漫画うなぎ鬼の全3巻あらすじネタバレ!最終回の結末・犯人と感想まとめ

裏社会の闇の深さを描いた、高田侑原作のサイコサスペンス漫画「うなぎ鬼」のネタバレ注意情報。借金に追われ裏稼業を手伝うことになってしまった男性が様々な人とのつながりで、色々な事件やトラブルに巻き込まれてしまします。犯人はだれなのか、主人公の最終回の結末は?「うなぎ鬼」全3巻と短い物語ではありますが、とても濃い内容になっているのでネタバレや感想をまとめてご紹介していきます。

漫画うなぎ鬼の全3巻あらすじネタバレ!最終回の結末・犯人と感想まとめのイメージ

目次

  1. 漫画うなぎ鬼とは?
  2. 漫画うなぎ鬼の全3巻あらすじネタバレ
  3. 漫画うなぎ鬼の最終回をネタバレ!犯人は誰?
  4. 漫画うなぎ鬼の結末をネタバレ考察
  5. 漫画うなぎ鬼の登場人物を紹介
  6. 漫画うなぎ鬼の怖い魅力
  7. 漫画うなぎ鬼を読んだ感想や評価は?
  8. 漫画うなぎ鬼の全3巻ネタバレまとめ

漫画うなぎ鬼とは?

「うなぎ鬼」とは、角川ホラー文庫所蔵の高田侑による同名小説のコミカライズした裏社会の闇の深さを描いた、サイコサスペンス漫画です。原作者の高田侑は、『裂けた瞳』で第4回ホラーサスペンス大賞を受賞したほどの実力者で、衝撃的な結末を迎える本作「うなぎ鬼」もホラー作品として世に出ています。

ですが、今回紹介する「うなぎ鬼」は、オカルト的なホラー作品ではなくミステリーやサスペンス、バイオレンスの要素が入った作品となっています。ネタバレではないですが、この「うなぎ鬼」というタイトルも素晴らしく、最終回を迎えるまで、鰻のぬめっとした感じ、鬼という言葉が持つ力強さ、その2つが合わさって生み出される得体の知れない怖さを醸し出してくれています。

漫画うなぎ鬼の作品情報

漫画「うなぎ鬼」の情報をネタバレ注意でご紹介していきます。「うなぎ鬼」の主人公である倉見という男は競艇に入りびたり借金まみれで、友達や知り合い、しまいには消費者金融で120万円の借金を背負った彼は、妻を残して今にも死ぬところまで追いやられていました。追い込みをかけられていたそんな時、千脇という男に救われます。その後倉見は、借金の肩代わりをしてくれた千脇の元で働くことになりました。

その後倉見は、千脇の仕事を手伝い借金の取り立てを行いますが、元々は人の良い性格の倉見はなかなか成果が出せずにいました。そんな倉見に千脇は髪と眉を剃ってサングラスをかけるよう半強制的にアドバイスをします。しかしそのアドバイスは的確で、体格のいい倉見はこれだけで人から畏れられる存在に変わっていきます。

その後は借金の取り立ても上手く出来るようになり、電車で騒ぐ高校生に対しても気迫で圧倒して注意し、人々から好意的なまなざしを向けられたりもしました。倉見は、自分を変えてくれて信頼してくれている千脇のために頑張ろうと思うのでした。

漫画うなぎ鬼の作者

「うなぎ鬼」の作者である高田侑先生は、1965年群馬県桐生市に生まれ、法政大学卒後に東京都内のソフトハウスでシステムエンジニアとして勤めたのち、94年に地元群馬県へ戻りました。2003年「裂けた瞳」で第4回ホラーサスペンス大賞を受賞しデビューしました。現在は県内の金属材料メーカーの経理課に勤務しています。代表作として「顔なし子」「鉄槌」「フェイバリット」「てのひらたけ」「家政婦トミタ」などがあります。

