北斗の拳のトキがかっこいい！人のために尽くす優しい男の画像・名言集

「北斗の拳」は週刊少年ジャンプで1983年からスタートしたアクション漫画である。北斗の拳の人気はすさまじく日本だけでなく全世界でも支持され、コミックなど累計1億冊以上を発行している。また、北斗神拳の秘孔をつく技や主人公ケンシロウの「お前はもう死んでいる」という死を告げるセリフ、主に敵がやられる際に頭や胴体が破裂するときの描写「あべし・ひでぶ・たわば」などの断末魔の悲鳴も名言でありブームとなった。

1984年には「北斗の拳」のテレビアニメ化もされ、ますます人気が上がっていった。テレビアニメ版では「北斗の拳」と「北斗の拳2」があり、「北斗の拳」ではラオウとの決着までが4部作で描かれている。シンとの決着までを1部、レイの登場から最後までを2部、サウザー登場とトキの最後までを3部、そしてラオウとの決着までを最終章の4部として描かれている。

「北斗の拳2」では、修羅の国編がメインのストーリーでラオウの実兄であるカイオウとの決着までが描かれている。またアニメ版では、北斗の拳原作での矛盾を修正したりと少し違う内容で楽しむことができる。過激な描写の多い「北斗の拳」では、原作では描ききれてもアニメ版にすると放送できないものもあるのでやわらげる努力がされている。もう一つの魅力として、テンションの高いナレーションも北斗の拳ブームの要因となった。

北斗の拳を語るうえで欠かせないのが、年齢や性別を問わず誰もが耳にしたことがあるであろう「北斗の拳」の主題歌。そこも北斗の拳の魅力のひとつで、欠かすことのできない人気要素なのである。北斗の拳の音楽を聴くと、当時のオープニングやエンディングのアニメーションを思い出してしまうほどマッチしており、当時の北斗の拳のかっこいい映像がよみがえり興奮する人も多いだろう。北斗の拳の見逃せないポイントである。

北斗の拳の舞台は199X年、核の炎に包まれてしまった地球。人類は滅んではいなかったが、国家は機能を失い暴力が世界を支配していた。一子相伝である「北斗神拳」の伝承者ケンシロウは、親友である「南斗聖拳」の伝承者シンによって胸に七つの傷を刻まれ、将来を誓い合った女性「ユリア」をも奪われてしまう。

ケンシロウは暴力を嫌う優しい性格であったが、悪党たちを叩きのめすために冷酷な復讐鬼となることを決断する。北斗の拳のストーリーが進むと、旅の途中で出合うリンやバッドを連れ共にユリアを探す旅を続けるうちにシンと再会し、死闘の末勝利するがユリアの死を告げられる。その後、トキなど兄弟たちの生存を知りぞれぞれと出会い戦いの中で「南斗最後の将」の存在を知る。

北斗の拳の「北斗神拳」先代伝承者であるリュウケンに北斗神拳の伝承者候補として育てられていた四人の男の子。兄弟としてラオウ・トキ・ジャギ・ケンシロウがいたが、四人の中でもジャギを抜いた三人がいることにより北斗神拳は最強の時代を迎えたといわれていた。北斗の拳のかっこいい北斗四兄弟を紹介していく。北斗の拳を知るには北斗の拳最強時代を知らなければいけない。

「世紀末覇者拳王」。核戦争後の荒れ果てた世界を恐怖と暴力で制圧する程の北斗の拳一の暴君である。幼少期の影響からか力のみを信じ、己の意に沿わない場合は力を持ってねじ伏せるという思考を持っている。格闘センスや実力はずば抜けていたが、剛の拳故の性質、人間性をリュウケンには良く思われず暗殺拳としては末弟ケンシロウに劣るとみなされ、北斗神拳伝承者争いで敗れてしまう。名言も多くかっこいいため人気は高い。

北斗神拳の伝承者として一番ふさわしいといわれていた人物でありラオウの実弟。ラオウやケンシロウが闘気を押し出す「剛の拳」ならば、トキは「柔の拳」を使い手で静水の如く拳を受け流し隙をつく。人格者で紳士的なトキは、自身が病に侵されようとも荒れ果てた世界の中で、己の野望や欲の為に動くことはなく常に人々のことを想っていた。どんな状況でも人間として道を外さない生き方はじつにかっこいい。北斗の拳の善な存在だ。

