2018年11月05日公開
2018年11月05日更新
ドラゴン桜の名言集!漫画に登場した人生を変える言葉・名セリフを紹介
受験漫画として高い人気を誇るのがドラゴン桜です。漫画的な面白さはもちろんですが、受験の為の具体的な方法やそれらを伝える名言の数々でも高い人気を集めています。中には題材である「受験」の枠を超えて、その後の人生を変える言葉や生き方を考えさせられる名セリフもありそれがドラゴン桜の人気を支えています。今回はドラゴン桜の作品について簡単に紹介しつつ、作中で登場する数々の名言を紹介していきます。
ドラゴン桜の人生を変える言葉や名言を徹底調査!
東大合格を目指す受験漫画のドラゴン桜。個性的なキャラクターも高い人気を集め、2005年には阿部寛さん主演でテレビドラマ化された作品です。本作の人気を支えるのは「受験」というテーマを扱いながらもその方法は漫画的ではなく、実際の受験にも使える具体性のある方法である事、そしてそれらの方法を教える際や教えを受けての名言の数々です。
ドラゴン桜に登場する名言には実際の受験に役立つ物が多いのはもちろんの事、人生においてもそのまま役立たせる事が出来ると連載が終わった今でも人気を集め、さらにはその人気を受けて続編となる「ドラゴン桜2」の連載が開始される事になりました。今回は漫画ドラゴン桜に登場する数々の名言、考えさせられる言葉や名セリフを紹介していきます。
ドラゴン桜の漫画とは?
漫画ドラゴン桜は2003年から2007年にかけて講談社が発売する漫画雑誌「モーニング」にて連載された漫画作品です。「受験」をテーマにした作品でありながら、高校生活で受験に関わる要素を幅広く取り扱う事で、元々ビジネス書として書かれている受験関連作品と並んで高い評価を受ける漫画になっています。「第29回講談社漫画賞」「平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門」でも優秀賞を受賞した実績があります。
本作ドラゴン桜を中心に、外伝作品である「エンゼルバンク ドラゴン桜外伝」や正統続編である「ドラゴン桜2」が連載されるなど既に本編は連載終了から10年経過していますが、今でも関連作品も多く描かれその度に評価を受けている作品であると同時にビジネス書などでも度々取り上げられ、作者自身がビジネス書を手掛けるきっかけとなった作品です。
作者は三田紀房
ドラゴン桜の作者三田紀房さんは、元々はスポーツ漫画、中でも野球漫画を多く手掛けていましたが、「漫画ゴラク」の編集者の「アンケートで1位をとろう」という言葉をきっかけに「ドラゴン桜」を生みだして大ブレイクする事になった漫画家です。ちなみに三田紀房さん自身は明治大学の出身で、担当編集者が東大出身だった事などの影響が「ドラゴン桜」を描く際には大きく反映されています。
複数の雑誌に同時に複数の作品を連載している期間が比較的長く、ドラゴン桜連載中も、小学館のビッグコミックスペリオールにて「マネーの拳」、原作担当だけでしたが集英社のスーパージャンプにて「銀のアンカー」を連載していました。2018年現在もヤングマガジンにて戦争漫画「アルキメデスの大戦」とドラゴン桜の続編「ドラゴン桜2」を連載しています。
ドラゴン桜のヒットを受けてビジネス書も複数手掛けており、主人公桜木が語る形で描いた2016年発行の「個性を捨てろ!型にはまれ」や続編となる「汗をかかずにトップを奪え」なども同様に高い人気を集めています。また最近ではドラゴン桜のように自己啓発系と言える作品が増えていますが初期に描いていた野球漫画などもまた書きたいと考えているようです。
ドラゴン桜の漫画登場人物を紹介!