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漫画うなぎ鬼の全3巻あらすじネタバレ

ホラーに分類されている「うなぎ鬼」ですが、霊やオカルトではなく、人間が抱える闇の世界を描いているサスペンス・ミステリー作品です。読者からは「不気味」という感想が多いうなぎ鬼ですが、全3巻に出てくる人物すべてが怪しく、最終回を迎えるころには犯人のような印象です。「うなぎ鬼」インパクトの強いそのタイトル意味とは?そしてその結末をネタバレ注意でご紹介していきます。

漫画うなぎ鬼の1巻のあらすじネタバレ

「うなぎ鬼」の主人公の倉見はどうしようもないダメ人間。知人や友達、消費者金融から金を借り、ギャンブルへつぎ込んで大負けしてしまいます。闇金から借金の形として自殺を強要されるますが、ギリギリのところで千脇に救われます。 それ以降、倉見は千脇の手足として働くことになります。借金の取り立てや、ドライバーとして、風俗嬢の送り迎えもこなしていた倉見はある日、千脇に連れられて「ある場所」へむかいました。

同僚の富田と倉見が千脇に連れてこられた場所は、千脇の故郷で「黒牟」という場所でした。その地域は、何か怪しげで、寂れ、廃れた雰囲気に二人は冷や汗が止まりません。 ボスである千脇に連れられた二人は、そこである仕事を命じられます。その内容は、50~60kgはあるコンテナを、千脇の弟がやっている「マルヨシ水産」に運び入れる、という単純な仕事でした。

誰でも出来る仕事を命じられた二人ですが、「黒牟」という寂れた町の様子のおかしさと、「マルヨシ水産」で働く人たちのどこか陰があり怪しい雰囲気に飲まれ、二人は依頼を受けたものの非常に不安になってしまうのでした。

任された荷物は、生き物が入っていないことだけは確かなコンテナ。それを運んでいる最中の二人は、恐怖のせいなのか会話ばかりをしてしまいます。というのも、普段はお互いに干渉はしない程の距離感ですが、コンテナの中身がどうなっているか、そのことだけを必死に考えないようにするためには、会話を続けていくしかなかったのです。普段は富田を嫌っている倉見でも、その状況では富田の話に乗るほかありませんでした。

荷物を運び、無事マルヨシ水産に着いた二人は、従業員である信吉の指示に従い、富田が荷台を取りに中に呼ばれます。一人残された倉見は、コンテナの中身を想像してしまい恐怖に怯え、動くはずのないコンテナが倉見には動いているように見えてしまっていました。自分の想像で恐怖が増していたその時に、中にいた富田が戻ってきて台車にコンテナを載せてマルヨシ水産の中へ運び、こ二人の恐怖に耐える仕事は無事に終了しました。

仕事にも慣れてきた倉見ですが、黒牟での仕事も加わり、それなりに忙しくなってきました。慣れてきたとはいえ、まだまだな倉見は少しやらかしてしい千脇に怒られてしまいます。 まだ取り立て屋として日の浅い倉見は、債務者に対して情が湧いてしまい、きちんと取り立てができないでいました。これを正直に千脇に話し、自分が今やっている仕事に対しての心構えが甘かったことを諭されます。

誰も好き好んで取り立て屋をやっているわけではなく、これはあくまでも「ビジネス」。再度、取り立て屋として今日行った場所に行く倉見に待ち受けていたのは罵声でした。汚い罵声を浴びた倉見ですが、不思議と怒りは湧きませでした。それよりも、自分の妻・朋子も「こういう風に豹変してしまうのか」という不安のほうが大きかったのです。

そして、その後の仕事で倉見は運命的な出会いをしてしまいます。 人の醜さや弱さ、汚さを目の当たりにしてしまう仕事の後にでも、「今日一日の疲れをすべてふき飛ばしてくれる」と表現できるほどの女の子でした。新人の風俗嬢として倉見の前に現れた女の子「ミキ」との出会いが、倉見の中にある「とある物」を目覚めさせてしまうのでした。

