戦闘メカザブングルとはどんなアニメ?登場人物・マシンやストーリーを紹介

戦闘メカザブングルは1982年2月6日から1983年1月29日まで全50話放送されたロボットアニメです。戦闘メカザブングルは、日本サンライズ(現・サンライズ)の創立10周年記念作品で、監督・富野由悠季、キャラクターデザイン・湖川友謙、メカニックデザイン・大河原邦夫、ゲストメカニックデザイン・出渕裕という豪華な顔ぶれで作られた作品です。1980年代の作品ですが、今でも色褪せることなく、多くのファンに愛され続けてます。

戦闘メカザブングルとはどんなアニメ?登場人物・マシンやストーリーを紹介のイメージ

目次

  1. 戦闘メカザブングルとはどんなアニメ?登場人物やマシンも画像とともに紹介!
  2. 戦闘メカザブングルとはどんなアニメ?ストーリーを紹介!
  3. 戦闘メカザブングルの登場人物を画像とともに紹介!
  4. 戦闘メカザブングルのマシンを画像とともに紹介!
  5. 戦闘メカザブングルの最終回とは?
  6. 戦闘メカザブングルは常識破りの面白いアニメだった!

戦闘メカザブングルとはどんなアニメ?登場人物やマシンも画像とともに紹介!

戦闘メカザブングルの世界

全体的に明るいコメディタッチのアニメ作品で「白富野」の代表作です。これまでの冨野作品というより、ロボットアニメとはかけ離れた世界観となっています。今までの作品と違い西部劇のような世界でガソリンエンジンで動き、自動車のようなハンドル(ステアリングホイール)とアクセルぺダルで操縦する巨大ロボットウォーカーマシン(以下WM)が登場します。派手なロボットアクションを全面的に出した作品です。

個性豊かな登場人物たち

かなりショートカットされた、短いOPですが個性豊かな登場人物がたくさん登場します。主人公がブサメンであったり、瞳のデザインは斜めに線が入っているだけでした。当時のアニメ雑誌では「ネジ目」という呼び方で紹介されていました。

キャラクターデザインをした湖川友謙先生は、富野監督とは、伝説巨神イデオンのキャラクターデザインもしています。がらりと画像の雰囲気が変わっているのがよく解ります。他に聖戦士ダンバイン、ダイターン3でもタッグを組んでアニメ作品を作り出しています。

今まで見たこともないデザインのマシン

戦闘メカザブングルでは大きく分けて、ウォーカーマシンとランドシップ、その他に分類されます。それぞれのマシンに役割があり、サイズも大きいものから、小さいものまで様々です。ザブングルに関しては、メカニックデザインの大河原邦男氏によると、車から変形するものは既にあったので2台に分けてみたそうです。ちなみにコクピット・変形パターン等はゲストメカデザインの出渕裕裕氏だそうです。

戦闘メカザブングル|作品紹介|サンライズ

戦闘メカザブングルとはどんなアニメ?ストーリーを紹介!

戦闘メカザブングルの世界

戦闘メカザブングルの世界は、惑星ゾラと呼ばれる地球、しかし人々はゾラの名前を忘れて、久しいです。惑星ゾラは植民星です。しかし、「イノセント」と呼ばれる特権階級の人々がドーム都市に住み、「シビリアン」と呼ばれる庶民階級の人々がその外に住んでいました。シビリアンたちは、ロックマン(ブルーストーン採掘業者)、ブレーカー、運び屋、交易商人などを営んで生活していました。

両親をティンプ・シャローンに殺された、主人公ジロンは、両親の仇・ティンプ・シャローンを討つ為、運び屋・キャリング・カーゴから新型ウォーカーマシン“ザブングル”を盗み出します。「こだわり」を捨てないジロンの生き方は他の登場人物達にも様々な影響を与えていきます。そしてイノセントの支配を覆す大きな力になっていきます。
 