ドラゴン桜の名言、言葉、名セリフを紹介する前に作中で中心的に活躍し、名言も多く残している主要な登場人物を紹介していきます。ドラゴン桜は全21巻、194話で描かれる物語ですが、そのわりには登場しているキャラクターは少なめで、その分1人1人のキャラクター性が非常に濃いのが特徴です。
本作の主人公!桜木
ドラゴン桜の主人公は桜木健二は元暴走族という異色の肩書を持つ弁護士で、桜木が経営破綻となった高校、私立龍山高等学校の運営問題に関わるところから物語が展開されていきます。龍山高校を進学校にする事で経営を立て直し、自身の実績にもしようと考えて特別進学クラスを新設、他の教師が責任者となる事を嫌がった事もあり、責任者に就任しました。その立場もあり特別講師として数々の講師を呼び寄せています。
徹底したリアリストであり、自分の考えを他者にハッキリと伝える性格で論理的と評価される一方で冷酷で理屈っぽいとも言われています。しかしそれらの言葉は的を得ている事が基本なので他者を大きく動かす事になります。当然というべきか、その立場からドラゴン桜作中の中で一番名言と言われる言葉や名セリフが多いキャラクターでもあります。またその他の名言も桜木に影響された結果生まれた名言も多いです。
本作のヒロイン?井野真々子
どちらかと言えば改革、改善を推し進める形である桜木に対して反発する本作のヒロインと言える立場にあるのが元々龍山高校の教師である井野真々子です。基本的に自己保身の考えが強く、物事に対しては逃げ腰である事が多く、特に自身が担当してきた英語の特別講師、川口の奇抜な授業には公然と反発する姿勢を見せています。桜木とお見合いパーティーで出会った過去があり、度々桜木に絡んできます。
教師としての実績は確かですが贔屓も当たり前に行っている為、桜木からは軽くクズ教師などと言われたりします。また教師という職業に未練が無くなったという理由で転職がテーマの外伝作品「エンゼルバングドラゴン桜外伝」では主人公を務め、教師を辞めて転職する姿が描かれています。
東大合格を目指す生徒!水野直美
桜木が提案する特別進学クラスに手を上げた生徒の一人が水野直美です。直美の家は両親が直美が中学2年生の時に離婚しており、以降母が水商売をしている姿を見て育ってきました。男に媚びを売って生活している母のようにはなりたくないと特別進学クラスに入る事を望みます。親への反発から髪を染めたりルーズソックスを履いたりと見た目はギャルですが、生活スタイルは地味でそのギャップから学校では1人でいる事が多いです。
桜木を始め、桜木が連れてくる特別講師の事を次第に信頼していき、1人で強く生きていく為の東大という目標を元に頑張った直美は最終回直前に、見事に東大理科1類に合格し龍山高校初の東大合格者になりました。また外伝であるエンゼルバンクドラゴン桜外伝では、学費の工面の為に母のスナックで働く姿、続編であるドラゴン桜2では東大卒業後に弁護士となって桜木を支えている姿も描かれています。
反抗期!?矢島勇介
もう1人の特進クラスの生徒が矢島勇介です。詳しくは後述しますが、桜木が最初に特別進学クラスを立ち上げる際にも直接的に反発した生徒で元々は特別進学クラスを邪魔する為に加わる事になりました。元々裕福な家庭の3人兄弟の末っ子として育ちましたが中学受験に失敗した事で優秀な兄達に対する劣等感などから逃れる為に勉強をしなくなっていました。
特別進学クラスでの指導を受けて次第に勉強するようになると元々のポテンシャルは高い事を証明していきます。負けず嫌いな性格が災いして桜木の指示を聞かない事などもありますが本質的には優しい性格をしており、特に仲間意識が強い為に同級生となる水野の不調を気遣うなどしています。しかし残念ながら東大の受験には僅かに届かず失敗、しかし再起を目指し、浪人して翌年の東大受験に再び挑むと言われています。
ドラゴン桜の名言集!人生を変える言葉や名セリフまとめ!
ここからはいよいよドラゴン桜の名言を登場した場面や状況などの解説と共に紹介していきます。上記でも触れたように多くの名言が主人公桜木によるものですが、桜木に影響された人物であったり、桜木が放った名言を別の人物がセリフの形を変えて再び放つ場合もあります。
騙されたくなかったら、損して負けたくなかったら、お前ら勉強しろ
ドラゴン桜の名言の中でも多くのファンがぜひ読んでない人にも知ってほしいという名言がこの言葉です。1巻収録の4話、桜木が壇上で龍山高校の生徒達に特別進学クラスの新設とその生徒勧誘の為の話をする場面で放たれるセリフになります。この言葉の冒頭は「社会のルールは頭のいい奴の都合のいいように作られている」という言葉から始まります。
学生時代誰もが一度は「何故勉強をするのだろう?」と疑問に思った事があるのではないでしょうか?このセリフはそんな疑問の1つの答えとしてぜひ知ってほしい名言として、受験漫画であるドラゴン桜を代表する名言でもあります。そしてこのセリフを聞いて直美が特別進学クラスに志望する事になるのです。もちろんこれが全てではありませんが1つ納得の出来る答えなのではないでしょうか?
