透明なゆりかごをネタバレまとめ!原作漫画の最終回のあらすじや作者は?

2018年7月から9月にかけて、NHKドラマ10枠で放送されたドラマ「透明なゆりかご」は大変な反響を呼びました。原作は沖田×華(おきたばっか)さんの漫画で、高校の看護科在籍中にアルバイトをしていた産婦人科医院での実体験が元になっています。2018年8月の時点で第7巻まで発行されており、連載が続いています。今回は、この透明なゆりかごの原作漫画のネタバレと作者の沖田さんについてもネタバレをまとめて紹介します。

透明なゆりかごをネタバレまとめ!原作漫画の最終回のあらすじや作者は?のイメージ

目次

  1. 透明なゆりかごのあらすじや最終回をネタバレ紹介!
  2. 透明なゆりかごとは?作者も紹介!
  3. 透明なゆりかごの原作漫画あらすじネタバレ!
  4. 透明なゆりかごの原作漫画最終回を予想
  5. 透明なゆりかごのネタバレまとめ

透明なゆりかごのあらすじや最終回をネタバレ紹介!

NHKドラマ10で放送され話題になったドラマ「透明なゆりかご」の原作漫画である、沖田×華さんの漫画「透明なゆりかご」についてあらすじやネタバレなどを紹介します。ドラマ化された原作エピソードの他、沖田×華さんの実体験に基づく話が漫画になっている原作は、大きな反響を呼び、多くの愛読者が生れました。そんな原作漫画のあらすじを巻ごとに紹介していきます。

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透明なゆりかごとは?作者も紹介!

透明なゆりかご、とは、堕胎した胎児の欠片を入れる透明なスクリュー瓶を、赤ちゃんのゆりかごに例えたものです。原作漫画では主人公が胎児の欠片を一つずつピンセットでつまみ、液体の入った瓶の中にまとめ、火葬に出すための箱に入れるまえに、童謡を歌って聞かせたり、外の様子を見せてあげるシーンが何度も出てきます。その主人公は漫画の原作者である沖田×華さん自身です。沖田×華さんとはどんな人なのでしょうか。

透明なゆりかごは作者の実体験に基づく作品

”透明なゆりかご”は講談社の漫画雑誌KissPLUSで連載が開始され、第3話より同社発行のハツキスへ移り、現在も連載が続いています。沖田×華さんは高校の看護科に進学し、産婦人科でアルバイトをしていました。その時に体験した中絶・出産・死産・母体死亡などの話が元になっている漫画です。また、その頃知り合った”透明な子供達”の話や、漫画家になってからの知人”塚ポン”さんの長男の話も掲載されています。

作者の沖田×華さんの作品をネタバレ大紹介

沖田×華さんの描く漫画は圧倒的にノンフィクションが多いです。蜃気楼家族は、中華料理屋を営んでいた実家が舞台、ニトロちゃん、ハイスクールばっかちゃん、ガキのためいき、などは幼少時~学生時代が舞台になっています。毎日やらかしていますシリーズでは現在の状況が赤裸々に描かれています。フィクション作品では、ギリギリムスメ、お別れホスピタルがあります。

沖田×華(おきたばっか)というペンネームのネタバレを大公開

沖田×華というペンネームは奇抜で、ドラマで看護師長を演じた原田美枝子さんは当初”おきたはな”と読むのだと思っていたそうです。名付け親はライターや小説家として活躍されているゲッツ板谷さんです。「起きたばっか(り)」をもじってつけられました。現在は閉鎖されているゲッツ板谷さんのHP「コーポG」では板谷さんの知人が各自で連載を持っており、沖田×華さんも漫画を連載していました。

透明なゆりかごの舞台でもある沖田×華さんの故郷と実家もネタバレで紹介

沖田×華さんは富山県魚津市の中華料理店の長女として生まれました。富山湾の豊かな漁場と北アルプスに連なる山岳地帯がある街で幼少期から青春時代まで暮らしていました。父親に連れられスキージャンプのクラスに入っていたこともあります。実家の経営状態はあまりよくなかったようで、幼少時には母親が夜遅くまで働いて補填をしていたこともありました。この時の話は透明なゆりかご第6巻のネタバレあらすじで紹介します。

沖田×華さんの特性とは?

沖田×華さんは発達障害を複数抱えており、小学校4年生の時点で”学習障害”・”注意欠陥多動性障害”・”自閉症スペクトラム障害”の3種類を指摘されていました。2人いる実弟のうちの1人”カタロー”と同じ障害である事が認めがたく、否定していましたが、看護師時代に受けた検査結果と、SNS等で調べるようになったのを切欠に、自らの発達障害の存在を受け入れる事ができました。
 

ドラマ収録の見学で原作者の沖田×華さんが感激した再現性の高さをネタバレで紹介

NHKドラマ10枠で放送されたドラマ”透明なゆりかご”で主人公の青田アオイを演じた清原果耶さんは、発達障害の症状がふとした瞬間に現れてしまう様子をドラマ内で見事に演じていました。原作者の沖田×華さんが収録見学をした際には、撮影がはじまったとたんに清原さんが当時の自分そっくりな様子になったことに驚き、感激していました。

高校の看護科を卒業したものの専門学校の入試に落ちてしまう

正看護師資格取得までのネタバレを紹介します。沖田×華さんは高校の看護科を卒業し准看護師の資格を取得します。卒業後は正看護師になるために専門学校を受験しますが不合格だったため、1年間病院で准看護師として働き翌年に合格。専門学校に入学し国家試験を経て正看護師の資格を取得しました。なお現役で専門学校を受験した時に同じ高校から受けた人で不合格は沖田さんを含む2名だけだったそうです。

