【金田一少年の事件簿】高遠遙一(地獄の傀儡師)の魅力とは?登場回まとめ

主人公・金田一一の宿敵であり、数々の殺人事件を裏で操ってきた地獄の傀儡師・高遠遙一が密かに人気を集めています。そこで、今回は、自称犯罪コーディネータ―を名乗る高遠遙一の知られざる魅力に、金田一との共闘も描かれた回も含めた高遠の登場回、「薔薇十字館殺人事件」で明らかとなった異母妹を含む高遠の家族、そして、彼の魅力の一つである穏やかな雰囲気を演じる担当声優などを紹介します。

【金田一少年の事件簿】高遠遙一(地獄の傀儡師)の魅力とは?登場回まとめのイメージ

目次

  1. 高遠遙一は地獄の傀儡師!魅力に迫る
  2. 高遠遙一の登場回
  3. 高遠遙一の父親や妹など家族を紹介
  4. 高遠遙一の声優と実写版俳優
  5. 高遠遙一に関する感想や評価は?
  6. 高遠遙一・金田一少年の事件簿まとめ

高遠遙一は地獄の傀儡師!魅力に迫る

「金田一少年の事件簿」にて、数々の難事件を金田一一に持ち出してきた地獄の傀儡師・高遠遙一は、作中では犯罪コーディネーターとして暗躍する殺人鬼でありながら、甘いルックスに落ち着いた口調で、密かに人気を集める登場キャラクターです。今回は、地獄の傀儡師・高遠遙一の魅力や、高遠の登場回、妹を始めとする高遠の家族、担当声優・俳優などを紹介します。

高遠遙一のプロフィール

「金田一少年の事件簿」に登場する、地獄の傀儡師・高遠遙一のプロフィールを以下に紹介します。

  • 年齢:23歳
  • 職業:マジシャン、マジック団体「幻想魔術団」元マネージャー(裏の顔:犯罪コーディネーター)
  • 異名:地獄の傀儡師、犯罪芸術家
  • 特技:変装
表では、人形劇やマジックショーを子供たちに見せて楽しませるマジシャンであるが、人形劇で演じられる内容は、高遠遙一が自ら起こしたまたは関わった事件を題材にしています。

高遠遙一の魅力①性格

物腰柔らかな雰囲気に丁寧な口調が表向きの特徴であるが、サイコキラーを思わせる冷徹さやマジシャンとしての容易周到さを兼ね備えてる大胆不敵な性格を秘めています。また、高遠の予測不能な動向は、数々の事件にて主人公・金田一を苦しめており、金田一の推理により真相が暴かれると、犯人をあっけなく殺害する潔さと非情さも持っています。

高遠遙一自身が殺人を犯した事件は、マジシャンであった母の死に至らしめた幻想魔術団団員の殺害にとどまっており、他の事件では、被害者となった人物たちに苦しめられてきた加害者に、復讐の手立てとしてアドバイスを送り、自らの手で標的(被害者)を殺害することはしません。また、自身の逃亡性格に協力してくれた人間には有効的な態度をみせるなど、実体のつかめない人物です。

高遠遙一の魅力②眼鏡を取ればイケメン

初登場時を始め時折眼鏡をかけて登場する場面もあります。初登場となった「魔術列車殺人事件」では、復讐の相手・幻想魔術団殺害のために、眼鏡をかけて気弱そうな三枚目キャラを演じながら、マネージャーとして魔術団に潜入していました。その後、金田一の推理によって、高遠遙一の正体が暴かれましたが、冷酷な殺人鬼とは思えないイケメンぶりに目を奪われてしまうでしょう。

地獄の傀儡師・高遠遙一の素顔は、前髪を左右に分けた髪型をしており、時折眼鏡をかけた姿を見せることもあります。また、子供達に人形劇を披露する場合など、所々で白いマスクをかぶり、素顔を隠しながら行動しています。

