勝負事の駆け引きの描写があり、福本伸行さんの代表作「アカギ」や「カイジ」を思い出させるようなシーンもあります。また福本伸行さんが格闘技経験(キックボクシング)があることからバトルシーンも多く描かれています。
最強伝説黒沢の原作者は福本伸行
最強伝説黒沢の原作者は、福本伸行さんです。福本伸行さんを一躍有名にしたのが、藤原竜也さんが演じた「カイジ」シリーズ。藤原竜也さんの名演技も話題になって、福本伸行さんの作品「カイジ」からたくさんの名言、話題になったセリフが多く物まねされています。カイジシリーズの映画には、福本伸行さんはこっそりカメオ出演もされています。
福本伸行さんは、1958年12月10日神奈川県横須賀生まれです。彼の幼少時代は、家庭にテレビが入り始めた頃で、手塚治虫・藤子不二雄などのアニメに子供たちが熱狂したころでもあります。そんな時代を過ごした後、中学時代には池田理代子原作で当時宝塚でも上演されベルばら旋風が吹き荒れた「ベルサイユのばら」も購入したと話していました。
高校は、建築科のある学校に進みました。工業高校はヤンキー系・不良系が多く集まったそうですが、福本伸行さんは、「勉強は出来ないボーっと生徒だった」と自分の事を言っています。それでも「強くなりたい」という思いがあり、空手やボクシングにも触れる学生生活だったそうです。
高校卒業後、建築科だったことから、進路も建築会社に入社した福本伸行さん。現場監督などの仕事にもつきますが、「つまらない」と感じるようになり「一発逆転」を夢見て漫画家を目指したそうです。会社勤めをしながら漫画を描き、講談社に持ち込みもしたそうです。その時に出版社で見てくれた担当者から、アシスタントをして画力を磨くことを勧められ、アシスタント生活を始めたそうです。
編集部からアシスタントを募集していたゴルフ漫画の「風の大地」などで有名なかざま鋭二さんのアシスタントになります。しかしアシスタントに必要な器用さがなかったため、1年で解雇されてしまったそうです。しかしその後、漫画を描き続け、今があります。かざま鋭二さんは、「福本伸行はあまりにも使えないからクビにしたけど、(かざま鋭二より)あいつの方が売れた」と言っていたそうです。
1980年に『月刊少年チャンピオン』で『よろしく純情大将』で誌上デビューしましたが、その後にヒット作が出なかかったため、ちゃんぽん屋などでバイトをしながら生計を立てていたそうです。1983年『ワニの初恋』と言う作品で、ちばてつや賞優秀新人賞を受賞しました。その後、自分の得意ジャンルの麻雀をテーマにした漫画に活路を見出し、専門雑誌などに書き始めました。
『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』は、福本伸行さんがそんな得意分野の麻雀の世界を描き、TVアニメ化・ドラマ化・Vシネマ化もされる程、話題になりました。連載期間は「カイジ」シリーズよりも長いのですが、単行本の冊数は、カイジの方が多いです。
最強伝説黒沢の名言・名セリフランキングTOP 10~4
10位「あんなに泣いたのに・・・」
不良中学生からのリンチに会い、プライドを捨ててしまった黒沢でしたが、そんな自分を恥に思います。自分自身の威厳を取り戻すために「不良たちと対決する」と後輩たちにも言ってしまいますが、自分の中の本心は、「あんなに泣いて、固い決意をしたのに」「実は決闘なんてする気がなかった」「何とかごまかそうとした」そんな自分の気持ちに気が付いた時の黒沢の名言です。
一時的な感情の盛り上がりで決め、「あとで冷静になって考えるとなかったことにしようとする心情はだれにでもある」と、黒沢のような感情をいろいろな場面で感じたというコメントもありました。「やめて引き戻すのは別にいい、これが名言なのは、自分の弱さを黒沢が認めている事」と言われています。
9位「オレは底なしに自分が嫌いになる・・・」
10位の名言のあと、それでも決闘を決めてしまった黒沢です。逃げたい気持ちでいっぱいになっていた黒沢に親子が声をかけます。「後悔しているの?」その言葉に素直に「後悔していること」を認める黒沢です。それでも逃げてしまったら、「自分で自分を底なしに嫌いになってしまう」そう言って自分の弱さに立ち向かう黒沢です。
「決闘は無謀だと思うけど、きめたことを守ろうとする黒沢の行動は評価できる」という意見もありました。「後ろ向きな自分に負けてその先を後悔するよりいい」と言うものもありました。
