宝石の国の双晶アメシストの双子の数字には意味がある？性別や髪型を調査

宝石の国は市川春子によるファンタジー漫画で、宝石の身体を持つ28体ものキャラクターが登場します。人間（にんげん）たちがいなくなった後のはるか未来が物語の舞台です。

主人公たちは、月からやってきて宝石たちをさらっていこうとする月人（つきじん）と日々戦いながら、宝石たちそれぞれの得意分野を活かして医療や研究などをして生活しています。漫画原作は「月刊アフタヌーン」にて連載中、アニメ版は2017年の10月～12月にかけて放送されました。宝石たちの中で双晶アメシストは、作中唯一の双子のキャラクターになります。

紫色の宝石アメシストがモチーフとなっており、双晶の名の通りふたりでひとりという存在です。ユニークなキャラクターが多い「宝石の国」のなかでも異色の存在といえるのではないでしょうか。普段は、月人が来ないか警戒する見回りの仕事を務めています。剣術が達者で、作中の戦闘力を示す数値である硬度も１０段階で７と上位に入っています。しかしその性格はのんびりでおっとり。

主人公のフォスフォフィライトには戦うコツとしてリラックスすることと教えています。双晶アメシストの外見の特徴をいうと、見分けがつかない双子といったところでしょうか。一見女の子のようですが一人称を「僕たち」と言ったり、中性的で謎の多い魅力的なキャラクターです。２人それぞれの名前も「エイティ・フォー」「サーティー・スリー」と番号のようなものになっています。

しかし、その外見はコスプレイヤーにも人気で、二人で組んで双晶アメシストになり切るレイヤーさんもいるようです。今回の記事では双晶アメシストの見分け方のコツもまとめて紹介していきます。

アニメ版宝石の国は2017年10月から12月まで全12話が放送されています。漫画の原作でいうと第36話までのストーリーで、2017年秋アニメでトップクラスに良かったという声も！宝石の国の3Dアニメ化を手掛けたのは、「創聖のアクエリオン」などで 3DCGを手掛けた井野元英二が代表の有限会社オレンジです。

オレンジにとっては初の単独作品となりました。宝石たちのアクションシーンや身体を破損した時の断面の輝き、キャラクターの個性を表現する髪型や髪質が艶やかに再現されています。アニメ版「宝石の国」で描かれる宝石たちの透き通るような髪型や宝石の国の美しい風景は、3DCG表現だからこその輝きがあります。

いままでの他の作品にはなかった、宝石が主役という設定があったからこそです。宝石たちの中でも１番壊れやすい主人公のフォスフォフィライトが、壊れた身体を補修しながら成長していく姿もアニメのキーポイントになっています。今回ご紹介している双晶アメシストが活躍するのは、アニメ版では第6話にあたります。

宝石の国の原作は市川春子による漫画作品です。講談社の「月刊アフタヌーン」にて2012年12月より連載中。メインストーリーは華奢で繊細な宝石たちと空から現れて宝石たちをさらっていく月人（つきじん）との戦いです。その中で宝石たちと月人が戦う理由や、どうして宝石たちが誕生したのかなどの謎が解き明かされていきます。2013年末には「このマンガがすごい! 2014年」オトコ編で第10位に入りました。

ここでは、そんな宝石の国のキャラクターのうち唯一の双子キャラである双晶アメシストについて解説していきます。性格の特徴や性別、髪型の違いや見分け方なども合わせて紹介していきます。

アメシストはアメジストともいわれる紫水晶の別名です。美しい色をした水晶ですが紫外線にさらされてしまうと退色してしまいます。ガラス光沢と呼ばれる光沢をもっていて淡いライラック色のような色から濃い紫色まで広い色合いを持っています。ギリシャ語の「酔わせない」という意味をもつ「amethustos」が名前の由来と言われています。

双晶アメシストは紫色でショートカットに編み込みをした髪型のキャラクターで、いつも２人で一緒の双子です。男性とも女性ともとれるしぐさや言い回しが特徴の人気キャラクターです。