高遠遙一の魅力③手品やピアノの腕が一流

金田一少年の事件簿のスピンオフ作品「高遠少年の事件簿」にて、高遠遙一は、手品だけでなくピアノも堪能であったことが描かれています。高遠が手品を始めたきっかけは、顔の知らない母親のマジックを観たことであり、マジックを腕を磨くためにイギリスへ留学していたことや、17歳の誕生日に母親からトリックノートが贈られた回想シーンが、魔術列車殺人事件の引き金となりました。

また、高遠は「薔薇十字館殺人事件」にて、館に咲き誇る薔薇の手入れを行うシーンがあり、本職であるマジシャンや一流と呼べるピアノの腕、そして手間のかかる薔薇の世話を行う描写は、他の登場キャラクターには出せない高貴な雰囲気を漂わせています。

高遠遙一の魅力④金田一との関係

高遠遙一と金田一一の出会いは、高遠の復讐のために行われた「魔術列車殺人事件」でした。高遠の想わぬ手抜かりで金田一に真犯人だと見抜かれ逮捕されるも、脱獄後は犯罪コーディネーターとして金田一の前に幾度となく現れ、彼に頭脳戦を挑みます。その際は、金田一本人を巻き込む、または周囲の人間を利用して現場に来るように仕向けています。

作中では、金田一が「自分自身の誇りにかけて打ち破る」と誓った唯一の人物であり、彼と明智警視とは宿敵とも呼べます。また、高遠本人も金田一との関係について「光と闇の双子」と比喩し、決して相容れることのない宿敵とする一方、事件によって高遠が金田一の推理に協力する場面も見られました。

高遠遙一の魅力⑤明智健悟との関係

高遠遙一の宿敵の1人に数えられる明智健悟警視は、私立秀央高校を試験教科満点で入学した秀才という似たような経歴を持っています。学年は、明智警視が4学年先輩だったため高遠と明智が出会うことがないが、後に明智の研修先でマジシャンとして活躍する高遠との再開を始め、地獄の傀儡師として活動する以前から、高遠と明智は深い因縁で結ばれていたことが伺えます。

金田一少年の事件簿R|読売テレビ

高遠遙一の登場回

「金田一少年の事件簿」にて高遠遙一の登場は、マジシャンである母親を殺した弟子たち・幻想魔術団への復讐を描いた「魔術列車殺人事件」を皮切りに、数々の難事件を金田一一に突きつけ、彼を追う詰めていきます。また、事件によって、金田一と共闘したり、顔の知らない異母妹との対面も果たした回もあります。

高遠遙一の登場回:魔術列車殺人事件

警視庁に届けられた「地獄の傀儡師」からの脅迫状と、北海道を横断する列車で起こった幻想魔術団殺害事件を描いた回で、殺人犯・高遠遙一として登場しました。表向きでは、金田一による地獄の傀儡師の正体と事件の真相が暴かれたこと、高遠自身の初歩的なミスにより事件はあっけなく解明されます。

しかし、高遠にとって、今回の事件はマジシャンだった母親を殺した幻想魔術団へ復讐を果たす目的がありました。復讐を果たすことができた高遠は、警視庁に逮捕された後に脱獄を決行し、以降は、自身と似たような境遇の人間の復讐を手伝う犯罪コーディネーターとして暗躍していきます。

高遠遙一の登場回:速水玲香誘拐殺人事件

人気アイドル・速水玲香とそのマネージャー・安岡保之の身代金目的の誘拐事件でありながら、裏では、芸能事務所の乗っ取りを企む安岡と彼に復讐を誓う安岡の妻・真奈美による犯行でした。この事件の真犯人は、夫への復讐の機会をうかがう真奈美であり、事務所の経営権を狙う保之に目を付け、夫と共に玲香誘拐を実行、後に真奈美によって保之は殺害・遺棄、玲香にも小細工を施し、アリバイを作りました。

一見、完璧な犯罪手順にも思えたが、思わぬところで不手際が出てしまい、金田一に真犯人を突き止められます。その後、真犯人である真奈美は、彼女の復讐に目を付けて犯行をアドバイスした高遠遙一(小渕沢英成)によって毒殺されます。しかし、高遠の巧みなトリックにより彼女の死は、自殺とみなされました。