8位「オレのオレによるオレだけの・・・」
「最強伝説黒沢」の冒頭にワールドカップを見ている黒沢が出てきます。この物語のあらすじを予感させる黒沢の決意のようなものが語られます。オリンピックやスポーツの世界大会、高校野球や文化系では高校生クイズなどでも頑張った人をテレビのこちら側で応援する人たち。「感動をありがとう」などと言いながら、テレビを見て泣いたりする人もいます。
けれどそこに至るまでの、努力・苦労・涙・栄誉すべては、テレビの向こう側の人が頑張って成し遂げてきたものです。それを見て感動は出来ても、その経験は自分のものではありません。「自分もただの観覧者ではなく、プレイヤーとしての経験で感動したい」と黒沢は決心します。だれもが心の中であそこで栄冠を手にしているプレイヤーになりたいそんな思いを吐露した名言です。
7位「いつだって一人…一人で乗り切る・・・」
仕事の事で誤解があり、同僚たちから疎まれてしまった黒沢です。どちらにも悪意がなくても、人と人の思いは伝わらないこともあります。そんな中、職場の優秀な現場監督の赤松から、夜の現場の誘導員を変わってほしいと頼まれます。同僚たちから孤立したような気持ちだった黒沢は頼られたことが嬉しくてたまりません。
風邪気味でゆっくりしようとしていた黒沢でしたが、赤松の頼みに答えたいと思ってしまったのです。けれど、現場で誘導の仕事をするのは黒沢一人です。ネタバレすると、黒沢の風邪は悪化します。そして一瞬の気も抜けない危険な現場のしごとです。体調不良でふらつく黒沢ですが、助けは来ません。
物語や映画・ドラマなどでは「一人でがんばるな」と、誰かが助けに来たりする感動シーンがあります。でも現実はそんな甘いシーンは稀です。一人で乗り越えなければならない場面の方が、現実は多いのです。この名言は、「最強伝説黒沢」だからこそ描けるリアル(現実)であると言われています。
6位「その仕事は日の当たらない出来て当たり前・・・」
経験がなくても、資格がなくてもできるような仕事、最強伝説黒沢では、工事現場などの現場監督や誘導員などが、それとされています。けれど、病院・学校などの事務員なども資格を持つ者たちから「事務仕事は誰でもできると、下に見られて嫌だ」と、そう言う声も聞こえてきます。けれど真剣にやっている仕事に楽な仕事はありません。
出来て当たり前の単純作業、医者や教師のように誰かから感謝されたり、スポーツ選手のように喝采を浴びることもありません。けれど、単純作業と言われるものだからこそ、守らなければならないノウハウも多く、事務仕事などに至っては法的な知識を要する事もあります。代わりならいくらでもいると言われても、人が変わる事で停滞することもあり得るのです。
出典: http://gkh.co.jp
6位の名言は、7位の名言の風邪でフラフラになった黒沢が、赤松の代わりに急遽変わった、確かに誰にでもできると言われる仕事です。けれどその仕事を誰かがしなければ、すべての歯車が動かなくなるのです。どんな仕事でも下に見られていい仕事などないのです。目立たない「縁の下の力持ち」と言われる仕事についている多くの人に共感されている名言です。
5位「そんなものがオレ達の一生・・・」
黒沢が知り合ったホームレスたちとの出来事。ホームレスを狩って面白がる若者が一時期発生したころの事です。暴走族がある場所にたむろしているホームレスを襲撃するというあらすじがありました。ホームレスたちは身を守るために逃げようとします。けれど足が悪く、そこにしかいられない女性のホームレスは置き去りにしようとします。その時に女一人置いて逃げようとするホームレスたちに黒沢が言った名言です。
自分が死を迎える時、「女一人救う事が出来なかった事実」を胸に抱いて死ぬ事について、ホームレスたちに語り掛けます。「テレビの向こうでみんなが熱狂して応援してくれるワールドカップのヒーロー」そんなものにはなれなくても、「女一人救うために頑張れる男にはなれるだろう」そんな意味合いの名言を黒沢はホームレスたちに投げかけます。
4位「胸を張って生きるために・・・」
人間として最低限守りたい尊厳と言うものがあります。「暴力に対して、暴力で返すという点に賛否があるかも」と言う意見もありますが、黒沢は「守るために戦え」と言います。それは喧嘩に勝つことがすべてではなく、「やらなかった後悔を死ぬときに持ち越さないためです」5位の名言を受けて、4位では戦ったホームレスたちに向けて名言を言います。