看護師時代のトンでもエピソードをネタバレ紹介

沖田×華さんは看護師時代に幾つかの診療所等で勤務していましたが、美容整形外科勤務時には、職員のトレーニングを兼ねた施術を受けており、二重まぶたの形成などを行っています。また、小児科勤務時代のある時には、事情により1人で全ての業務を引き受ける事になりましたが、障害の持つ特性と上手く合致し、全ての業務を効率よくこなす事が出来たといったエピソードがあります。

イジメが生んだ悲劇

沖田×華さんは、看護師時代に、障害を理由とする意思の疎通の困難さなどを理由としたイジメにあっています。幼少時のエピソードにもイジメは出てくるのですが、大人になってからのイジメはかなり辛かったらしく、死ね、と言われたのを切欠に自室で首つり自殺を図っています。幸いにもロープが切れて助かっています。

そして風俗の世界へ

イジメ体験を機に看護師を辞め、風俗で働くようになりましたが、マニュアル化した接客サービスが、沖田×華さんの抱えている障害の特性の1つである予定変更への不安を感じさせなかったため、働きやすかったようです。風俗嬢時代にはAV出演もしているそうですが、詳細は不明です。なお、この頃までに10回の美容整形を繰り返しています。

漫画の師匠は桜壱バーゲン氏

風俗嬢時代に待合室で読んでいた雑誌に掲載されていた桜壱バーゲン氏(当時のペンネームは桜井トシフミ)の漫画を気に入り、ファンレターを出した事がきっかけで交流を持つようになり、後に桜壱バーゲン氏のアシスタントをするようになりました。その後、漫画アクションの新人賞選外奨励賞受賞等を経て、2008年にゲッツ板谷WEBで掲載されていた漫画をベースとした「こんなアホでも幸せになりたい」が発行されました。

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透明なゆりかごの原作漫画あらすじネタバレ!

透明なゆりかごは、フィクション作品「ギリギリムスメ」のネームに悩んでいた沖田×華さんが、学生時代のバイト先の産婦人科病院の話でネームを作成したことが始まりでした。しかし、ギリギリムスメとは違う作品になってしまうため一旦保留となり、終了後に、透明なゆりかご、として改めて作品化されました。現在では7巻まで発行されています。ここでは透明なゆりかご原作漫画のあらすじを紹介します。

透明なゆりかご第1巻のあらすじとネタバレ

透明なゆりかご第1巻のあらすじとネタバレを紹介します。1997年、沖田×華さんが高校3年生の夏休みの時、母親が産婦人科のアルバイト紹介のチラシを手に入れ、沖田さんにここでアルバイトすることを勧めます。沖田さんは高校の看護科に通いながら産婦人科でのアルバイトを始めました。ドラマ第1回の原作である第1話、第2話と、ドラマ第2回の原作である第3話、ドラマ第3回の原作、第5話も収録されています。
 

第1話・命のかけらのあらすじ

准看護師の資格はまだなく、見習いの為、医療行為ができないため、綿球づくりなどの簡単な雑用と介助しかできませんでしたが、他にも実習で来ている同じような看護科の学生も何人かおり、話し相手もいて問題なく産婦人科で働いていました。ある日、実習生の1人が処置中に貧血で倒れ、×華が代わりにサポートに入ります。

院長に呼ばれた×華は、日本人の一番の死因は何だと思う?と問われ脳血管疾患と答えますが、院長は、アウス=人工妊娠中絶だと言うのでした。倒れた実習生の代わりに×華が手伝ったのはアウスでした。その日から、膿盆に集められた胎児のかけらを透明なスクリュー瓶に集めて入れ、当日の分を箱に詰めて業者に渡すという作業が×華の仕事の1つになりました。

ある日、1人の妊婦が産気づきましたが立ち合い希望の夫が間に合わず、ひと騒動を起こした後、無事に出産します。生まれた瞬間、分娩室にはハッピーバースディの歌が流れました。ついさっきはアウスで胎児を処置し、今は新しい生命が生まれている事に気付きます。瓶の中の胎児に、せめてこの世界を見せてあげようと、陽の光にかざし、そして、次はこの新生児室においで、と心の中で告げるのでした。

第2話・野良妊婦のあらすじ

田中と名乗る妊婦が母子手帳も保険証も持たずに駆け込みで入院し、分娩に臨んでいました。そして生まれたのは新生児糖尿病”DM児”の赤ちゃんでした。×華はこの赤ちゃんにブドウ糖液を与えて、低血糖をチェックする仕事をすることになりました。新生児に見られる様々な反射が弱く、あっというまに死んでしまいそうな赤ちゃんの世話をすることで、その命の儚さに初めて恐怖を覚えるのでした。

出産後、女性は病院から失踪してしまいますが、男性と一緒に病院に戻ってきました。女性は不倫関係にあった男性に赤ちゃんを見せるために連れてきたのでした。男性は黙って出産したことを責めて逃げてしまいます。母親に×華は赤ちゃんの様子を語り、母親になる決意をした女性は、健太と名付けた赤ちゃんを連れて退院していきましたが、退院後、直ぐに、添い寝による窒息死で、健太君は死んでいました。

