ゴロゴロの実の能力やエネルの技を考察!最強の悪魔の実?【ワンピース】

アニメや映画など世界中で愛される日本を代表する漫画「ワンピース」。1997年から連載が始まり、2019年現在も単行本90巻以上が続く人気ヒット作です。その空島編に登場した「神(ゴッド)・エネル」を覚えているでしょうか?悪魔の実であるゴロゴロの実の能力者としてルフィの前に立ちはだかった敵で、雷を操るという自然系最強クラスの能力を持ちます。そんなエネルが、本編に再び登場するかもしれないという噂があります。今回はゴロゴロの実の能力者エネルの数々の技や、覚醒をしているかという謎にも迫ります。

ゴロゴロの実の能力やエネルの技を考察!最強の悪魔の実?【ワンピース】のイメージ

目次

  1. ゴロゴロの実はどんな悪魔の実?
  2. ゴロゴロの実の能力は最強?
  3. ゴロゴロの実のエネルの技
  4. ゴロゴロの実の覚醒は?
  5. ゴロゴロの実とピカピカの実はどちらが強い?
  6. ゴロゴロの実の能力者エネルはルフィに敗北
  7. ゴロゴロの実の能力やエネルの技まとめ

ゴロゴロの実はどんな悪魔の実?

ワンピースの作品情報

ワンピースとは、1997年から尾田栄一郎が週刊少年ジャンプが連載している少年漫画です。海賊王を目指す少年モンキー・D・ルフィが、仲間たちと共に「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡って世界の海を旅する物語です。圧巻の戦闘シーンや、ギャグシーン、笑いなどが壮大な世界観と入り交じり、日本だけでなく海外でも大人気となっています。

2018年12月には単行本は91巻、まだまだジャンプ本誌では連載が続き、物語は佳境に入ってきました。1999年よりテレビアニメが放送され、映画化、スピンオフ小説、ミュージカルやテーマパークのアトラクションなど、様々な展開を見せている作品です。

ゴロゴロの実はロギア系の悪魔の実

ワンピースに登場する悪魔の実で、存在が確認されているのは現在三種類です。超人(パラミシア)系、動物(ゾオン)系、自然(ロギア)系の3つで、エネルのゴロゴロの実はロギア系に分類されます。ワンピースの作中では、自然系と書いてロギア系と読ませています。悪魔の実の中でも、ロギア系は特に希少と言われているようです。というのも、ロギア系の悪魔の実の能力は、自然や気象現象を意のままに操るという力なのです。

自分の体を光や火、氷、ガスや闇など、自然に存在するものに変えられるため、基本的に物理攻撃を受け付けません。また自然現象を操るが故に、その攻撃範囲も広範囲に及び、街1つまるごと消してしまったり、遠く離れた場所を攻撃することも可能です。それゆえにロギア系の能力は、悪魔の実の中でも最強の能力と言われているのです。

希少なロギア系の能力者を挙げると、体をガスに変化させられるガスガスの実のシーザーがいます。毒ガスに変化したり、空気中の酸素を奪うなど、強敵としてルフィの前に立ちはだかりました。元王下七武海のサー・クロコダイルは、体を砂に変えるスナスナの実です。弱点が水分ということで、ロギア系の能力者の中でも弱い方と考えられています。ヌマヌマの実のカリブーは、体を沼に変化させる能力を持っていました。

モネのユキユキの実は、雪を大量に生産する能力で、猛吹雪で相手を襲います。このユキユキの実の上位クラスが、元海軍大将である青雉クザンのヒエヒエの実です。周囲を凍りつかせる能力を持ちます。ポートガス・D・エースと、革命軍参謀のサボが持つメラメラの実は、自身を炎に変えて操る能力で、その上位にあたるのが現海軍元帥である赤犬サカズキの持つマグマグの実です。

自らをマグマに変化させ、地表を溶かしたり、マグマを降らせたりと、ロギア系の能力の中でも最強クラスと言われています。同じく海軍では、現海軍大将の黄猿・ボルサリーノの持つピカピカの実、この能力は自らを光のように高速移動させる能力です。同じく海軍のスモーカー中将は、体を煙に変えて自在に操るモクモクの実の能力者です。スモーカーは、ワンピースの物語で最初に登場したロギア系の能力者となっています。

