エンジェルハートの最終回をネタバレ！アニメやドラマ・漫画の結末は？

漫画家北条司先生の作品「シティハンター」のスピンオフで描かれたエンジェルハートは、漫画だけでなく、アニメ・実写ドラマ化されました。「シティハンター」が少年漫画誌の中で打ち切りとなったため、青年誌に移り、「家族をテーマ」にエンジェルハートは描かれた作品です。

エンジェルハートは、シティハンターのパラレルワールド的な作品と作者である北条司が言うように、シティハンターの時代から少し時間が経った頃の話です。香と結婚すると心に決め、ウエディングドレス・指輪を用意した冴羽獠でしたが、香は交通事故の子供を助け、事故に巻き込まれ、脳死状態になります。香の心臓は、何者かに奪われ、その心臓はある組織の暗殺者に移植されます。

自殺未遂だった暗殺者香瑩の胸に移植された香の心臓こそがエンジェルハートとなります。香瑩を見つめてきた劉信宏この二人は組織レギオンを抜け、冴羽獠たちのいるキャッツアイに集まります。死んだ香の代わりに、シティハンターの仕事を手伝う香瑩と劉。その中で、香瑩は自分の中に存在する香の存在を感じ始め、少しづつ変わっていきます。

暗殺者だった香瑩をなぜレギオンのボスは助けたのか、香の心臓をもった香瑩と冴羽獠の関係はどうなるのかを、シティハンターの出演者と共に結末にむけて、エンジェルハートは描かれて行きます。

1stシーズン『エンジェル・ハート』の漫画の最終回は、香瑩に惚れてしまった次期総帥という立場の崇彰は、香瑩に恋心を抱きます。これは、あらかじめ仕組まれた出会いではありました。それでも香瑩と崇彰とは、お互いに惹かれあっていきます。そして崇彰が命を狙われている事を知った香瑩は、崇彰を守る決心をします。

崇彰は、自分の身分もすべて捨てて、香瑩を愛したいと香瑩に告げますが、自分のためにすべてを捨てさせるわけにはいかないと、香瑩は崇彰のプロポーズを断ります。そして別々の道を行く二人で、1stシーズンは終わります。

『エンジェル・ハート　2ndシーズン』の最終回はの結末は、楊の結婚式です。香瑩が結婚式場に到着すると、冴羽獠もいました。いろいろ因縁のある人の結婚式でしたが、香瑩は、その結婚式に感動します。感動している香瑩は、某国の夫妻の暗殺計画を聞きます。冴羽獠に電話をしても繋がりません。

香瑩が、その場に駆け付けると、それは冴羽獠が、香瑩が打たれて死ぬのを悲しむのを見たかったというカメレオンの罠でした。冴羽獠に想いを寄せていましたが、それが叶わなかったカメレオンに、香瑩の中の心臓の中の香がつぶやきます。「かわいそうに。そんな形でしたリョウへの愛を表現できないなんて」と哀れみます。カッとなったカメレオンは暴走します。その車にしがみついた劉信宏。

劉信宏は、危機一髪、助かりますが、駆け付けた香瑩に、思い切り叱られます。劉信宏の方は香瑩への恋心があり、それが進展したかもという雰囲気です。そして、その後が、セリフなく、その後の日常が描かれます。劉信宏の気持ちが香瑩に伝わったのかどうかは、読者に任された終でした。

エンジェルハートは、「シティハンター」が、少年ジャンプで連載中に読者の投票が今一つであったことから、打ち切りとなってしまったことが、契機となり生まれた物語です。シティハンターが残り4話で最終回の結末を作らなければいけないと、言われ、北条司先生が、頑張って作り出した最終回の結末になっています。でもどうしても書きたいエピソードである「家族」と言うテーマを描いたのが、エンジェルハートです。

打ち切りだったとか、こういうことは聞きたくないネタバレですが、少年誌であるジャンプから、新しい青年誌に移り、描ける世界も広がるので、エンジェルハートで、描きたいものを描きました。アニメだけの人にしろ、漫画の人にしろ、シティハンターからいきなり、香が死んでいるという、結末。香の心臓が、香瑩に語らせる想いや、冴羽獠の思いなどの大まかな所は、2ndの漫画とアニメの内容は同じような作りになっています。

漫画もアニメも冴羽獠の香にしてやれなかった後悔が、反映されています。香に着せて自分と並んで歩きたかった結婚式。漫画2ndのネタバレの所では書かなかったのですが、冴羽獠は、アニメでも漫画でも冴羽獠が香に渡したかった指輪を香瑩に託します。北条司先生が、描きたかった「家族」は、香の命を引き継いだ香瑩を冴羽獠にとって娘として存在します。だからこそ、母の形見の指輪を渡したのです。

