2019年03月26日公開
2019年03月26日更新
オラフの声優(日本語吹き替え)のピエール瀧の評判は?過去の出演作品も紹介
2013年に公開されたディズニーの大ヒットアニメ映画「アナ雪」に登場する陽気でかわいい雪だるま・オラフの日本語吹き替え版声優を務めたピエール瀧の評判について紹介していきます。2019年3月に逮捕された事で世間を賑わせたピエール瀧ですが、今回はその事についても触れていき、またこれまでの芸能界での活躍はいかなるものだったのか、「アナ雪」のオラフ以外の声優作品や出演作品についても解説していきます。
目次
オラフが登場するアナ雪とは?
アナと雪の女王(アナ雪)の作品情報
「アナと雪の女王」は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作したファンタジーアニメ映画で、ディズニー映画として初のダブルヒロインによる作品となっています。日本では「アナ雪」の略称で親しまれており、日本語吹き替え声優にはオラフを演じたピエール瀧をはじめとした多くの芸能人が担当している事でも話題になりました。
また、主人公の1人であるエルサを演じた松たか子が歌う劇中歌、及び歌手のMay J.が歌うエンディングソングである「レット・イット・ゴー」は大人気となり、子供はもちろん大人にも親しまれる楽曲になっています。そんな「アナ雪」は大勢のファンの希望に応えて、2019年11月に「アナと雪の女王2」が公開予定となっています。
オラフ役・ピエール瀧とは?
ピエール瀧のプロフィール
アニメ映画「アナ雪」の日本語吹き替え版でオラフの声を担当した声優キャストであるピエール瀧(本名・瀧正則)は、静岡県静岡市出身で1967年4月8日生まれの2019年現在51歳で、身長は179センチ、血液型はAB型です。
学生時代は甲子園に憧れる野球少年でしたが、友人を介して知り合った石野卓球に「ニュー・オーダー」の「ブルー・マンデー」を聞かされて衝撃を受けた事で、石野が結成したバンド「人生」に参加し、「人生」解散後は石野と共に後述するバンド「電気グルーヴ」を結成しました。
電気グルーヴのメンバー
ピエール瀧は「人生」解散後に石野卓球、若王子耳夫、高橋嵐と共にバンド「電気グルーヴ」を結成し、インディーズ活動を経て1991年にメジャーデビューを果たしました。ジャンルとしてはテクノポップやディスコミュージック、エレクトロニカなど幅広いものとなっており、作曲やサンプリングなどは基本的に石野卓球が担当しています。リーダーはピエール瀧の時もあれば石野卓球の時もあり、メンバー曰く「適当」だという事です。
ピエール瀧は「電気グルーヴ」において何の担当であるのかというインタビューを受けたところ、「瀧です」と答えており、それ以来ライブDVDなどのクレジットにおいてピエール瀧のパートの欄には「瀧」と書かれるようになったという逸話があります。またピエール瀧は自身の「電気グルーヴ」の役割について、「他のバンドには俺がいない事」とも発言しています。
アナ雪のオラフはハマリ役
「アナ雪」に登場する陽気でかわいい雪だるまのキャラクター・オラフの日本語吹き替え版声優を務めたピエール瀧ですが、ハマリ役だと世間で評判になりました。あまりにぴったりな声であったため米国版よりも日本版のオラフを見ている方が楽しい気持ちになってくるというファンの意見もあるほどです。また、かわいいオラフを演じているピエール瀧を想像すると、オラフのようにかわいく見えてくるという感想もありました。
マルチな才能で俳優業もこなす
「電気グルーヴ」としての音楽活動、声優、タレントなどマルチな活動を見せるピエール瀧ですが、俳優としても才能を発揮しています。俳優としてのピエール瀧は今までに「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや、「龍馬伝」などの大河ドラマにも出演しており、作品のジャンルを問わずに幅広い役柄を演じてきています。特に2015年から放送されたNHKドラマ「64(ロクヨン)」では主演に抜擢された事で世間で評判になりました。
主演に選ばれた理由について監督は、「時代背景が昭和の作品であるため、昭和顔であるピエール瀧を起用したかった」との事です。そして「64(ロクヨン)」に出演したピエール瀧は高評価となり、作品は「第53回ギャラクシー賞」などを受賞しました。
エルサとアナどっちが好き?
芸能界でマルチな才能を発揮しているピエール瀧ですが、「アナ雪」の日本語吹き替え版声優へのインタビューの際に「エルサとアナはどっちの方が好みですか?」という質問を受けており、それに対して「エルサですね、城持ってますし。」とユーモアたっぷりに答えていました。ちなみにピエール瀧は、「アナ雪」で一番好きなキャラは「ピエール瀧です。」とも答えていました。
おでん屋バーを経営
ピエール瀧は中目黒にて「ホームラン」という店名のおでん屋BARを経営しており、ピエール瀧の地元である静岡風の味付けをしたおでんを食べながらお酒を飲む事が出来ます。店内はシンプルで落ち着いた雰囲気となっており、流れている音楽も素敵だという事で居心地が良いと評判で、地元民だけでなく遠方からも多くの客が訪れます。
武井壮をスカウト?