続いて、黒ひげ海賊団船長のマーシャル・D・ティーチは、闇を操るというヤミヤミの実の能力者です。一定の条件で他の悪魔の実の能力を押さえる力があり、悪魔の実の中でも最凶と言われているようです。この他、未来に移動できるトキトキの実や、海軍大将藤虎の重力を操る能力も、ロギア系なのではと考えられています。

ゴロゴロの実の能力者はエネル

今回ご紹介するエネルは、悪魔の実・ロギア系のゴロゴロの実の能力者です。悪魔の実の1つであるゴロゴロの実の能力は、その名の通り、体を雷に変化させ、雷を自在に操ることができる力です。雷という自然災害だけに、これまでの悪魔の実の能力者の中でも、最強クラスに属する強さでした。麦わらファミリーの一人であるニコ・ロビンも、ゴロゴロの実の能力を無敵と語っていました。

エネルはワンピースでは空島編で、スカイピアの支配者として登場します。自身を唯一神と自称し、空島の住人たちからは「神(ゴッド)・エネル」と恐れられている存在です。悪魔の実の能力の圧倒的な強さによって支配し、逆らう者は容赦なく制裁を加える残忍な性格をしています。

わずかな情報から物事を推察したり、自分の能力が通じない相手や、能力者を無効化する海楼石にも冷静に対応するなど、自らの能力に溺れない理知的な一面も持っています。好きな食べ物はリンゴで、豪快にヤハハハと笑います。エネルは長い福耳とキャップ、太鼓を背負った雷神のような服装がトレードマークです。空島ビルカ出身のエネルは、ビルカより挙兵し、先代神ガン・フォールをその能力で倒し、追放してしまいます。

その後6年間、悪魔の実の能力でスカイピアを恐怖で支配しました。エネルは自分の雷の能力で空を飛ぶという方舟「マクシム」を作らせます。その方舟に乗って、聖地「限りない大地(フェアリーヴァース)」に行き、そこで神の国を作るという壮大な野望を持っていました。空島にやってきたルフィ一行と戦うことになり、その能力と強力な技の数々にルフィたちは圧倒されます。

最終的にルフィの「ゴムゴムの黄金回転弾」によって敗北し、方舟に乗って聖地「限りない大地(フェアリーヴァース)」=月に旅立ちます。月に旅立ってからのその後のエネル「エネルのスペース大作戦」が、ワンピースの本誌の扉絵で連載されました。

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ゴロゴロの実の能力は最強?

ゴロゴロの実の最強能力①マントラで気持ちを読む

悪魔の実の1つ、ゴロゴロの実の能力を持つエネルは「心網(マントラ)」を使って相手の動きや気持ちを読むことができます。この「心網(マントラ)」は、その後青海では「見聞色の覇気」と呼ばれるものだと明らかになります。覇気とは人間に潜在する「意志の力」を高めたもので、覇気には、武装色・見聞色・覇王色という3つの種類があります。

見聞色の覇気とは、相手の気配を感じる能力で、高めることによって相手の動きや心の声、先の未来を見ることができます。エネルはこの「見聞色の覇気」の能力を持っていたようです。エネルは見聞色の覇気=「心網(マントラ)」と、自分の雷の能力を併せて活用することで、島中の人間の声を聴き、逆らう者がいれば雷で制裁するという恐怖支配を続けていました。

ゴロゴロの実の最強能力②高速移動

悪魔の実の1つ、エネルのゴロゴロの実の能力が最強と言われる理由の1つは、その高速移動にあります。ゴロゴロの実は雷、つまり伝わる電気エネルギーです。電気が伝播するのと同じ動きで、一瞬にして別の場所に移動してしまいます。電気なので一瞬のスピードです。ワンピースの悪魔の実の能力者の中でも最速の部類に属すると思われます。

神の島に登場したシャンディアの戦士がエネルと対峙した際、この高速移動の能力によってあっけなく背後を取られています。エネルと同じく、高速移動の能力を持つキャラクターとして、海軍大将の黄猿ボルサリーノが登場しますが、黄猿ボルサリーノの高速移動は直線上の動きに限られます。エネルの電気による自在な動きとスピードは、それを上回る存在かもしれません。

