史上最強の弟子ケンイチは打ち切りで完結？最終話や連載終了の真相とは？

「史上最強の弟子ケンイチ」は、2002年から2014年まで週刊少年サンデーに連載されていた人気格闘漫画です。単行本は全61巻まで発売されており、アニメ化やゲーム化もされている人気漫画です。また、アニメ「史上最強の弟子ケンイチ」は深夜アニメとしては異例の、4クール連続で放送される程の人気がありました。この人気作品「最強の弟子ケンイチ」が何故打ち切りになったのでしょうか?

イジメられっ子だった主人公の白浜兼一(しらはま けんいち)が、女性格闘家 風林寺美羽(ふうりんじ みう)と出会った事から、格闘技の達人が集まる梁山泊に入門する事になります。師匠達から「格闘技の才能が無い」と言われながらも、兼一は修行に励んで行きます。時には梁山泊を脱走する事もある兼一でしたが、戦いに巻き込まれる事が多い為修行を続けて行きます。

美羽が巻き込まれたイザコザの際には「美羽さんはボクが守ります」と発言するなど、兼一は己の正義を通す一面があります。そんな兼一の言動に美羽は好意を持つようになり、多くの格闘家と戦いながらも2人の関係は少しづつ深まって行きます。兼一は最強の弟子になれるのか?2人の関係はどうなるのか?気になった方は是非単行本などで続きをご覧下さい。

人気漫画「史上最強の弟子ケンイチ」の主人公 白浜兼一(しらはま けんいち)は、荒涼高校に通う16歳です。連載当初は苛められっ子だった事も有り貧弱な印象でしたが、梁山泊に入門後は常識を超えた修行の成果や、度重なる外敵との戦いを経て、風林寺美羽に迫る強さへと成長して行きます。

白浜兼一は極度のお人好しでも有り、殺人拳を使う格闘家が相手であっても、それが女性だった場合「女性には手は上げられない」として、捕縛術を駆使して対処するようなところが有ります。また、白浜兼一はとても正義感が強く、風林寺美羽が危険な目に会うなどすると、途端に容赦のない攻撃をする一面も持っています。

風林寺美羽(ふうりんじ みう)は、白浜兼一と同じ高校に通う15歳です。「史上最強の弟子ケンイチ」のヒロインでもあります。容姿端麗、文武両道、品行方正と非の打ちどころの無い風林寺美羽ですが、オッチョコチョイで寂しがりやなところも有り、背後に立たれると投げ飛ばしてしまう癖を持っています。

白浜兼一から「美羽さんはボクが守ります」と言われ、白浜兼一に好意を持ちます。その後、祖父が居る梁山泊へ白浜兼一を入門させ、一緒に強くなって行きます。白浜兼一との関係をツッコマレルと必死でごまかす可愛いらしさも持ち合せている風林寺美羽ですが、梁山泊の家事全般から会計まで、梁山泊を切り盛りしている一面も有ります。

「史上最強の弟子ケンイチ」1つ目の魅力は、格闘シーンの描写が迫力満載な所です。地上での戦闘だけではなく空中での格闘シーンが多いのも特徴です。また「史上最強の弟子ケンイチ」に登場するほぼ全ての格闘技が、実在する格闘技であると言う点も、リアルかつ迫力満載な戦闘シーンに繋がっています。

「史上最強の弟子ケンイチ」2つ目の魅力は、白浜兼一と風林寺美羽のくっつきそうでくっつかない、歯がゆくもモドカシイ恋愛模様です。風林寺美羽の祖父であり、梁山泊の長老でもある風林寺隼人(ふうりんじ はやと)は、「美羽の夫になるのはわしを倒した者だけだ」と言いつつも2人の仲を認めています。この煮え切らない2人の関係もまた「史上最強の弟子ケンイチ」の魅力の1つです。

「史上最強の弟子ケンイチ」3つ目の魅力は、魅力的な女性キャラクターが多数登場する点です。風林寺美羽をはじめ、梁山泊に住み込む香坂しぐれ(こうさか しぐれ)や、他にも敵として登場する女性キャラクターも魅力的だと、読者の間で話題になっています。

