姉の結婚の感想ネタバレ！アラフォー女子の恋の結末は？【西炯子】

「姉の結婚」は、小学館から出版され、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」5位にも選ばれた人気漫画です。この記事では、そのな人気漫画の「姉の結婚」のあらすじを結末まで一挙ネタバレ紹介していきます。また、結末まで読んだ読者たちの感想も集めてみましたので、ぜひご覧ください。

「姉の結婚」は、小学館出版の「月刊フラワーズ」にて2010年11月号から2014年10月号まで連載されました。単行本は全8巻出版され、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」5位にも選ばれました。

アラフォーになり、「結婚や恋愛はもういいや」と諦め、地元に戻った岩谷ヨリ（39歳）と中学生の頃からヨリに思いを寄せており、イケメンに成長した真木誠による大人のラブストーリーになります。不倫に愛人、大人の恋愛が描かれています。ヨリと同級生・真木の恋の結末は、どうなってしまうのでしょうか？

「姉の結婚」の原作者・西炯子（にしけいこ）は、鹿児島県出身の漫画家で、1986年高校在学中に漫画雑誌「JUNE」でデビューしました。「このマンガがすごい！2010」オンナ編で5位に輝いた人気作「娚の一生」は、榮倉奈々さん・豊川悦司さんダブル主演で映画化もされました。また、「THE BEST MANGA 2010 このマンガを読め！」で6位受賞、マンガ大賞など、数々の賞を受賞しています。

西炯子の描く大人のラブストーリー「姉の結婚」。ここでは、そんな人気漫画のあらすじを1巻ずつネタバレ紹介していきます。岩谷ヨリと真木誠の気になる恋の結末とは？ぜひご覧ください。

「結婚や恋愛はもういいや」と諦め、地元に戻り、図書館で働き始めた岩谷ヨリ(39)。静かに生活していましたが、ある日嫌な予感と共に、年の離れた妹のルイ子(24)が現れます。さらに嫌な予感がする中、図書館の本を無断で持ち出そうとしている男性を発見し引き止めますが、本はその人の持ち物でした。ヨリは、喫茶店で謝罪を入れると、その男性は「今日は排卵期ですか？」といい、一夜をともにすることになります。

その男は、「真木誠」と名乗り、実は中学時代”ホワイトポーク”とイジめられていた同級生でした。真木は、精神科医と大学講師をかけもつイケメンエリートへと成長していました。真木は、「ヨリに憧れていた」といい、毎日、職場の図書館にまで押しかけ、しつこく関係を迫ってきます。

そんなある日、大学時代の恩師・藤野先生の祝賀会に呼ばれ出席すると、なぜか度々人間違いにあいます。おかしいと思いつつ、化粧室へ行くと、自分と瓜二つの女性と遭遇します。実は、この女性、真木の妻・理恵だったのです。

ヨリは、事実を確認するため、真木の働く大学にいきます。妻帯者であるという答えを聞き、分かっていたつもりでも、やはり落ち込むヨリ。悩んだ末、ヨリは真木と新しい関係を提案します。

「不倫なら楽しみましょう。ルールを守って」と、“恋愛に振り回されない私”になることを決意します。ふたりは毎週金曜に会い、ホテルに行くようになります。ヨリはわざとカラダの関係だけを装い、不倫っぽくしようとしますが、真木は強引に誘い、２人は温泉旅行に行く事になります。

ヨリは不倫ごっこを楽しむつもりでしたが、だんだん気持ちが大きくなってしまいます。”振り回されない自分”になる為、ヨリは、身体求める代わりにお金を要求します。「ムリだった不倫ごっこを楽しむなんて。だからせめてあなたも傷ついてよ」と。

温泉旅行から帰ってきた後も、あるキッカケで二人は中学時代住んでいた島に帰ることになります。ヨリは仲の良い家族を見て、「帰れる家があってそこに家族がいる、もう手に入らないとあきらめていてもあんな光景を見ると」と思い、こんな関係を続けられないと真木との別れを意識します。そんなヨリとは裏腹に、真木は、「戻ったら一緒に住む家を借りませんか」と言います。

別れるに別れられず、真木との不倫関係は続いたままのヨリですが、恩師に紹介された独身エリートの川原に誘われたホームパーティーに参加することになります。川原の友人とのやりとりやさりげない気遣いなどにヨリの中でどんどん「◯」が増えていきます。