ゴロゴロの実の最強能力③遠距離攻撃

エネルのゴロゴロの実の能力を使った技に、遠距離攻撃の技、神の裁き(エル・トール)があります。ゴロゴロの実の最強能力①のマントラで島の人間の動きを監視し、エネルにとって都合の悪い人間の情報をキャッチすると、その遠距離攻撃で容赦なく制裁するのです。相手の頭上に雲があれば、その雲を通じてエネルの神の裁き(エル・トール)が炸裂するのです。

空島はそれ全体が雲でできているため、エネルの能力は空島全域という広範囲に及ぶのです。これがエネルのゴロゴロの実の能力が最強と言われる所以の1つです。空島は雲でできているため、ゴロゴロの実の能力が遺憾なく活かせる環境なのです。遠距離攻撃と言っても侮ることなかれ、その落雷による攻撃力は、島の地形を変えるほどの怒涛の破壊力です。

ゴロゴロの実の最強能力④広範囲の高い攻撃力

エネルののゴロゴロの実の能力の範囲は、雲が多く存在する空島一体と広範囲に及びます。エネルは自分自身の力だけに慢心せず、様々な応用を考える能力もあるようです。エネルが配下に作らせた方舟マクシムは、黄金でできており、エネルの雷の能力を増幅させることができます。エネルの能力と方舟マクシムの合わせ技「雷迎」は、1つの島をまるごと消し去るほどの破壊力を見せつけました。

方舟マクシムの目的は聖地「限りない大地(フェアリーヴァース)」に行き神の国を建設することですが、エネル自身の力を高めるための設計でもあるようです。エネルは方舟マクシムの設計図も頭の中に網羅しているらしく、脳筋ではない頭の良さも見られます。

ゴロゴロの実の最強能力⑤心臓マッサージで蘇生

割と頭がよさそうなエネルですが、その強さ故に慢心してしまうこともあります。シャンディアの戦士・ワイパーに隙を突かれ、海楼石で能力を封じられてしまうというピンチに陥ります。ワイパーが捨て身の攻撃で排撃貝(リジェクトダイヤル)を使って、エネルは致命的な大ダメージを負い、瀕死の状態に追い込まれます。しかし、エネルはゴロゴロの実の能力を使って、止まった自らの心臓を電気マッサージによって復活させるのです。

エネルの蘇生に驚愕する周囲に向かって、「恐怖こそが神なのだ」と言い放つ不敵な笑みは、ワンピースのエネルといえばこのシーンと言われるほどの名シーンです。

ゴロゴロの実のエネルの技

エネルの技①神の裁き(エルトール)

エネルの圧倒的な能力を見せつける技が、神の裁き(エルトール)です。まさに「天災」という名にふさわしいこの技は、空島に到着したばかりのルフィたちの前に落ち、恐怖を震撼させました。上空からの落雷といえば簡単ですが、地表を突き破り大穴をあけるほどの破壊力です。

エネルは近くからこの神の裁き(エルトール)を放っているのではなく、心網(マントラ)を使って、はるか遠くから技を放っているのです。自らを神と豪語してしまうのも納得の強さです。

エネルの技②100万V放電(ヴァーリー)

エネルの一番わかりやすい技が、この「放電(ヴァーリー)」です。内容は読んでそのまま、その体から電気を放出し、相手にダメージを与えます。エネルは体を電気に変えられるので、放電(ヴァーリー)を放つのは、手の平からだったり、指先から放電したりと、手軽に使っているようです。ただの電撃ではなく、100万ボルト~2億ボルトに及びます。

1億ボルトといえば、もう想像がつかないレベルですが、日本で観察された雷の最大値電圧が1億ボルトとのことです。普通の人間が生きていられるレベルではないことは確かです。ワンピースの話の中では、シャンドラの戦士が100万ボルト放電(ヴァーリー)を受け、前支配者のガン・フォールは2000万ボルトをその身に受けていました。

ルフィはといえば、日本で最大の雷である1億ボルトを受けても立っているという強靭さでした。ここでエネルの電圧はMAXかと思いきや、2億ボルトの放電が登場します。2億ボルトは人間に向けてのものではなく、方舟マクシムの出力となりました。

