【バキ】ヘクター・ドイルの強さを考察！特徴や性格・脱獄後の暮らしは？

バキは板垣恵介氏による格闘漫画です。漫画は数段に分かれ100巻以上発行されており、登場人物にもフォーカスを置いた外伝も多数発行されており、累計発行部数は6500万部とも言われています。主人公バキは、地上最強の生物とされる範馬勇次郎の息子とされています。

バキの登場作品はグラップラー刃牙(アニメ化済み)から始まり、バキNEW GRAPPLER BAKI(最凶死刑囚編のみアニメ化済み)、範馬刃牙、刃牙道、バキ道と続編となっており今なお週刊チャンピオンでバキ道が連載されています。

バキはグラップラー刃牙で様々な強者と地下闘技場や山籠もりなどで闘い成長したバキが次のステップとして歩みだすところから始まります。いつも通り体を休めていたバキとは裏腹に、世界各地で凶暴な死刑囚が"敗北を知りたい"という願いの元東京に集結します。

ヘクター・ドイルとはバキ最凶死刑囚編における敵側となる死刑囚たちの一人です。死刑囚たちはチームを組んでバキたちと闘うわけではなく、敗北を知るためだけに偶然東京に集まっただけの強者です。ドイルはイギリスで電気椅子による死刑執行されましたが、電撃を耐え生還し、東京に密入国します。

ＴＶ版バキ最凶死刑囚編では死刑囚ヘクター・ドイルは声優、子安武人が演じています。声優の特徴的な声質や雰囲気、演技からベストマッチだと好評を得ているようです。
 

死刑囚ヘクター・ドイルは、故郷イギリスで電気椅子で死刑執行されますが、その体力の強さでもって生還を果たし刑務官を皆殺しにして脱獄します。そして敗北を知りたいの願望をかなえるために、外部のコネクションを利用しバキのいる東京へ向かって密入国します。

死刑囚ヘクター・ドイルのファイトスタイルはその特徴で相手を油断させ、体に仕込んだギミックでもって相手を破壊します。関節の先には金属や刃物や強化スプリング、着ている服の襟もとにはカミソリ、最終的には爆薬すら仕込んでいます。自分が負けないためには肉体改造もいとわない性格です。

敗北を求め、東京の強者と闘うこととなった死刑囚の一人ヘクター・ドイルは数度の闘いの後に、お互い買い物帰りの中国拳法を修めた烈と偶然街中で遭遇します。

ノールールのこの闘いはいつどこでも始まっても構わないのですが、ドイルはバーに行こうと提案します。ドイルは烈に油断を誘うためにバーに誘って不意打ちを食らわせます。

しかし烈はドイルのやり口を仲間から共有し対策を練っていました。実戦から生まれた中国拳法をマスターする烈はドイルの片目を暗器によって奪います。さらに烈はドイルがつかった、酒による火炎放射を意趣返しする構えを見せます。

烈のペースに乗せられたドイルは烈に容赦のない暗器による滅多打ちで打ちのめされてしまいます。

死刑囚ヘクター・ドイルは自分の使えるすべての手をもってしても太刀打ちのできなかった烈に、敗北の予感を覚えます。

烈はドイルの敗北の予感すらも蹴散らすように、勝敗の判定は私が判定すると言い放ちさらに打ちのめします。

しかしバキの義兄弟であるジャック・ハンマーが乱入し、死刑囚たちと闘いたがいがために勝利寸前の烈を背後から襲い薬で昏倒させます。

ジャックはドイルに、死刑囚たちに宣戦布告するように敵だとつげ、元気になったら闘おうとその場を去ります。ドイルはあと一歩のところで敗北を得ることができませんでした。

バキにおける死刑囚ヘクター・ドイルは端整な顔で中性的にも見える特徴で自分が負けないためには何をしても問題はないという性格です。もちろんそれは相手においても同じ条件でも構わないと考えているようで、そういった意味では紳士的な性格だとも考えられています。

どんな罪に問われて死刑宣告を受けているのかは作中では語られていませんが、己が最強と信じ負けない手段と心を持つ死刑囚ヘクター・ドイルはイギリスで電気椅子に掛けられ死刑を執行されます。しかしこの後、椅子の拘束を突破し刑務官を皆殺しにします。