漫画うなぎ鬼の2巻のあらすじネタバレ

ネタバレになってしまいますが、この2巻では倉見と富田は着々と仕事をこなし、富田の過去などが中心として描かれており、富田は自分から過去にキャバクラの雇われ店長をしていたことを告白します。そこで働いていた時のお客が言っていたことを思い出し、頭から離れなくなっていた「死体の処理」について倉見に話し始めました。

いま自分が行っている得体の知れないコンテナを運ぶ仕事が不気味すぎて、過去に言われた事が富田の中で疑念から確信へと変わっていってしまいました。この事が原因で富田は、黒牟や「マルヨシ水産」の人だけでなく、肩代わりしてもらった借金の恩がある社長の千脇のことも信じられなくなっていました。そしてその数日後、富田は連絡がつかなくなってしましました。

一方、富田がいなきうなってから倉見は朝から晩まで仕事に追われていました。更には、風俗嬢のミキに首ったけの倉見でしたが、それも長くは続きませんでした。同じ風俗嬢のヒカルから、ミキはチョロそうな男を見つけて上手くだまして、金を巻き上げ他の男と豪遊しているとを聞かされたのです。

それを聞いて倉見は愕然とします。 ある雨の日、仕事先へミキを送った後に、車中に残されていたミキの携帯を発見しました。ヒカルから聞いた話を嘘であってくれと願った倉見がミキの携帯をみると、そこには倉見の心を砕いてしまいそうな衝撃的な結末が待っていました。2巻では富田の過去やミキが倉見へ送っていたメールの宛名、そして千脇が忠告してくれる言葉など、最終回の3巻へ続く伏線がネタバレギリギリで忍んでいます。

漫画うなぎ鬼の3巻のあらすじネタバレ

メールの中身を見てしまった倉見の心の中は、怒りに支配されてしまいました。携帯を見た倉見に対してミキは怒り、さらには汚い言葉で倉見を罵倒しました。すると倉見は、今まで見せたことが無いような表情でミキを詰め寄り、危険を感じたミキが話し始めるも、倉見は全く聞く耳をもちません。そこで、遂に倉見は怒りに任せてひたすらミキを犯し続けました。そして倉見が我に返る頃には、ミキは死んでいました。

殺すつもりは無かったという倉見は、助けを求めるため千脇に即座に連絡しました。そして、千脇の指示のもと「マルヤス水産」で様々な後処理をしました。ミキの死体の処理やその他の片がつき、普通の生活に戻ろうとしていたある日の夜、仕事で送迎をしている風俗嬢の女の子に車に乗るように言われ、なにも怪しむことなく乗りこみました。そこで、倉見は予想もしない光景を目にしたのです。

その車は、運転手との間に金網があり、ドアノブや窓のスイッチには加工がしてあり開かないようになっていました。そして、運転しているのは「マルヤス水産」の山木でした。倉見は、あまり話したこともないような男がなぜ運転しているのかと疑問に思い、思い浮かんだのは「マルヤス水産」にいる社長たちの姿でした。

社長達になにかされてしまうと思っていた倉見でしたが、実際は違いました。実は、ミキは山木の妹で唯一の肉親で、山木は「マルヤス水産」で処理された死体が妹だったことを知り、ミキを装いメールを送り復讐のために倉見を連行したのです。倉見に過激な拷問を行い、いざ殺そうとした瞬間に、静止させる声が響きます。その声の主は、山木に対して殺しをさせない理由を述べ、倉見を間接的に助けるのでした。 

その後、山木は仕事を休むことなく出勤していましたが、ある日突然姿を消しました。時も同じころ、倉見は妻と引っ越し、千脇の紹介で違う仕事をしていました。その時には倉見の妻のお腹には大きくなった赤ちゃんがいて、家族3人で暮らせるのを心待ちにしていました。

そして、いつものように仕事から帰ってきた倉見を迎えたのは、妻の手料理でした。しかも、その日の料理はうなぎ。「こんな高級な物をどうやって?」と思った倉見が聞くと、妻からは「山木さんって人が」持ってきてくれたと答えました。3巻で最終回を迎える「うなぎ鬼」ですが、ミキ殺しの犯人である倉見は、山木からの届け物に恐怖を覚えます。 衝撃的な結末が待っている3巻ではネタバレの中心的要素を紹介いたしました。

漫画うなぎ鬼の最終回をネタバレ!犯人は誰?