厳しい環境にも関わらず、パワフルでコミカルな登場人物達の活躍で一気に引き込まれる作品です。特に女性の登場人物はこの時期には珍しく、「おしとやかなお姫様」ではなく、口汚かったりイイ男に弱かったり醜い罵り合いをするなど、人間臭さな面持ち、バイタリティもあり、大らかでも、乙女な面もありました。

イノセントの支配者である貴公子アーサー・ランクはジロン達に共感し、シビリアンの真実を伝えます。登場人物ののジロンを含めこのお話の中では、シビリアンがほとんどです。シビリアンは将来的に惑星ゾラを託す為に人工的に作られた種族でした。地球が大異変を起こし、イノセントの人達はドーム都市の中でしか生存できなくなったからです。イノセントはシビリアンを穏健に支配育成し、いずれはゾラを譲るつもりでした。

しかし、アーサー・ランクに対立する、大物カムシ・キングはこの計画に反対でした。同じくビラム・キィもジロン達シビリアンをいつまでも支配しようとしていました。(画像はビラム・キィ)
 

戦闘メカザブングルあらずじ

戦闘メカザブングルの主人公ジロンは両親の仇撃ちの為「3日限りの掟」の3日を過ぎてもティンプ・シャローン追い続けます。その為に戦闘用WMザブングルを手にいれようとしますが失敗に終わります。その持ち主である交易商人「キャリング一家」のお嬢様エルチ・カーゴや、無法者集団「サンドラット」の女リーダーであるラグ・ウラロたちと、ランドシップ「アイアン・ギアー」に乗り込み、行動を共にすることになります。

ジロン達、アイアン・ギアーの派手な行動は、イノセント達の知ることになります。そしてアイアン・ギアーの仲間たちを半イノセントの組織「ソルト」と合流していきます。しかしカシム・キング派はこれを良く思わず、エルチを拉致してしまいます。

エルチは洗脳され、アーサーやジロン達を殺させようとします。ジロン達はなんとかエルチを救い出します。アーサーの協力の下でエルチの洗脳を解いていきますが、アーサーはその後、エルチに施された洗脳を身を挺して解除した際にカシムの意志が入り込んで暴走しそうになり、自らの意志でアイアンギアーから飛び降りて自殺してしまいます。

シビリアン達はあちらこちらで暴動を起こし始めます。そしてキング派に対抗していきます。キング派はこれらを圧倒します。窮地に陥ったカシムはICBMで反撃します。ジロンはアイアン・ギアーの甲板に立ってウォーカー・ギャリアでICBMをキャッチします。そしてそのICBMをホーラのランドシップに投げ返してしまいました。ちなみにこの画像ですがエヴァンゲリオンでも同じ様にミサイルを受け止める画像があります。

 

ジロン達はついに黒幕のカシムの本拠地Xポイントに辿りつきます。追い詰められたカシムはIBCMを乱射してしまいます。しかしその誘爆に巻き込まれ、自滅します。しかし、至近距離にいたエルチはミサイルの爆発の閃光で失明してしまいます。みんなに迷惑をかけたくないと独り荒野に飛び出してしまいます。

戦闘メカザブングルの登場人物を画像とともに紹介!

本作の主人公!戦闘メカザブングル登場人物ジロン・アモス

画像から解るように、主人公であるにも関わらず、「ドマンジュウ」とか「メロン・アモス」とか散々な云われようです。いわゆる美形キャラとは真逆な容姿ながら、行動力と男気、肉体的にも精神的にも人間離れしたタフさを持ち、エルチとラグをはじめ、作中ほぼ全ての女子からモテモテでした。当時は「オトコは顔じゃない、生活力だ!」な時代でした。

普段は気持ちのいい性格をしているのだが、父母をティンプに殺された過去を持っており、彼関係の話となると目の前が見えなくなる事もありました。「ザブングルは男の子!」「 そう簡単に死ぬかよ アニメでさ!」などの名言とされているセリフも多いです。