エネルの技③稲妻(サンゴ)

エネルの技は落雷だけではありません。自分の腕を雷撃に変えて攻撃するという「稲妻(サンゴ)」という技も登場します。ワンピース29巻の272話では、強力な稲妻「稲妻(サンゴ)」によって、大地が砕かれ大破するシーンが登場しました。

エネルの技④電光(カリ)

エネルの能力は落雷や雷撃以外にも、光にも関係します。落雷の時に見られる光熱のそれです。ワンピース29巻の275話では、雷鳴と共に超強力な光熱を放ち、一面の炎ですら消し去っていました。雷が落ちる後に落雷音が聴こえるのと同じ現象のようです。ナミは「音速で空気が膨張した証拠」と語っています。

エネルの技⑤3000万V 雷鳥(ヒノ)

エネルの技は派手なビジュアルのものが多いのですが、特にかっこいいと言われる技が3000万V(ボルト) 雷鳥(ヒノ)です。文字通り、雷が鳥のような姿になり襲ってきます。エネルが背中に背負っている雷神のような太鼓はただのファッションではないようで、太鼓を一つ叩くと、太鼓が雷鳥に変化します。

悪魔の実の能力者で、ロギア系の能力者は身に着けている衣服や物質も影響を受けるようで、エネルの太鼓もエネルの能力が変化したもののようです。この必殺技雷鳥(ヒノ)は電圧3000万ボルトです。こんな高圧な電気を次々と撃ちまくれるエネルは、さすが悪魔の実の能力者なのでしょう。

エネルの技⑥雷冶金(グローム・パドリング)

エネルのゴロゴロの実の能力は、雷で黄金を意のままに加工が可能です。エネルの持つ「のの様棒」に、エネルの高圧の電流を流し、その熱によって思った通りの形の武器に精製します。ゴムゴムの実の能力者であるルフィには電気が効かないため、その対策としてエネルが考えたのが雷冶金(グローム・パドリング)による熱を帯びた武器での攻撃でした。

エネルは、自分の能力が効かないとわかっても、すぐに対策を考案する冷静さも持っていることが分かります。鉾に変化した「のの様棒」は、ちょっと触れるだけでも木材が消し炭になってしまうほどの高熱で、人間が触れれば一瞬でも大やけどになりそうです。

エネルの技⑦雷獣(キテン)

エネルの技の1つ、雷獣(キテン)は、雷鳥(ヒノ)と同じくエネルの背負った太鼓を1つ叩くことで発動します。雷獣(キテン)は、太鼓が雷獣に変化して敵を攻撃します。雷獣(キテン)はエネルは技を宣言することなく行使していましたが、雷鳥(ヒノ)は太鼓を1つ叩いて3000万ボルト、雷竜(ジャムブウル)が、2つの太鼓を叩いて6000万ボルトだったので、雷獣(キテン)は3000万ボルトではないかと推察されます。

エネルの技⑧6000万V 雷龍(ジャムブウル)

前述の雷鳥(ヒノ)、雷獣(キテン)と同じく、エネルの背中の太鼓を叩くことで、その名に由来する雷の獣の姿となって対象に襲い掛かります。雷龍(ジャムブウル)の場合は、背中の太鼓を2つ叩き、太鼓が雷の龍に変化しました。威力は6000万ボルトです。もちろん普通の人間が当たれば死は確実です。

エネルの技⑨万雷(ママラガン)

万雷(ママラガン)は、スカイピア全土を消滅の危機に追いやったエネルの必殺技の1つです。神の裁き(エルトール)は大地を抉るほどの強力な落雷1発を落とす技でしたが、この万雷(ママラガン)は方舟マクシムを使って複数の雷撃を広範囲に同時に落とすことが可能です。方舟マクシムが備える機能「デスピア」に、エネルのゴロゴロの実の雷の力が合わさって、強力な雷雲を発生させます。

巨大な雷雲を作り、人工的に作り上げた雷雲から、無数の落雷が爆撃のように大地に降り注ぐという、まさに天災というべき技なのです。地上のあらゆるものを破壊しつくす光景を見たエネルが「絶景」だと笑う姿が、いかにも悪らしく印象的です。

