7SEEDS外伝をネタバレ解説！本伝完結後のその後のストーリーと感想は？

はるかな未来で荒廃した日本を舞台に国王と対峙する組織のリーダーとして兄の名を語り戦う主人公更紗と、国王の息子として反政府組織と戦う王子との波乱万丈な恋愛物語を描いた架空戦記「BASARA」などの数々の完結した漫画を描いてきた漫画家田村由美先生の作品の一つに「7SEEDS」があります。小学館から発行されている別冊少女コミックにて2001年11月号から連載を開始しました。

その後2017年7月号に完結した少女漫画「7SEEDS」は、人類文明が滅亡した後に、未来へ凍結保存されていた少年少女たちが生き抜く物語を描いていました。そんな7SEEDSには、本編が完結したその後の彼らの姿を描いた7SEEDS外伝が存在します。今回の記事では、7SEEDS本編のあらすじをネタバレをまじえて紹介し、その後に外伝での物語をネタバレを交えて紹介します。

7SEEDSの主人公の一人の少女は、いつものように家族と過ごし、晩御飯を食べて、そしていつもの自室のベッドで眠りにつきました。そして目が覚めた時、嵐の中で沈みゆく船のなかにいました。命からがらに同じ境遇の人と脱出をして、島にたどりつきます。そしてガイドという役割の人物から、ここが自分たちが過ごしていた時代から何十年、何百年、下手をすれば千年も未来の世界だということを聞かされます。

ことの次第は、主人公たちが生きていた時代の数十年前のことです。大きな質量を持つ隕石が地球に衝突し、人類文明は滅亡するという結果が出たのです。そこから、人類の滅亡を防ぐために、身内に犯罪者がいない、健康体かつ子供を産むことができる少年少女が秘密裏に選別されました。それでも枠の中に納まらないために、当人の名前に季語が入っているかどうかで最終的に選び出されたのが目覚めた主人公たちなのです。

選ばれた7人の少年少女たちは何も知らされずにある日凍結保存されていたのです。そして政府から事情を聞かされていたガイドと含めて合計8人のグループが、夏のAチーム、夏のBチーム、春のチーム、秋のチーム、冬のチームと分けられて、日本中の別々の所に保管されていたのです。そして隕石が衝突して、人類が生活できる気候になれば主人公たちが目覚めるようにされていたのです。それが7SEEDSプロジェクトなのです。

そして7SEEDS本編のラストのネタバレをしますが、7SEEDSプロジェクトとは違う形態の、赤ん坊を凍結保存して未来へ送り出す計画があったのです。それが方舟です。様々な経験や対立の後に、奇しくも集まったメンバーたちは、団結して方舟を開放して、水没しつつある施設から脱出したのでした。

佐渡にて方舟がある施設から脱出できた生存者たちは、新しい生活をはじめます。各チームも合流しているためその人数は35人と大所帯です。さらに終末後の生存のために訓練して、多くの知識や技術を身に着けている夏のAチームのメンバーもそろっています。夏のAチームとは敵対し、味方を危険に陥れられたりとしましたが、その戦力はほかのチームの人員とは比較になりません。

それぞれ持つ技術や知識を活かすことができるように、海、空、地上探索、動物、植物、水と家、畑、医療、食事、生活全般、危機管理などにチームを分けて共同生活を作り上げていきます。子供もいるので学校もつくらなくてはねと、話し合っています。それぞれ協力し合う仲になったメンバーですが、そのなかで夏のAチームの安居と涼だけは、離れた場所でみんなから距離を置いて生活をしていました。

それもそのはず、本編にて当時の安居は施設での過酷な生活から精神的に不安定な状態でした。そのうえ、春チームの花はその元凶とも呼べる施設の職員の娘です。仇の娘ということで、それらの怒りや葛藤によるストレスが、花に暴行未遂を起こす暴挙に出たのです。それが全員に知られて、安居は夏のAチームにも居場所を失ってしまっていたのです。涼はそんな安居の傍らにいるのです。