倉見は、自分に対して好意を寄せ、優しく頼ってくれるミキをすっかり好きになっていました。マハロの他の女の子たちからは、彼女の悪い噂をきいても嫉妬からくる悪口かだ聞き流し、ミキを信じていました。しかし、ミキが車に置いていった携帯を見てしまった事で、自分はただの「カネヅルのぶた」だったと気づきます。

読者の様々な感想や憶測が飛び交う「うなぎ鬼」ですが、全3巻で最終回を迎える物語の結末や、ミキを殺した犯人やメールの謎、倉見や富田など、登場人物達のそれぞれの結末について、ネタバレ注意で紹介していきます。

最終回ネタバレ:ミキを殺した犯人は倉見?

ミキ殺しのネタバレです。メールの宛名、そして噂の真意を確かめるためにミキと車で二人きりとなった倉見は、そこで彼を利用していたことに何の罪悪感も持たず「キモいブタ」だと罵るミキを相手に暴走し、襲い掛かり犯してしまいます。ミキが泣いて嫌がろうが力任せにねじ伏せて犯し、利用されたことへ復讐するかのように凌辱していた倉見でしたが、勢い余ってミキを殺してしまいます。ミキを殺した犯人は倉見でした。

そのあと倉見は、千脇に連絡をしました。電話をもらいすぐに駆けつけた千脇になにがあったかを説明すると、さらに千脇はどこかに電話をかけ、死んだミキと倉見を乗せたまま車を走らせます。しばらく走りたどり着いたのは黒牟の「マルヨシ水産」でした。そこでミキの死体を処理し、しばらくすると何事もなかったかのように普通の生活になりました。ミキを殺した犯人が倉見であるというネタバレの内容です。

最終回ネタバレ:ミキからのメール

ミキからのメールのネタバレです。ミキが死んだあと、しばらく倉見は千脇の家に世話になります。殺人を犯し不安定になった倉見を一人にしても、ヘマをして罪を明るみに出すだけだと判断した千脇の配慮でした。そして1週間後、倉見は家に帰されますが、相変わらずミキを殺してしまった罪の意識に押しつぶされそうになっています。そんな倉見のもとへ一通のメールが入り、差し出し人はなんと、殺したはずのミキからでした。

はじめは疑いながらメールを返信していた倉見でしたが、ミキに生きていてほしかったというよりも、自分は人を殺してなどいなかったという安心からか、以前と変わらないミキの様子にだんだんと「ミキは無事だった」と思うようになります。倉見はミキに会い、謝って罪を許してもらおうと考え始めていましたが、実際にメールしていた犯人は、ミキの兄である山木で、山木によってひどい拷問のような仕打ちを受けます。

最終回ネタバレ:富田は殺された?

ある日、連絡がとれなくなっていた富田が殺されたという情報がはいってきました。無残にも、首はなく切り落とされ、さらには、体中を滅多刺しにされた体は公園の桜の木に逆さ吊りにされていていたというのです。千脇は頭を抱えながらその話をしていました。

倉見は、富田の死と死んだはずのミキの出現は無関係ではないと考えていました。富田を殺したのはミキかもしれないと思っていた倉見に「あたしの顔を見て謝るなら許してやる」と、書かれたミキのメールを信じて会う約束をしてしまいました。ですが実際は、ミキ殺しの犯人が富田かもしれないと疑っていた山木が、富田を殺したのでした。富田は犯人ではありませんでしたが、違う理由も重なり殺されてしまうというネタバレ内容です。