エネルの技⑩雷迎(らいごう)

万雷(ママラガン)の進化系が「雷迎(らいごう)」です。方舟マクシムとエネルの雷の能力によって作られた積乱雲を、巨大な球形に変化させて落下させ、その落下地点に大爆発を起こす技です。膨大なエネルギーが渦巻く巨大な爆弾のようなもので、スカイピアに落ちればスカイピア全土を跡形もなく消滅させてしまうと考えられます。

エネルの持つ必殺技の中でも、最強かつ最凶の技と言えますが、「雷迎(らいごう)」はその技が完全に出来上がる前に、ルフィが中に突撃し破壊されました。これによってスカイピア消滅の危機は免れたのです。

エネルの技⑪2億V 雷神(アマル)

エネルの技の1つに、雷神(アマル)があります。エネルの雷の能力を最大まで高め、その雷を全身に帯びます。エネル自身が、巨大な雷神そのもののような姿に変化するのです。雷神(アマル)を使ったエネルは2億ボルトの超高圧の電圧を纏っているのですが、ゴム人間のルフィには効きませんでした。

ゴロゴロの実の覚醒は?

他の悪魔の実の覚醒パターン

悪魔の実の能力には、その次のステージとして「覚醒」という段階があります。悪魔の実には、動物(ゾオン)系・超人(パラミシア)系・自然(ロギア)系と呼ばれる三種類が存在し、ゾオン系・パラミシア系の悪魔の実は本編ですでに登場しています。しかし、最も強力と言われるロギア系の能力の覚醒については、まだ本編では語られていません。

ロギア系以外の悪魔の実の覚醒パターンを紹介しますと、動物の能力を発揮するゾオン系の覚醒は、体全体が強化される、ダメージに強く、負傷してもすぐに回復できます。本編で登場したゾオン系の能力者はインペルダウン編に登場する獄卒獣たちでした。獄卒獣の覚醒は、その体が巨大化し、基礎になって動物の能力が底上げされるもののようです。超人パラミシア系の覚醒を見せたのは、ドフラミンゴやカタクリです。

ドフラミンゴのイトイトの実の覚醒は、周囲のものにもイトイトの実の力が及ぶという、能力の範囲の拡大でした。ハラミシア系の能力の覚醒によって、その能力は自分以外にも、自分の周囲の建物や他の物質にもその力の及ぶ範囲が拡大されるようです。ドフラミンゴの会話では、悪魔の実の覚醒は頻繁に起こるものではないようです。覚醒の可能性はごくごく稀とのことです。

ロギア系の悪魔の実の覚醒

ワンピース本作で、唯一覚醒が登場していない悪魔の実が、ロギア系の覚醒です。ゾオン系の能力の全体的な底上げという覚醒、パラミシア系の自分以外にも能力の範囲が拡大するという覚醒から考えると、ロギア系の覚醒は、基本の能力の底上げに弱点が補われること、またはその能力の影響する範囲の拡大、または影響する時間が延長するなどが考えられます。

本作ではロギア系能力者が覚醒したという描写はまだありませんが、次期海軍元帥を決めるため赤犬サカズキと青雉クザンによる決闘を参考に考えると、2人の決闘が行われたパンクハザード島は2年が過ぎても半分が赤犬サカズキのマグマの影響を受けに、半分が青雉クザンの能力の影響で凍結の大地になっているようです。

もし赤犬サカズキと青雉クザンが覚醒しているのであれば、ロギア系の覚醒は、その能力の影響が半永久的または長期に渡って残ると考えられます。また、赤犬のマグマの能力は、通常であればマグマは冷えると固まりますが、その弱点が覚醒によって克服されるのであれば「マグマが冷えることなく灼熱の状態をキープする」ことになります。

また青雉の氷の能力で言えば、氷は熱によって解けてしまいます。能力の覚醒によって「熱にさらされても溶けることがない氷」という能力強化・時間延長が考えられます。赤犬の能力が覚醒され「冷やされててもマグマが固まらない」となり、青雉の能力が覚醒して「熱にも氷が溶けない」という力が拮抗したことで、パンクハザード島が今のような半分灼熱で半分氷上の大地という状態になってしまったのかもしれません。

ゴロゴロの実の覚醒はどうなる?

