ご近所物語の名言とあらすじを紹介！矢沢あいの名作漫画をネタバレ

ご近所物語は1990年代に大ヒットした少女漫画です。ご近所物語の作者である矢沢あいは数多くの名作漫画を世に送り出していますが、中でも人気の作品です。ご近所物語は主人公実果子達の可愛いファッションセンスや、幼馴染ツトムとの恋愛模様に目の離せないストーリーで人気となりました。

人気漫画ご近所物語のあらすじを詳しくご紹介していきます。ご近所物語は名言が多く登場することでも話題の漫画なので、人気の名言もご紹介します。またあらすじや名言の他にも、作者矢沢あいの情報など、ご近所物語についての情報を詳しくまとめます。

ご近所物語の作者矢沢あいは1967年生まれで兵庫県出身の女性です。矢沢あいは1985年に「あの夏」という作品で漫画家デビューしました。りぼんマスコットコミックスから数々の作品を発表しています。2009年に漫画「NANA」を連載中、病気療養を理由に執筆をお休みしています。大阪モード学園出身で、大阪モード学園での学生生活が、ご近所物語のモデルとなっていると言われています。

矢沢あいの趣味はお洒落で、ヴィヴィアンウエストウッドの大ファンだと公表しています。「一時はヴィヴィアンウエストウッドの新作を買うために仕事をしていた」と公言するほどです。ヴィヴィアンウエストウッドは矢沢あい作品の中にもたびたび登場しています。おしゃれが趣味の矢沢あいは、「漫画家にならなければスタイリストをやっていた」とも言っています。

矢沢あいの好きなタイプは江口陽介で、自身の作品の中で言えばNANAのタクミがタイプであると言っています。ドリームズカムトゥルーやジュディマリのファンだとも公言しており、天使なんかじゃないの主人公翠もドリームズカムトゥルーのファンです。

矢沢あいの作品にはヒット作がたくさんあります。りぼんマスコットコミックスからは、「マリンブルーの風に吹かれて」「15年目」「天使なんかじゃない」「ラブレター」などの人気作を数多く生み出しています。また、漫画雑誌cookieで連載していたNANAでは、第48回小学館漫画賞を受賞しました。幅広い年齢に愛され魅了する作品をたくさん生み出しています。

ご近所物語は集英社が発行している少女漫画雑誌りぼんで連載されていました。連載期間は1995年2月号から1997年10月号までです。コミックスは全7巻となっています。その人気の高さから、完全版や文庫版も発売されています。また、1995年から1996年にはテレビアニメも放送されていました。

ご近所物語に番外編もあり、「ご近所裏物語」「ご近所物語復活編」などが発表されています。また、ご近所物語は前作天使なんかじゃないとリンクしている場面も多く、天使なんかじゃないのメインのキャラクターが登場するシーンも書かれています。ご近所物語の続編としてパラダイスキスがあり、ご近所物語の数年後の世界が描かれています。

ご近所物語の続編パラダイスキスでは、メインキャラクターに実果子の妹が登場します。ご近所物語にも登場していた彼女の数年後の姿です。実果子の親友のリサの息子と恋人同士となっています。デザイナーとして会社を興した実果子も登場しており、パラダイスキスではツトムと結婚して子供も授かっています。

パラダイスキスは主人公は異なっていますが、ご近所物語のキャラクターのその後が描かれています。ご近所物語のファンなら要チェックの作品です。ご近所物語を彩った個性的なキャラクターたちのその後が気になる人は、パラダイスキスもチェックしてみましょう。

ご近所物語のあらすじをネタバレしていく前に、ご近所物語の登場人物をご紹介します。ご近所物語の主人公実果子たちは高校一年生で、矢澤芸術学園通称「ヤザガク」に通っています。実果子と恋愛関係になっていくご近所に住む幼馴染ツトムなど、個性的なキャラクターたちです。

ご近所物語の主人公の女の子で高校一年生です。短く切った前髪と長いロングヘア、ぷっくりしたたらこ唇が特徴です。髪の毛は作中で金髪やピンクに染めたり、ばっさりショートカットにしたりしています。元気はつらつで明るい女の子ですが、恋愛に悩んだり離婚した両親の関係に悩んだりと、意外と繊細な部分も併せ持っています。

