2018年10月07日公開
2018年10月07日更新
ふしぎ遊戯の白虎仙記が始動!シリーズ最終章のあらすじや見どころは?
『少女コミック』1992年~1996年7月号に連載された渡瀬悠宇による人気コミック『ふしぎ遊戯』。朱雀・青龍編、玄武編に続く、ファン待望の最終章『ふしぎ遊戯~白虎仙記~』『白虎編』がついに始動しました。はたして最終章『白虎編』はどのようなストーリーが待ち受けているのでしょうか?『白虎編』のあらすじのネタバレや見どころ、「『ふしぎ遊戯』ってどんなお話だったかな?」という方にも知っていただくために『ふしぎ遊戯』シリーズを一挙にまとめてみました。
目次
ふしぎ遊戯の白虎仙記のあらすじや見どころに迫る!
前々作『ふしぎ遊戯』からはじまり、前作『ふしぎ遊戯~玄武開伝~』から5年。ついに始動しました。ファン待望の最終章『ふしぎ遊戯~白虎仙記~』舞台は大正時代。奥田永之助から日本版に翻訳した『四神天地の書』を託された大杉。この章の主人公は大杉の娘、鈴乃です。
前々作の『ふしぎ遊戯』では高齢になった鈴乃が登場しています。若い頃に『四神天地の書』に入り、白虎の巫女になり婁宿(たたら)と恋仲になり、神獣を呼び出し願ったけれど、本の世界と現実の世界の者は結ばれなかったと語っていた鈴乃。そんな鈴乃の物語はどんなものだったのでしょうか?ふしぎ遊戯の白虎仙記のあらすじや見どころに迫っていきます。
ふしぎ遊戯シリーズとは?
『ふしぎ遊戯』は『少女コミック』(小学館)1992年~1996年7月号に連載された、渡瀬悠宇による日本の少女漫画作品です。フラワーコミックスで全18巻、完全版全9巻、文庫版全10巻が出版されています。前作の『ふしぎ遊戯~玄武開伝~』は『少女コミック増刊』(2003年3月15日) にて連載をスタートし、『増刊フラワーズ』(2013年2月14日)に連載され完結しました。コミックスは全12巻で完結しています。
『ふしぎ遊戯~朱雀・青龍編~』あらすじ&ネタバレ
中国に古くから伝わる『四神天地の書』という本を開いた少女たちが本の中に吸い込まれ、戦や飢饉などで苦しんでいる国の巫女になり7人の戦士を集め、願いをかなえる神獣を召還し国を救うという、愛や友情、生と死などのメッセージも込められている異世界ファンタジー漫画です。
図書館の閲覧禁止区域で見つけた『四神天地の書』に初めに吸い込まれたのは、高校受験で親と喧嘩をし逃げ場を求めて本の中に吸い込まれた美朱(みあか)と、本の中に吸い込まれた親友の美朱を助けるために追ってきた唯でした。紅南国(こうなんこく)でゴロツキに襲われそうになっていた美朱(みあか)は朱雀七星士のひとり、鬼宿(たまほめ)に助けられ、ある時不思議な赤い光を放ち、皇帝に召され、朱雀の巫女になります。
一方、唯は倶東国(くとうこく)でゴロツキに襲われ、通りがかかった青龍七星士のひとり、心宿(なかご)に青龍の巫女として助けられます。心宿(なかご)は敵国である紅南国の巫女となった美朱と敵対するよう「襲われたのは美朱のせいだ」と思わせるように唯を仕向け、倶東国(くとうこく)で青龍の巫女になることを決意します。
二人はすれ違い、唯は美朱を助けるために本の世界に来たのに、自分が苦しんでいるときには助けに来てくれなかったと美朱が自分よりも好きな男、朱雀七星士のひとり、鬼宿(たまほめ)を選んだことへ嫉妬し、怒りを覚え、美朱から大切なものを奪ってやろうと鬼宿を巡り対立することになります。
裏切りや嫉妬、誤解などが生じすれ違ってしまった美朱と唯。最終的に唯は心宿(なかご)に美朱と敵対するよう仕向けられていたことに気づき、美朱を鬼宿に取られてしまうという唯の嫉妬心や焦りからすれ違ってしまったと告白します。すれ違っていた二人は、お互いに大切に思っているということが分かり和解します。美朱は紅南国の神獣、朱雀を呼び出し国を救い、唯と現代に戻り、愛を司る朱雀の力で鬼宿とも現代で結ばれ完結します。
さて、『ふしぎ遊戯』のお話はこれで終わりではありませんでした。実は『四神天地の書』の世界に吸い込まれたのは美朱たちが最初ではありません。そのお話が、『ふしぎ遊戯~玄武開伝~』に続きます。
『ふしぎ遊戯~玄武開伝~』あらすじ&ネタバレ
時代は大正時代。主人公の名は奥田多喜子。この『四神天地の書』を書いたのが主人公の父、奥田永之助です。多喜子の母が重い肺病でそれを治すために永之助は不思議な力を持つ本の執筆活動に専念します。しかし、多喜子は父の思いも知らず、自分や母親をほっておいて執筆活動に専念している、そんな父の姿を見て苛立ちが募るばかりでした。