最終回ネタバレ:ミキの正体

倉見は、ミキとの待ち合わせの場所に向かうとそこに現れた車に乗りこみました。そこである人物の姿を見て驚愕します。なんと車の運転手は、マルヨシ水産で働いている山木でした。あまり関わりが多いわけではない山木がなぜその車の運転をしているかというと、なんと山木は、ミキの実の兄だったのです。

ミキを殺した犯人である倉見は、山木から「あんた人じゃないよね、鬼なんだからさ」と、生皮を剥がしたりとミキを殺したことに対する拷問のような凄惨な復讐をうけてしまいます。ミキを装って倉見にメールした犯人も山木で、妹殺しの犯人が倉見だと知った山木が復讐しようと拉致したのです。そして冨田を殺した犯人も山木でした。ミキに関するネタバレと、富田殺しなど様々な犯人のネタバレ内容です。

漫画うなぎ鬼の結末をネタバレ考察

最終回へのネタバレになってしまいますが、富田殺しの犯人でもある山木の復讐により、いよいよ倉見が殺されそうになると、そこに秀が駆けつけてきて山木を止めます。秀の説得により山木は思いとどまり、倉見はなんとか一命を取り留めます。時が過ぎ、事が落ち着いたころ倉見と妻は東京から離れて平穏にくらしていました。

「自分をしたことを忘れないように」という千脇の思いもあり、倉見は以前と似たような仕事をしていました。妻である朋子もまもなく出産で生活が落ち着いてきた頃、山木がマルヨシ水産から失踪していました。失踪する前の山木はうなぎの頭を生きたまま噛みちぎるなど異様でしたが、一日も休まず働いていたある日突然姿を消したのでした。

ネタバレ考察:山木の行動の意味

結末を迎える3巻のネタバレになりますが、倉見達が東京から離れたころ、妻のお腹には大きくなった赤ちゃんがいました。いつものように倉見が仕事から帰ると妻が手料理を作って待っていました。しかも、不気味なことにその料理はうなぎ。「こんな高級な物をどうやって?」と思った倉見が妻に聞くと、「山木さんって人が」と一言。

その言葉に倉見は急に恐怖に襲われました。山木は一体なんのために再び勝の前に現れようとしているのか。ミキを殺した犯人である自分に対して復讐を終わらすために来たのか、はたまた別の意図があったのか。3巻の結末ではその内容は明かされていませんでしたが、富田殺しを後悔していた様子の描写もあったので、読者の感想では悪い結末にはならないであろうという感想もでています。

ネタバレ考察:主人公が山木に感じる恐怖

3巻という短い物語の中で、コンテナの中身から始まり、モツ鍋の人間の歯のようなもの、黒牟のうさんくさい不気味な人々がいて、その影響もあり黒い犯罪を想像させられてきた主人公でしたが、描写としては想像よりも穏やかだったという感想が多い「うなぎ鬼」。

最終回の謎を残すような結末を読んだ読者の意見や感想だと、主人公である倉見が、山木に感じている恐怖は、ミキを殺した犯である自分の罪に対する罪悪感から来ているものであり、現実にはそうひどいことは起こらないだろうというものでした。読者の想像に任せるような結末でしたので、ネタバレではないですが、物語が重い内容なだけに希望を抱いた感想が多かったようです。

漫画うなぎ鬼の登場人物を紹介

衝撃的な結末を迎える「うなぎ鬼」ですが、全3巻のなかで様々な個性的なキャラクターが登場します。最終回を迎えるころにはすべてが怪しく、誰もが犯人ではないかと思ってしまうように人間関係が描かれています。それではうなぎ鬼の主要キャラクターを紹介していきます。ネタバレになってしましますが、「うなぎ鬼」は、結末を迎えるのあたって、全3巻中に登場する回数と、その重要性はそんなに関係ない物語といえます。