同じマンションに住む幼馴染ツトムとは両想いなのに、中々素直になれずにいましたが、無事付き合う事になります。服のデザインのセンスが抜群で、デザイナーになるという夢を持っています。中学時代は個性的なファッションや立ち振る舞いからいじめにあっていたという過去があります。在学中に学園祭のグランプリを受賞したことで、ロンドン留学することになります。

ご近所物語の主人公実果子の幼馴染で後に彼氏となります。幼いころから実果子の事を大切に思っており、実果子がマンションを飛び出して行き先が分からなくなったときなど、いつも迎えに行っていました。実果子と一緒にいることで世界は狭くなるのではと思い、一度マリコと付き合う事になります。後に実果子への想いに気づき、実果子と結ばれます。

高校では人気アーティスト中川ケンに似ているという事で、女の子にモテモテになっています。芸術と称したオブジェを制作していましたが、矢澤芸術学園への進学を決めたのも実果子がいるからで、はっきりとした夢を持てずにいました。写真かである実果子の父親と知り合う事でアシスタントをすることになり、プロのカメラマンになります。

ミスヤザガクに選ばれるほどのプロポーションの持ち主で、あだ名はナイスバディ子です。中川ケンに似ていてモテモテになったツトムと一時付き合う事になりますが、ずっと思い続けている幼馴染の存在が忘れられず、別れることになります。後にツトムの友人の勇介とも付き合うようになりますが、やはり幼馴染の事が忘れられず、勇介とも破局します。

矢澤芸術学園に通っている意味を見出せず、退学してしまう事になります。最終的には思い続けた幼馴染と結婚し、エステサロンのオーナーとなります。

ツトムの友人で一緒にサークルを立ち上げるメンバーです。長髪がトレードマークで、口は悪くぶっきらぼうな所がありますが、根はやさしい性格です。幼馴染に失恋したマリコを慰め、付き合う事になります。マリコが退学するのを機に破局し、ずっと勇介を想い続けていた歩と付き合う事になります。絵を描くことが得意で、歩の影響で油絵を制作します。

実果子の友人で通称はぴぃちゃんです。ぬいぐるみを作ることが得意で、プチ・フランソワと名付けた自作のぬいぐるみをいつも抱いています。好みの男性のタイプは白タイツが似合う人で、実果子の母親のアシスタントの如月に恋したことがあります。ヤザガク在学中にぬいぐるみ作家として成功を収めています。

実果子の友人で赤い髪の毛が特徴的な女の子です。子供服のデザイナーを目指して矢澤芸術学園で学んでいます。14歳から付き合っている恋人を追いかける形で上京しています。パンクファッションに身を包んでいますが、学園祭では受賞して実果子と同じくロンドン留学を推薦されましたが、恋人と離れることはできないと断りました。ヤザガク在学中に妊娠、出産しています。

ツトムの友人で紫色の髪の毛にリーゼントにサングラスという特徴的な出で立ちをしています。コンピューターゲームを作ることを得意としており、関西弁を話します。ヤザガクを卒業した後、コンピュータープログラマーとして大成功しており、年収は5000万だと明かしています。

ツトムの同級生の女の子で、途中からツトム達のサークルに参加することになります。歩の祖父が使っていた倉庫をサークルのアトリエに使わせてもらった事がきっかけで、親しくなっていきます。実果子は当初歩がツトムを好きなのかもしれないと心配していましたが、実は歩は勇介が好きなのでした。勇介がマリコと付き合っている間もずっと一途に思い続け、最終的には付き合って結婚しています。

漫画家である実果子の母親のアシスタントをしています。ご近所物語の終盤から登場しています。実果子とツトムからはキラキラ星人と呼ばれています。矢澤芸術学園の出身で、ヘアメイクの勉強をしています。後に実果子と同じ時期にロンドンへと行く事になります。

ご近所物語は、個性的で色々なタイプのキャラクターが登場する漫画です。そのため、主人公実果子だけでなく、感情移入できるポイントが多い名作です。人気漫画ご近所物語の気になるあらすじを詳しくネタバレしていきます。