そんな安居と涼ですが、安居は自分が犯した罪と向き合い、影からみんなの生活を補助しようとします。そして夏のCチームで何度も危機を一緒にしたナツに食用になる植物を密かに渡したりと、影で手助けをしたりしていました。それを見ていた涼は、これまで他のメンバーと距離を置いていましたが、ある日メンバーの元へと訪れるのです。ここまでが、7SEEDS外伝の前編のネタバレ解説になります。

ある日メンバーの元に来た量は、花へと話しかけます。そして「安居を許してやれ」と言います。しかし自分を暴行しようとした相手を許せと言われても、すぐさま「はいそうですね」と答えられるはずもありません。戸惑っていると、涼は「消えてもらうほうが早いか」と言いナイフを取り出して、花を殺そうとします。そこに安居が飛び出してきて、花を助けるのです。

安居は花とあらためて向き合い、自分が過去に犯した罪を謝罪します。その謝罪を聞いて、花は自分の心境を語ります。自分も話し合えばよかったと、そして恋人の嵐を助けてくれてありがとうと、しかし謝ってほしいとか殺したいほど憎いとか思っていないとも伝えます。花は怯えた表情をあらわにして「ただ怖いんだよ。涼のナイフよりもあなたを見る方が怖い。何かしようとか思わなくていい。近寄らないで」と拒絶をあらわにします。

さらに安居から、肉食動物を狩るための囮として利用されて死にそうになった子供たちも来ます。それに対しても安居は謝罪をします。しかし、それを聞いて、「謝って楽になるな」と厳しく突き放します。安居が謝ることさえ許されないことをしたのだと、花と同じように嫌悪をあらわにします。その後、安居と涼を追放しようといった雰囲気ができあがってしまいます。

そんな折に拠点の近くからアスファルトが出ていることに気づき、防水対策が進みます。海上拠点の船に使えば、浸水箇所を治すことができます。こうしてその後もみんなができることをして、様々なことを達成していきます。それを遠くで見る安吾は「リーダーとしてとかよりも、みんなと一緒にあそこにいたかった」と涙を浮かべます。しかし「自分で失くした」とも悟っているのです。

新居を据えたところで、土砂降りの雨が続くようになりました。種が水に流れていき新天地で育つことを予想して、自分たちの親も同じように思って「頑張れ」と送り出したのかと思うのです。

そんななか、安吾と涼たちはメンバーが作っている途中の新居の危機に気づきます。岩山を崩せば水の流れを作ることができます。そこに、いままで安吾たちが誰にも秘密で自分たちの補助をしていたメンバーや、人手が集まって来ます。こうして、多くの協力もあり、無事に岩山を崩して、新居を守ることができました。協力している安吾はそのとき、自分がなにをするべきかはっきりと悟ります。

新居が完成し、7SEEDSのほんぺんで生まれた子供と共にその両親も移住してきます。しかし安吾と涼たちとの距離は遠いままで、元夏のAチームメンバーも彼がしたことを正当化できないと、昔のように一緒にいられないと距離を置いています。だから考えないようにしていたのだと。しかしそれならばいっそのこと、考えてみればいいのでは？と助言を受けて、元夏のAチームが合流します。

安吾は彼らに謝罪をしてから、自分がなにをすべきかを話します。その話を聞いたAチームは、拠点に彼らを案内します。そして、安吾は、シェルターからの物資の回収、海の向こうにいる人と話をして、方舟を開けられる人材を必ず連れて戻ると言います。こうして、安吾と涼、そして涼と7SEEDS本編でいい雰囲気になっていた少女もついていきます。三人が船出をして、7SEEDSの本編のその後は終了します。

そして次に始まる話は、世界が滅亡する七年前の話になります。政府職員であり7SEEDSプロジェクトを進める花の父親は、とある彫刻パフォーマンスをする青年に声を懸けます。法外な報酬と引き換えに、七年以内に岩壁に仏像を彫ってほしいといった内容です。彼は分かれた妻との間に息子をのこしていました。息子に金を送りたいと、その依頼を引き受けます。