うなぎ鬼の登場人物:倉見勝

知人や友達、闇金からも借金をしているが、貸金業者の社長である千脇に持って生まれた体格や風貌を買われ、借金を肩代わりしてもらい、その後、恩人である千脇の仕事を手伝い取り立て屋になります。体格は良いですが、気が弱く優しい倉見は思ったように仕事の成果をだせません。そのため色々よく考えてしまいますが、その考えているときの顔が怖いため、千脇にはこの仕事に向いているとよく褒められています。

うなぎ鬼の登場人物:富田

倉見と同じように千脇に雇われた男で、倉見とは正反対の性格です。見た目がよくお調子者で、女たらしという特徴があり、その素質を買われてデリヘル業を千脇から任されています。しかし、富田はある日を境に突然連絡が取れなくなり、最終回の3巻では衝撃的な結末を迎える主要人物です。以前はキャバクラの雇われ店長をしていましたが、あることがきっかけで400万円もの借金を負ったところを社長である千脇に助けられました。

うなぎ鬼の登場人物:山木

山木は、倉見が任された一回15万円の報酬の怪しい仕事、謎のコンテナを運ぶ際に「マルヨシ水産」で出会った男たちの1人です。黒牟という不気味な場所にある「マルヨシ水産」という所で働いていますが、口数が少なく、最終回までその正体は謎に包まれています。ネタバレですが、全3巻中に登場する回数は少ないですが、うなぎ鬼の結末には欠かせない存在となっています。

うなぎ鬼の登場人物:ミキ

倉見と富田が送迎をしているデリヘル嬢の新人として登場したミキです。明るく元気で、倉見に懐く彼女は、妻の若いころに似ていることもあり倉見も惹かれていきます。しかし、ミキには裏の顔があるも、当初はその正体に気付いている人はまだ誰もいないようです。ネタバレですが、最終回の3巻で、衝撃な結末を迎えるミキに対して読者の感想は、自業自得という意見があるため裏の顔がかなり悪だされています。

うなぎ鬼の登場人物:はるか

ネタバレですが、ミキと同じ風俗嬢で、別の女の子から倉見がミキの裏の顔を知った時、そのことをこっそり聞いていてミキに告げ口したのがハルカ。3巻でも、山木による倉見の誘拐にも協力しているハルカ、。特に何も考えずにそれらをこなしているように思えるキャラで、悪いことだと感じずにこなすことができるハルカが一番怖いという感想も多くあります。

うなぎ鬼の登場人物:千脇

倉見や富田が務めている取り立て屋の社長の千脇は、人を教育するよりも素材を信頼している人物です。そのため、人が良く優しい倉見でも、ガタイと風貌の素質を見極めて、適材適所に配置することが非常にうまく、人を動かすことに長けています。ネタバレですが、男らしいという感想が多い千脇は、最終回である3巻まで男らしさ、人間のいい部分を伝えてくれています。

漫画うなぎ鬼の怖い魅力

「うなぎ鬼」の魅力は、生々しいほどのリアルさという意見が多くあります。ネタバレしてしまいますが、結局、箱の中身に関しては最後まで絵で見ることはできませんでした。その分、物語の中にある沢山の伏線が、いろんな情報を与え、「全部が主人公の想像」なのか「現実に起こる事」なのか迷ってしまいさらに恐怖感を加速させます。

読者がいろいろ想像してしまうという感想が多い「うなぎ鬼」では、「コンテナの中身は絶対に見ないこと」「この仕事について誰にも話さないこと」「指定の時間に運ぶ込むこと」を制約に1回15万円の条件で仕事を依頼されます。ですが漫画では、描写そのものをあえて描かないことで、恐怖感をより読者に与えるという手法が徹底しており、しかもそれが伏線となってクライマックスに向っていきます。

怖い魅力①裏社会の闇

ネタバレではないですが、主にうなぎ鬼の舞台となるのは裏社会です。カタギから外れた世界を描いているだけでなく、どんな人物が、どんな失敗を犯して裏社会に落ちたのか、という過程を想像しやすい形で描かれているので、読み始めから物語の中にどっぷりとはまってしまいます。普通に暮らしていれば自分には関係ないと思っている人が多いかもしれませんが、それは「普通」以外の生活や未来ちゃんと想像できないからではないでしょうか。