ご近所物語の主人公実果子は高校一年生です。矢澤芸術学園という、芸術コースがある高校に通っています。実果子にはご近所に住むツトムという幼馴染がいます。幼いころから一緒に過ごしていた二人は、お互い意識し合いながらも、付き合っているわけではないという関係でした。しかし、一緒に学校に登校し共に過ごしていることが多いため周囲からは付き合っているのではないかと噂されています。

ツトムは人気バンドのボーカル中川ケンに顔がそっくりだという事で、学校で女の子たちからモテモテになっていました。そんなツトムにミスヤザガクのマリコ、通称ナイスバディ子がアプローチをしてきます。ある日実果子はマンションでマリコとツトムがキスしているのを目撃してしまいます。実果子とツトムは付き合っているわけではないのですが、複雑な心境から実果子はツトムをビンタしてしまいます。

ツトムは実果子の事を想いながらも、幼馴染と一緒につるんでいると世界が狭くなってしまうのではと考え、自分の世界を広げるためにマリコと付き合う事にします。マリコと付き合う事にしたツトムでしたが、ツトムの友人の勇介が実果子の事を狙い始めたことで、自分の実果子への気持ちにはっきりと気付きます。そして、マリコも実はずっと思い続けている幼馴染がいて、彼の事が忘れられなかったマリコとツトムは破局します。

ツトムは友人の勇介・ジローとつるんで、自分たちの作ったものは何でも売ってしまおうというコンセプトのサークルを立ち上げます。そのサークルに実果子は友人のぴぃちゃん、リサと一緒に参加することになります。マリコとその弟も加わりサークル活動がスタートします。サークルでフリーマーケットに出店して自分たちの作った物を売ることになった実果子たちは、フリーマーケットの大成功によって夢に一歩近づきます。

マリコと別れたツトムは実果子と付き合う事になります。一方マリコは思い続けていた幼馴染に彼女がいることを知って落ち込みます。失恋したマリコを慰めた勇介にマリコは惹かれます。また、勇介も何でも思ったことを口にするマリコに次第に惹かれます。サークルに途中から加わった歩は勇介の事を好きになり、サークル内での恋愛模様は複雑になっていきます。勇介とマリコはフリーマーケットで良い関係になり付き合う事になります。

実果子の母親は漫画家、父親はカメラマンなのですが、別居しており離婚することになります。実果子は両親の関係に思い悩みます。そんな実果子の想いをツトムは察して支えます。そして、実果子の父親とかかわりを持ったことが気っかけで、ツトムは影響を受けてアシスタントをすることになり、カメラマンの道に進んでいく事になります。

夏休みにサークルのメンバーで旅行に行った実果子ですが、そこで歩の勇介への恋心を皆が知ることになります。また、マリコは片思いしていた幼馴染が彼女と別れた事を知り、勇介と喧嘩をしてしまいます。マリコと喧嘩して飛び出す勇介を歩が追いかけ、二人きりの時間を過ごしたことで、3人の関係も徐々に変化していきます。

ヤザガクの学園祭で実果子たちは自分たちで仕上げた作品を発表することになります。デザイナー志望の実果子は熱心に取り組みますが、これといった夢や目標が定まっていないツトムとすれ違うようになります。勇介は歩の影響で油絵を描くことにします。マリコは学校をやめることにし、それを機に勇介とは別れることになります。

学園祭でウェディングドレスを制作して発表し、実果子はグランプリを受賞します。グランプリを受賞した生徒には、ロンドンの姉妹校への留学権利が与えられます。夢を実現するために留学したい実果子でしたが、ツトムと離れたくない気持ちもあって揺れ動きます。ロンドン留学を諦めようとする実果子をツトムが後押しする形で、実果子はロンドンへと旅立つことになります。

実果子の友達たちもそれぞれの道へ進む中、ロンドンへ留学する実果子の送別会が行われます。デザイナーになる夢をかなえるためツトムとは遠距離恋愛になってしまいますが、夢のために乗り越えていけると決心し、実果子はロンドンへと留学するのでした。

ご近所物語のあらすじを1話から最終話まで詳しくまとめました。ご近所物語はかわいいキャラクターが数多く登場する少女漫画なのですが、テーマは恋愛だけではありません。高校生である実果子たちの恋模様だけでなく、夢を追いかける真剣な姿にも共感できる名作です。