高遠遙一の登場回:露西亜人形殺人事件

ミステリー作家山之内恒聖が遺した莫大な遺産相続権を巡る殺人事件で、北海道にある山之内の別荘「露西亜館」が舞台となりました。今回の高遠遙一は、ロシア人奇術師・スカーレット・ローゼスと名乗る仮面の男、候補者の1人の助っ人として登場しました。露西亜人形殺人事件の真犯人は、かつて露西亜館の住人だった人物であることが、金田一・高遠の推理で発覚します。

事件の真相解明と共に、山之内がミステリー作家として成功できた理由は、かつて露西亜館の主だった真犯人・桐江想子の父が、生前書いていた小説のネタをそっくり盗用していた過去も露顕します。事件が明るみになり、自暴自棄となった想子が自殺を図ろうとすると、高遠遙一は手品でそれを阻止しており、高遠自身が殺害に全く関与しなかった数少ない事件です。

高遠遙一の登場回:金田一少年の決死行

岩窟王と呼ばれる日本人青年による犯行を裏で指示する高遠遙一と、金田一の頭脳戦を描いた回です。マスクマンに扮した姿の広告を活用し、怪しんだ金田一や明智警視を香港におびきよせることに成功させ、金田一少年を窮地に追い込ませます。しかし、裏で犯行の助言をしていた岩窟王の罪の自白により、彼の企みは失敗します。

また、剣持警部に変装して日本へ逃亡を図るも、高遠の変装を見抜いた金田一や明智警視、そして駆けつけた本物の剣持警部によって、逮捕されます。しかし、高遠遙一は、何度逮捕されてもその度に脱獄を図り、金田一少年たちの前へ姿を表しています。

高遠遙一の登場回:黒魔術殺人事件

真実を語る一通のレポートが引き金となった「黒魔術殺人事件」では、真犯人で金田一の友人である井沢研太郎の苦悩を巧みに利用した、高遠主導の殺人事件です。井沢は、現地点から10年前にスキー場排ガス事故にて家族を失った過去があり、家族の事故死の真相を確かめるべく火祀コーポレーションに近づきます。事実を知り苦悩する井沢に目を付けた高遠は、火祀家の復讐の手助けを称して陰で暗躍し始めます。

まず、井沢に金田一を殺害現場・軽井沢へ呼び出し、家族を死に至らしめた4人のうち、青竜、九曜、暁の殺害を指示します。次に、高遠は残り1人なった星子に近づき、彼女を真犯人のスケープゴートとして利用し、服毒自殺に見せかけた毒殺を計画します。しかし、星子の毒殺は未遂に終わり、星子殺害に失敗し、発狂した井沢によって金田一が大けがを負うなど、高遠遙一が関わった事件の中で最も残忍なエピソードと言われています。

高遠遙一の登場回:獄門塾殺人事件

獄門塾とあだ名されるスパルタ塾「極問塾」の合宿授業の舞台に、高遠遙一と金田一・明智警視の頭脳戦が繰り広げられました。高遠遙一は、顔をゴムマスクで覆った英語教師として金田一達の前に現れ、陰で犯行の指示を行います。一方、明智警視も塾講師として潜入し、一連の事件の犯人が塾講師・氏家であることを見抜き、高遠の本性を明かし、犯行を辞めるように密かに説得を行います。

獄門塾の合宿所で殺された生徒たちは、真犯人の1人・濱秋子をいじめていたグループで、また氏家の息子を死に至らしめた原因を作った過去を持っていました。息子を殺された氏家の怒りや憎しみ、彼らにそそのかされて氏家の息子を死なせてしまった秋子の罪悪感は、やがて高遠遙一の目に留まります。金田一の推理後、2人は高遠の粛清を受けることとなり、氏家は秋子をかばうように毒矢を受け亡くなります。

高遠遙一の登場回:剣持警部の殺人

3年前に起こった女子高生死体遺棄事件の犯人、当時未成年だった少年3人が次々と襲撃・殺害される事件が起こります。元少年3人は、亡くなった女子高生が受けた拷問を思わせる手法で次々と殺害される中、事件発生前に元少年と遭っていた剣持警部が犯人だと、あらぬ疑いが浮上します。しかし、その陰には、高遠遙一がおり、真犯人をスケープゴートして殺害を教唆していました。

