あねどきっの最終回の結末をネタバレ!あらすじや打ち切りになった理由を考察

『あねどきっ』は少年ジャンプに連載されていたラブコメ漫画です。作者は河下水希。いちご100%や初恋限定。などの恋愛漫画を少年ジャンプで連載していた実績のある漫画家です。中学一年生の落合洸太のもとに萩原なつきという美少女がやってきて一緒に暮らすことになります。年上のお姉さんの魅力にドキドキする毎日を送るために『あねどきっ』なのです。萩原なつきはなぜ洸太のもとにやってきたのでしょうか。打ち切りになり迎えた最終回の内容や考察を紹介します。

あねどきっの最終回の結末をネタバレ!あらすじや打ち切りになった理由を考察のイメージ

目次

  1. あねどきっの最終回の結末が気になる!
  2. あねどきっのあらすじをネタバレ!
  3. あねどきっの結末とは?最終回をネタバレ!
  4. あねどきっが打ち切りになった理由を考察!
  5. あねどきっのネタバレまとめ!

あねどきっの最終回の結末が気になる!

あねどきっ最終回。この気持ちさえ、ネタバレ解説

あねどきっの最終回。26話『この気持ちさえ』では洸太となつきの別れのシーンが描かれています。最後のお別れの時に洸太はなつきに『好きなんだ!』と告白します。姉ではなく恋人として好きなんだと、告げるのです。なつきは何も答えずキスをして去っていきます。ラストシーンで握りしめた携帯電は荷は思い出のプリクラが貼ってありました。

あねどきっのストーリーは単行本3巻、26話と短くなつき以外のヒロインの掘り下げなどは薄い展開になってしまいました。洸太となつきの疑似兄弟的な関係から洸太がどう一歩踏み出すのかに焦点を置いた展開になっています。勇気を振り絞った洸太の告白となつきの無言のキスによる返事はラブストーリーを得意とする河下水希先生の実力が発揮された最終回と言えます。

あねどきっのあらすじをネタバレ!

河下水希のラブコメ、あねどきっはお姉さんヒロイン

あねどきっは週刊少年ジャンプで2009年に連載されていました。ストーリのあらすじは、中学一年生の落合 洸太は父親が北海道への長期出張で一人で暮らすことになったところ、一人の少女が声を掛けます。『そのアイスちょーだい』アイスの恩返しと称して萩原 なつきという17歳の少女となし崩しに同居することになります。自分の出自を明かさないなつきは洸太をはぐらかしながら毎日洸太の家で家事をしてくれます。

あねどきっのタイトルどおり、謎めいた素敵できれいなお姉ちゃんにドキドキしながら毎日を過ごしてて行きます。なつきはなぜ光汰のもとに来たのでしょうか?彼女はただの高校生ではありません。大金を所持していたりと普通ではないことがうかがえます。ネタバレしますが、彼女は家庭の事情で家出しています。

マイペースななつきの行動に振り回される洸太ですが、なつきのやさしさにより徐々に惹かれて行きます。また、ある事件により憧れていたクラスメート桜井奏から好意を持たれることになります。なつきの正体、桜井奏との恋の行方はどうなるのでしょうか?さらに、なつきを連れ戻しに来た妹のちあきまで同居するようになります。いったいどうなるのでしょうか?

あねどきっの主人公、落合洸太のネタバレ紹介!

あねどきっの主人公で中学1年生の13歳です。あらすじのとおり、父子家庭で父親の急な北海道長期出張に行ってしまうところに、なつきがあらわれ、彼女と同居を始めます。背が低くあまりとりえもない少年です。しかし、なつきとの生活の中で少しづつ成長をしていきます。最後の告白に勇気を振り絞ったところがこの話のクライマックスです。

あねどきっのヒロイン、萩原なつき

長い黒髪にグラマラスなスタイルの17歳です。あねどきっのメインヒロインです。自分の素性ははぐらかしたまま洸太と同居を始めます。料理が上手で喧嘩も強い、そして年上の余裕を見せて洸太をからかうような態度をとります。しかし、劣等感の強い洸太を励まして行く態度にはやさしさをにじませます。天才肌の自由本望な行動をとることも多くメイド服を着て歩いたり、洸太に弁当を届けに中学に押し掛けるなどの行動を起こします。

萩原ちあき

なつきの妹です。姉と違いショートカットの15歳です。あらすじのとおり、彼女はなつきを家に連れ戻すために現れますが、なつきが家に帰らないため、彼女も洸太の家に同居を始めます。洸太にはツンな態度でつらく当たっています。しっかりした口調で話しますが、家事全般は壊滅的な腕前です。あねどきっの打ち切りのため終盤は本筋にかかわらなくなります。

あねどきっのもう一人のヒロイン、桜井 奏

洸太のクラスのアイドル的な存在です。洸太にとっても憧れの存在ですが、奏自体は歯牙にもかけていません。かなりの自己顕示欲の持ち主で、なつきの男性人気に嫉妬しています。不良に絡まれたところから助けてもらったことで洸太を意識し始めます。洸太への恋ごころを自覚したことで人格的な成長を見せます。あねどきっのストーリ中で最も恋に落ちる過程が描かれていました。性格はツンデレです。

ストーリーの途中、長いツインテールの髪型をきってショートになります。自分の恋ごころを自覚していく彼女はどんどん魅力的になっていきます。この作品の中で最も人格的な成長を遂げた人物です。あねどきっの半分は彼女の物語とも言えます。

萩原 はるき

なつき、ちあきの姉で若いながら、有名下着ブランドの社長を務める女性です。ネタバレしますが、なつきを下着モデルにして、大富豪との政略結婚をもくろんでいました。あねどきっの発端になったとも言えます。なつきの家出の原因を作ったと言えます。自分と、仕事第一に考える性格ですが、妹への愛情もちゃんとある模様です。

あねどきっの結末とは?最終回をネタバレ!