2002年から連載が始まった「史上最強の弟子ケンイチ」は、2014年9月に発売された週刊少年サンデー42号で最終話を描き、連載を終了します。作者 松江名俊氏は2013年に「ここからが漫画家の手腕が問われる」2014年には「史上最強の弟子ケンイチはクライマックスに突入しました」と発言していました。しかし、クライマックス突入を公表後、時を置かずして「史上最強の弟子ケンイチ」は連載を終了してしまいます。

この唐突ともいえる「史上最強の弟子ケンイチ」の連載終了を受け、読者の間では、打ち切りだったのではないか?作者と編集部でトラブルがあったのではないか?など、一時騒然としました。そして、2014年作者 松江名俊氏の新連載作品となる「トキワ来たれり!!」のインタビューで「史上最強の弟子ケンイチ」の最終話に至った経緯や、打ち切りにより連載が終了したことを明かしました。

作者 松江名俊氏は、2014年から連載が開始された「トキワ来たれり!!」のインタビューで、打ち切りによって「史上最強の弟子ケンイチ」の連載が終了したことを明かしました。そして、打ち切りについては作者と編集部の合意の下だったことも明かしています。

「トキワ来たれり!!」のインタビューで語られた連載打ち切りの真相は、週刊少年サンデーと言う媒体が創刊55周年を迎える節目の年だった事が関係します。創刊55周年を迎えるにあたって、編集部が55本の新連載を開始すると言う企画を立ち上げました。人気連載中だった「史上最強の弟子ケンイチ」の作者である松江名俊氏にも、編集長から「サンデーを盛り上げて欲しい」と新連載の依頼があったそうです。

この編集長からの新連載の依頼を受けた事で、多くの伏線を残したまま「史上最強の弟子ケンイチ」は連載を終了する事になりました。多くの伏線を全て回収しようとすると、連載期間がおよそ2年程必要になる事などから、作者 松江名俊氏も「史上最強の弟子ケンイチ」打ち切りでの連載終了を承諾したそうです。

この「トキワ来たれり!!」のインタビューの中で、作者 松江名俊氏は「このまま書き続けたかったと言うのが本音です。しかし、伏線を全て回収して終わらせるには2年以上かかってしまう。2年後に週刊少年サンデーがどうなっているか･･･と言うことを考えて悩みぬいた」と発言しています。

また、作者 松江名俊氏は「雑誌と言うのは多くの人(漫画家)が乗った船だと思っている。どんな作家もデビューの時には必ずこの船が必要になる。後の人々の為にも守りたい」とも、このインタビューで発言しています。内容から、自身の本音と出版社の事情、そして後輩となる新人漫画家への想いが推察できます。

さらに「トキワ来たれり!!」のインタビューで、作者 松江名俊氏は「打ち切りが決定した直後から、連載ページを増やし、新連載開始のタイミングをずらさず出来る限り「史上最強の弟子ケンイチ」を描かせてもらった」とも語っています。ファンの間では「モチベーションを保って出来る限りを尽くしてくれた作者は凄い」と、多くの好意的な意見が有ったようです。

「史上最強の弟子ケンイチ」の打ち切りについては、読者やファンの間で多くの声が上がっています。その多くは、連載していた週刊少年サンデーに対して批判的なもののようです。

2014年に連載が終了した「史上最強の弟子ケンイチ」ですが、今もなお連載再開を望む声や続編としての新作を望む声が多いようです。また、「史上最強の弟子ケンイチ」の連載終了後に連載を開始した「トキワ来たれり!!」については、賛否が分かれているようです。

12年と言う長期連載を続けていた「史上最強の弟子ケンイチ」でしたが、編集部と作者の合意により打ち切りと言う形でその連載を終了しました。多くの伏線は未回収のままでしたが、物語はどの様に完結したのでしょうか?最終話について簡単にご紹介します。以下ネタバレを含みます。

最終話では、白浜兼一と風林寺美羽、さらに美羽の祖父である風林寺隼人の3人が、アムステルダムで世直し旅を続けているシーンが描かれます。いつものごとく悪漢に襲われる3人でしたが、兼一は美羽を庇いながらも戦います。そんな兼一を笑顔で見つめながら「まだまだじゃよ」と風林寺隼人が悪漢を一蹴してしまいます。その後、日本に戻った3人に、梁山泊の師匠達から「兼一の小説が賞を獲った」と聞かされます。