真木の“一緒に暮らす家”の提案を断ったヨリですが、真木の仮病にまんまとだまされ、自分から真木が借りた家に行ってしまいます。「こっちじゃない。こっちには○なんか１コもない」自分に言い聞かせますが、どんどん真木へハマっていってしまいます。年始は妻の実家にいくと聞き、傷ついたヨリは正月独りで旅行に行こうとしますが、飛行機が欠航、しかも雪で滑って転んでしまい、真木に迎えに来てもらう事になります。

真木と川原の間で揺れ、ズルズルとどっちつかずの状態が続きますが、出張で東京へ行くことになります。東京を満喫していると、東京支社に応援に来ていた川原とばったり会い、飲んで話しているうちに川原のマンションに行くことになります。一泊した帰り、ついに川原からプロポーズされてしまいます。

ヨリは、川原のプロポーズを受けようと決心します。結婚を決めたからには、真木との関係を終わらせなければなりません。真木に別れを告げ、これまで真木から振り込まれた通帳を見ると、真木は愛人として自分のことを、至極正当に取り扱ってくれていたことを、ヨリは気付きます。「でももうダメなの“結婚”でなきゃ、私はもちこたえられない」と、ヨリは、川原にプロポーズを受け入れる手紙を書きます。

川原を紹介してくれた恩師にもプロポーズの事を話すと、真木の家から出てくるところを見られていたため、関係を問いただされます。また、川原も勤務先の支社長に「結婚がしたかっただけなんじゃないか」と突っ込まれ、「結婚」が白紙に戻ることになります。

一方、真木には准教授昇進やドイツ留学の話が舞い込みます。もともと父親の借金のために結婚をしていた真木は、上司の花井にも離婚を勧められます。ヨリには、地元の島おこしに関係する、県のプロジェクトの仕事が舞い込みます。結婚も愛人も失ったヨリは、プロジェクトに打ち込みます。

ヨリは、友人の新川と、自宅の断捨離に勤しみます。真木のことを「別れてよかった」「ゆっくり忘れる」というヨリに、新川は「忘れなくたっていいよ」と優しい言葉をかけます。ヨリは、気持ちに整理をつけ、県のプロジェクトでも事務局長になり、リーダーシップを発揮します。一方、真木に付きまとっている女子学生の仁美とヨリが遭遇します。

仁美は、ヨリが雑誌で書いている書評のファンでした。仁美は、真木からヒントを聞き、ずっと好きな人が憧れのヨリであることに気付き、失恋を思い知らされます。真木は、破綻した結婚生活でも、世間体のために結婚式を挙げたホテルで、毎月夫婦でディナー続けていました。挨拶に来たホテルの支配人が、大学の同級生の天野であることに、真木は気付きます。

二人で飲みに行き、真木は酔っ払い、ヨリへ心情を、天野に吐露します。真木は、騙し騙しやってきた嫁との関係がも限界がきて、雲行きが怪しくなってきました。一方ヨリは、恋愛ごとを全部失って、前に進もうと仕事に打ち込んでいきます。

ヨリは、東京出張で再会した夢幻堂先生から「東京へおいで」と誘われ心が揺れます。さらに、友達の新川の再婚や妹のルイ子も彼氏といよいよ結婚とおめでたい話が続き、嬉しいながらも焦りを感じていきます。そこへ突然、夢幻堂先生が図書館に押しかけ、「東京で自分のマネジメントをしてくれないか」と言われます。「結婚はしてもいいし、しなくてもいい。お給料も出す。」と夢幻堂先生から真剣に提案されます。

ついに真木は妻に対して、「離婚してくれんか」と切り出します。真木は天野から、離婚に強い弁護士を紹介してもらいますが、当の妻が離婚をする気がないので、今のままでは難しい状態です。そこで嫌われる夫になろうとパチンコに、クラブに、大学も診療所も全部辞めます。

それを知った仁美は、ヨリに相談し、ヨリは、真木のもとへ行きます。お互いに振り返りながらも「この町にいると恋が終わらない」と感じます。真木は、毎月の夫婦のディナーもすっぽかしてしまい、嫁は激怒しますが、自身の体調不良に気付きます。そして、まさかの妊娠が発覚します。

真木の嫁は、一人で産婦人科に行って、妊娠を確認します。思わず、不倫相手の家の前まで行くと、楽しそうな家族の会話が聞こえてきます。一方、落ち着いて、友達みたいに話をするヨリと真木は「プロジェクトがこうなればいい」という希望を話し合っていると、真木は「大学も辞めて、本当にやりたかった僻地医療をする。離婚もしてあなたを迎えに行く。」と告げます。