ロギア系の覚醒が「効果範囲の拡大」であれば、ゴロゴロの実のエネルの力はすでに広範囲なので、覚醒しているとも考えられます。しかし覚醒していれば、「雷迎(らいごう)」を放つのに方舟マクシムは必要ないかもしれません。覚醒の特徴が「能力の効果が長く続く」「半永久的に能力の影響が残る」と考えると、エネルの悪魔の実の能力はまだ覚醒とはいえないようです。

ゴロゴロの実とピカピカの実はどちらが強い?

ピカピカの実の能力

ゴロゴロの実は光熱も扱う能力ですが、同じロギア系の光を自在に操る能力者に、ピカピカの実の海軍大将黄猿・ボルサリーノがいます。自分の体を光に変化させ、高速移動を可能にする能力です。光は1秒間に地球を7周半周るスピードなので、本当にそこまでの速さで移動できるかは謎ですが、光に近い速さで移動できるようです。

ピカピカの実の能力は、光の速さでの高速移動の他には、光を収束させてレーザービームを雨のように降らせたり、光を剣のように形作って戦う「天叢雲剣(あまのむらくも)」という技もありました。光で相手の目を眩ませるというシーンもあります。また、ロギア系のため、他のロギア系能力者同様、物理攻撃が効きません。物理の法則によると、速度が速くなるほど、物体は大きなエネルギーを産みだすそうです。

自動車でスピードを出すほど衝突時の被害が大きいように、光の速さで攻撃を受けるということは、避けられないスピードで致命的なダメージを受けるということに他なりません。ロジャー海賊団のレイリーには、攻撃を止められたことがあるのですが、ロギア系悪魔の実の能力者の中で随一のスピードを誇ることは確かです。

マリンフォード頂上戦争で黄猿が使った必殺技「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は、指から無数のレーザービームを連射するという技でした。船に当たると致命的ダメージを負いそうなレベルの攻撃が、広範囲にわたって雨のように乱射されるという大技でした。

勝者はピカピカの実になる?

ゴロゴロの実とピカピカの実は、どちらもロギア系能力者の中でも同じ光の速さで移動し、近距離・遠距離・広範囲の攻撃が可能です。ゴロゴロの実とエネルVSピカピカの実の黄猿、どちらが強いか考えると、悪魔の実の能力としては拮抗しているかもしれません。ロギア系能力者と戦うために必須となるのは「武装色の覇気」です。

武装色の覇気とは、肉体を強化する能力ですが、その特徴の1つに、ロギア系悪魔の実の能力者が相手でも攻撃ができるというものがあります。肉体を強化することで、実体のないロギア系に攻撃が当たる理由は不明ですが、武装色の覇気を扱えればどんな相手でも物理攻撃は可能のようです。この武装色の覇気は、海軍のそれなりの地位にある人間は使いこなしているようなので、黄猿も使える可能性が高いです。

実際に劇中で黄猿が武装色の覇気を使っているシーンは登場しません。エネルはマントラ=見聞色の覇気の持ち主なので、もし黄猿が武装色の覇気を使えたら、勝者はピカピカの実の黄猿かもしれません。

ゴロゴロの実の能力者エネルはルフィに敗北

ゴロゴロの実の弱点はゴムゴムの実

最強と言われるロギア系の悪魔の実・ゴロゴロの実の能力者エネルですが、天敵として現れたのがルフィでした。ルフィはゴムゴムの実の能力者、電気を通さない絶縁体のゴムの体を持つため、エネルの電気の力が効かないのでした。エネルの技のメインである電撃技は、ゴムでできているルフィには効果がありません。

自分の雷撃がルフィに対しては効果がないとわかったエネルは、そこで引かず、「効果がないなりに対策をとればよい」と冷静に考えます。のの様棒を雷冶金(グローム・パドリング)で加工して熱を帯びた武器で戦うという方法に出ました。また、電気が効かないルフィに対しても取り乱すことなく、ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)で殴り掛かってくるルフィを相手に、両腕をつかんで止めるという強さも見せました。