その後、一連の事件の真犯人は、3年前の事件に関わった元少年の1人であり、被害に遭った女子高生の元恋人だったことが明かされ、彼の友人、つまり今回の事件の被害者2人に恋人は監禁・暴行を受けた末に死亡したことが判明します。また、真犯人が会っていた剣持警部は、彼に変装した高遠遙一本人であることも暴かれ、剣持警部の無実が証明されます。

高遠遙一の登場回:薔薇十字館殺人事件

ある日、地獄の傀儡師・高遠遙一の元に、「ローゼン・クロイツ(薔薇十字)」と名乗る怪人から一通の脅迫状が届きます。その内容は、高遠に異母妹について、彼女が人質として捕らえられたことが記され、地獄の傀儡師への挑戦状とも受け取れます。そこで、高遠は金田一に協力を依頼し、舞台となる「薔薇十字館」へ足を運び、真犯人とされるローゼン・クロイツによる招待客と薔薇の花言葉になぞらえた殺人事件が起こります。

金田一の推理によって、ローゼン・クロイツの正体が、高遠遙一の異母妹・月読ジゼル(旧姓:美咲)であり、母親を死に追い詰めた火災事故の原因となった被害者たちへの復讐による犯行であることが明かされます。同時に、何らかの事情で高遠遙一が自身の異母兄に当たることを知ったジゼルは、高遠を薔薇十字館での殺人事件の犯人に仕立て上げようと計画を練っていました。

しかし、高遠の協力を得た金田一の推理や、ジゼル自身の脇の不手際の多さから、あっさりと一連の事件の真相が暴かれます。その後、金田一との約束として、月読ジゼルこと美咲ジゼルと共に手錠をかけられ、警視庁へ連行されます。

高遠遙一の登場回:亡霊校舎の殺人

「伊豆の軍艦島」こと小金島を舞台に、亡霊教頭と呼ばれる怪人の殺人事件が起こります。今回の事件で高遠は、都津根毬夫という偽名で真犯人・亡霊教頭こと遠間もえぎに近づき、犯行手順を教唆します。今回は、金田一の前に姿を表すことはなかったが、無線越しで金田一・明智警視の推理を聞いていました。

遠間の事件の発端は、彼女の恩師である教頭早坂が大震災で亡くなった時の出来事がきっかけでした。地震により家屋の下敷きになった早坂は、目の前で火事場泥棒をする3人の男女の動画を携帯に録画していました。この動画を見た遠間は、恩師を死に至らしめた被害者3人に対する復讐を込めて殺害を実行しました。

高遠遙一の登場回:蟻地獄塚殺人事件

外界から隔離された元軍の収容施設「蟻地獄塚」で起こった殺人事件でも、高遠遙一が裏で糸を引いていました。この事件は、ある水難事故で婚約者を亡くした薄幸の女性・舞谷かえでの復讐を利用した高遠遙一による犯行でした。一連の事件の被害者となった3人は、舞谷かえでの元婚約者を死に至らしめた直接の原因であり、過失とはいえ、非道極まりない悪戯にだれも同情する者はいませんでした。

婚約者の通夜に出席後、突然の発作に襲われ気を失います。そこへ偶然、地獄の傀儡師・高遠遙一に助けだされた後、彼の口車に乗せられて犯行に及びます。また、犯行現場は、高額な報酬を条件に高遠から依頼された大学教授による舞台設計であり、彼も地獄の傀儡師・高遠遙一の被害者の1人に数えられるでしょう。

高遠遙一の登場回:高遠少年の事件簿

金田一少年の事件簿のスピンオフ作品「高遠少年の事件簿」では、イギリスから帰国した、高校1年の高遠遙一を描いた作品で、彼が入部したマジック部で起こった殺人事件を描いた作品です。本作品にて、高遠は、正当防衛とはいえ人生で初めて殺人を犯し、地獄の傀儡師・高遠遙一が誕生するきっかけが生まれました。