第3話・保育器の子のあらすじ

ある日、産院の扉の前に、バスタオルにくるまれ、紙袋に入れられた女の子の新生児が捨てられていました。赤ちゃんはしばらく病院で預かる事になり、しばらく保育器の中にいる事になりました。大人しい様子から静ちゃんという仮の名前がつけられた赤ちゃんに×華は静に夢中になってしまい、このまま親が見つからなければ自分が引き取ろうと考えてしまうほどでした。

両親に付き添われた女子高生が病院にやってきました。自宅で静を出産した直後に自転車で隣町の自宅から産院までやってきて赤ちゃんを捨てたのでした。こんな子いらない!育てられない!と叫ぶ女子高生でしたが、両親は静を連れて帰りました。×華は静のいる家に自転車で向かいましたが、女子高生がわざわざ、捨てても助かる可能性が高い病院まで捨てに来た事に気付きました。

第4話・胎児の光のあらすじ

×華は街角で中学校の剣道部で一緒だった女の子、島っちと出会いました。島っちは眼鏡をかけた大人しそうな子でしたが、×華に妊娠したので中絶をしにバイト先の病院に行こうと思っていると話すのでした。恋人に妊娠したことを話したら途端に電話に出なくなり、逃げられてしまった彼女は1人で中絶に臨もうとしていました。×華はバイト先の病院では相手と保護者の同意書が必要なので同意書がいらない別な病院を紹介しました。

大宮さんという女性が院長の診察を受けたいと受付で騒いでいました。堕胎後、不調が続くと訴えているのです。思う通りにならないことに腹を立てた大宮さんは、大暴れをした勢いで待合スペースにいた子供に暴力をふるってしまいます。更に病院の隣の保育園に侵入し、園児に向かって大きな石を投げようとしていましたが未遂に終わります。大宮さんは堕胎で心に傷を負っていたのでした。

第5話・透明な子のあらすじ

×華が本屋で知り合った小学生の女児、カナちゃんが母親に付き添われて病院にやってきました。カナちゃんは何者かによって性虐待を受けていました。犯人の正体を話さないカナちゃんに、病院のスタッフ達は慎重な態度で対応します。

検査結果は性虐待が頻繁に行われていたことを示しており、顔見知りの犯行が疑われていました。×華はカナちゃんに少しずつ話しかけ、カナちゃんはついに犯人の正体を打ち明けます。それは母親の再婚相手である義理の父親でした。

第6話・母性についてのあらすじ

不妊治療で授かった我が子を、他人の赤ちゃんと取替えようとしていた永田さんが転院していました。あんなに誕生を楽しみにしていたのに、なぜ自分の赤ちゃんを愛せなかったのか。×華は、母性と何なのか考えていました。そんなある日、×華は街角で以前も死産で出産寸前の息子を亡くしていた松本さんに出会います。松本さんは妊娠していました。

第7話・小さな手紙のあらすじ

×華の幼馴染のミカちゃんが妊婦として病院にやってきました。ミカちゃんの弟は可愛がられていましたが、彼女は虐待されていました。そんな彼女の宝物は自分が生れた時の母子手帳でした。ある日、弟のハサミの使い方が危なかったのでミカちゃんはハサミを取り上げようとしますが弟はハサミで怪我をしてしまいます。母親は激高し、ミカちゃんの目のすぐ傍をハサミで刺してしまい、ミカちゃんは保護されました。

妊娠を機に恋人に逃げられ、頼る家もないミカちゃんは自殺しようと考えていましたが、そんな彼女の元に母親の訃報が入りました。ミカちゃんが小学5年生で親元から離された後、母親は離婚し、別な男性と再婚していました。母親の遺品の中に、ある日、取り上げられ捨てられたと思っていた母子手帳を見つけたミカは、1人で子供を出産する決心をし、自分の子供の母子手帳に、日々の出来事や愛情をつづるのでした。

透明なゆりかご第2巻のあらすじとネタバレ

次の項目からは透明なゆりかご第2巻のネタバレあらすじを紹介します。ドラマの第3回の原作になった第11話・不機嫌な妊婦と第4回の原作となった第8話・産科危機を含む7本で構成されています。色々な事が起きる産婦人科での仕事に大分慣れてきた×華でしたが、それぞれの家族、母親達が抱える問題に直面しながら、母性や出産について考えさられる出来事が続くのでした。

第8話・産科危機のあらすじ

浜田夫妻の分娩が始まり、双子の赤ちゃんの1人は無事に生まれましたが、2人目が出てくる前に出血多量となってしまいます。2人目も生まれ、手配した救急車で総合病院に搬送しようとしましたが、交通渋滞により救急車の到着は大幅に遅れ、母親の陽子さんは亡くなってしまいます。病理解剖の結果は癒着胎盤剥離でした。看護師達は死亡についてカンファレンスを行います。早期胎盤剥離は前兆もなく突然起きる事があるのです。

浜田さんは病院を訴える積りでしたが、撤回し双子の育児に奔走されていました。妻を失った悲しみと、育児の疲労に忙殺されていた浜田さんは何度も自殺を試みようとします。この子達が寝たら死のうと考えていましたが、じっと自分を見つめる赤ちゃん達を見て生きて育てる決心をします。病院ではカンファレンスをベースにした新しいマニュアルが作られ、二度と母体死亡が起きないようにと決意を新たにしていました。