現在「百獣の王」を目指しているタレントとしても知られている武井壮は、スポーツトレーナーとして働きながら2003年頃からタレントとしても活動を始めましたが、当初タレントとしての仕事は無く、時間もあったため自分を鍛える日々を送っていました。そして2006年に武井壮がスポーツバーにて犬用のガムを噛みながら顎を鍛えていると、そこにピエール瀧が現れて、武井壮の強烈なキャラに衝撃を受けてスカウトしたという事です。
その翌週には武井壮に番組プロデューサーから連絡が来て、ピエール瀧の指名で番組のレギュラー出演が決まったという事を伝えられ、ピエール瀧が歌手の森山直太朗と共に司会を務めていた番組「Oxala!」にて森山のスポーツトレーナーを担当する事になりました。この事からピエール瀧は武井壮の第1発見者と呼ばれるようになり、武井壮もピエール瀧を恩人と呼ぶようになりました。
オラフ役・ピエール瀧の出演作品
ドラマ『おじいさん先生』
2007年に放送されたドラマ「おじいさん先生」で、ピエール瀧は主人公であるおじいさん先生を演じました。ピエール瀧の記念すべき初主演となった作品で、喋り方や動きなど、87歳の老人を見事に演じきっているという事で世間で評判となりました。
ドラマ『あまちゃん』
2013年の上半期に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でピエール瀧は、東京の寿司屋「無頼鮨(ぶらいずし)」の大将である梅頭(うめず)を演じました。梅頭はただひたすらに寿司を握り続けているという寡黙な人物で、普段の明るいピエール瀧のイメージとはギャップがありすぎたため、「演技の幅が広い!」と視聴者の間で評判となりました。
ドラマ『おひさま』
2011年に井上真央主演で放送されたNHK連続テレビ小説「おひさま」でピエール瀧は、「有明山国民学校」の代用教員・中村正を演じました。中村正は、戦争の召集令状が来たために日本人の誇りをもって戦地に出向いていくという真面目な役どころであり、ピエール瀧の高い演技力を見る事が出来ます。
映画『少年メリケンサック』
2009年に宮崎あおい主演で公開された映画「少年メリケンサック」で、ピエール瀧は怪しい事務所の社長である金子欣二を演じました。金子欣二は強面で暴力的な人物ですが、ピエール瀧は作品のインタビューで、「80年代は怪しい事務所のオッサンがたくさんいたんですよ。」と語っており、胡散臭さを意識しながら演じたという事です。
映画『凶悪』
2013年に公開された犯罪映画「凶悪」で、ピエール瀧は元暴力団組長であり現在死刑囚である須藤純次を演じました。ピエール瀧が演じてきている中でも屈指のシリアスな役ですが、「笑顔を見せないピエール瀧もかっこいい!」と視聴者の間で評判となり、演技も評価された事で「ブルーリボン賞助演男優賞」をはじめとする多くの賞を受賞しました。
映画『百万円と苦虫女』
2008年に蒼井優主演で公開された映画「百万円と苦虫女」で、ピエール瀧は山あいの村の桃農家の長男である藤井春夫を演じました。藤井春夫は女性が苦手な純朴で優しい男性で、多くの視聴者が好感を持つ人物です。しかし演じているピエール瀧は記者会見で、「蒼井優ちゃんの桃娘姿に萌えました」と、藤井春夫が決して言わないような事を発言して会場を和ませていました。
映画『進撃の巨人』
人気漫画を実写化した映画作品で、2015年に公開された「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」及び2016年に公開された「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」で、ピエール瀧は壁の警備を行っている兵士であるソウダを演じました。多くのファンは映画のキャスト陣が発表された際に、「ピエール瀧は絶対に巨人役だ」と考えていたため、実際の配役には多くのファンが驚愕したという事です。
映画『ローレライ』
「第二次世界大戦」を題材として2005年に公開された映画「ローレライ」で、ピエール瀧は田口徳太郎兵曹長を演じました。「ローレライ」はピエール瀧の演技力が高く評価された作品で、「こんなに帝国軍人を見事に演じる事が出来る人物はいない」と世間で評判になりました。
大河ドラマ『軍師官兵衛』
2014年に放送された大河ドラマ「軍師官兵衛」で、ピエール瀧は羽柴秀吉の部下として有名な蜂須賀小六を演じました。大河ドラマの重役に抜擢された事についてピエール瀧は「大河ドラマ制作に呼んでくれた監督の気持ちに応えたいし、今は様々な役が演じる事が出来ているので楽しいです。」と語っていました。
オラフ以外の日本語吹き替え声優
日本語吹き替え声優:アナ/神田沙也加