裏社会に足を踏み入れてしまった人たちの中にも、望んで足を踏み入れたわけではない人たちがたくさんいるというのが事実です。物語を読み終えた読者の中には「裏社会への入り口はどこにでもある」という感想をつ綴っている読者もいました。漫画ではありながらも、裏社会のもっと奥にある闇を描くことで、自分が生きるべき道はどこなのかを示してくれているのかもしれません。

怖い魅力②不気味な描写

読者が、サスペンスやホラー、裏社会ものの漫画を手に取る理由のひとつとして「怖いもの見たさ」があります。グロテスクで暴力的な現場面は、実際には立ち会いたくありませんが、それが漫画や小説などの作り話の世界となると、怖いけど見てみたい、という意識が働きやすいと言われています。ネタバレですが、本作「うなぎ鬼」も、グロテスクな暴力シーンがあれば、結末を迎えるまでには背筋の凍るような恐ろしい描写もあります。

ですが、本作で最も怖いという感想が多いのは、作品そのものが持っている「雰囲気」と言われています。そして、うなぎ鬼では、読者の想像に任せ一切触れられない謎がいくつか存在します。つまり読者の想像の余地が非常に広いぶん物語の形が何パターンも存在しているのです。暗い世界を描くための不可解な描写は、どんな些細なシーンでもどんな人物でも頭に残り、真相について迷い深く考えさせられます。

怖い魅力③名言が多い

人間味を感じるという感想もあるうなぎ鬼では、沢山の名言が存在しています。「うなぎ鬼」1巻「自分から進んでやくざになることはねえ 飴玉をくれるといったらありがたく受け取る それが大人の分別だ 子供扱いするんじゃねえと凄むのはガキとチンピラにまかしとけ」

「うなぎ鬼」2巻「嘘っていうのはなあ、育つんだよ、誰も傷つかねえ誰も死なねえ、それが嘘だなんて本人さえも気がつかないような蝿みてえな嘘だ、だが一度うまくいった嘘は、次にはひとまわりでかくなる」「嘘に溺れて死ぬやつもいるんだぞ」

「うなぎ鬼」3巻「人殺しが悪いことだなんていうのは子供だって知ってるが、じゃあ何故それが悪事なのか あんた考えてみたことがあるか」「殺しは罪に食いつかれるんだ、そういう気持ちの悪いものに一生しがみつかれるってことなんだ」「しがみつかれても平気なやつもいる わからねえやつもいる、そんなやつは人じゃねえ、鬼だ」

たくさんある名言の中からいくつか紹介していきました。うなぎ鬼の世界は暗く、裏社会の更に闇を描いているからこそ、人間からでる言葉の重みを感じるのではないでしょうか?人間味があるという感想を綴っている読者もいるので、裏社会ものが苦手な方にもおすすめの作品となっています。

漫画うなぎ鬼を読んだ感想や評価は?

裏社会の闇を描いた本作には、結末や物語の後に対して沢山の憶測や、意見が飛び交っています。ネタバレですが、あえて重要な部分の描写がないため、ハッピーエンドを迎えたようで、全くハッピーではないような最終回がその理由と言われています。そこで、読者からの感想を紹介していきます。

サスペンスホラー、ミステリーの類である本作ですが、読者からは単純に暗い漫画ではなく、人の心や本性をテーマにしたヒューマンドラマであるという感想もありました。ネタバレになってしましますが、「うなぎ鬼」はホラーやサスペンスというだけでは言い表せない内容となっています。

漫画うなぎ鬼の全3巻ネタバレまとめ

漫画うなぎ鬼の全3巻あらすじネタバレ、最終回の結末・犯人と感想まとめを紹介してきましたがいかがでしたか?自分ではどうすることもできないリアルさを通して、生きていくことの難しさを描いている作品でした。ネタバレもありましたが、見ごたえある3巻ですのでまだの方はぜひご覧ください。

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