親子仲が良くなかった父へ、多喜子はついに「お父様は私が男でないからいらないのでしょう!!」と言い放ち飛び出してしまいます。その時、多喜子は銀色に光る本の中へ吸い込まれてしまいました。降り立ったのは猛吹雪の山の中、そこで出会ったのは磔(はりつけ)にされてぐったりしている、お尋ね者のリムドでした。リムドは北甲国(ほっこうこく)の皇子でした。
しかし、ある占い師が国王の命を脅かす者と占ったために、国王である実の父親に命を狙われていました。玄武七星士の女宿(うるき)だったのです。多喜子は自分と同じような境遇のリムドに惹かれ、また、リムドも何事にも勇猛果敢に挑む多喜子に心惹かれていきます。多喜子は初めて自分を必要としてくれた人に応えたいという思いで自分の母親と同じ肺病を患いながらも、北甲国を守るために玄武の巫女になり北甲国を守ったのでした。
多喜子が吸い込まれた本『四神天地の書』を多喜子の父、永之助は燃やしたり、切り刻もうとするのですが不思議な光に弾かれ処分ができず、「二度と人が近寄れないようにしてくれ」と出版社に勤務している永之助のファンである大杉に託します。
そして、「こうなったのは自分のせいだ」といまだ本の中にいる多喜子を助けるために自ら命を落とします。大杉は永之助の意志を継ぎ『四神天地の書』をどうにか処分しようと試みるのです。こうして、物語は最終章『ふしぎ遊戯~白虎仙記~』へと続きます。
ふしぎ遊戯の白虎仙記のあらすじをネタバレ紹介!
ここからはいよいよ、『ふしぎ遊戯~白虎仙記~』のあらすじのネタバレ紹介です。百虎の巫女となる鈴乃の物語がどのようのに展開していくのか、詳しくあらすじのネタバレ大放出していきます。
鈴乃、『四神天地の書』の世界へ(あらすじ&ネタバレ)
『ふしぎ遊戯~白虎仙記~』百虎編の始まりは、鈴乃の父、大杉が『四神天地の書』とを処分しようとしているところから始まります。やはり巨大な焼却炉で焼こうとしても、燃えない『四神天地の書』。祈祷師に見てもらいますが、「ものすごい数の人間の想いが四方に広がっていて力が強すぎて抑えきれない」といわれてしまい、気休めにしかならないがと封印紐で鎮めてもらいます。
ある時、書斎に「猫がいた」と『四神天地の書』を持った鈴乃がいました。危険を感じた大杉は鈴乃を守るために本を手放すことを考えます。そんな時、東京を大地震が襲います。地が割れ、家が倒壊し、火が燃え上がり、鈴乃の母親は瓦礫の下敷きになり命を落とし、大杉も身動きが取れない状態の中、鈴乃を気遣います。
鈴乃は持っていた『四神天地の書』に守られるようにして無傷でいました。このままでは大地震で鈴乃も危ないと思った大杉は苦渋の選択をし、鈴乃に「本を開け!」というのでした。
謎の女、寧蘭(ねいらん)現る!(あらすじ&ネタバレ)
出典: https://m12.jp
父に言われるまま本を開いた鈴乃。降り立った地は辺り一面、砂漠。凍えるような寒さの中、盗賊に襲われそうになったところを虎に変身する人間、寧蘭(ねいらん)に助けられます。「ここにいたら凍え死んでしまうよ」といいながらその場に倒れ込む寧蘭。寒さは増すばかりです。このままでは二人とも凍え死んでしまう。鈴乃は寧蘭に肌を寄せ暖を取ります。寧蘭に懐かしい母の温もりを感じながら、鈴乃はそのまま眠ってしまいます。
二人を助けた、カサルとカムル(あらすじ&ネタバレ)
砂漠で倒れている二人を見つけたのが、カサルとカムル兄弟。まだ、息のある二人をある洞窟につれていき介抱します。目覚めた鈴乃にカサルが「どうやってここにきたのか」と尋ねると父と母が連れてきてくれたと嘘をつき、気丈に振舞います。
弟のカムルは鈴乃を洞窟探検に一緒に行かないかと誘います。そこの壁に描かれていたのが白虎の巫女。西廊国(さいろうこく)を助けてくれる別世界から来る巫女だとカムルに教えられます。カムルはそこで鈴乃の持っている星の刻印のある方位磁石を見て壁画の白虎の巫女と重なり、鈴乃が白虎の巫女なのではないかと気づきます。
白虎の巫女の出現!?(あらすじ&ネタバレ)
丁度そのころ、西廊国(さいろうこく)の皇帝のもとに、星に白虎の巫女が現れた啓示があったと告げられます。一方、異教徒といわれる大僧団(さんが)も白虎の巫女が現れたことを嗅ぎつけます。鈴乃たちは異教徒の大僧団(さんが)の追っ手に追われ逃げますが、カサルとカムルとはぐれてしまい、カサルは寧蘭(ねいらん)に鈴乃を無事に西廊国(さいろうこく)まで送り届けるようにいいます。