マジック部の真犯人・死神マジシャンの正体は、手品の腕も高いサイコパスの殺人鬼であり、事件の真相を暴いた高遠を同類とみなし、彼を仲間に引き入れようとします。しかし、高遠は、彼の犯行やパートナーとしての勧誘を全否定します。高遠の拒絶反応に怒りを覚えた死神マジシャンは殺害を目論むも、高遠の手品で自身の胸にナイフを刺し、息を引き取ります。

その後、1人残った高遠少年の小細工により一連の事件はいまだ未解決とされています。そして、マジック部で経験した無差別殺人は、やがて地獄の傀儡師・高遠遙一の計画犯行に大きな影響を与えます。それは、高遠本人または犯行を教唆された人物も含めて、無差別殺人が一切行われていない事実に見られます。

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高遠遙一の父親や妹など家族を紹介

「薔薇十字殺人事件」で明らかとなった異母妹・月読ジゼルを始め、地獄の傀儡師・高遠遙一の家族についても、作中で語られています。以下では、詳細が明らかにされていない実父や両親の離婚後引き取られた養父、高遠がマジックを始めるきっかけを作り、同時に地獄の傀儡師を生み出す原因となった母・近宮玲子、妹・月読ジゼルについて紹介します。

高遠遙一の父親

薔薇愛好家だった一面をもつ高遠遙一の実父・イメージ画像

高遠遙一の父親について、17歳まで養父に育てられていたこと、母親・玲子とも親しい関係だったことが明らかにされる一方、高遠の実父の詳細は、職業も含めて詳細不明とされています。しかし、養父の言動から、高遠の実父について秘密を抱えている描写が描かれています。養父は、高遠遙一と血縁関係が無かったが、彼の完璧主義な一面は養父の影響を色濃く受け継いでいます。

また、高遠遙一の実父について明らかにされていることは、近宮玲子と美咲蓮花との間に子供(高遠、ジゼル)がいること、「蜉蝣(かげろう)」と呼ばれる薔薇を所有していた、薔薇十字館を始め、多くの館を所有していることから資産家ではないかと推測されます。高遠の養父からは「あの悪魔」と呼ばれており、高遠と同じ性質を持つ犯罪者である可能性も示唆されています。

高遠遙一の母親

マジシャンとして活躍していた高遠遙一の母・イメージ画像

高遠遙一の母親・近宮玲子の詳細は、「魔術列車殺人事件」にて明かされました。高遠がマジシャンを志すきっかけとなった人物であり、後に弟子である幻想魔術団に殺害されてしまいます。殺害後、彼女のネタを盗用したマジックが、幻想魔術団のネタとして披露され、やがて高遠に真相を掴まれてしまいます。そして、高遠と弟子の裏切りを予見した近宮によって魔術団は殺害されます。

盗まれたトリックノートには、高遠の母の復讐劇が記されていた・イメージ画像

それは、近宮が生前、息子・高遠遙一に送った彼女のトリックノートによって、弟子たちの裏切り及び殺害が露見し、近宮自身も盗用されたマジックにある仕掛けを施していました。幻想魔術団は高遠による列車内での殺害、近宮が生前書き残したマジック、アクシデントを装った殺害にて、復讐されます。

高遠遙一の妹

「薔薇十字館殺人事件」の真犯人にして、高遠遙一の異母妹である月読ジゼルは、薔薇十字館に招かれた客人の1人として登場した詩人です。彼女の母は、新種の「青薔薇」を完成させた薔薇のブリーダーで、青薔薇を巡るビル火災で亡くなったことが明かされます。そしてジゼルの母が亡くなった火災事故の犯人は、青薔薇を盗み出そうと企んだ、薔薇十字館の被害者5人であることが発覚します。

高遠遙一の異母妹として登場するも、薔薇十字館で初対面を果たすまでお互い面識はなく、高遠から見ればジゼルの自分勝手な言動は、腹立だしいものだったことが「彼女は私に少しも似ていない」との発言から伺えます。また、生後間もなく両親と離れて不遇な幼少期を送った高遠にとって、母親の愛情を一心に受けて育ったジゼルは、一連の事件を通じて異母妹といえど疎ましい存在だったとも捉えられます。