北斗神拳四兄弟のなかで最も伝承者にふさわしくないと言われ、かっこいい場面があまりない人物。四兄弟ではなくラオウ・トキ・ケンシロウの三兄弟と思われているほど北斗の兄弟から除外されている。しかし、知名度は高く北斗の拳を語るうえででは欠かせない存在であり数々の名言も残している。「兄より優れた弟などいない」という想いが強くケンシロウに対しては嫌悪感を示していたが、トキに対しては伝承者として認めていた。

北斗の拳の主人公であり一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の第64代伝承者。冷静沈着で口数は少なく表情が変わることも少ない。もともと優しい性格であったが、シンにユリアを奪われて以降、悪党に対しては冷酷で残忍な対応をすることも多い。後に歴代伝承者が成しえなかった究極奥義を会得し、人々の希望として救世主的存在となる。かっこいいポーズや名言が数多くあり、「お前はもう死んでいる」などの言葉は今でも使われるほどだ。

カイオウ、ラオウの実弟でありジャギとケンシロウの義兄であるトキ。北斗四兄弟の中でも心優しい性格で、素質も北斗神拳伝承者として一番ふさわしいといわれていた。しかし、核戦争の際ケンシロウとユリアやたくさんの子供たちを守るため自身が犠牲となり被曝してしまう。そのため、死の灰を浴び病になり継承者争いから離脱することになる。猜疑心が強いジャギでさえ、その才覚や技量を認めていたため非常に残念な展開である。

自分の現状を受け入れたトキは、死ぬまでにどれだけの人を救うことができるかと考え、それを「生きた証」とするため、医師として生きることを決意した。奇跡の村では北斗神拳の原理を活かし医療行為を行いたくさんの人々を救った。病に侵されながらも、苦しんでいる民衆をすくう決断をしたトキはほんとにかっこいい存在である。北斗の拳で見られる優しいシーンにはトキがいることが多のが北斗の拳の特徴である。

かっこいい男である「トキ」は北斗の拳でも沢山の名言を残している。ケンシロウとともに実兄であるラオウと対峙した際、二人で戦おうとしていた義弟のケンシロウに対し「見ることもまた戦いだ」と諭した。これは、二人なら勝てる場面だが北斗神拳に2対1の戦いはないという背景があるからだ。この時点で、北斗の拳のこれから描く未来をケンシロウに託すという想いがあったのだろう。

北斗の拳で愛に対しても紳士的なトキの有名な名言、「愛するが故に、見守る愛もある」。義弟のケンシロウや実兄のラオウ同様ユリアに思いを寄せていたトキが、自身の気持ちだけではなく、周りの状況やユリアの想いなどを考えて出した答え。北斗の拳の読者の中にもこの言葉に助けられた人もいるのではないだろうか。北斗の拳の過激なシーンではない貴重なエピソードだ。

北斗の拳で実の兄弟であるラオウとトキ。トキに対するラオウの対応は厳しくもどこか愛を感じる場面がある。リュウケンのもとで修行する際も「ラオウとトキの二人の内、養子に迎えるのはどちらか一人」とし、二人を崖から落としたが、ラオウは気絶したトキを抱えて片手で崖を登ってきた場面はそれを物語っている。そんなエピソードからラオウに対してトキは憧れもあり、「柔の拳」ではなくラオウの持つ「剛の拳」を目指していた。

ラオウとトキの対決するシーン最終決戦は、北斗の拳の中でも重要な名場面として知られている。病に侵された体でラオウに挑む為に、秘孔「殺活孔」をつきラオウと同じ「剛の拳」で対抗した。それは自身の寿命を縮めて生を呼び覚ます行為で、トキにとって死を覚悟するほどの戦いとなった。まさに北斗の拳史に残る名シーンであり北斗の拳で涙を誘うシーンもこのエピソードだろう。

ラオウに膝をつかせるまで追い込んだトキだが、秘孔を突き弱っていく体では、拳がとどめを刺すまでには至らず涙を流しながら放つラオウの拳により敗北してしまう。しかしラオウは、トキの命までは奪わず「拳王を目指したトキは死んだ」として、体をいたわるようにつげ去っていった。余命わずかなトキは、医療活動を続け人々の為に従事するが息を引き取ることなる。その後幻影としてラオウの前に現れラオウを諭していた。

北斗の拳で義兄弟であるトキとケンケンシロウだが、少年時代リュウケンのもとで修業しているころ滝に打たれるケンシロウの頭上落ちてきた流木からケンシロウをかばった。その結果、背中に大きな傷をおってしまうがそのとっさの判断がなければ、ケンシロウは流木に潰されていただろう。当時から誰に対しても優しく北斗の拳いち紳士な人物であった。