あねどきっ終盤のあらすじ

あねどきっの終盤のあらすじ。帰ってきた洸太の父親の口から、洸太の北海道引っ越しと転校が伝えられます。突然の転校によりなつきと洸太の生活も終わりを告げます。

洸太の転校の知らせを聞いた桜井奏はショックを受けて放心状態になります。しかし、奏は気を取り直して洸太に会いに行きます。公園の土管の中で2人っきりで寒空の中言葉を交わします。奏は告白します。『あたし、洸太君のことが…好き…』告白を受けた洸太の返礼は、『ゴメン…』奏は失恋しました。伝えられまくて後悔したくなかったとうそぶく奏でした。

人を好きになって成長した彼女の言葉を受けて洸太は『桜井さんも変わったよ・・・』と返します。奏は洸太を振り返ることなく歩きます。泣き顔を見せないために、好きな人には見せないために振り返らないのです。あねどきっのストーリー中、好きになる過程が最も描かれていたうえでの失恋という結末でした。

あねどきっの最終回、と単行本のエピローグ

最後の時間は迫っています。別れの時が近づいていく中洸太は走り出します。二人で過ごした日々を思い出しながら。そして、なつきのもとに行き、勇気を振り絞り叫びます。『好きなんだ。俺が好きなの桜井さんじゃなくてオマエなんだ・・・』告白の言葉を叫びます。なつきの返答はありません。無言のキスで返します。あねどきっはここで幕を閉じます。

あねどきっの単行本3巻にはエピローグが追加されています。4年後に帰ってきた洸太、住み慣れた街を歩くと一人の女性が声をかけます、『ねえ、そのアイスちょーだい』4年ぶりの再会、洸太の背が伸びてなつきと同じくらいになっているところに彼の成長と時間の経過を感じさせます。

あねどきっが打ち切りになった理由を考察!

打ち切りの理由、年上ヒロインはジャンプに合わない?

あねどきっは全26話、単行本は3巻という短い話です。少年ジャンプの長期連載作品が数十巻になることを考えれば、打ち切りになった作品と言えます。週刊少年ジャンプの連載方針はアンケートの人気により決まります。これは新人、ベテランの区別はほとんどなく過去にヒット作を出していても人気のない漫画は早期に打ち切られます。あねどきっの人気が振るわなかった理由を考察します。

この作品のヒロイン、萩原 なつきは主人公の落合 洸太とは4歳の年の差があります。さらになつきは極めてハイスペックな女性であり、憧れの存在であることはあっても恋愛対象には難しい立ち位置でもあります。同級生の桜井奏との甘酸っぱいような初恋描写のほうが読者的には共感しやすい要素でした。

小中学生読者をメインとする少年ジャンプとしてはあねどきっの主題である、年上のお姉さんへのドキドキを主題にすることが難し買ったのでしょう。なつき自体も共感を得やすいキャラクターつけになってはいません。このような万能、天才系キャラはサブヒロイン向けと言えます。もちろんキャラクター造形は大変魅力的なものに仕上がっています。

初恋描写が注目のヒロイン、桜井奏

なつきとは対照的に内面が良く描かれたのは桜井奏です。ツンデレで高慢な少女が初恋をしって、成長していくストーリーは王道で読者の感情移入もしやすいものです。クライマックスでの告白からの失恋、流した涙は読者の心を打つ素晴らしい展開でした。

魅力を描き切れなかった?萩原 ちあき

なつきの妹、萩原 ちあきもまた惜しいキャラクターです。強気でしっかりしているようで弱点の多い彼女は連載が続けば魅力を描写することで美味しい話を創れた良キャラです。とてもかわいらしいキャラクターでしたが打ち切りの影響で終盤は影が薄くなってしまいました。

まとめると少年ジャンプ読者層に合わない題材であることが最大の難点でした。同作者の前作、前々作は人気がありTVアニメにもなった人気作です。週刊少年ジャンプでもラブコメ漫画の需要や人気化することは十分あります。年上のお姉さんという要素が読者に受けなかったのでしょう。連載が続けば違う結果もあったかもしれません。しかしアンケート主義のジャンプでは早期に人気をつかまなかった作品は立ち去るのみです。

あねどきっのネタバレまとめ!

今回はあねどきっの最終回や結末などを紹介しましたがいかがだったでしょうか?あねどきっは打ち切りとなった連載作品ですが、あらすじのとおり、ラブストーリーとしてはの完成度は高く河下水希先生の実力が発揮された良作です。むしろ短くまとっまていたことが少年時代の初恋感を描写出来ているといっても良い完成度です。単行本3巻ので読みやすいいボリュームです。

年の差のある少年少女の恋愛未満の初恋模様からキャラクターの成長を短い話の中で描き出してきれいに終わらせた作品です。あねどきっは少年ジャンプの読者層とかみ合わず人気が低迷し早期の打ち切りでしたがけしてつまらない作品ではありません。ぜひ一度読んでみてください。

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