ふしぎ遊戯のアニメあらすじを紹介！朱雀と青龍の登場人物・声優まとめ

渡瀬悠宇による原作漫画をアニメ化した作品「ふしぎ遊戯」は1995年4月6日から1996年3月8日まで全52話が放送されました。あらすじは古代中国に似た異世界である四正国を中心に展開され、「朱雀 紅南国」と「青龍 倶東国」という2つの勢力に在籍している登場人物たちをメインに人間関係が描かれていきます。今回は朱雀と青龍それぞれの登場人物を担当声優と共に紹介し、「ふしぎ遊戯」の物語のあらすじもまとめていきます。

アニメ「ふしぎ遊戯」は渡瀬悠宇の漫画作品を原作として亀垣一が監督を務め、「スタジオぴえろ」で制作されたアニメーションです。アニメ「ふしぎ遊戯」のストーリーはほぼ原作通りに展開していきますが、削除されたシーンや追加シーンなどがあり相違点があります。オープニングテーマは佐藤朱美の1枚目のシングル曲である「いとおしい人のために」が使われ、歌詞の通りにオープニングのはじめに朱雀が舞い上がる演出が特徴です。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、ヒロインである美朱と唯が本の中に吸い込まれ、街中でチンピラに絡まれていたところを助けたシーンで初登場した朱雀七星士の1人で、アニメ「ふしぎ遊戯」のキーパーソンとなっている人物です。身長180センチの17歳で、額に「鬼」の文字が浮かびます。幼少時代に額の鬼の文字によって「おばけちゃん」と呼ばれていじめにあった経験があり、それを糧として拳法を学んだ事により強くなりました。

鬼宿の声を担当した声優は緑川光です。栃木県出身で1968年5月2日生まれの現在50歳で、1988年にアニメ「キテレツ大百科」の登場人物の声を演じた事で声優としてデビューを果たしました。代表作にアニメ「SLAM DUNK」の流川楓役やアニメ「南国少年パプワくん」のシンタロウ役などがあり、イケメンキャラクターを多く演じています。独特でセクシーな声が特徴的で、女性人気が高い声優として現在も第一線で活躍しています。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、紅南国の皇帝であり朱雀七星士という登場人物です。幼少時代から母親に厳しく育てられていたため、朱雀の巫女という存在を心の拠りどころとしていたため、現実世界からやってきた朱雀の巫女である美朱に激しく求婚しますが、鬼宿と美朱のお互いを想う気持ちに入り込む隙間は無いと察して身を引きました。戦闘では剣を使った技を得意としており、後に太一から神剣を授かる事になります。

星宿の声を担当した声優は子安武人です。神奈川県出身で1967年5月5日生まれの現在51歳で、1988年にアニメ「どんどんドメルとロン」の登場人物を演じた事で声優としてデビューを果たしました。ファンからはクールな悪役を演じる事が多いというイメージがありますが、アニメ「楽しいムーミン一家」のスナフキン役や、アニメ「ボボボーボ・ボーボボ」のボボボーボ・ボーボボ役など優しい役やコミカルな役も多く演じています。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、左胸元に「柳」の文字が浮かび上がる朱雀七星士の1人で、実は女装をしている男性という登場人物です。身長166センチの18歳で、星宿の宮殿に暮らしています。心も女性となっており、星宿に想いを寄せているため物語の序盤は美朱を目の敵にしていじめていましたが、少しずつ美朱に心を開いてきて良き相談相手となり、最終的には男性としての気持ちが芽生え、美朱にも惹かれていくようになります。

柳宿の声を担当した声優は坂本千夏です。東京都出身で1959年8月17日生まれの現在59歳で、1981年に声優としてデビューしてから元気な少年役や女の子役を中心に多くの作品に出演してきました。代表作にジブリのアニメ映画「となりのトトロ」のメイ役や、アニメ「デジモンアドベンチャー」のアグモン役などがあります。現在は日本ナレーション演技研究所で声優の講師としても活動しており、教え子に声優の内田真礼などがいます。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、朱雀七星士の中で最年長であるため、みんなのまとめ役となっている登場人物です。身長175センチの24歳で、右膝に「井」の文字が浮かび上がります。通常は甲高い声で話しますが、実は普段は糸目のお面を被っており、脱ぐと素顔は美青年で声も低くなります。戦闘では分身や瞬間移動、変身など多くの種類の術を使いこなして戦います。後に太一からすべての術の威力を高める首飾りを授かります。