第9話・初産指導のあらすじ

3年以上不妊治療の為、有名な病院で治療を受けていた神楽田恵美さんが地元の××クリニックを受診しました。恵美さんは、地元の大企業、神楽田建設の嫁として後継ぎを生むプレッシャーに悩まされていました。しかし、フーナーテストの結果は、男性側の乏精子症による不妊でした。夫はショックを受けていましたが、数ケ月後、特に治療もしないまま、恵美さんは妊娠します。

恵美さんは病院の初産指導にも積極的に参加していましたが、夫は自分の精子に問題があるのに妊娠したことで、妻の不貞を疑っていました。やがてその疑念から激しいDVとなり、出産後に離婚してしまいます。DVの噂が広がり、元夫の家業はつぶれてしまいますが、恵美さんと息子は引っ越して再婚し、親子幸せに暮らしたのでした。

第10話・ドゥーラさんのあらすじ

×華の従姉のハルちゃんが稽留流産で入院していました。4人目の子供だったから流れてかえって良かったのだと明るくふるまうように努めていたハルちゃんでしたが、本当はお腹の子の死を悲しんでいました。その頃、病院にはカナダからやってきた”ドゥーラ”のケリーさんがいました。ドゥ―ラとは妊婦の付き添いをする役割の女性の事でした。ケリーさんは寂しそうに1人で退院するハルちゃんを気にかけていました。

ハルちゃんは帰宅してしばらくすると、引きこもりの様になってしまいました。上に3人の子がいるから。流産したことは人に打ち明け辛いから。そんな理由で誰とも悲しみを共感できないハルちゃんはすっかり落ち込んでしまっていたのでした。ハルちゃんの話を聞いたケリーさんは、×華に、生まれてこれなかった命にも意味はある、それは自分にも流産の経験があったからだと話します。

第11話・不機嫌な妊婦のあらすじ

妊娠5ケ月の安部さおりさんは1ケ月前に他の病院から転院してきた妊婦でした。そして、×華曰く「私が出会った最も不機嫌でワガママな妊婦」でした。彼女は見習いで看護師ではない×華に辛く当たり、何かあったら責任が取れるのかと怒鳴りつけるのでした。そして×華は緊張のあまりありえないようなミスを連発してしまい、ますます安部さんを怒らせてしまうのでした。

学校の看護実習を総合病院で行っていた×華は、そこでベッドの上の病人を見つめる安部さんを見つけました。安部さんの夫は虫垂炎の手術のミスで植物状態となっていたのでした。安部さんの病院不審の原因は夫の手術の医療ミスによるものだったのです。そして妊娠七か月の頃、夫が危篤状態になった安部さんは、早く赤ちゃんを産んで夫に見せたいのだと医師に詰め寄るのでした。

第12話・14歳の妊娠のあらすじ

×華が小学生の頃の家庭教師、あっちゃんが、隣人の北野さんの中2の娘、真理ちゃんの妊娠について相談をしに訪ねてきました。真理ちゃんの彼氏、ナオキは妊娠を告げられると音信不通となってしまいます。経歴も何もかも嘘をついているナオキを信じ切っている真理は、いくら中絶を勧められても出産を希望します。

母親は真理が出産することを受け入れ、サポートに徹します。しかし出産の時に母親は現れませんでした。母親は台所で倒れ、亡くなっていました。真理は1人で育児をすることになりましたが、その大変さに、母親がなぜ出産を止めたのか、やっと理解することができたのでした。そして、真理は復学し、息子をそだてながら有名大学に合格し、卒業後は大手商社に就職したのでした。真理は息子の自慢の母親になっていました。

第13話・子供嫌いの看護師のあらすじ

准看護師専門学校から来ている実習生の栗山果月は勤務態度が悪く仕事も雑で、看護師達から呆れられていました。×華は小学3年生の時に果月の家に遊びに行った事がありましたが、家は狭くて汚く、太った母親がけだるそうに寝ていました。そんな彼女は、生れてきた赤ちゃんは可哀そうだと言い放ちます。これから良い事より圧倒的に嫌な思いをして生きていかなければならないからだと言うのでした。

果月は母親に”おじさん”とセックスすることを強要されており、何度も中絶を繰り返していました。そして子供は親の道具と言ったのでした。果月の実習も終わりに近づいたある日、2人は藤田さんの分娩に立ち会いました。胎児は逆子で、回旋が途中で止まったり、出産後も仮死状態だったりとトラブル続きです。母親は生れてきた子供に苦しい思いをさせてごめんねと謝っていました。そんな様子を見ていた果月は泣いていました。

第14話・縁をつなぐ子のあらすじ

中川涼子さんは41歳で、20歳を筆頭に4人の子供を持つ母でした。5人目の妊娠も順調でしたが、ある日、突然中絶を依頼してきました。息子達は妊娠したことを恥ずかしいと言い、夫も新しい家族はいらないという意見でした。しかし涼子さんは赤ちゃんが大好きで出産を望んでいました。そんな時、夫の妹である久美子さんの養子にしたらどうかという話が夫から持ち掛けられたのでした。

久美子さんは子供ができずに悩んでいましたが、兄嫁である涼子さんが次々に子供を産むのに苛立ち、暴言をぶつけていました。過去の確執から涼子さんは子供を養子に出す事を渋っていましたが、久美子さんの謝罪と懇願に心を動かされ、無事に第5子を出産し、赤ちゃんは久美子さん夫婦の養子となりました。

透明なゆりかご第3巻のあらすじとネタバレ

第3巻にはドラマの最終回の原作でもある「7日間の命」など7本の作品が収録されています。巻末の単行本書下ろし「あとがきにかえて」では「透明なゆりかご」が出来るまでのエピソードや漫画制作時の様子などが描かれており、沖田さんの日常が垣間見られます。次の項からは第3巻のネタバレあらすじを紹介していきます。