死刑囚ヘクター・ドイルは警視庁に女装して忍び込み、バキの戦友アンチェインと戦闘します。

アニメでは声優の子安武人の声とその場面のシュールさが話題になっているようです。敵を虚をつくためには女装をもいとわないことも彼の強さと考えられます。しかしドイルはここではアンチェイン圧倒され逃走します。

死刑囚ヘクター・ドイルにはスポーツマンシップなどというものは存在していないようです。自分のすべてを以て相手を負かすのではなくは破壊し時には死に至らしめます。そんな性格の彼であるからこそ勝敗の意味が曖昧になり敗北を求め、また強さを求めバキのいる東京に向かったと考察されています。

死刑囚ヘクター・ドイルはスポーツマンというよりも基本的に負けないためには何をしてもいくと考えている戦士のような性格です。劇中でも刃物はもちろん爆薬なども仕様し相手を倒してきました。また負けそうになると潔くというよりも逞しく逃げるといった描写も各所に見えます。

死刑囚ヘクター・ドイルは最も脅威に感じたバキを目標に自ら授業中の学校に乱入し奇襲をかけます。しかし実戦の経験が豊富はバキは学校では目立たないようにそこから逃げ出してしまいます。そこを追撃しないドイルはバキの学校での立場を察したのか特に追撃することもなく撤退していきます。独特な信念がある彼の性格はある意味紳士的な特徴もあります。

同じくバキの戦友、空手家鎬との闘いになったときに、鎬はあくまでも空手家として死刑囚ヘクター・ドイルを敗北させる闘いを繰り広げましたが、ドイルは自分の肉体に埋め込んだ刃物やスプリング、はたまた爆薬まで使って彼を屈服させます。ですがそこに立ち会ったストライダムに男の闘いじゃないといわれ心底不思議そうな顔をします。

空手や柔道などのように他者が勝敗を決めるのではなく、ドイル自身が負けなければ、自分が最強であるという自覚さえあれば他者の評価などは全く気にも留めない性格なようです。このストイックな思考が彼の強さの源ではないかと考えられています。

バキの親友、中国拳法の使い手の烈と闘いになったときに、その容赦のない実戦向けの攻撃に死刑囚ヘクター・ドイルは背中を向けて逃げ出しています。彼の性格からすればこれは卑怯でもなんでもない負けないための最適手という考えのようです。彼の心の強さは想像を絶します。

ついに鎬の空手道場の門下生に拉致された死刑囚ヘクター・ドイルはその師範でありバキの戦友の克己と対峙することになりましたが、あくまでも空手でドイルを屈服させる。つまりドイルが自分で負けを認めないまで何回でも倒す。ということを繰り返していきます。

死刑囚ヘクター・ドイルは克己につかまり何十回もその拳で叩き伏せられてきましたが、彼の価値観からくる信念の強さから決して負けを認めず、ついには克己自身が勝ちを譲ることになります。

凶暴な死刑囚ヘクター・ドイルですが、バキたちと闘ってきてから多少なりの心理の変化があったようです。拳を交わした相手には自分以外には負けてもらいたくないといった一種の我儘のようなリスペクトが生まれます。

バキの親友でもある烈と闘いを繰り広げるヘクター・ドイルですが、実戦からうまれた拳法を修める烈を相手に、不意打ちや隠し武器、爆薬すべてを以て闘いますが、烈を相手についに負けそうになります。

しかしバキの義兄弟であるジャックがドイルを自分の手で倒したいがために烈に薬物を打って烈を止めてしまいます。すでに重傷を負ったドイルに治してからこいと伝え立ち去るジャックになんのためらいもなく逃走します。

しかし一瞬であろうとも敗北の予感をしたドイルは烈をそのままにしておけず、しかし積極的に救助するわけでもなく烈が目を覚ますまでその場に立って見守ります。この時からドイルの心の強さは変化していったと考えられています。

また空手家克己に対しては自分を殺すことだってできたはずなのに、空手家として勝負し空手家として勝ちを手放した、その心の強さに敬意を表し出かける克己に上着を地面に差し出します。彼の信念の強さからくる紳士的な態度は非常に特徴的です。

死刑囚ヘクター・ドイルは死刑執行からの生還後、自らのコネクションで空軍機により東京に向かっています。なぜか各地の強者たちが敗北を求め東京に向かっています。東京に入ってからは地下闘技場のオーナーである格闘技マニアで闇のフィクサーとされる徳川光成に日本にいる強者とマッチングされます。