井宿の声を担当した声優は関智一です。東京都出身で1972年9月8日生まれの現在46歳で、ヒーローものの作品で主人公を演じる事が多く、アニメ「機動戦士ガンダムG」のドモン・カッシュ役など、「叫び声」や「雄叫び」をあげる事が多い登場人物を多く演じています。現在ではバラエティ番組のナレーションや、韓流ドラマ・映画の吹き替えが多くなっていて、韓国の俳優であるチャ・テヒョンの担当声優となっています。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、炎を自在に操る事を得意としている朱雀七星士の1人で、関西弁のような言葉を使う登場人物です。身長178センチの年齢が17歳で、右腕に「翼」の文字が浮かび上がります。もともとは山賊家業を営んでおり頭の最有力候補でしたが、朱雀七星士としての使命を果たすために辞退して跡目を幼馴染である攻児に譲りました。たびたび空気の読めない発言をして柳宿につっこまれるというのが定番となっています。

翼宿の声を担当した声優は林延年です。東京都出身で1968年6月10日生まれの現在50歳で、3歳の頃から子役として舞台やCMで活躍し、1991年にアニメ「ドラゴンクエスト」のフランク王子役に抜擢された事で声優としてデビューを果たしました。代表作にアニメ「剣風伝奇ベルセルク」のガッツ役や、アニメ「GetBackers-奪還屋-」の美堂蛮役などがあり、主人公やメインの登場人物を多く担当してきました。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、朱雀七星士の中で唯一の回復能力を持った登場人物です。身長199センチの22歳で、左の掌に「軫」の文字が浮かび上がります。大柄で寡黙な性格で、もともとは医者家業を営んでいましたが、過去に遠方の患者の治療に向かった事で最愛の人の病気に気付かずに死なせてしまった事を悔やんでおり、それ以来山奥で猫の「たま」と静かに暮らしていました。

軫宿の声を担当した声優は石井康嗣です。和歌山県出身で1960年7月1日生まれの現在58歳で、低く渋い声が特徴です。代表作にアニメ「ピンク・パンサー」のピンク・パンサー役や、アニメ「剣勇伝説YAIBA」の龍神役などがあります。ゲーム作品にも多く出演しており、「餓狼伝説」シリーズの山崎竜二などが有名です。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、朱雀七星士の中で最年少であるが科挙に合格するなど優秀な登場人物です。身長148センチの13歳で、左足の甲に「張」の文字が浮かび上がります。ほかの朱雀七星士とは違って能力が使えるのは文字が浮かび上がっている時間だけだという不安定な状態で、普段はおっとりとした優しい性格の登場人物です。

張宿の声を担当した声優は川上とも子です。東京都出身の1970年4月25日生まれで、2011年6月9日に卵巣がんのため亡くなりました。元気な少女や男の子を演じる事を得意としていて、代表作にアニメ「少女革命ウテナ」の天上ウテナ役やアニメ「学校の怪談」の宮ノ下さつき役などがあります。通夜には非常に多くの声優仲間たちが訪れ、川上とも子の死を悼んでいました。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、青龍七星士の倶東国将軍であり、武術にも知能にも優れた優秀な登場人物です。身が193センチ、年齢25歳で額に「心」の文字が浮かび上がります。金髪の碧眼であるため異民族として迫害を受けており、ある日兵士に襲われたときに七星士としての力が目覚め、力を制御できなかったために兵士だけでなく母親まで殺害してしまったという過去を持っています。その経験から世界のすべてを憎んでいます。