第15話・7日間の命

最初の子供は妊娠4ケ月で胎児の臓器に欠損が見つかり中絶を余儀なくされた坂本夫妻でしたが、妻のあかねさんが28歳の時に再び妊娠し、7ケ月までの経過は順調でしたが検診で異常が見つかり、総合病院での診察の結果、心臓・肺・大動脈に奇形が3つ以上合併仕手いる重度の心臓病であることが判明します。何もしなければ生後1週間の命と言われましたが、坂本夫妻は出産を決意します。

第16話・妊娠中毒症

妊娠8ケ月、23歳の平井藍子さんは義母のあつ子さんと仲良し家族として評判で、検診にはいつも2人一緒に来ていました。検診結果で軽い妊娠中毒症が見つかり、あつ子さんは食事の管理などで藍子さんを懸命にサポートします。ある日、あつ子さんが何気なく子供の名付けをしたいと言った事が切欠となり、とてつもない寂しさに襲われます。そして立ち合いを断わり、1人で産むと決意をするのでした。

第17話・置き去りの子

ボロボロの服を着た4歳ぐらいの男の子”かー君”は、12月のある日、母親に連れられてきた総合病院のキッズコーナーに置き去りにされました。高校の病院実習で来ていた×華は、かー君の親がいない事に気付きます。守衛の江口さんは、身元の判明するものを何も身に着けていない事から置き去りと断定します。そして、子供を殺さずに病院に捨ててくれた母親の愛情について×華に語るのでした。

第18話・ハイリスク出産

32歳の菊田里佳子さんは10歳の時に発病した劇症1型糖尿病により網膜症で弱視になっていました。沖田さんがアルバイトをしていたころの1997年では現在使われている治療薬はまだなく、1型の血糖値コントロールは難しい時代でした。ハイリスク出産となり、失明する可能性も高い中、里佳子さんは、自分の目が見える間に子供の顔を見たいと出産を希望するのでした。

第19話・突然死の別れ

×華が小児喘息でかかりつけだったK病院のお嫁さん、寺谷江梨子さんはアルバイト先のクリニックで息子の聡くんを出産しました。しかし聡くんは7ケ月のある日、SIDS(乳用意突然死症候群)で心肺停止状態で緊急搬送されました。奇跡的に一命は取り留めたものの脳がほとんど機能しなくなり植物状態になってしまいました。そして生命維持装置による治療を止める決断をし、聡くんは亡くなりました。

聡くんを失ってから江梨子さんはすっかり気落ちし、衰弱していきました。聡くんの死を受け入れられないでいる江梨子さんの様子を×華が師長に話すと、天使の会のパンフレットを江梨子さんに渡してみたらどうかと勧められました。天使の会は病気や事故で赤ちゃんを亡くしたママたちの集いで、そこでは互いの経験や赤ちゃんの思い出を語り、辛さを分かち合っていました。

第20話・超低出生体重児

総合病院での実習で、×華はNICU(新生児集中管理室)にいる体重430g、身長23cmの超低出生体重児のミノリちゃんと出会いました。母親の松岡法子さんは25歳の初産で子宮頸管無力症の診断を受けており、23週の時に自宅で分娩が始まってしまい緊急搬送されましたが、そのまま出産になりました。とても小さい赤ちゃんでしたが、話しかけると動いて反応するミノリちゃんに×華は次第に惹かれていくのでした。

第21話・院長先生の祈り

クリニックの院長、下崎賢一郎先生は若くして自らの病院を開業した腕の立つ医師でした。下崎先生には子供が6人おり、7人目も希望していましたが、奥さんは6人の育児に翻弄されミスコンに出場していた美貌もすっかり失われ、やつれて、とうとう実家に帰ってしまいました。下崎先生が子沢山にこだわる理由は、駆け出しの頃にある患者さんとした約束によるものでした。

透明なゆりかご第4巻のあらすじとネタバレ

透明なゆりかご第4巻は第22話・この子誰の子、から第29話・立ち合い出産までの7話を収録しています。この巻からは病院での話ではなく、床下にいる男の子や駅裏の女の子といった幼い頃に出会った”透明な子”の話も収録されるようになります。次の項からは第4巻のネタバレあらすじを紹介していきます。

第22話・この子誰の子

関口千里さんは20歳で出産しましたが、なぜか生まれた赤ちゃんは金髪碧眼でした。浮気を疑われ夫婦仲は最悪になり離婚寸前になります。しかし、出産の事を知った夫、晃一の実家に行くと、夫の祖父・治郎の兄である敬一郎にそっくりな事がわかります。2人はロシア人の父と日本人の間に生まれたハーフでしたが、治郎は母そっくりで、敬一郎は若くして亡くなっていた為、忘れられていたのでした。

第23話・特別編~床下の子

×華が幼い頃、近所に、自分の家に入れずずっと床下に住んでいる男の子がいました。名前を知らないので、何時も土まみれだったことから、つっちーと呼んでいた男の子は、兄弟もいたのですが、なぜか彼だけが父親に疎まれ、家に入ると暴力を振るわれるために、床下に住んでいたのでした。そしてある時、つっちーは行方不明になり、家の床下はコンクリートで塞がれていたのでした。