ヘクター・ドイルがどのような経緯でイギリス空軍機によって東京に密入国できたのかは一切不明ですが、ただ闘うだけの凶暴な人間ではなく、幅広い闇のコネクションがあるのがうかがえます。

徳川光成にマッチングされたヘクター・ドイルは、まずは授業中のバキを襲います。本当は強者のバキが弱い教師に注意を受けているの我慢できなかったという理由も非常に特徴的です、しかし、学校では目立ちたくないバキはドイルから逃走します。

次にヘクター・ドイルは同じ死刑囚のシコルスキーを抑えたバキの戦友であり同じく囚人でもあるアンチェインに目をつけて警視庁に女装してのりこみます。しかしアンチェインの類まれなる筋肉によってすべての武装をはじき返されてドイルは逃走します。

次は逆にドイルは空手家の鎬に補足されます。地球最強の生物バキの父と旧知の仲のストライダム面談中に襲撃されるドイルは鎬の容赦のない空手で打ちのめされます。しかしあくまで空手家として向かってくるものを倒す信念の鎬はドイルの隠し武器に警戒するあまり胸に仕込んだ爆薬で倒されてしまいます。

鎬を倒したヘクター・ドイルは偶然、町でバキ友人の烈に遭遇します。烈は実戦から生まれた中国拳法の名人です。ドイルの不測の事態でいきなり襲いかかるようなことはなく、一緒に町を歩きバーに入っていきます。烈はいつでも構わない構えでした。

しかしこれも油断を誘うヘクター・ドイルの手段でありすでに闘いは始まっていました。不意打ちで烈に攻撃するも中国拳法の暗器をもってして片目を奪われます。さらにさまざまな武器で攻撃を受け自身の武器も生かされることなく打ちのめされ、敗北を予感します。

しかしついにトドメを刺さんとする烈の背後からバキの義兄弟ジャックが烈を薬で昏倒させ、決着を先延ばしにします。ジャックはドイルと闘いたがいために烈を昏倒させ、ドイルに元気になったら闘おうと去ります。

しかしヘクター・ドイルは一瞬でも敗北をよぎらせた烈が置き引きに合うのをみて見ぬふりができず、そのまま撃退し戸惑いのまま烈が意識を取り戻すまでその場に立ち続けます。

烈は敵味方の垣根なく、事実のみを受け止めドイルを縁のある克己らの空手道場で治療を受けさせるために全力で運び込みます。敵である空手門下生の輸血を施され治療を受けたヘクター・ドイル目をさまし、烈の拵えた薬膳を食べ物憂げに窓の外を眺めます。

ヘクター・ドイルは門下生に礼をのべに道場に向かい、全員倒すと宣言します。ドイルなりの自分の信念の通し方として粉じん爆発で道場を爆破させます。施しを受けさせて敵を生き伸ばす甘さへの警告か、己への敗北の予感を吹き飛ばすものかは物語では語られていません。

道場を後に路地を歩くヘクター・ドイルに道場主の独歩が立ちはだかります。独歩は決着がつく前に逃げ出すドイルを嘲笑い公園で勝負をつけようと持ちかけます。すべてをみすかし挑発してくる独歩に先手を打たれ昏倒してしまいます。

独歩に昏倒させられたヘクター・ドイルはまた道場で目を覚まします。そこにいたのは爆発でやけどを負った克己であり、ドイルが負けを認めない間は空手で何度でも打ちのめすと宣言します。しかしドイルは負けたといわず何度でも打ちのめされます。

しかし克己は空手で死刑囚ヘクター・ドイルを屈服させ敗北を自覚させることができないと判断し勝負を捨てます。ドイルはそんな克己の信念を尊敬し克己には友情にも尊敬にも似たような感情を抱きます。ドイルは自身の中での価値観が揺らぎ始めます。

その後ヘクター・ドイルは克己の手配で中東に逃亡する手配を受けます。克己との絆を尊重しドイルは空手を教えてくれと克己に希望します。克己は中正拳突きを教えます。しかしその船には同じ死刑囚の龍光が待ち構えており、その攻撃でもう片方の目の視力も失われます。