キャラクターのモチーフは宝石のアメシストで硬度の数字は７。見回り担当で2人とも剣の凄腕ですが、お喋りや仕草はとってものんびり。ふたりで一つという特徴から、主人公のフォスフォフィライトと試験的にコンビを任命されたこともあります。いつも2人一緒に行動している双晶アメシストですが、それぞれに名前があります。髪型に注目してみるとその違いがよく分かります。

むかって右側の目が隠れているのが「サーティー・スリー」で、左側の目が隠れている方が「エイティ・フォー」。どちらも数字のような名前で、宝石たちからは「サーティー」「エイティ」と愛称で呼ばれています。髪型以外に大きな違いはなく、ときどき入れ替わっていても宝石たちは気づかないことがほとんどです。

宝石の国に登場する宝石たちは宝石をモチーフとした無機物なので、はっきりとした性別は存在しません。また宝石たちは寿命で死ぬという概念がなく非常に長生きです。双晶アメシストの正確な性別や年齢は分かりませんが、一人称が「僕たち」であること、３００歳のフォスフォフィライトより年上で３５９７歳のイエローダイヤモンドより年下であるということが分かっています。

双晶アメシストの特徴として、個性的な髪型が挙げられます。基本はショートカットですが一部の髪を長く伸ばしていて、それぞれ左右の片目を隠すような感じで前髪を編みこんでいます。まるで髪の分け目が三つ編みになっているような特徴的な髪型です。そして、この髪型にこそ双子を見分けるポイントが隠されているわけです。

アメシストは日本でも採掘は可能で84度33分の角度で接合していてこちらは「日本式双晶」と言われていてアメシストで見られる特徴です。

紫色の髪が特徴の双子キャラクターである双晶アメシスト。ここでは双晶アメシストの元になった宝石のアメシストについて解説していきます。双晶アメシストの名前の数字の意味についても紐解いていきます。

双晶アメシストのモチーフとなった鉱物のアメシストは、紫色の水晶のことを指します。淡く薄い紫色から濃紫色までグラデーションのような色合いが特徴のアメシストは、主にジュエリーなどの装飾に使われてきました。日本では2月の誕生石として有名なので、もともと知っていたという人も多いのではないでしょうか。ちなみにアメシストの宝石言葉は「誠実」、「心の平和」なんだとか。

漫画やアニメのキャラクターで推しキャラが出来たら、グッズを集めたくなるのがファンというもの。宝石の国ではなんと推しグッズとして水晶や鉱物を購入するファンが出現しました。少し値が張る推しグッズですが、お部屋にアメシストが飾ってあるなんて素敵ですよね。

2017年7月には宝石の国公式のコラボグッズが発売されました。ジュエリーブランドTASAKIとコラボしたキャラクターネックレスが登場しましたが、その値段に驚き！なんと最高額３２４万円の本物志向です。双晶アメシストは１６万２千円、パールとアメシストが上品に隣り合っていてまさに一生ものの推しグッズになるでしょう。

続いては、双晶アメシストの名前についてです。宝石の国の双晶アメシストには「サーティー・スリー」と「エイティ・フォー」という、数字のような名前が付いています。この数字には一体どんな意味があるのでしょうか。これを解くカギは2つの水晶が１つになっている双晶にあります。2つ以上の水晶が交わっているものを双晶と呼びますが、水晶が交わっている角度によって双晶の大きさが変わってきます。

その水晶同士が1番大きく成長する角度が、双晶アメシストの名前の由来になっている84度33分の角度なんです。ここから数字をとってエイティ・フォー、サーティー・スリーと呼ばれているわけです。ちなみに84度33分で交わっている双晶を日本式水晶と呼びます。

宝石の国に出てくる宝石たちにはそれぞれ硬度があり、硬度の違う宝石同士が素手で触れ合うと割れてしまうことがあります。しかし双晶アメシストは素手で触れ合っても割れることがなく、アニメ宝石の国の初登場シーンでも2人はピッタリとくっついて登場しました。パフォーマンスとして頭をゴツっとぶつけるシーンもありましたが、その音は他の宝石たちには不評のようです。