ラオウとの戦いの際に、「北斗神拳に2対1の戦いはない」としケンシロウの秘孔を突き、トキの「柔の拳」の戦い方を見せるために、自分が声をかけない限り動けないようにした。北斗の拳の設定としてケンシロウに対しては兄という立場から優しく見守ることが多く、「哀しみを怒りにかえて生きよ」とケンシロウに諭し彼の力を認め、そして未来を託し息を引き取った。北斗の拳の善が一人いなく待ってしまった。

ラオウやケンシロウも、トキの実力は認めており「病さえなければ」と語ってるが、トキ本人は実力と病を結びつけて考えることを嫌っていた。ケンシロウと互角に戦えたことは宿命であり、死期が拳を高めたのではなく、ラオウの存在そのものが大きかったと語っている。死が近づいてもなお兄弟を想い、己の信念を貫いているトキは、誰もが認める北斗神拳伝承者としての器であったのだろう。

北斗の拳で南斗六聖拳「南斗最後の将」である。北斗の拳の設定ではケンシロウの婚約者として知られているユリアだが、ケンシロウだけではなくラオウやトキ、シンやジュウザなど北斗・南斗関係なく多くの男達を魅了する存在である。シンに連れ去られた後トキと同じ死の病に侵されてしまい、ケンシロウとラオウの最終決戦時には余命数カ月となっていた。

そのことを知っていたラオウにより秘孔を突かれたユリアは、仮死状態となり病状を停止させることで余命を数年まで延ばすことができた。残る時間をケンシロウと送るため最後の旅に出て、安住の地を求め余生をともに過ごすことができた。トキも愛したこの女性ユリアは、自分が死んだ後もケンシロウを思い天から見守り続けているとされている。ユリアだけではないが、北斗の拳では主に戦いのきっかけが愛をめぐってなのだ。

北斗神拳の非正統の使い手であり、元南斗聖拳の修練者である。北斗の拳でのアミバの凄いところは自分を「天才」だと疑わないところで、最後を迎える時ですら「天才」だと信じて疑わなかった。トキになりすまし悪評を広めていたアミバだが、その理由としてはトキのマネをして失敗したところをトキに見つかり顔をぶたれ自尊心を傷つけられたからだ。トキになりすまし悪事を働くことで、トキの評判を悪くすることを企んでいた。

「奇跡の村」の村人を実験台にしていたアミバは、背中の傷跡まで再現するほど完璧な変装でケンシロウすらも見抜くことができなかった。そのため。戦いの序盤で苦戦していたが、レイにより偽物であることがばれるとケンシロウの怒りが爆発し、奥義である「秘孔封じ」で反撃される。最期は、両手の指が破裂したため秘孔が突けず、命乞いもむなしく北斗神拳奥義「残悔積歩拳」で転落しながら体がはじけて死んでしまう。

病に侵され余命わずかなトキは、北斗神拳を活用し医療活動に従事し残された時間を苦しむ人々の為に捧げていた。トキの場合、技にもその優しい性質が表れており、通常は北斗神拳の攻撃を受けると激痛のあと死に至るが、トキの攻撃の後はその慈悲深い性格ゆえ、痛みを伴うところか快感を引き起こす技をつかう。これらの技は「北斗有情拳」と称され、特にトキが使うと天国を感じるとすら言われているのだ。

北斗の拳いち優しいトキは、どんな悪党に対しても憐れみを持って葬り去る技としてこの「北斗有情拳」を使うのだが、それはトキが格闘の才能と、誰よりも優しく強い心を持っているからなのだろう。「柔の拳」ができたのも「北斗神拳という、血生臭い暗殺拳を身につけた罪悪感が生んだ拳」という北斗の拳エピソードがあるように、ケンシロウだけではなくトキもまた人々の希望となっていたであろう。

「北斗の拳」もっとも優しく強い男「トキ」を紹介してきたがいかがだっただろうか？荒れ果てた世紀末の世に救いの手を差し伸べたトキは、自身の宿命や病に屈することなく、前に進み続けることで兄弟を救い愛する人を見守り続けた。原作とアニメ版、またアニメ版でもテレビと映画シリーズではそれぞれ少し違うトキの魅力を感じることができるので見比べてみることをおすすめする。あと、トキは出ないが北斗の拳の実写版も存在する。