「戦うこと自体に意味がある」だからこそ「敗者にも意味がある」と言うのです。どうせ負けるから、勝てないから「逃げる」では、「人間としての尊厳」を失ってしまうと黒沢は考えたのです。この名言は、喧嘩する事を進めているのではなく、逃げずに向き合う、チャレンジすることの大切さを教えてくれていると評判です。
最強伝説黒沢の名言・名セリフランキングTOP3
3位「向こうは…Fカップ…」
このTOP3は、名言でもあり、迷言でもあると、ファンの人から愛されているセリフをあげます。「心に響くのも名言、心を和ます迷言も名言である」という意見もあります。疎まれたりする黒沢ですが、それでも黒沢を慕ってくる中学生もいます。ヤンキー中学生の中根が、卒業旅行で、ハワイに行った時黒沢に電話をくれました。
ハワイと言ったら海です。中根たちは、海で綺麗な女性たちの水着姿に囲まれていると、黒沢に電話をしてきたのです。時間は黒沢の夕飯時でした。黒沢は電話の跡つぶやきます。中根たちは「Fカップ、Gカップの中で楽しんでいる」黒沢の目の前には「スーパーカップ」哀愁と面白さが場面から漂うと評判でした。
2位「胸ん中はいつも…」
2位の名言は、暴走族との戦いについてのネタバレを含めて名言を紹介します。黒沢たちは、何とか暴走族を追い払うことに成功します。成功はしましたが、戦いが終わったあとの黒沢たちもフラフラで、意識朦朧状態です。そんな中、黒沢の頭の中には、これまでの黒沢の勝者ではなかった人生が脳内再生されます。生まれながらにお金持ちで何でも手に入る子供ではなかった黒沢。
さらに秀でた運動神経も頭の良さもない、トランプゲームでも、真っ先に捨てられるような雑魚のカードのような人生です。「それでも夢があった」でもその夢も届かない夢ばかりだった黒沢です。雑魚であっても見た目や口が上手ければ、女にはモテますが、黒沢にはそれも有りませんでした。押しつぶされるような人生に、黒沢は「抗ってきた」ことを自分の中で自覚します。
けれど「無力感でいっぱいだった胸の中」「その胸の中の無力感を抗う事で抵抗してきた黒沢」です。息が止まるようなシーンがでてきますが、ここでは黒沢は死んでいません。
1位「そんなものだけを追って…」
この名言は、平成の終わりから、令和にかけて日本に蔓延する「忖度」という言葉で、「自分を押し殺している人たちにも響く言葉である」という意見もあります。国会では、偉い大臣を守るために、必死で勉強してきたエリートたちが、愚にもつかないいいわけをして「覚えていません」「記録は捨てました」とこれまでの自分のキャリアをダメにするような言葉を言っています。
もちろん、高級官僚だけでなく、部長のご機嫌を取るために、嘘臭いお世辞を言ったりする風景を見たことのある人は多いです。「損得だけの中で生きて、自分を殺して生きることに何の意味がある」それが毎日の仕事で、精神を病んで仕事を失い自殺に追い込まれる人もいます。黒沢のこの名言は、「もっと自分らしく生きてもいいのではないか」と呼び掛けているようにも見えると評判です。
最強伝説黒沢のあらすじネタバレ
あらすじネタバレ①工事現場編
最強伝説黒沢のあらすじ・ネタバレにふれていきます。最初のあらすじ・ネタバレは、黒沢の働く工事現場でのことです。黒沢は「最強伝説黒沢」のスタート時から44歳の冴えない独身のオッサンです。高校卒業後、地道に働いています。ただ起きて仕事に出かけ帰って眠る毎日。目標も何もない中でワールドカップのサッカーを見ながら、「みんなが感動しているけど、あの感動はは自分たちのものではない」と気が付きます。
そんな中迎えた黒沢の44回目の誕生日「おめでとう」の言葉が欲しくてみんなの星座を聞く黒沢ですが、自分の星座を聞かれた時、みんなが気が付いてくれると期待して恥ずかしくなって言えなくななります。話の流れは止まり、黒沢は結局一人で居酒屋でいつものように夕飯を食べます。
一人で飲んだ帰り道、仲間たちはみんなで飲んでいたようで、その帰り道に出会います。気持ちがボロボロになってしまった黒沢は、工事現場に置いてある誘導するための看板みたいなロボット「太郎君」に悲しみを打ち明けます。そして次の現場に行った時は、誕生日を祝ってもらえるようになりたいと、次の現場では張り切ってみんなと仲良くなろうとします。