創造とはまず真似ることから始める
「学ぶ」は元々「真似ぶ」という語源にあると言います。この名言は2巻収録の12話、元々ポテンシャルが高く反発的である矢島が自分のやり方を説いた際に桜木が放ったセリフです。オリジナルを生みだす為にはまず模倣してそれを習得した上でより良い物に改善していく事である事、その為にはまず真似る必要があるのだと説いた言葉になっています。
ドラゴン桜の名言には場面やセリフを変えて、同じような事を示唆している名言もありますが、この名言も別の場面で形を変えて登場しています。それが12巻収録の108話です。「自分で考えてるということは何も考えていないということなんだよ」という名言で、こちらも桜木のセリフです。
つまり……「知らない」ということは実は恐ろしいことなんだ
こちらの名言も同じく2巻収録23話での名言です。知らなければ対応のしようがない、まずは知ることが大切であるという事を説いた名言です。このセリフ自体は桜木の言葉ですがこちらもドラゴン桜では色々な場面で桜木以外のキャラクターも同じような名言を残しています。特にドラゴン桜が連載された頃よりもさらに「情報過多」が進む現代では知りたい情報をしっかりと知ることが大切だと言えるのではないでしょうか。
このセリフは実際に生きていく中でも特に意識したいこととしておすすめされる名言ですが、より勉強に寄せた「勉強とはまず己を知るところから始まるのだ」というようなセリフもドラゴン桜の名言として紹介されます。特に受験は情報戦なので、他の人よりも多くの情報を持っているという事自体が1つの大きな武器になるというセリフもあります。
不安は努力の勲章
ドラゴン桜の名言はどうしても長いセリフがそのまま紹介される事が多いですが、一節を取り出して名言として紹介されることが多い名言もあります。それが19巻173話で登場した名言です。長く勉強してきた直美と矢島の受験が迫る中、不安を感じる2人に桜木が放ったセリフの中の一節となっています。努力してきたからこそ不安は大きくなるもので、不安に感じるのは決して恥ずかしいことではないと説いた名言です。
受験に重要なのは知能ではなく根気とテクニック
ドラゴン桜は受験の中でも特に「東大」という誰もがイメージしやすい難関大学への入学を目標としているのでどうしても最初から頭の良い人じゃなければいけないのでは?と考えがちです。しかし桜木は作中で度々最初から頭の良い人はいない。それよりも根気とテクニックが必要なのだと説きます。根気とテクニックはどちらも努力すれば身につけられる物であるというセリフもあります。
また根気を維持する為にも受験には基礎体力が必要だというセリフもあります。受験勉強、まして東大を目指して勉強しようとすればどうしても長時間する必要があるのでそれを乗り越える為の体力作りの大切さから説くのです。同時に基礎体力があれば集中できる時間が増え、よりいっそう勉強に身が入るようになるというセリフもあります。
一時の感情で利益を失うバカにはなるな
桜木が「感情」に関して説く事は度々ありますが、大抵は受験に対して「不要」であると説く事が多いです。もちろん人間としては失ってはいけないものですが、感情を優先するあまり目的を果たせなければ結局後悔するのは自分です。特に受験という期限が決まっている物に対してはその後悔は一生のものとなってしまうでしょう。誘惑は多いですが、大局、将来の希望を見据えることが大切であることを説く名言です。
桜木の名言は多くが実体験によるものですが、この感情に対しての言葉は特に桜木自身の後悔を現しているという人も多いです。一時の感情で入ってしまった暴走族という過去が、更生して大検を受けて大学を出て弁護士となった後も週刊誌に取り上げられるなどして風評被害にあっています。そんな桜木が言うからこそ桜木自身の戒めであり、重みがある名言です。
99点は0点と同じ!満点以外に意味がない
ドラゴン桜の名言には多くの人が賛同するだろう名言が多いですが、賛否両論ある名言ももちろんあります。その代表的な名言がこの「99点は0点と同じ」という言葉です。受験ではこの1点、問題にすれば1問で明暗が分かれる事はあるので勉強をする時点で99点で満足していてはダメだという点では賛同者が多いですが、「99点を取った努力」と「努力していない0点」は一緒ではないのでは?という声もあるのです。
社会に出るとどうしても「結果」を求められます。特に職人や料理人、自営業をしている人にとってはその結果がそのまま収入に繋がるので意識する人が多い名言です。99点ではお客さんは満足してお金を払ってくれないかもしれないことを考えると確かに99点では0点と同じかもしれません。