第24話・老助産師とトラウベ

×華が通う女子高の通学路の傍に、鍋谷サチさんという老女が住んでいました。彼女は毎朝、通学中の生徒達に、短いスカートをはくな、腰を冷やすな、と怒鳴っており、女生徒からは鍋パーと呼ばれていました。彼女は元助産師で病院の看護師達もその存在を良く知っていました。その助産師時代の話を聞くために×華はしばしば鍋谷さんの家を訪れ、助産師時代に使っていたトラウベ(胎児心音聴診器)を貰うのでした。

第25話・3人の母

沢田拓真さんは小学生時代から万引き癖がある人間として有名でした。沢田さんが25歳の時、奥さんの凛子さんは女の子を出産しましたが、娘の玲花を置いて家出をしてしまいます。沢田さんは無職でしたが、なじみのベーカリーの従業員の3人の女性からアドバイスと就業先の手配をしてもらい、3人の女性に手伝ってもらい、仕事をしながら、玲花ちゃんを育てました。しかしある日、つい万引きをしてしまい捕まってしまいます。

第26話・置き去りの子

×華は総合病院での実習を受けていました。NICUには、なぜか他の赤ちゃんよりも大きく、何の機会ににもつながれていない子がいました。25か月になるこの子は27週の早産で帝王切開で生まれましたが、母親の治美さんは亡くなり、父親は家族に相談すると言い残したまま失踪してしまっていたのです。ある日、父親が恋人に連れられ病院にやってきました。しかし、子供は低体重で出産したため成長が遅く脳性マヒの疑いもありました。

第27話・出産不安

×華の高校のカラオケ友達、マイちゃんの叔母さんである赤森ヤスエさんは大手企業に勤めるキャリアウーマンで、夫と3匹の犬と暮らしていました。子供は作らない主義でしたが42歳で妊娠が判明します。子供を産むことに決めたヤスエさんは仕事と同じように完全な出産を目指そうと万全の準備を計画を立てていましたが思うようにいかず不安な気持ちに押しつぶされそうになっていました。

第28話・駅裏の子

病院では国際結婚をした香川マーラさんが女の子を無事出産しました。その様子を見ていた×華は、ふと、幼い頃に出会った名前もわからない子を思い出しました。彼女は駅裏にあるゴミ屋敷に住んでおり、母親は駅裏になる夜のお店で働いていました。見かけは浅黒い異国の子だったので×華はハローと呼びかけますが、彼女は日本で生まれたから日本人なのだと怒るのでした。そして彼女は火事で母親と共に亡くなりました。

第29話・立ち合い出産

マーラさんは町の飲食店のホステスでしたが、常連客の香川正さんが一目ぼれし、スピード結婚に至りました。ところが正さんはマーラさんの妊娠がわかってからも、だらしない生活を続けていました。なかなか父親の自覚を持てない正さんを更生させるため、マーラさんは立ち合い出産を希望しました。出産直前まで好きなパチンコにもいかずマーラさんに付き添う正さんでしたが、肝心な分娩時にパチンコ屋に行ってしまいました。

透明なゆりかご第5巻のあらすじとネタバレ

透明なゆりかご第5巻は、ドラマ第6回のいつか望んだ時、の原作である第30話・中絶の家から始まり第37話までの7話を収録しています。×華の中絶についての考え方が変わるような出来事が続きます。そんな第5巻のネタバレあらすじを次の項から紹介していきます。ドラマ第6回で柄本明夫妻が演じて話題になった老医師夫妻の悲しいエピソードのネタバレも紹介しています。また、塚ポンさんの串カツ屋もネタバレ写真で紹介します。

第30話・中絶の家

×華は高校1年生の時の同級生、浦本晴美ちゃんと一緒にある田舎の寂しい町にやってきました。×華は病院に来院していた晴美に頼まれ、その町にある格安で同意書無しに中絶をしてくれる診療所へ付き添っていったのでした。その診療所は老夫婦2人だけで中絶手術を行っていました。ストレッチャーもない診療所で老夫婦が何も聞かずに中絶を行っているのは、昔、中絶を受けにきた高校生が自殺してしまったからでした。

第31話・病院前の赤い車

赤い車で乗り付け、中絶手術が終わるまで駐車場で待つ謎の男性が病院に頻繁に来るようになりました。連れてくる女性は毎回違う人です。その頃、中絶した胎児を受け取りにくる業者の人間が変わり、若い男性になりました。ある日、×華は誘われて合コンに出かけますが、そこにはその業者の男性がいて、更に、あの赤い車の持ち主である事が判明するのでした。

第32話・めぐる命

沖田さんやゲッツ板谷さん達の友達である塚ポンさんは「まるや」という串カツ店を開いており、沖田さんも仕事終わりなどに良くお店に行きます。お店はとても繁盛しているのですが、そこに至るまでには大きな困難を幾つも乗り越えていたのでした。塚ポンさんは元々は駆け出しの役者で20歳の時に奥さんと結婚し、10年後に待望の赤ちゃんを授かりました。子供の為に塚ポンさんは3つの仕事を掛け持ちするようになります。

奥さんは途中で切迫流産になったものの、無事に乗り切って息子のナツキくんを出産しました。ところが検査で右耳が全く聞こえず、左耳にも僅かな聴力しかないことが判明します。しばらく治療に専念しましたが、奥さんが自責の念にかられるなど負担が大きくなったため、働きながらナツキくんの世話もできる様に、塚ポンさんはチェーン店で修行した後に自分で串カツ店を開きました。