戦闘メカザブングル登場人物ラグ・ウラロ

少年少女のブレーカーグループ〈サンドラット〉のリーダーです。荒野で倒れていたジロンを助けました。男まさりというか、ほとんんど男の子みたいなのですが、実は「女には優しくしろ、って親父に言われた」というジロンの言葉にコロリと参ってしまう面も持ちあわせた純情娘でもあります。そして彼女が惚れる男は死んでしまうケースもあります。

 
 

戦闘メカザブングル登場人物エルチ・カーゴ

運び屋・キャリング・カーゴの娘です。父の死後は跡目を継ぎ、アイアン・ギアーを指揮していました。お嬢様育ちですが、それを感じさせない根性の持ち主で、ナイフの達人でもありです。文化的なイノセント、というよりビエルに憧れています。イノセントに洗脳されます上手くいかず、カシム・キングの精神を上書きされてしまいます。

洗脳されたエルチはジロン達に攻撃をかけます。洗脳時のエルチは、ジロンに強い敵対心を抱きますが、ジロンがキスをすると一時的に洗脳が解けます。よって戦闘中には、エルチはジロンの命を狙い、ジロンはエルチへのキスを狙うという、キス・オア・ダイが発生します。ティンプはイノセントからエルチを救いだします。アーサーはエルチの脳波を見せてほしいと彼に頼みます。

アーサーはエルチが一種の二重人格に気付き、脳エネルギーを取り出せばエルチは元に戻ると提案します。悪ともいえるもう一つの人格エネルギーの受け皿には何と自分を犠牲にする事をアーサーは選びます。手術を完了したらアーサーは二重人格者としてジロンに襲いかかるであろうとジロンに語ります。だが、それは余命短い自分が出来る唯一の方法であり、もし自分が暴れ出した時はジロンには射殺してほしいと後を託します。

戦闘メカザブングル登場人物チル

サンドラットの仲間です。明るく逞しい8歳の幼児ですが、時代のせいかロリな香りはあまりしません。8歳ながら大人顔負けの行動力と洞察力を持っている人物として描かれました。口癖は「シリアスね」「~だわさ」です。

ジロン曰くチルは「いい女になる」らしいですが、サントラ特典の7年後イラストでは本当に美人に成長しています。湖川友謙先生の画像はファンの間ではすぐ解ると言われています。

戦闘メカザブングル登場人物ブルメ

サンドラットのメンバーです。皮肉屋でありますが、年上のラグに惚れていて、頭があがりません。射撃は得意だが、身長が低いため格闘は苦手なようです。やや楽な道を選びたがる新人類タイプです。 アイアン・ギアーに乗ってからは、主砲手を務めることが多く、後半ではザブングルに乗るときもありました。愛銃はエンフィールドNo.2でロケットランチャーも多用しています。

戦闘メカザブングル登場人物ダイク

盗賊団サンドラットの仲間の1人です。体格が良く、毛皮を羽織るだけの上半身裸で、他人に対する気遣いを忘れない優しくて力持ちの少年です。そのような見た目の割りに手先は器用で、ウォーカーマシンの操縦からメカニックや砲撃手やブリッジ要員まで何でも器用にこなすことが出来ます。 

戦闘メカザブングル登場人物コトセット・メムマ

アイアン・ギアーのメカニック担当です。当初はマトモでしたが、終盤には狼男になったり、ラグに抱き付かれニヤケたりしました。ラグとともにブリッジに常駐し、最終的には艦長補佐まで務めます。アイアン・ギアー・タイプ同士の史上最大の格闘戦を行い、最終回ではアイアン・ギアーを飛ばすという無茶までやってのけました。
 

戦闘メカザブングル登場人物ファットマン・ビッグ

名前に反してマッチョマンで、エルチの忠実なボディガードの男純情です。かつてロックマンの下で強制労働をさせられていたが、幼いエルチに気に入られてカーゴ一家に買い取られ、以後は彼女に恩義を感じ、守ることに全精力を傾けています。 エルチが洗脳された時は元に戻す事に馳走し、エルチの失明した目がアーサーから治せると告げられた時は涙を流していました。 ナレーションも担当していました。