ご近所物語のあらすじを詳しくご紹介しましたが、次に漫画の中に登場する、思わず共感してしまったり、深く考えさせられたりする名言をまとめていきます。夢を追いかける彼らの一生懸命な姿と、その名言に心を打たれてはまってしまったファンは多数です。

ご近所物語の主人公実果子には年の離れた妹がいます。彼女がクリスマスの日に母親の言う事を聞かずに洋服を汚してしまいます。悪い子にはサンタさんは来てくれないと泣きながら謝る妹に、実果子がかけた優しい名言です。

ツトムの事が好きで大切に思いながらも、実果子は中々素直になれません。ツトムは一時マリコと付き合っていたり、他の女の子からもモテモテだったりする事から、実果子はもやもやとした気分になってしまう事もあります。ツトムを想いながらも素直になれない実果子の乙女心を表した可愛い名言です。

ツトムと結ばれて幸せな実果子でしたが、デザイナーになるためにロンドン留学をすることになります。最初はツトムと離れたくないばかりに行く事に悩んでいた実果子でしたが、ツトムから背中を押されてロンドン行きを決意しました。ツトムと離れて寂しい想いをしている実果子ですが、素直に自分の想いを受け止めて頑張る名言です。

昔からずっと一緒に過ごしてきた実果子とツトムでしたが、高校生になってツトムは世界を広げたいと思うようになります。そんなツトムは実果子との約束をキャンセルしてしまいます。そんなツトムに寂しさを感じてしまう実果子の名言です。

実果子は両親の離婚が決まったとき、ショックを受けた実果子は反発心からマンションを飛び出し、近所の公園へ行きます。遊具の中で過ごすうちにウトウトしていると、実果子がいなくなったとマンションでは騒ぎになります。幼いころから実果子と一緒にいるツトムは実果子の行先を察し、迎えに行くのですが、ツトムが来てくれて嬉しかった実果子の言った名言です。

実果子とツトムは幼馴染のため幼いころからずっと一緒に過ごしてきました。一緒にいるのが当たり前になってしまい、お互い大切に思い合っているのにも関わらず、二人はなかなか一歩踏み出すことが出来ません。実果子もツトムへの気持ちに気づきながらも、素直に接することが出来ず思い悩みます。これはそんな時実果子が自分の気持ちをしっかりと捉えた名言です。

この名言は、ロンドン留学へ行った実果子がマリコへあてた手紙に書かれていた言葉です。ただのハッピーエンドではなくて、自分の力で勝ち取った成功や成果にこそ価値があるという、力強い実果子の決意の言葉です。ただの恋する乙女ではない、夢へ向かってひたむきに努力する実果子らしい、カッコ良いと評判の名言です。

この名言は漫画家の実果子の母親のアシスタント、如月星次のセリフです。一流のデザイナーを目指したいと言う実果子に、覚悟が必要だと伝えるプロ魂が見え隠れするシビアな名言です。夢を実現するために頑張る実果子に対して、具体的なアドバイスとして背中を押す名言です。

ツトムは幼いころから素直になれない実果子と一緒に過ごしてきました。時にはそれが負担となることも。そんなツトムを心配してマリコは実果子に、ツトムの重荷にならないように言います。それを聞いてマリコはショックを受けますが、そのやり取りを知ったツトムがマリコに言い放った、心から実果子が好きなのだと分かると話題になった名言です。

実果子はヤザガクの学園祭でオリジナルデザインのウェディングドレスを仕上げて発表することにします。しかし、ウェディングドレスはファッションショーで最も難しいと言われている作品でした。学園祭で自作のウェディングドレスを着て堂々とランウェイを歩く実果子が言った清々しいと評判の名言です。

ここでは、矢沢あいの名作漫画ご近所物語のあらすじを詳しくご紹介してきました。また、あらすじと共にご近所物語作中の名言もまとめました。ご近所物語のあらすじを読んでみると、少女漫画ながら様々な年齢の読者が共感でき、夢中になれる人気作という事がわかります。

また、ご近所物語のあらすじの他にも、作者である矢沢あいの情報などもまとめました。数多くの名作を世に送り出している矢沢あいの、ご近所物語以外の作品にも注目です。ご近所物語のあらすじや名言を見て、気になったという人は、是非ご近所物語を読んでみてください。