またアニメも漫画も香瑩の恋愛については、冴羽獠はすでに見守る立場としての形になり、香瑩と劉信宏の関係は、日常の風景、それもセリフのない風景を描くことで、漫画の読者やアニメの視聴者に任されています。北条司先生が書きたくなったら描く余地も残っている事で本当のネタバレがされることを、期待している人もいます。

ドラマ「エンジェルハート」の最終回で、なぜレギオンの兵士と言う一つの駒でしかなかった香瑩の命を、香の心臓を奪ってまで助けたのかと言う理由の結末が見えてきます。香瑩（シャイン）の本当の父親は、レギオンの李堅強（竜雷太）でした。実の娘なのに危険な任務を与えていたのにという、驚きの結末がありました。

ドラマの中で、冴羽獠は、いきなり銃口を香瑩に向けます。それは、李堅強を驚かせます。その驚きの表情を見て、冴羽獠は、香瑩が、李堅強の娘であることを理解します。李堅強によると、香瑩の母親が交通事故で死んだ時、香瑩の遺体が出てこなかったことを話し、それから数年香瑩を探していて、気が付いたタイミングで、香瑩は自殺未遂を起こしました。

真実を知りたい李堅強は、香の心臓を奪い香瑩を助けました。その話が終わったタイミングで、冴羽獠たちは、李堅強の騒ぎのあとを警察の冴子（高島礼子）に任せて脱出します。

冴羽獠は、ファルコンと劉信宏と香瑩（シャンイン）の救出に向かいます。それぞれ向かってくる相手と戦い、冴羽獠は、暗殺部隊のTOPでもあるカリートと戦います。劉信宏は、自分の引き受けた部隊を倒しますが、その際に腹を撃たれて倒れてしまいます。

劉信宏を撃った部隊は、冴羽獠とカリートが戦っている場所にきますが、そこでとらえられ、眠っている香瑩を撃とうとしました。すると、カリートは、香瑩を守って撃たれてしまいました。実は前の晩、冴羽獠はカリートが、迷いの中にいることを見抜いていました。かつての自分が、組織から抜けるか迷っていたそんな思いが、カリートにもあると見抜いたのです。

カリートは、香瑩を守り、撃たれた後、ビルから飛び降り逃げていきます。倒れていた劉信宏をファルコンが死んだと思って泣いていました。すると、劉信宏は、実はお腹にお盆を入れていて無事でした。そこへ冴羽獠と李堅強たちが、やって来て、香瑩を連れてビルから脱出します。後の事は、冴子たち警察に任せます。

ドラマの中では、カリートと言うオリジナルキャラクターが出ることで、冴羽獠のこれまでのシティハンターの漫画やアニメで描くことのできなかった内面を描き出していたという推察もあります。

ドラマが、冬ドラマだったこともあって、最終回はクリスマスイルミネーションが輝く街並みも出てきます。イルミネーションのように、それぞれの登場人物たちの気持ちも、輝いています。冴羽獠たちとは、敵対する関係でしたが、李堅強は、香瑩の父親としての心が輝きを放っていました。冴羽獠に自分の娘香瑩を引き取ってほしいといいます。

「10年以上も特殊な環境で育ってしまった娘に、普通の女性として平和な生活をさせてやってほしい」と、敵だった冴羽に頼む李堅強です。そして香瑩は、自分の心臓の中にいる香と初めて対面します。（夢の中でですが）そして香に聞かれました、香瑩気持ちは、「どうしたいのか」と。香の言葉が、香瑩に問いかけその答えが香瑩の中に出たのか、香瑩は目を覚まします。

目を覚ました香瑩は、冴羽獠にとても素直な女の子のように問いかけます。「私のパパになって…ずっとほしかった」といいます。冴羽獠もその言葉に驚くこともなく「よろしくな」そういって香瑩の言葉を受け入れます。まるでどちらもあらかじめ「大丈夫」と香が、伝えていたような自然な流れでの親子が出来る結末を迎えました。

後日、キャッツアイの店ではクリスマス会が開かれました。児童相談所に引き取られていたミキは、まるでファルコンの娘のように、暖かくキャッツアイの中でクリスマスを楽しんでいました。警察官の冴子とファルコンはそれぞれに、ミキにプレゼントを渡します。親が娘にクリスマスプレゼントを渡すように。

クリスマスイルミネーションの中、冴羽獠と香瑩は、キャッツアイのパーティからの帰り道を歩いています。冴羽獠は、ファルコンや冴子がしたように、香瑩にクリスマスプレゼントを渡します。プレゼントの中身は、香に渡せなかった指輪をネックレスに通したものです。「俺と香からのプレゼントだ」香瑩は、それを受け取り、「ありがとう、二人の娘で私幸せ」と二人のバックのイルミネーションのような輝いた顔で言います。