治療を止めても話しかけてコミュニケーションをとる様に心がける日々でしたが、ある日、見ていたテレビ番組の内容に触発されナツキくんに前世を覚えているか聞くと、自分はフクシマにいたカメムラ・イチローだと話し始めたのでした。独り暮らしの家で倒れてしまい空腹のまま亡くなったので次は食べるのに困らない所に生まれたいと希望したのだといいました。そして、ケアの効果があったのか、聴力はあがりはじめたのです。

第33話・分娩台の涙

中谷亜紀さんは妊娠2か月でしたが幼少期に心臓病を患っていました。妊娠中じゃ血栓ができやすく、心臓の血管の一部に狭い部分がある亜希さんは、血栓が詰まるリスクがありました。それも亜希さんが子供を産む決意をしたのは幼少期に事故で亡くなった母親に、大人になったら元気な赤ちゃんを産むと約束していたからでした。

第34話・妊娠騒動

クラスのカースト最上位のグループの女子が×華に妊娠検査薬を病院から持ってきてもらえないかと頼みにきました。当時流行っていたコギャルの彼女たちは男子からも人気がありました。リーダー格の久田七奈ちゃんは、妊娠の兆候がグループ3人全てに見られる事から、産婦人科で働く×華に頼みにきたのでした。その後、病院で診察を受けた3人は全員、想像妊娠であった事が判明するのでした。

第35話・母の祈り

黒田美奈子さんと夫の智樹さんは、共に21歳で、住んでいる団地で最も若い夫婦でした。結婚後すぐに妊娠し息子の真一くんが生まれました。若くして母親になった美奈子さんは子育てに不安を感じていました。そして真一くんは生後2か月の時に窒息で死んでしまったのでした。自分が子供を死なせてしまったと苦悩する美奈子さんは実家に戻り、毎日、近所の神社へお参りに行っていました。

第36話・安産祈願!

原口理恵さんの実家は理恵さんの夫以外は女性ばかり4世代が同居する女系家族でしたが、検診の結果、胎児が男の子である事が判明しました。女系家族に男の子が生まれる事に沸き立った家族達は大騒ぎになりました。夫は年に10か月は漁にでている漁師なので、ビデオで出産の様子を撮影しよう、病室は個室で飾りつけを準備しようと大騒ぎでしたが、安産祈願の為に一家総出でお寺に出かけ、全員が風邪で寝込んでしまいました。

第37話・出産非希望

北見桃香さんは妊娠6か月で出産の為に病院に通院し始めた妊婦でした。パチンコのバイトしかしてないのに彼氏に逃げられて1人で産まなければならないので、自分の子供をあげると他の妊婦に言い回っていました。助けられる経験を持たない為、誰にも助けを求めない桃香さんでしたが、出産後、助けを求めて社会と接点を持つようになったのでした。

透明なゆりかご第6巻のあらすじとネタバレ

透明なゆりかご第6巻は、第38話・師長さんについて、他全7編と描きおろしの「夫婦のあり方」が収録されています。病院でのエピソードの他、この巻にも×華さんが子供の頃にであった、透明な子供達の話「透明な姉妹」前後編が収録されています。次の項からは、沖田さんの幼少時のエピソードも収録されている第6巻のネタバレあらすじを紹介していきます。

第38話・師長さんについて

27歳の甲本さやかさんは妊娠19週になったばかりで、前回の妊娠は9週で残念な結果になっていました。急変して病院に運ばれてきましたが、切迫早産で280gで産まれてしまい死産になってしまいました。×華は師長から赤ちゃんをキレイにするやり方を教わります。これが赤ちゃんの存在を認める師長のやり方なのでした。そんな師長にも新人の頃の苦い思い出があったのです。

第39話・シングルマザーの決意

×華は週に2~3回、実家の中華料理店を手伝っていました。スナックのチーママの火田めぐみさんは昼間は寝ているため、2人の子供は町内の飲食店で昼食を食べていました。これは町内での助け合いの1つで、忙しい家の子供は互いにそうやって世話をしてもらっていたのです。ある時からめぐみさんが子供達を虐待するようになりました。そして昔住んでいた村の事を思い出したのです。

第40話・父性について

小川好恵さんは妊娠8ケ月でしたが、ある日、病院の待合室で夫の良介からお腹を殴られます。妊娠が判明した時は協力的で優しかった夫でしたが、悪阻で好恵さんが何もできなくなると豹変してしまいました。父親に成り切れない男だったのです。出産まで同じ妊婦の森さんの家で別居することになりましたが、臨月になって夫と姑が現れ、あらぬ疑いをかけて責めた結果、とうとう良恵さんは倒れてしまいました。

第41話・もうひとつのカケラ

吉本恵子さんは妊娠3ケ月でしたが、夫の浮気が判明し離婚したため中絶を決意しました。しかし、その日が来た時に、出産して1人で育てると決めました。病院でもサポート体制を整え、無事に女児を出産しました。ところが、出産後しばらくしてわきの下に奇妙なしこりがある事に気付きました。成長した女の子、友季ちゃんは、一緒に大きくなったしこりにミーちゃんと名付けて話しかける様になっていました。

第42話・よき父親とは?