でもそのやり方が良くなかったのです。「仕事の最中にビールを差し入れる」「みんなの弁当にこっそりアジフライを入れる」など周りからおかしな人だと思われてしまいます。その悲しい気持ちのまま現場に置き去りにされた太郎君と共に工事現場で寝てしまったりと、周りは、黒沢に引きまくりです。
そしてその現場にいる若手の現場監督若松。若松の爽やかさとい黒沢の異様さが対比されて、現場を外されます。そんな中、赤松が頼んだ仕事を風邪をひいているのに頑張ったことで、みんなから認められ、やっと仲間の輪に入る事が出来るようになります。
あらすじネタバレ②決闘編
決闘編のあらすじ・ネタバレは、仕事仲間とファミレスで騒いでいて、中学生グループから目をつけられてしまった黒沢です。夜中学生たちに似オヤジ狩りにあいます。「土下座して謝れば赦す」と言われますが、黒沢の中の意地やこだわりで、殴られる方を選びます。そこへ倒れ込む黒沢。逃げていく中学生たち。黒沢の脳裏には1970年代からのアイドルがどんどん浮かんできます。
その場に仕事仲間が駆けつけてくれたので、なんとか、死なずに済んだ黒沢ですが、中学生と決着をつけると言います。「負けたままで終わらせない」これは最終回まで続く黒沢のポリシーで、中学生と決闘して何とか勝利します。
あらすじネタバレ③中学生殺し編
「最強伝説黒沢」の中学生殺し編と物騒なタイトルが付いています。あらすじをネタバレすると、イケメンが女殺しと言われるような形で使われています。決闘で中学生に勝ってから、いじめられている中学生を助けたり、黒沢はいつの間にか中学生に慕われ「中学生殺しとなりました。
その中で一番黒沢を慕ってくるのは、女の子にモテモテ、家も金持ち、さらに英語もイタリア語も話せる秀才の中根です。中根も強いのですが、相手は卒業生のプロレスラー。自分より高スペックの中根を助けることに不満ありげな黒沢は、自分の弱さを中学生の中根に話したうえで、中根とプロレスラーの戦いに向かいます。
この時、黒沢が使ったのをネタバレすると凶器は「汚物」です。それを口に押し込んでやると言い出します。力の強いプロレスラーはそんな事されたくなくて逃げていって、黒沢は、敵を撃退します。方法はどうあれ、勝ちは勝ちです。
あらすじネタバレ④刺客編
「最強伝説黒沢」の黒沢はだんだんと強くなり、暴走族や不良学生から狙われるようになってしまいました。黒沢はそんな自分を名前が立ち始め今川義元との戦いに立ち向かった織田信長の心境で、立ち向かいます。黒沢をつけ狙う主犯格の男たちが、居酒屋で集まっていると情報を得ます。居酒屋の協力もあって相手を一網打尽に出来ました。
最強伝説黒沢の最終回ネタバレ
最終回ネタバレ①暴走族を撃退
「最強伝説黒沢」の最終回での戦いのあらすじネタバレを簡単にします。最終回は、ホームレスたちに暴走族が、「焼き討ちにする」と脅迫状を送ります。最終回のこの様子には、名言も多く、名言の所でも触れているのですが、一人の女性ホームレスを置いてみんなで逃げようとするホームレスたちに、黒沢がそれでいいのかと、彼らの気持ちを確かめます。
黒沢の心の叫びにも似た思いにホームレスたちは、闘うことを決心し、激闘の末、暴走族を撃退します。逃げた方が安全で安心ですが、「自分が死ぬときに、後悔の無い道を選ぶ」という黒沢の思いが最終回のメインテーマです。
最終回ネタバレ②あったけえ
最終回の最終話は、戦いを終えて、みんなで感想を語り合っています。「自分たちは弱いと思い込んで逃げようとしたけれど、向かい合って見たら、撃退する事が出来た」ホームレスたちはその思い込みを乗り越えて、明日への再スタートを考えます。そしてそれを気づかせてくれた「黒沢さんをヒーローのように思う」考えを口にします。
戦いを終えて黒沢は、取り残される予定だったホームレスのおばあちゃんの膝枕で寝ていました。けれどその様子が急におかしくなって、みんなが集まります。黒沢が、息をしていないのです。すぐに救急車で病院に連れて行きます。黒沢は意識はあってみんなが差し伸べてくれる手を「あったけぇ」と感じます。そしてそのまま仮死状態で眠り続けます
最強伝説黒沢の主要な登場人物
登場人物①黒沢
「最強伝説黒沢」の物語の主人公ですが、フルネームで描かれることはありません。さらに登場した時に44歳の工事現場で働く独身男と言う以外の黒沢の生い立ちなども語られません。誕生日をお祝いしてくれる彼女はもちろん、友達すらいない寂しい男となっています。けれど、心の中には、夢も強い心もあります。黒沢が、仕事や日常の中で出会っていくことが描かれます。