戦闘メカザブングル登場人物プロポピエフ・サンドーラ

エルチの文化かぶれにより一座ごと雇われた旅芸人の座長です。カーゴ一家の跡目争いの結果、大量にブレーカーが離反したために一座ごとアイアン・ギアーの戦闘補助にも駆り出されました。洗脳されたエルチに人形劇を見せたり、ハナワン族との戦いを避けるためにコトセットに怪物を演じさせるなど小技にかけては一流です。知識も豊富でちょっとした文化人です。

戦闘メカザブングル登場人物ローズ・サンドーラ

プロポピエフ一座の花形ダンサーで、プロポピエフの妻です。肉感的な美人で気が強いです。エルチには愛嬌を振りまいており金蔓と思っていた節があります。しかし不満を口にするものの夫には従順に従う妻でありました。キャリングの跡目争い以降、次々訪れる戦闘で疲弊したアイアン・ギアーから降りることを夫に何度も勧めたが、降りようとしない夫に従い戦闘までこなしました。

戦闘メカザブングル登場人物キャリング・カーゴ

エルチの父です。ゾラでも3本の指に入る交易商人で、売り渡した商品を雇ったブレーカーに強奪させ、3日の掟によって再び自分のものにするなどしていました。それ自体はゾラではごく当たり前のことだがエルチには受け入れられず、エルチとは不仲でした。ティンプが手引きした成り上がろうとするグロッキー一家が突然襲撃してきたことで、アイアン・ギアーの艦橋から甲板に滑落し死亡します。

戦闘メカザブングル登場人物カタカム・ズシム

反イノセント組織ソルトの地域リーダーです。カリスマ的存在でソルトのメンバーからの信頼は厚いです。アイアン・ギアーの武勇伝を聞きつけて、仲間に取り込もうと画策しました。組織作りの能力に長けているが実戦実務能力は皆無の口先だけ男です。信頼回復の最後の手段として、爆弾を抱えてキッドのランドシップ・ガバリエに突っ込み自爆したが大爆発の割に生存していたのですが、自分の葬式を見て、静かに去っていきました。

戦闘メカザブングル登場人物ビリン・ナダ

元々はカタカム・ズシムの仲間でしたが、徐々に離れていき、アイアン・ギアーの主要メンバーとなります。レッグタイプを愛用しており、レッグ隊の指揮も執っていました。後半戦ではマリア・マリア、ラグ・ウラロと共にアーサー様親衛隊を結成していました。

戦闘メカザブングル登場人物マリア・マリア

ゾラにおいて非常に珍しい争いを嫌うシビリアンの少女です。 周囲に流されない強い考えを持ち、身寄りのない子供たちと共に野菜を作って暮らしていました。自分の非戦主義が逆に争いを招いてしまったこと等を悔い、その償いとして長かった髪を切って詫びました。その後、ソルトの巡回医療キャンプに参加して、ジロン達と再会しました。

戦闘メカザブングル登場人物メディック・ヘルト

元はバザーを目当てに来る流れ者の医者です。酒を愛するあまりに鼻は赤く、年齢よりも老けて見えます。ジロンの骨折した腕を治療し服も与えたが、受け取った治療代金を代金を立て替えていたラグに盗まれた。ビッグマンとイノセントに関する会話をするなどインテリな面もあります。ジロンと再会した時はソルトの医療チームを率いていました。

戦闘メカザブングル登場人物トロン・ミラン

ソルトの女戦士です。逆立ったヘアスタイルと艶やかな唇、そして口元のホクロが特徴的な女性です。一人称は「僕」で男勝りな性格です。華奢な身体に見合わぬ高い格闘能力とウォーカーマシンの優れた操縦技術を持ち、バズーカの獲得権を巡って、ジロンとストリート・ファイトを繰り広げていました。WMでの勝負中にホーラの部下達が介入した事で共闘して撃退した。だが、WMの残骸が放った銃撃の不意討ちにより死亡しました。
 