高遠遙一の声優と実写版俳優

ルックスだけでなく、穏やかな口調で密かに人気を集める高遠遙一の声を演じる声優について知ってみませんか。以下では、アニメ版高遠遙一の担当声優・小野健一さん、阪口大助さん、実写版俳優について紹介します。

高遠遙一の声優①小野健一

アニメ「金田一少年の事件簿」にて、殺人鬼としての顔を隠すような穏やかな口調が特徴の高遠遙一の声を、声優・小野健一さんが担当しました。小野さんは、1983年「銀河漂流バイファム」アデル大尉(中尉)をはじめ、アニメや多くの海外作品の日本語吹き替えを担当するベテラン声優です。

高遠遙一の声優②阪口大助

地獄の傀儡師・高遠遙一の幼少期を担当した声優・阪口大助さんは、1993年「機動戦士Vガンダム」主人公ウッソ・エヴィン役でデビューを果たします。後に代表作となるアニメ「銀魂」のメインキャラクター・志村新八を始め、多くのアニメ作品にて活躍する人気声優の1人です。

高遠遙一の実写版俳優:高遠遙一

高遠遙一が登場する実写版金田一少年の事件簿では、2001年に放送された嵐の松本潤さんを主演に迎え、俳優・藤井尚之さんが宿敵・高遠遙一を演じました。2001年版での登場回は、原作・アニメともに初登場となった「魔術列車殺人事件」「露西亜人形殺人事件」です。

また、2013年から2014年にかけて放送された金田一少年の事件簿では、Hey!Sey!JUMPの山田涼介さんが4代目・金田一一を演じ、宿敵・高遠遙一には、俳優の成宮寛貴さんがキャスティングされました。4代目金田一での高遠は、原作では関与しなかった事件に登場する、自分が関わった犯人を粛清しないなど、ドラマオリジナルの設定がなされ、愉快かつドライな性格が目立っています。

高遠遙一に関する感想や評価は?

高遠遙一に関する感想や評価の調査・イメージ画像

これまで、数多くのアニメやドラマ化された人気シリーズ「金田一少年の事件簿」にて、主人公・金田一一の宿敵・高遠遙一に関する感想や評価を以下にて紹介します。

感想1:金田一少年の事件簿・屈指のイケメンキャラとして人気

犯罪コーディネータとして、数々の殺人事件に関与してきた地獄の傀儡師・高遠遙一ですが、作中では、屈指のイケメンキャラクターとして密かに人気を集めています。原作は勿論、アニメ版の担当声優・小野健一さんや阪口大助さんらが演じる落ち着いた口調が、高遠遙一のカッコよさを一層引き立てます。

感想2:近宮玲子の死が高遠遙一の人生を狂わせた

目標とするマジシャンで母・近宮玲子の死をきっかけに殺人鬼と化した高遠遙一ですが、もし、母・玲子が生きていたら彼の人生は、地獄の傀儡師としてではなく、マジシャンとして成功していたでしょう。また、高遠が作中で関わってきた殺人事件の全てで無差別殺人が行われた事実がないことから、地獄の傀儡師の正体は、単なる殺人鬼でないことが伺えます。

感想3:金田一と高遠の組み合わせは外せない

「金田一少年の事件簿」と言えば、主人公・金田一一と宿敵で地獄の傀儡師・高遠遙一との頭脳戦は、外せません。作中の事件のほとんどが、高遠の犯罪コーディネートによる犯行が行われる中、高遠と金田一がタッグを組んで事件の真相を暴く回も登場し、高遠の以外な一面も垣間見れるでしょう。

高遠遙一・金田一少年の事件簿まとめ

金田一少年の事件簿では、主人公・金田一一に数々の難事件を突きつける地獄の傀儡師・高遠遙一の魅力や登場回、異母妹を含めた家族の詳細、アニメ版の担当声優及び実写版俳優を紹介しました。作中では、金田一の宿敵にして殺人鬼でありながら、甘いマスクに柔らかい雰囲気と、犯罪者とは思えない不思議な魅力を醸し出しています。

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