そんな双晶アメシストが見られるのは、アニメ版宝石の国では第6話。主人公のフォスフォフィライトが初めて見回りの仕事をする時のパートナーとして、双晶アメシストが選ばれています。見回りの仕事は通常2人組で行うのでどの組にフォスフォフィライトを入れるか悩んでいたところ、2人で一心同体の双晶アメシストに白羽の矢が立ったというわけです。

アニメ初登場ストーリーでは、もろく壊れやすいので戦闘に向かないフォスフォフィライトを連れて見回りの仕事をする双晶アメシストの前に、さっそく天敵である月人が現れてしまいます。初めて見回りをするフォスフォフィライトのお手本になるようにと月人との戦闘を繰り広げるアメシストでしたが、新しい戦闘スタイルになった月人の罠にかかってしまいます。続きが気になる方はぜひアニメをチェックしてみてください！

続いてご紹介するのは、アニメ版宝石の国でキャラクターに命を吹き込む声優についてです。さまざまなキャラクターが登場する宝石の国ですが、双子であり、のんびりおっとりした双晶アメシストはどんな声優さんが演じているのでしょうか。宝石の国で唯一の双子キャラである双晶アメシストの声は、声優の伊藤かな恵さんが担当しています。エイティ・フォーとサーティー・スリーの両方の声をあてています。

伊藤かな恵さんは1986年11月26日生まれ、現在は大手声優事務所の青二プロダクションに所属しています。2006年から活躍している女性声優で、なんと中学生時代から声優を目指していました。2010年3月の第4回声優アワードで新人女優賞を、2011年3月の第5回声優アワードでは助演女優賞を受賞した、注目の実力派声優です。

歌もお芝居もこなすという伊藤かな恵さん。声優の伊藤かな恵さんの声は一言で言うと「クール系女の子」！声から伝わる自然な可愛らしさと内に秘める意志の強さをうまく表現しており、大人っぽい女の子や元気な女の子を演じることが多い声優さんです。続いては過去に伊藤かな恵さんが演じてきた役柄を作品とともに紹介していきます。

2007年10月から2010年3月まで放送していた「しゅごキャラ！」の主人公である日奈森あむ（ひなもり あむ）は、伊藤かな恵さんの元気でハキハキとした声の魅力が存分に発揮されたはまり役。双晶アメシストののんびりおっとりしたキャラクターとは違い、口下手で恥ずかしがり屋なだけなのにクールだと誤解されている自分を変えたいと願う女の子でした。

大人気ライトノベル「とある魔術の禁書目録（とあるまじゅつのインデックス）」のスピンオフ作品である「とある科学の超電磁砲（とあるかがくのレールガン）」。主人公の友人として登場する佐天涙子（さてんるいこ）も、伊藤かな恵さんの代表作の１つです。2009年10月からシーズンをまたいで2013年9月まで放送されていました。

キャッチコピーは「残念系青春ラブコメ」。そんなアニメ版「僕は友達が少ない」で伊藤かな恵さんはメインヒロインの1人である柏崎星奈（かしわざきせな）を演じています。容姿端麗で良家のお嬢様で高飛車な性ですが、本当は友達が欲しくて主人公と親しくなるというキュートなヒロインです。ここでも伊藤かな恵さんは双晶アメシストとは違い、ハキハキとした気の強いキャラクターを演じています。

宝石の国ののんびりおっとりな双子キャラ、双晶アメシストについて解説してきましたがいかがだったでしょうか？。双子の見分け方である髪型や、謎に包まれた名前の数字の意味などもお分かりいただけたでしょうか。

宝石たちの中では唯一の双子、剣の腕前はピカイチで見回りの仕事にも抜擢されているのに、ふわふわとした喋り方やまったりとした立ち振る舞いのギャップがとても魅力的です。２人の不思議な世界観と双晶アメシスト役の伊藤かな恵さんの気だるげ声はイメージにぴったりという声も！ぜひアニメや漫画をチェックしてみてください。