最後にファンサービスカットがありました。数日後、キャッツアイで、香瑩と冴羽獠が食事をしていると、色っぽい女性が、冴羽獠に色仕掛けをしてきます。それにデレデレする冴羽獠。シティハンターでは、そんな冴羽獠に香がメガトンハンマーで殴りつけるシーンが漫画やアニメでありました。それを香瑩が再現して見せた場面が楽しかったという感想が多くある最終回でした。

エンジェルハートのドラマ版のキャストです。ドラマ化が発表された時に、イメージが崩れると、反対の声が大きかったのですが、それぞれのキャストの役作りに、放送後はそれほどの批判はありませんでした。ドラマ版では、漫画・アニメにないカリートと言う役がオリジナルであります。

通称シティハンターと呼ばれる、新宿を拠点とした闇の警察官。主な仕事はボディガードですが。まれに警察には頼めない暗殺や裏の仕事などをします。相棒の牧村秀幸とコンビでこの仕事を始めましたが、牧村が不慮の死を遂げた事から、その妹の香と組み、恋仲になり婚約しましたが、香りもまた不慮の死を遂げてしまいます。

冴羽獠を演じたのは、上川隆也です。1965年5月7日東京生まれの俳優です。舞台・映画・テレビと活躍の場は広く、シリアスからコミカルな役までこなします。エンジェルハートを演じた時は50歳になっていたのですが、冴羽獠としての体作りなども称賛されました。1995年、NHKドラマ『大地の子』の主人公・陸一心役で注目を集めました。

暗殺部隊である秘密結社「レギオン」の組織の一人、通称グラスハート。自殺を試みて生死の境をさまよう時、冴羽獠の婚約者、香の心臓を移植されまた組織に引き戻されてしまいました。香の心臓が移植されたことで、これまでのような冷酷な殺人が出来なくなって、レギオンを抜け出します。そして冴羽獠と出会い、行動を共にします。

三吉彩花さんは、1996年6月18日埼玉県生まれで、モデルから女優としての演技を始めました。学園ドラマなどの生徒役を地道に続け、エンジェルハートでの準主役となる役で一気に注目されました。その後も地道に活動し、ダンスウィズミーという2019年公開予定の映画では主演映画も決まっています。

冴羽獠の最初の相棒だった兄の死によって、兄の代わりに冴羽獠の相棒になります。それまでは花園診療所の看護師でした。偶然見かけた子供をかばって交通事故にあい、脳死状態になりました。心臓を取り出した後、それが盗まれ、行方不明になりましたが、香瑩の心臓になった事がわかります。

相武紗季さんは1985年6月20日兵庫県生まれ、宝塚歌劇団に所属していた母と姉がいます。幼なじみに木南晴夏がいて、木南晴夏が高校野球のPR女子高生に選ばれた時に、高校野球にハマり自身ものちに高校野球のPR女子高生に選ばれました。その動画を見た芸能事務所にスカウトされ『WATER BOYS』でデビューし、結婚・出産で一時期芸能活動をお休みして「ブラックペアン」で復帰しました。

子供の頃から殺人部隊に所属し、香瑩に殺されるところを助けてもらったことがあります。戦闘能力は強いですが、香瑩が組織を抜けたのを追いかけて、劉も組織を抜け、冴羽獠のつてで、喫茶店「キャッツ・アイ」で働き始めます。

劉信宏を演じた三浦翔平は、俳優・モデルとして活躍し、バラエティなどに出ても人気のキャラクターです。ごくせんや花ざかりの君たちへなど学園ものから、明日ママがいないなどシリアスな役まで幅広く活躍しています。「好きな人がいること」で共演した桐谷美玲と2018年結婚し話題になりました。

キャッツアイのマスター、別名海坊主。元傭兵でサングラスをしているのは、傭兵時代に失明しているからです。見た目はコワイですが、結末にとてもやさしい男の人と言う出来事があります。演じているのは、お笑い・歌手・俳優といろいろな場面で多彩な能力をみせるブラザー・トムさんです。

一般の病院では、詮索されてみてもらえない、銃やナイフで切られた傷などを警察に知られないように治療してくれる冴羽獠たちの仲間の主治医です。香は、兄が亡くなるまではドクの元で看護師として働いていました。

ドクをドラマで演じたのは、ミッキー・カーチスさん。1960年代に流行ったロカビリー歌手として頭角を現し、今は俳優としても映画・ドラマに出ています。

カリートは、漫画やアニメには登場しないドラマオリジナルのキャラクターです。香瑩たちのように幼い頃から暗殺者として教育されます。ただ一緒に組織に連れてこられた妹には、普通の生活をさせてほしいと頼みますが、敵対する組織の仕掛けた爆弾で妹は非業の最期を遂げます。敵ではありますが結末に向けて同情を禁じ得ないキャラクターです。