正司マミさんは生理不順で病院に通院していましたが、ある日、妊娠が判明しました。夫の明さんは存在感が薄い人でしたが、妊娠を喜び、赤ちゃんを迎えるために一生懸命でした。ところがある日、会社に行くと言って出て行ったまま行方不明になってしみました。マミさんが臨月になったころ、隣県のお寺に居るところを発見されたのでした。

第43話・44話 透明な姉妹 前編・後編

津田サヤちゃんは×華と同い年で、妊娠と中絶を繰り返し、素行の悪い娘として近隣に知れ渡っていましたが、ある日、病院にやってきて、出産することにしたと×華に話しました。×華が子供の頃、実家の経営が思わしくなく、母親が夜に働きに出る事になりました。その時、×華と弟が預けられていた託児施設「ぱんだわん」にサヤちゃんと妹がいたのでした。

特別描きおろし・夫婦のあり方

高井亜希子さんは、自宅からも実家からも遠く離れた病院で出産しました。とても仲睦まじい様子の夫婦で、ケーキの差し入れなどもしてくれる温和な夫が何時も付き添っていました。そして亜希子さんは無事に出産をしましたが、病院に恐ろしげな様子の男が乱入してきて、夫に暴力をふるいます。実はその男が本当の亜希子さんの夫で、夫と思われていた男性は浮気相手だったのです。

透明なゆりかご第7巻のあらすじとネタバレ

透明なゆりかご第7巻は、第45話・マリエさんの赤いバラ他全6編と描きおろしの「小沢さんのこと」特別ルポまんが「ドラマ『透明なゆりかご』の撮影現場におじゃましてきました」の2本が収録されています。次の項からは第7巻のネタバレあらすじを紹介していきます。

第45話・マリエさんの赤いバラ

ある時期、×華は病院の他に週に1度、宅配ピザ屋で働いていました。そこにはマリエさんという女性が働いていました。彼女は知的障害があり失敗を繰り返していましたが従業員たちから愛されていました。そして質素な独り暮らしをしていましたが実はお金持ちの娘でした。マリエさんは男性に騙されては妊娠、中絶を繰り返しており、その度に祖母がお屋敷の庭に赤いバラの花を植え、それが赤ちゃんだとマリエさんに教えていました。

第46話・性的暴行

山野沙知さんは×華と同じ年で別な高校に通う高校生でしたが、3か月前に複数の男性に無理やり車の中に連れ込まれ性的暴行をされてしまい、更に妊娠していました。中絶予定の日に沙知さんは自殺未遂で搬送され、その後どうなったかわからなくなりました。犯人はその後捕まりましたが、全員が未成年で初犯であったため、刑期は罪の重さよりもかなり軽いものとなってしまいました。

第47話・48話 特別養子縁組 前編・後編

本宮マミさんは19歳でしたが、ダーツバー経営者の優しい夫、敦司との間に子供を授かり幸せの絶頂の中にいました。ところが、ある日、夫は傷害の現行犯で逮捕されてしまいました。更に彼の言っていた何もかも全てウソで多額の借金も抱えていました。中絶をしたくないけれど育てる事もできないマミさんは生れる子供を特別養子縁組に出す事にしました。

第49話・第50話 出産の後で 前編・後編 

南部郁美さんは大学在学中に学生結婚した拓也さんとの間に男の子が生れ、産後ハイになっていました。そして×華は実習中にカンファレンス実習を受けなかったため、追加実習を行う事になりました。実習先の病院のNICUには南部さんの息子、学くんが入院していました。その後、学くんには先天性の心疾患が見つかったのでした。南部さんは産後うつになり自殺未遂を繰り返しますが原口さんという女性と出会って変化が起きます。

特別描きおろし・小沢さんのこと

アルバイト先の病院には、小沢さんというとても頼りになる上に病院でも一番美人な看護師がいました。小沢さんには年下でバツ1の半同棲状態の彼氏がいました。そして彼氏が暴力を振るってきた時には20インチのテレビを投げつけ反撃するような所もあるパワフルな女性でした。その小沢さんがある日、顔面血だらけで廊下に倒れていました。

透明なゆりかごの原作漫画最終回を予想

透明なゆりかごのドラマでは、主人公のアオイ(×華)が准看護師の資格を取り、正式に病院に就職する場面でおわりましたが、原作漫画はまだまだ連載が続いており、当分、最終回を迎える事はなさそうです。それでは、最終回はどのようになるのでしょうか。

透明なゆりかごは沖田さんの実体験を元にしていますので、アルバイトを実際に辞めた時のエピソードが最終回になる可能性が高いです。沖田さんはエッセイ漫画を多く手掛けていますので、他の作品から最終回を予測することが可能です。

透明なゆりかごのネタバレまとめ

透明なゆりかごは、沖田さんが産科でアルバイトをしていた1997年当時の様子を漫画にしているため、1型糖尿病の投薬など、現在の産科医療の状況とは異なる部分も多く見られるのですが、作品を通して語られる父性・母性、生命といったテーマは多くの読者から共感を得ていました。

命をテーマにした作品は多く、名作も多数ありますが、透明なゆりかごは、出産という命のドラマの影の部分である中絶と、子供ができたら自然に生じると思われていた母性の不確かさや危うさについて描かれており、ともすれば人が目を背けがちなテーマに正面から取り組んでいる所が評価されています。そして重いテーマにもかかわらずピュアな主人公が作品をより魅力的なものにしていました。

単行本、電子書籍ともに第7巻まで、講談社KISSレーベルから発刊されています。重いテーマにも拘わらず沖田さんの独特なタッチが抵抗感を少なくさせているので、NHKのドラマで興味を持った方は、原作の漫画にも挑戦してみてください。以上、沖田×華さんのヒット作、透明なゆりかごについて紹介しました。

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