逃げきった二人は西廊国(さいろうこく)の近くまできました。鈴乃は寧蘭(ねいらん)になぜ、カサルとカムルを置いていったのかと迫まります。寧蘭(ねいらん)は自分の生い立ちが不幸なあまり、幸せそうで善人ぶっている人間が嫌いだといい、一度は鈴乃を助けるのですが、鈴乃を殺しかけます。その時、鈴乃の周りを大きな光が包み込み、鈴乃は消えてしまいました。
その場に残された寧蘭(ねいらん)。すると騒ぎをききつけてやってきた西廊国(さいろうこく)の使者が寧蘭(ねいらん)を白虎の巫女と勘違いをし、寧蘭(ねいらん)は白虎の巫女として迎え入れられるのでした。
現代に戻った、鈴乃。(あらすじ&ネタバレ)
現代に戻ってきた鈴乃は大地震後の東京の悲惨な状態に嘆き悲しみ、父、母の姿を探していました。その時、子供売りにあい、父の形見の『四神天地の書』を奪われ、連れて行かれそうになっているところを父の知り合いの医者、及川に保護され、鈴乃は及川の家で暮らし始めます。それから10年が経ち、鈴乃は18歳になっていました。
女学生になった鈴乃は学校で絵がうまいと評判でしたが、決まって虎の絵しか描かず、周りからは変わり者扱いでした。10年前の大地震で父も母も全てを失い、大切なはずの記憶も思いだせずにいました。あれは夢なのか、幻なのか。本の世界のことを思い出そうとすると発作に襲われます。探さない方がいいと分かりながらも、記憶に残っていることをスケッチした本も手放せず苦しみ、無意識の内に『四神天地の書』を探してしまう鈴乃。
そんな時、鈴乃とは血縁関係の無い兄妹同然として育った軍人である正次に求婚されます。鈴乃の様子を見ていた周囲はこの縁談をすすめますが、及川は意味ありに「話を受けるのを考えてもいいと思う、他に好きな人がいないのならば」と鈴乃に伝えます。
好きな人、そういわれてふっと頭に浮かんだ、カサルの顔。「ダメ忘れなくちゃ」と思いながらも、気づいたら学校の図書室にいました。鈴乃の足元にはあるはずのない『四神天地の書』が落ちていたのでした。
ふしぎ遊戯の白虎仙記の見どころとは?
婁宿(たたら)が登場!
『ふしぎ遊戯~白虎仙記~』の見どころはやはり、白虎七星士の婁宿(たたら)との出会いです。この時点ではまだ覚醒していないので、婁宿(たたら)とは出てきませんが、鈴乃が8歳の時に出会っていたのは驚きです。そして、再会するまでに10年もの歳月が経っていて、鈴乃はその間、現実世界で、夢だったのか、幻だったのか、ずっと本の世界のことを考え続けていました。二人がどのように愛を育んでいくのかが見ものです。
白虎の巫女と白虎七星士
西廊国(さいろうこく)を守るため神獣、白虎を召還するために、これから白虎の巫女として白虎七星士を集めていくわけですが、西廊国(さいろうこく)の異教徒集団、大僧団(さんが)もどのような妨害をしてくるのか、白虎の巫女と白虎七星士にどのような試練が待ち受けているのかも見どころの一つではないでしょうか?
ふしぎ遊戯の白虎仙記を読んだ感想とは?
待望の最終章『ふしぎ遊戯~白虎仙記~』がでたと喜びの声が多く、ふしぎ遊戯ファンの方が首を長くして待っていた様子が伺えます。最後の主人公、鈴乃がまさか、他のシリーズとは違って幼少の頃から本の世界に入っていたのには驚いたとの声も上がっています。
最初はヒロイン婁宿(たたら)がロリっ娘!?と焦った方もいたようですが、読み進めていくうちに違うのかと安心された方も中にはいたようです。
前回と前々回の『ふしぎ遊戯』をあまり読まれていない方で内容がよく分からない方でも、それでも冒頭から涙する展開で感動したという声もあがっています。これを期に前作、前々作の『ふしぎ遊戯』を読んでみたいという方もいるようです。これからの『ふしぎ遊戯~百虎仙記~』にも期待は充分高まっています。
ふしぎ遊戯の白虎仙記の今後に期待!
『ふしぎ遊戯』『ふしぎ遊戯~玄武開伝~』『ふしぎ遊戯~百虎仙記~』のあらすじをネタバレを含めてご紹介してきました。鈴乃は白虎の巫女として本の世界で出会った人々とこれからたくさんの試練を乗り越え成長していくのでしょう。今後の鈴乃と婁宿(たたら)との関係はもちろん、二人を取りまく物語がどのように進み、繰り広げられていくのでしょうか?これからも『ふしぎ遊戯~百虎仙記~』の展開から目がはなせません。