二年が経過したころ、過去に彫った仏像の下にシェルターができるという話を聞いた彼は、世界があと五年で滅亡すること、仏像は未来に送られる若者たちの目印になることを聞きます。そして期限近くに仏像を七体彫り上げた彼は、自分の息子も未来に送り出してほしいと頼みます。すると息子はすでに候補にはいっていることを聞きます。自分が魂を込めて彫った仏像を未来で息子が見ると信じて、シェルターへと入るのでした。

7SEEDSの本編のネタバレを含んだあらすじでは触れませんでしたが、恋人を追いかける花の父親は、夏のAチームが育った施設で教官をしていました。つまり、夏のAチームにとっては、あのような絶望に陥れた張本人の娘が花なのです。さらに、花たち他のチームのメンバーは自分たちのような過酷な経験をしておらず、選ばれたからここにいるだけなのです。そのことからAチームの安吾は「ずるい」といった感想を持っていました。

そのために7SEEDS本編では、安吾は様々な心の苛立ちや怒りから、突発的に花を暴行しようとしていたことがありました。事件は未遂で終わりましたが、そのことがAチームや他のチームにも露呈し、安吾は孤立していました。しかし安吾は7SEEDSのネタバレあらすじにもあったように精神的に成長して、Aチームとその他のチームは違うと思っていたが、一緒だということに気づきました。心の安定も手に入れています。

外伝ネタバレあらすじなかでは、他のメンバーたちによって被疑者と被害者が対面して話し合う場面がありました。そこで花は「許してもらおうとは思わない。ただ怖い」と拒絶をあらわにしました。そしてその拒絶を受け入れられます。これらの処置について「許してやりなさい」と言ったり、時間の流れて忘れさせたりしていないのです。女性の読者にとっては、このことに関して称賛しているコメントをネット上で見ることができました。

7SEEDSの本編からそう時間が過ぎていない時間軸のその後が7SEEDS外伝では描かれていました。そのために「この後であのキャラクターとキャラクターの恋愛はどうなったのか」「この二人がくっつきそうだった」といった、恋の始まりが描かれていたキャラクターがその後どうなったのかを見ることができます。そして7SEEDS外伝を読んで、応援していたキャラクター同士が仲睦まじい様子でいるのを見て喜んでいる感想がありました。

7SEEDS外伝でキャラクターたちの姿を描いた最後のコマで、多くの子供たちが遊んでいるシーンが描かれていました。そこから、そこからその外伝を読んだ人たちは、海外から解凍処理を行える人物を見つけて無事に帰ってこれたこと、そして方舟のなかの赤ん坊たちを無事に蘇らせることができたのだと予想できるのです。そのため、このように安心した感想がネット上でみることができます。

7SEEDSでは生き抜いていく物語が描かれていました。そのために誰かが生きている限り、物語を描いていくことができるのです。生存者たちの今後の生活の様子や新たな発見、過去の施設に訪れて様々な資料や当時の研究を手に入れる、外伝のその後のことに関して多くの創造する余地が読者にはあるのです。そのため自分の中のキャラクターたちの輝かしい未来やを思い描くことができるのです。

前述の「想像の余地がたくさん残る終わり方でよかった」という感想とはまた少し違った方向性の感想です。7SEEDSの外伝の感想にはこのように、外伝で終わらすことなく、さらに続きを書いて欲しいといった感想が多くあります。読者でも想像をすることができますが、だがしかしファンとしては作者本人が描くその後の物語を読みたいものです。なのでこのような感想になったのでしょう。

7SEEDSの本編とその後の外伝ことが描かれたあらすじをネタバレを交えて紹介しました。波乱万丈な物事を切り抜けて、多くの葛藤から成長してきた彼らです。生きるために多くの労力が必要ですし、コールドスリープしている赤ん坊を目覚めさせる必要もあります。しかし多くの、その後も強く生き続けている様子を見ていて、多くの読者たちが喜ばしいとコメントしていました。

今回の記事では、本編とその後の外伝についてネタバレを交えて紹介しました。しかしこれらは7SEEDSのいいところのほんの一部です。ぜひ7SEEDSの本編とその後の彼らの様子が描かれた外伝を読んでください。