エネルとルフィの戦いの行方

鳥や雲ではないのに空に浮かぶ島スカイピアを不自然な存在と考えたエネルは、方舟マクシムを使って、空島の住人全てを青海に落とそうとします。「雷迎(らいごう)」でエンジェル島を消滅させた後、再び雷迎を落とそうとしたところをルフィが割って入り、阻止しました。絶縁体のゴム人間でありながらも、ルフィは知略にも長けたエネル相手にかなりの苦戦を強いられます。

最終的にはルフィによる「ゴムゴムの黄金回転弾」を正面から食らい、黄金の鐘に激突して倒れました。重症を負い、方舟マクシムとともに海雲に沈んでいったエネルですが、実は生きていました。再起したエネルは再び方舟マクシムを起動し、自らの故郷・ビルカに伝わる「限りない大地(フェアリーヴァース)」へと単身旅立つのでした。

エネルの現在の居場所は月?

方舟マクシムを使い、たった一人で人知れず「限りない大地(フェアリーヴァース)」へと旅立ったエネルのその後はというと、なんと月に到着します。現在の所在地は、宇宙へと飛び出してなんと月面です。実は、ジャンプ本誌の扉絵で、その後のエネルの物語「エネルのスペース大作戦」が連載されていました。

月と言っても、宇宙服も酸素マスクも何もないまま普通に過ごしているので、私たちの住む世界の月とはまた違う次元の存在なのかもしれません。「限りない大地(フェアリーヴァース)」=月に到着したエネルは、謎の月の住人に出会い、古代都市を発見します。

遺跡発掘中の宇宙海賊に出会い、悪魔の実の力であっけなく勝利します。そして謎の古代都市で眠る機械人形たちは、エネルの電撃によって目覚め、ロボットたちによるエネル軍団を作り上げるというストーリーでした。

エネルの今後の登場は?

月で眠る古代都市が、なぜエネルの雷の力で起動し、ロボットたちがエネルに従うのか、エネルにとって都合が良すぎる展開です。エネルの故郷であるビルカには、月は聖地「限りない大地(フェアリーヴァース)」として伝わっており、月でエネルが発見した古代都市も同じビルカという名前でした。遺跡で見つけた古代兵器を描いた謎の壁画など、いかにもこれからの物語に大きく関わってきそうな匂いが漂ってきます。

これまでの扉絵を使った短期連載は、「バギー一味冒険記」や「コビメッポ奮闘日記」大きな伏線が隠されており後のストーリーに大きく関わってくるものばかりでした。この、「エネルのスペース大作戦」の結末と、最近の物語の流れから、エネルが本編に再登場する可能性が濃厚です。

ワンピースに登場する謎の3つの古代兵器プルトン・ポセイドン・ウラヌスというものがあります。プルトンはウォーターセブンで過去に作られた史上最悪の大型戦艦、ポセイドンは海王類と意思疎通できる人魚・しらほし姫、しかしウラヌスだけが謎のままになっています。「エネルのスペース大作戦」に登場する壁画には、3つの古代兵器と思われる記述があり、このウラヌスが、エネルの方舟マクシムなのではという意見もあります。

どちらにしても、エネルが今後ワンピース本編に再び戻ってくることは確実です。どんなタイミングで月から帰還し、どんな立ち位置で登場するのか、クロコダイルのように次はルフィの味方になるのか、はたまたエネル軍団とともに再び敵として立ちはだかるのか、今後の展開が期待されます。

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ゴロゴロの実の能力やエネルの技まとめ

今回はワンピースに登場するゴロゴロの実の能力者「神(ゴッド)・エネル」について、その多彩な能力や必殺技について詳しくご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?扉絵の短期集中連載「エネルのスペース大作戦」で、月の古代都市で謎のエネル軍団を作り、コメディのような終わり方を見せました。

しかし、最近のワンピースのストーリーで、エネル軍団のロボットを開発したツキミ博士と、天才科学者ベガパンクの謎に迫る流れも出てきています。ワンピースの物語には数多くの伏線が隠されていますが、エネルの登場によってこの大きな伏線の1つが明らかになる可能性が高いです。

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