しかしヘクター・ドイルは視覚を失った窮地で克己から教わった正拳突きを放ち逃亡に成功します。洞窟に潜伏し龍光から受けた傷をいやすドイルですが視覚は回復することなく、アンチェインに捕捉され警察に拘留されます。

窮地で克己から教わった空手で迎えうとうとするあたりヘクター・ドイルの根本の義理強さ、特徴を如実に表す１シーンだと考察されます。バキのＴＶ版でも漫画版でもドイルはこれ以降登場しませんが、ドイルなりのイギリスの紳士たる筋の通し方をした生き方だったと考えられています。

ＴＶ版バキの死刑囚ヘクター・ドイルの特徴的なキャラクターを演じるのは声優、子安武人です。ＴＶ版ドイルでは凶暴な死刑囚でありながら己の信念を突き通す特徴的なキャラクターを存分に演じ切りました。

ＴＶ版ヘクター・ドイルを演じたのはベテラン声優。子安武人です。彼は幼少期から映画好きでスクリーン俳優を志望していました。1988年にどんどんドメルとロンで声優デビューし1989年には天空戦記シュラトでレギュラーを演じました。

座右の銘は二次元を三次元にすること。特徴的な演技と声質で数々のファンを会得し有名作品にも数多く参加しています。その特徴から声優として悪役を演じることが多々ありますが、自身はそれがむしろ好意的に思っており、なぜ悪になったのかという深層まで踏み込む深い演技が好評を得ているようです。

1988年に声優としてデビューし、1989年からはレギュラー枠を獲得するほどの演技派声優です。前述のとおり天空戦記シュラトでは悪役の夜叉王ガイを演じ好評を得て、翌年にはムーミンでスナフキンを演じたりしています。

また1994年にはマクロス7でガムリン木崎を演じたり、さらに翌年のガンダムＷでは敵側キーマンであるゼクス・マーキスを演じたりもしています。1998年ではTV版イニシャルDでRX-7を操る高橋涼介を全編で演じたりもしています。

また近年では2017年に進撃の巨人で獣の巨人ジーク・イエーガーを演じたり、とある魔術の禁書目録ではナイトリーダーを演じたりもしています。

新世紀エヴァンゲリオンでは青葉シゲルを演じ、妖怪ウォッチではぬらりひょんを演じたりもしています。

ムーミンでは無理に声を作ったりして苦労したりテッカマンブレードで主人公のライバル役をつとめるにあたり自画自賛してたのですが最近になって下手な演技に気が付いたりと職人肌な性格なようです。

1999年の∀ガンダムではクールな悪役として根付いた子安を逸脱したギム・ギンガナム役で演技に熱がこもりすぎて過呼吸を起こすほどの徹底ぶりです。

死刑囚ドイルについてのツイッター上での感想や評価は、ＴＶ版における声優の豪華さやキャスティングについてとても好評を得ているようです。格闘アニメという男子向けの作品でありながら、子安武人の声優人気は今までバキを知らなかった層にも受けているようです。

ストイックでクールな役の多い子安武人が女装するドイルをどのように演じるかなども当初話題になりました。

やはり子安武人の声のドイルが烈を闘いを演じてその後の友情にも似たやり取りは、今までバキに興味のなかった層の取り込みにも成功しているようです。

声優子安武人の人気からか原作ファンからもどのように演じるのかも注目されていたようです。また、凶暴な死刑囚からドイルなりのリスペクトが生まれるシーンは感動を呼んだようです。

声優子安武人の人気は高く、その声や演技を見たくてアニメを見たという人もいるようです。今までバキに興味のなかった女子層の取り込みにも成功しているようです。

死刑囚ヘクター・ドイルは最凶死刑囚編の死刑囚の中でもひときわ違った味わいを持つキャラとして描かれてきました。相手を倒す、というよりは破壊することで自分は負けない。武器でもなんでも使う。時には逃げることも厭わないことで自分は最強であるという彼の強いポリシーが彼の強さの秘訣です。

しかし敗北を求め東京にきたドイルはバキたち強者と闘い、敗北の予感までした結果。ただの狡猾な死刑囚というよりも、誇りある戦士として生まれ変わったとも考えられます。格闘アニメのバキですが、ストーリー性は抜群です。この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。NETFILXにて配信してますしBDBOXも順次発売です。