心宿の声を担当した声優は古澤徹です。群馬県出身で1962年8月3日生まれの現在56歳で、1980年代から声優として活動をはじめ、代表作にアニメ「サイボーグクロちゃん」のドクター剛役があり、本人は演じてきた中で1番思い入れのあるキャラクターだと語っています。声優仲間である田中敦子は幼稚園の同級生で、たびたび共演しているという事です。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、青龍七星士にしては珍しく優しい性格であるという登場人物で、右肩に「亢」の文字が浮かび上がります。能力は笛を媒体にして口から気を発生させる事ができ、人の気持ちを操って穏やかな気持ちにさせる事も出来ますが、発狂させて狂人にする事も出来ます。

亢宿の声を担当した声優はうえだゆうじです。福岡県出身で1967年6月15日生まれの現在51歳で、多くのアニメ監督から「ギャグテンポも良くて歌も歌う事の出来る声優」として信頼を寄せられています。周りの声優仲間からも「変幻自在ですごい」と称されているなど実力派声優の1人に数えられています。代表作にアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の相楽左之助役やアニメ「すごいよ!マサルさん」のマサル役などがあります。

アニメ「ふしぎ遊戯」で、雷を操る事の出来る青龍七星士として強い力を発揮する登場人物です。19歳で左太腿に「房」の文字が浮かび上がります。幼い時に娼館で働かされていた過去を持っており、脱走した際に心宿に助けられて以来、彼に忠誠を尽くしています。心宿にはたびたび房中術で気の力を与えています。

房宿の声を担当した声優は田中敦子です。群馬県出身で1962年11月14日生まれの現在55歳で、1980年代から声優として活動を開始し、以降は洋画の吹き替えを中心に多くの作品に出演してきました。洋画ではカーラ・グギノやケイト・ブランシェットなど多くの女優の担当声優となっており、本人はニコール・キッドマンが1番印象的だったと語っています。

中学3年生である夕城美朱と本郷唯は図書室で四神天地書という書物を見つけて開いてみると、本の中に吸い込まれてしまいました。2人が気がつくとそこは古代中国によく似た世界である四正国という国でした。そこで2人は額に「鬼」の文字が浮かび上がる鬼宿と出会いました。2人はすぐに現実の世界に戻って来ることが出来て一安心しましたが、美朱はその日の夜に母親と大喧嘩をしてしまい、再び本の中に入っていきます。

しかし今回は本の世界から出る事が出来なくなっていました。美朱は現実の世界に戻るために朱雀の巫女となり、鬼宿をはじめとする朱雀七星士の仲間と共に紅南国を守りながら本から出る方法を探すことにします。そして美朱は太極山の仙人である太一の助言と唯の助けによって現実世界に戻る事が出来ました。しかし今度は唯が本に吸い込まれてしまった事で、美朱はもう一度本の中に戻り、唯を連れ戻す決意を固めます。

本の中に吸い込まれた唯は倶東国に降り立ちました。するとすぐにゴロツキたちに襲われて強姦されてしまいます。そこに青龍七星士である心宿が現れ、唯を青龍の巫女として助け出してくれます。しかし心宿はゴロツキが唯を襲ったのは美朱が見捨てたからだと嘘をつき、2人が敵対するように仕向けました。その事で唯は美朱を裏切り者だと思うようになり、朱雀と青龍の戦争が始まっていく事になります。

アニメ版「ふしぎ遊戯」はいくつか原作との相違点があり、まず序盤で図書室で四神天地書を発見するくだりがアニメ「ふしぎ遊戯」ではカットされており、またあらすじで前述した母親との口喧嘩のシーンも原作では大いに描かれていましたが、アニメ版では丸ごとカットされていました。さらに美朱の最後の願いとして原作では「鬼宿と一緒になりたい」というものでしたがアニメでは「戦いで壊れた街を元通りに」と変わっていました。

アニメ「ふしぎ遊戯」のあらすじをネタバレを含みながら紹介し、登場人物を担当した声優キャストもまとめてきましたが、壮大なストーリーを実力派声優たちが盛り上げてくれている事が分かります。アニメ「ふしぎ遊戯」と原作には相違点もありますが、ファンからはどちらも好評となっており、違う展開が楽しいという意見が多数あります。今回のアニメ「ふしぎ遊戯」まとめによって読者様が作品を一層楽しんで頂けたなら幸いです。