更に、梁山泊の師匠達から、仲間達から召集の連絡が有った事を聞かされた兼一と美羽は「もちろん会いに行きます」と出発して行くのでした。そして、最後の1コマが上画像になります。「その後、私は達人への崖を転がり落ち、多くの冒険をするのだが。その話はまた別の機会に」と最終話が完結します。

打ち切りによって最終話を迎えた「史上最強の弟子ケンイチ」ですが、物語を完結させる最後の1コマが、読者の間で様々な憶測を呼び話題になっているようです。上の画像が最後の1コマです。画像中央上に描かれている写真が、兼一と美羽の結婚写真ではないか?画像左下角に描かれている女の子の写真は、兼一と美羽の子供ではないか?この他にもこのラストシーンから読み取れる物は多く、読者の間では様々な憶測が飛んでいるようです。

「その後、私は達人への崖を転がり落ち、多くの冒険をするのだが。その話はまた別の機会に」この最後の1文についても読者の間で話題になっているようです。打ち切りと言う形で最終話を迎え、一応の完結を見た「史上最強の弟子ケンイチ」ですが、作者 松江名俊氏の連載を続けたかったと言う気持ちが透けて見えると、ファンの間では言われているようです。また、この1文から続編の可能性を感じたファンも多いようです。

格闘技の達人たちが集う梁山泊に入門し、白浜兼一が格闘家として成長していく姿を描いた「史上最強の弟子ケンイチ」ですが、打ち切りで最終話を迎えてしまった事で、兼一はどこまで強くなったのか?という、この作品の核とも言える部分が描かれずに完結してしまいました。読者の間では「美羽と結婚しているとしたら、風林寺隼人を倒したと言う事だから、達人の中でも最強に近い所までは行ったのでは?」と言う声が多いようです。

「史上最強の弟子ケンイチ」主人公 白浜兼一と風林寺美羽の恋愛模様についても、打ち切りで完結してしまった事で、詳細が描かれないまま終わってしまいました。既に紹介しましたが、ラストシーンに描かれていた写真を「兼一と美羽の結婚写真」だろうとする読者の意見は多く、また「結婚したならばどういう経緯があったのか描いて欲しかった」と言う読者の不満の声が多いようです。

「史上最強の弟子ケンイチ」の作者 松江名俊氏も公言していますが、打ち切りで完結してしまった為に描ききれていない伏線が有るようです。読者の間で多く話題になっているのが「梁山泊にいる最後の達人は誰なのか?」「一影は誰なのか?」「本郷VS逆鬼などの未決着の対決はどうなったのか?」等が有るようです。読者の多くが想像や憶測を述べていますが、作中で描かれていない事から未回収とされているようです。

作者 松江名俊氏は2002年から12年間連載が続いた「史上最強の弟子ケンイチ」を終了し、2014年から連載が始まった「トキワ来たれり!!」も3年間の連載で2017年に終了しています。現在は2018年から連載が開始された「君は008(ダブルオーエイト)」と言う、スパイエージェントを育成する学校を舞台にした作品を連載しています。

「史上最強の弟子ケンイチ」は全61巻の単行本として、現在も楽しむ事が出来ます。詳細には触れませんが、作者 松江名俊氏の作画の特徴に「胸ポチ」と呼ばれる表現が有ります。女性キャラクターをより魅力的に表現する為に取り入れていると言われていますが、アニメ版ではこの表現方法はなくなっています。興味のある方は是非単行本で「史上最強の弟子ケンイチ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

単行本「史上最強の弟子ケンイチ」1巻から16巻までに描かれた「ラグナレク編」を、豪華声優陣を起用して製作されたアニメ版もおすすめです。この豪華声優陣は、そのギャランティーだけでアニメが1話製作できるのでは?と言われるほどのようです。また、4クールに渡って放送されたアニメ版は、全50話とボリュームも有ります。まだご覧になっていない方は、是非一度視聴してみてはいかがでしょうか?

現在も続編を期待するファンが多い「史上最強の弟子ケンイチ」ですが、今後続編が描かれる事は有るのでしょうか?現在連載中の「君は008(ダブルオーエイト)」と共に、その動向から目が離せないようです。