漫画家になる前の福本伸行さんが、工事現場で働いていたことから、福本伸行さんの経験が黒沢に生きているという人もいます。
登場人物②坂口義明
坂口義明は、黒沢の職場の後輩として登場します。過去のエピソードで不良のような描写がありますが、基本的には悪い人ではありません。むしろ人の良さを感じさせる描写もあります。はじめのうちは、黒沢に「赤松のアジフライを盗んだと誤解された」事で現場におきざりにされたりもしました。だんだんと黒沢と一緒にいるうちに、黒沢に協力的になっていきます。
登場人物③赤松
黒沢の後輩ですが、仕事もできて周りからの信頼の厚い男です。何かトラブルが起きても大騒ぎする黒沢と違って、様子を見守り冷静に判断できるクールさも持ち合わせています。仕事ができるため、あちこちの現場で「担当は赤松さんにしてほしい」と取引先からの評判も上々です。
さらに美人の奥さんとかわいい子供がいて、黒沢は赤松をライバル視しています。でも赤松に何か頼まれるとうれしくなって、風邪気味でも仕事を引き受けて、黒沢が辛い目にあったこともあります。黒沢が赤松をライバル視していることを赤松は気が付いていないようです。
登場人物④仲根秀平
中学生で番長・背も高く・英語もイタリア語も話すバイリンガル。ヤクザの後ろ盾まであります。なので女の子にはモテモテで、中学の卒業旅行で女の子に囲まれていると黒沢に電話してきたりもしました。中学時代に黒沢に喧嘩に負けてから、黒沢を「兄さん」と言って慕ってくるかわいいところもあります。ホームレスたちが暴走族と戦った時は、黒沢と一緒にホームレスを応援する男気もあります。
「最強伝説黒沢」のスピンオフ的な漫画でサラリーマンになった最強伝説中根と言う作品ものちに生まれます。作者の福本伸行さんにとって愛着のあるキャラクターと言われています。「最強伝説黒沢」の中では中学生の中根が描かれます。
最強伝説黒沢に関する感想や評価は?
@pikumix 6.最強伝説黒沢
— ひょーどる🐁☂️ (@pikumix) April 17, 2016
素人童貞の四十路オヤジがあらゆる現実と戦う漫画。
基本的にふざけているが、時には本当に胸が熱くなるような描写があり、侮れない。
これを読むとホームレスのことが少し好きになる。 pic.twitter.com/hfObDc6iIB
「最強伝説黒沢」の黒沢さんは、どんな相手にも、真剣にむきあいます。ガングロギャルの女子高生にも。ホームレスにも。そこが黒沢さんが多くの人から指示されている理由です。
横文字なんて意味が浸透した途端に擬音になってしまうわけで、いわゆるふじょしの「ホモ」も擬音でしかないんだろうだから悪気もクソもないのだろうと思って打ちのめされていたところだ。最強伝説黒沢の「ホームレスとか横文字になると意味が軽くなる、俺たちは路上生活者」というのずっと覚えてる。。
— ミンチ/SHAZAM!見てくれ⚡️ (@610_minchin) January 12, 2017
路上生活者という言葉が伝える意味の重さが、ホームレスとは違うというツイート。漢字一つ一つが、そこにある貧困ややるせなさを感じさせているというツイート。「最強伝説黒沢」からは、地を這うような思いが伝わってきます。
本屋で思わず大きい声出してしまった。最強伝説黒沢に出てくる最強の不良、中根の物語!最後の方のページで圧倒的涙した...!!!伝説再びって感じで感動した。 pic.twitter.com/QiXpQHm80A
— フク梟ロウ (@hukurou296) June 4, 2018
中学生だった中根君が大人になったスピンオフ物語。あらすじを読むと、SNSに「イイネ」が欲しい中根君の話。リア充でバイリンガルの中根くんにも黒沢のDNAが伝わっているようです。中身は、黒沢同様泣けると、言われています。
最強伝説黒沢の名言やあらすじまとめ
「最強伝説黒沢」の最終回までのあらすじ・ネタバレをまとめました。ヒーローと言うよりも、街中で通り過ぎるようなオジサンの譲れない思いや、行動が、最終回まで描かれています。その中で繰り出される名言は、いろいろな人の心に刺さる言葉も多いです。乱闘シーンなどは多いですが、暖かい気持ちに慣れると評判の「最強伝説黒沢」一度手に取って見てはいかがでしょうか。