「アナ雪」で、オラフと共に姉であるエルサを救い出すために冒険をするというヒロインの1人・アナの日本語吹き替え版声優を担当したキャストは神田沙也加です。ディズニー映画のメインヒロインを好演した事で作品の大ヒットに貢献し、声優としての演技や歌唱力など様々な面で評価されました。
日本語吹き替え声優:エルサ/松たか子
「アナ雪」のメインヒロインの1人で、オラフを作り出した人物であり、氷や雪を操る事の出来る魔法の力を持っているというエルサの日本語吹き替え版声優を担当したキャストは松たか子です。劇中では挿入歌として「レット・イット・ゴー」を歌っていますが、この歌は日本だけにとどまらず世界中に評価された事で、フル配信で100万ダウンロードを達成しました。
日本語吹き替え声優:オラフ/ピエール瀧
「アナ雪」でオラフの日本語吹き替え版声優を担当しているのは、前述で紹介してきたピエール瀧です。あまりにハマリ役であったため、オラフと言えばピエール瀧というイメージが「アナ雪」のファンの間では強く根ずくようになりました。
日本語吹き替え声優:クリストフ/原慎一郎
氷を売って生計を立てている青年で、危険に陥ったアナを助けるためにオラフと共に奮闘するというクリストフ・ビョルグマンの日本語吹き替え版声優を担当したのは原慎一郎です。「劇団四季」に所属していた俳優で、「アナ雪」に声優として出演した事で世間に広く知られるようになりました。
日本語吹き替え声優:ハンス王子/津田英佑
サザンアイルズ王国の王子であり、アナに好意を持たれた事で結婚する事になりますが、実はアナを利用してアレンデールを手に入れようとしていたというハンス王子の日本語吹き替え版声優を担当したのは津田英佑です。舞台俳優として活動している傍らで声優としても活動しており、アニメ「テニスの王子様」の柳生比呂士役などで知られています。
日本語吹き替え声優:子供時代のアナ/諸星すみれ
「アナ雪」のメインヒロインであるアナの子供時代の日本語吹き替え版声優を担当したキャストは諸星すみれです。元々は子役として2002年から活動を開始し、2006年以降は2019年現在まで声優業に主軸を置いて活動しています。「アナ雪」に出演した当初は14歳という年齢にも関わらず迫真の演技力であったため、世間で「天才!」と評判になりました。
オラフ役のピエール瀧が逮捕
オラフ役声優を降板
ピエール瀧は2019年3月12日の夜、コカインを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。ピエール瀧によると「20代の頃からコカインを使用していた」「ストレス解消のために使用していた」と述べており、容疑を認めているという事です。これにより「アナ雪」のオラフ役は降板となり、2019年11月に公開予定の「アナと雪の女王2」への続投も無くなりました。
オラフ役声優は交代と予想
逮捕された事でオラフ役を降板したピエール瀧ですが、世間はオラフの声優が交代になると予想していました。そして2019年3月13日、「ウォルト・ディズニー・ジャパン」は「オラフの吹き替え声優を交代する」と正式に発表しました。
キングダムハーツでも声優変更
「アナ雪」のオラフはゲーム作品「キングダムハーツ3」にも登場しており、声優はピエール瀧が勤めていましたが、ゲームの販売元である「スクウェア・エニックス」は、「アップデートによってオラフの声を変更する」という発表をしました。
オラフ役の声優ピエール瀧の感想や評判は?
ピエール瀧の映画公開
— サム (@sa3m25) March 23, 2019
確かに作品に罪はないけど、罪のない作品をお蔵入りさせる程重い罪を犯して、沢山の人に迷惑かけたという事実を受け止めさせる為にも、公開中止にするべき。
やっちまったって思えるように。
ピエール瀧が逮捕されたことを受けて、多くの作品がお蔵入りになったり、代役のキャストを新たに探したりと多くの関係者が対応に追われています。そうした事態を受けて、ピエール瀧に対する厳しい意見が多くあがっています。
ピエール瀧オラフの声めちゃんこ上手かったのに、、、
— 裏切りおにぎり (@pannomimi0875) March 14, 2019
しかし一方で、オラフを演じているピエール瀧はハマリ役で声優としての演技も上手かっただけに、逮捕されて役を降板した事を残念がるファンの感想が非常に多くありました。また、新たなオラフの吹き替え声優についても注目となっていますが、ピエール瀧のオラフしか認めたくないというファンの声も少なくありません。
オラフ役の声優ピエール瀧の評判や出演作品まとめ
ディズニー映画「アナと雪の女王」に登場するオラフの吹き替え声優を務めたピエール瀧について、声優や俳優、「電気グルーヴ」としての音楽活動など、幅広いジャンルでマルチに活躍していた事が分かります。2019年3月に逮捕されてしまったためすべての作品を降板となってしまいましたが、彼の再起を望む声は少なくありません。