ドラマオリジナルなカリートを演じた和泉崇司さんは大学はアメリカにわたり、大学在学中にアメリカ軍の訓練を受けたり、日本に戻ってからも消防士の資格を取ったり多才な面があります。上川隆也さんの事務所の後輩であり、「花咲舞がだまってない」「遺留捜査などで共演し、地道に活動しています。

オカマバーラフレシアのママで、キャッツアイの常連客です。特にストーリーに絡む事は無いのですが、一緒に来店する仲間と騒ぎながら、まれに情報をくれることがあります。演じているのは、声優としては、テレビや映画を見ている人なら一度はその声に触れたことがあるはずと言われる山寺宏一さん、バラエティなどでも活躍されている方です。

今回、山寺宏一さんがエンジェルハートに出選した背景には、「シティハンター」がアニメ化された時に、まだ駆け出しだった山寺宏一が、端役での出演をしたことで、その縁でエンジェルハートの実写にも参加したいという気持ちがありエンジェルハートへの参加が決まりました。

オカマバー「ラフレシア」のキャストの一人、ママとロッコ（戸塚純貴）と共に現れます。モッチーを演じるゴリさんは、沖縄出身のガレージセールのコンビの一人です。朝ドラ「ちゅらさん」では、沖縄の面白いお兄さんを演じました。その後俳優・監督としての顔も見せています。ゴリエという名前で歌手活動をしていたこともあります。

刑事時代に冴羽獠・槇村秀幸と同期でした。警察を出てシティハンターとなった二人のしている事は、刑事としては黙認しています。エンジェルハートの中では、6話で槇村を殺した犯人から狙われることもありました。その時に冴羽獠にボディガードを依頼した話もあります。部下の小宮山忍（高橋努）が、冴子に恋している事は気が付いていません。

高島礼子さんは、自動車関係会社のOLをしながら、カーレースの世界でカーレーサーとして活動していました。カーレースにかかるお金を稼ぐために、レースクイーンとしても活動していましたが、その後スカウトされ、CMタレントから、女優となり任侠映画などで、印象深い役を演じました。その関係で今回のエンジェルハートのような強い女刑事などの役も多いです。

花園診療所の看護師で、ドクの助手をしています。演じるのは、オスカープロモーションで、国民的美少女コンテストから、女優になりました。大きな役、代表作はありませんが、地道な女優活動をしています。

エンジェルハートの最終回の結末が載った「コミックセブン」の表紙です。17年と言う年月を重ねたシティハンターからの物語の終わりを派手に彩る雑誌社の人の気持ちも現れています。

こちらは、ドラマの方の最終回です。この方は劉信宏さんのファンの様です。最終回の香瑩と冴羽獠の二人で見つめるイルミネーションの様子も少しですがわかります。

こちらもドラマの最終回、ロケ地巡りというのは、多くのドラマのファンの間で、行われています。ドラマのツイートなどでは、よくその場所を知っている人が、その場所を紹介したりします。「民衆の敵」というドラマでは、千葉市議会の場所を提供した千葉市長自らが、その場所をツイッターで紹介したりしていました。

ツイッターには、作者がコメントを投稿する事もありますが、このつぶやきは、アシスタントの人です。アシスタントと言っても、漫画家さんによっては、車などのメカ全般をアシスタントさんに任せる事もありますから、大変なお仕事だと言われています。

ドラマの最終回、それまで暗い顔が多かった香瑩の顔が、明るく輝きました。後ろのイルミネーションの影響も多少はありますが、明るい結末で、信頼する人が出来た幸せが伝わるようだという意見もありました。

エンジェルハートの最終回を漫画・アニメ・ドラマで見てきました。エンジェルハートのテーマは、「家族」と作者の北条司が言うように、最終回は家族と言うテーマに向けていたといわれています。エンジェルハートのドラマの最終回では、ファルコンとミキは親子という形の家族で描かれています。アニメ・漫画では違う形となるので、それぞれに楽しめると言われています。

シティハンターは、面白要素がったっぷりでしたが、エンジェルハートは、感動の要素の方が強かったという意見もあります。エンジェルハートのドラマの最終回で、面白要素を足したのは、シティハンターのファンへの最終回ならではのありがとうのメッセージだったという意見も、ドラマが高視聴率でもあった事で言われていました。

エンジェルハートの最終回をメインに、まとめましたが、漫画・アニメ・ドラマそれぞれに魅力のあるエンジェルハート。山寺宏一さんのようにデビューしたての頃の、作品ということで思い入れがあり、端役でも出たいという思いを感じるように、シティハンターの流れをくむエンジェルハートは、魅力的な作品です！