そんな中、真木とヨリのことを知った真木の嫁は、「あなたの子供を妊娠してしまった」と詰め寄ります。二人は口論になります。その後、真木の嫁は、不倫相手に妊娠のことを伝えますが、「まさかいつか俺と一緒になれると本気で思っていたのか？」と、一方的に別れを告げられてしまい、ショックを受けます。

ヨリと妹ルイ子と母は、「ルイ子が結婚する前に」と家族女子会を開きます。そこで、前々から疑問に思っていたこと「ルイはお父さんとお母さんの子じゃないんでしょ？」と母に聞きます。母はすぐに手をあげる父の暴力に耐えきれなくなって夜の海で一人泣いていた時に、優しい声をかけてくれた、名前も知らない漁師との子だと告げます。

どうしても産みたかった母はヨリの父にそのことを告げると、父は他人との子を、自分の子として育てる決意します。その話を聞き、ヨリは涙します。真木の嫁は、ついに真木との離婚を決意して実家で殴られながらも、離婚届を真木にわたします。

ヨリと真木は、図書館を出て、待ち合わせのカフェ、駅、長い階段、思い出の場所を回ります。ヨリは「ただ愛して愛されたかった。あなたとも結婚できなくてもいいと思ってるのよ。ただ好きなの。それでいいの」と告げます。そんなヨリに、真木は結婚指輪を差し出し、「もう耐える必要はありませんから。迎えにきましたからーどうか僕の妻になってください」と、プロポーズします。

離婚をして、離島での開業の段取りをつけた真木に、上司の花井からドイツ留学の話が舞い込みます。またとない機会のため、ドイツ行き、２ヶ月後からヨリも付いて行く事になります。しかし、大学の教授の娘であり先輩の花井は、ドイツまで付いていき、真木の身の回りの手伝いをしながら、ヨリとの仲を邪魔します。いてもたってもいられなくなったヨリは、約束の日よりも早くドイツに行きます。

またしても、花井がヨリの前に立ちはだかりますが、ヨリは、それでも彼に会うと食い下がります。しかし、「彼を愛しているなら身を引いてほしい」と言われると、愛を信じきれなかった、違うと言いきれなかったと傷つくヨリはそのまま日本に帰国してしまいます。ヨリが約束の日になっても来ず、不安になりながらも信じて待つ真木でしたが、花井の行動に気付きます。

ヨリを探し、妹のルイ子の所を訪ねた真木でしたが、「もうさがさないで。もしかしたらお姉ちゃんにとっては、人に愛されることそのものが苦しいことなのかもしれない」と告げられてしまいます。ヨリは帰国以来お世話になっている家の方に頼まれ、会うだけと見合いに足を運びます。そこに来たのは、真木でした。

「誰かと一緒にいるのはあなたにとってとても苦しいことなのだと思います。しかしその苦しみさえも分け合える間柄を夫婦というのだと…ぼくは思うのです」「まずはおつきあいからはじめていただけないでしょうか？」と真木は告げます。その申し出にヨリは、「はい。」と返事をするのでした。

西炯子が描く大人のラブストーリー「姉の結婚」のあらすじを結末まで紹介してきましたが、ここからは、「姉の結婚」の結末まで読んだ人の感想をいくつか紹介していきます。アラフォー女性の恋愛や結婚をリアルに描いた「姉の結婚」、読者はいったいどのように感じたのでしょうか？

「姉の結婚」だけでなく、西炯子さんの漫画は、絵がとても綺麗ですよね。謎が多く、いろんな伏線があるので、ついつい結末が気になり、一気読みしたくなるという感想が多いです。

この読者は「姉の結婚」や他の西炯子作品を読んでいろんな人と感想を言い合っているようです。西炯子さんの作品は感想だけでなく、結婚や恋愛観の討論にもなってくるので、様々な考え方があるので、意見の食い違いも起きてしまいます。

幸せにして落としてまた幸せにするが多く、毎回ドキドキさせられる西炯子さんの作品。ヨリの幸せを願う感想も多いですが、不倫に愛人、大人の恋愛が描かれている「姉の結婚」ですから、普通のハッピーエンドでは終わりません。

「姉の結婚」のネタバレあらすじや読者の感想を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？「姉の結婚」は、恋愛・不倫・結婚、人生観も考えさせられる西炯子さんの作品です。この機会にぜひ読んで見てはいかがでしょうか？