他人に促されなくても努力する人間が一番成長する
多くの人は他人に課題を与えられてから初めて努力をすると言われています。学生であれば直近のテスト、或いは受験、社会人になっても会社から資格の勉強などを促されて初めて勉強するという人は非常に多いです。しかしそれらの人に共通して言えることは、その与えられた課題が終わるとその努力を辞めてしまうのです。それでは本当に成長したとは言えないでしょう。
ドラゴン桜では度々自分で努力する事の重要性を説く名言が登場しています。もちろん東大を目指す直美や矢島にとって桜木を始めとした講師陣の力は必須ですが、それは努力を促される為ではなく、努力をする為の必要な手段として使ってほしいという思いが強いのです。そして直美や矢島は講師陣の力を借りて自身の努力で東大を目指す事になるのです。
世の中で親以外に誰が子供の努力を認めてあげられるでしょう
基本的には受験漫画であるドラゴン桜ですが、そのエピソードの中には子育てに関わるエピソードもあり、その中にも名言と言われる言葉が登場しています。その代表的なものが上記の名言です。矢島の親は過去に期待をかけながら中学受験での失敗を期に勉強しなくなってしまった矢島に対し失望していましたが再び頑張るようになった矢島に再び期待をかけるようになります。そんな両親に向けられた桜木の言葉です。
確かに最終的に「結果」はとても大切です。結果が伴わなければ世間では過程の努力など認めてもらえません。しかし両親だけは例えどんな結果になっても子供の努力を見てあげる事が出来る存在です。その両親にも「結果」しか見てもらえなければ、そう考えると確かにつらいという人が多いのではないでしょうか。ドラゴン桜にはこのような名言もあります。
本当にダメなのはその失敗を次に活かせないやつだ
特に受験勉強では点数という形で簡単に結果が分かってしまいます。知識不足はもちろんですが、凡ミスや記入ミスなど、本来解ける力はあるのにそれが点数に繋がらないという「失敗」は誰にでも経験があるのではないでしょうか。「失敗は成功の基」とは言いますがただ闇雲に失敗をすれば良いというわけではないという事を教えてくれるのがこの名言です。
上記の名言は桜木の言葉ですが、やはりこの言葉も形を変えて登場しています。「成功する人とは失敗から学べる人」という名言やその言葉に続く「また失敗するかもしれないからと失敗パターンを想定して事前に準備を怠らない人」というのも同様に名言として知られています。受験ではもちろん人生においても覚えておくべき名言の1つです。
行動するヤツだけが勝つ
2018年に連載が開始されたドラゴン桜2、ドラゴン桜から舞台を10年経過しさらに現代に合った受験術を描いています。しかし時代が流れ、受験術が変わっても桜木の名言は健在です。この名言はそんなドラゴン桜2第3話の名言です。東大専門の進学クラスを別途作るという桜木が再び生徒の前に立ち、放った名言です。
「何故?」や「なんで?」と考える暇があるなら例え間違った方向だとしても動いた方が何倍もマシというこのセリフは勉強やビジネスシーンでも転用出来る名言です。大きな決断だからと何時間も悩んでいたらそれだけで大きなチャンスを逃してしまう事もある為です。これらの名言はドラゴン桜の頃からも登場していましたが、今ではドラゴン桜2に最初に登場する名言として紹介される事が多いです。
ドラゴン桜の名言まとめ!
受験漫画というそれまでに本格的に描いた無かった漫画ジャンルを切り開いたドラゴン桜はその具体的な方法論で高い人気を誇る作品です。それらの人気を支えるのが桜木を始めとした登場人物が放つ名言の数々です。受験に対しての心構えなどを説く名言の数々はその後の人生にも生かせる、人生を変える名言としても連載が終了して10年以上経過した今でも高い人気を集めています。
今回ドラゴン桜に登場する多くの名言を紹介しましたが、これでもドラゴン桜の名言の全てではありません。今回は触れられなかった名言も多くドラゴン桜には登場しています。また人によって名言と感じる言葉にはやはり違いもあります。それらの名言を探すという意味でもドラゴン桜はおすすめです。人生のバイブルにすべきという人がいる程の作品として今でも愛読書だとする人がいます。
ドラゴン桜は正統な続編であるドラゴン桜2の連載も開始されるなど現在でもその世界を広げ続けている作品です。題材の関係上ドラゴン桜2から読んでも楽しむ事はできますがやはりその土台にはドラゴン桜があります。ドラゴン桜2にも名言が多いので、ドラゴン桜、ドラゴン桜2と合わせて読んでみて自分に合う名言を探してみてはいかがでしょうか?