戦闘メカザブングル登場人物キッド・ホーラ

アイアン・ギアーの雇われブレーカーの頭を務める二枚目半の青年です。エルチに惚れていてキャリング・カーゴの死後、一家の跡目を継げるものだと思い込んでエルチにプロポーズするが拒絶され、力ずくでアイアン・ギアーを乗っ取ろうとするがこれも失敗し、結局アイアン・ギアーから追放されてしまう。最期はICBMの直撃を受け轟沈するが、ズボンのお尻の部分が焼け焦げただけで助かります。

戦闘メカザブングル登場人物ゲラバ・ゲラバ

カーゴ一家の雇われブレーカーです。キッドが追放された時、同時にアイアン・ギアーを去ります。WMの操縦技術や潜入技術、騙す演技など一人立ちできるくらいに本人の能力は高く、カーゴ一家のブレーカーの中でも地位は高かったものの、生来の気の弱さ故にホーラの下で働き続けました。最期は自分のズボンを焼け焦げたズボンの代わりとキッドに取られてしまい、ピンクのビキニブリーフを露出することになります。
 

戦闘メカザブングル登場人物カルダス・ブルーン

カタカムから渡されたアイアン・ギアーのブルーストーンを売ってドック艦「ゴルゴン」を手に入れ、アイアン・ギアーの修繕を行なうなど職を度々変えながら登場します。ロックマンよりはブレーカー、ブレーカーよりは運び屋、運び屋よりは修理屋という具合に商売気質、職人気質溢れる男でした。ゴルゴンを売却してアースサンダー級LS二隻を手に入れ、最終決戦に参加し、Xポイント手前でICBMの至近弾を受け死亡しました。

戦闘メカザブングル登場人物アーサー・ランク

イノセントの最高指導者です。アーサー・ランクは本名ではなく、イノセントの指導者として襲名された名前です。当代は17歳のはかなげな美少年で、人類再生計画を快く思わないカシム派によりヨップ・ポイントに軟禁されていたが、マツミ・クラムの手引きによりアイアン・ギアー一行に救出されました。ジロン達によってドラム缶で作られた簡易カプセルに入って脱出、アイアンギアーに乗り込む事になります。

外気の中でメディックも手の施しようがないほど衰弱していくが、不死の谷に出向き人工衛星放送で全イノセントに人類再生計画の終了を宣言しました。そして最後、エルチに取り憑いたカシム・キングの人格を自分に移し自ら命を絶つことになります。エルチの洗脳を解いた立役者でもありシビリアンとイノセントの架け橋としての役割も充分に果たしました。

戦闘メカザブングル登場人物ビエル

イノセントの一級司政官です。ハンサムでエルチの憧れの人でもあります。Pポイントの責任者として登場しますが、ポイント内でジロン達が暴れまわったのを穏便に納めたが、シビリアンの新らたな新世代登場を感じた最初のイノセントと言えます。ジロン達の監視を続けるうちに3個のドームを破壊され失脚し、抗生物質を飲みながら最後はゾラや人類再生計画など真意を語り命がけでジロン達を守り銃弾に倒れます。

戦闘メカザブングル登場人物カシム・キング

イノセントの長老で、イノセントではアーサー・ランクに次ぐ地位を持ちます。支配階級であるイノセントの現在の地位と権力を維持しようと、人類再生計画を支持するアーサー・ランクを軟禁していました。最終話では、Xポイントから脱出しようとしたイノセント達をミサイルで撃破するというムチャなこともしています。最期はXポイントに追い詰められて、倒れてきたミサイルの下敷きになり死亡します。
 

戦闘メカザブングル登場人物ビラム・キィ

イノセントの長であるアーサー・ランクの補佐を務めています。イノセント本来の教義を否定するカシム・キング派のひとりです。ビエルの行動を目地曲げて報告するなど、かれの失脚に一役かった人です。エルチを洗脳の担当・Dr.マネを連れてきたのも彼です。しかしラストは人間臭さを感じる行動を見せますが、ミサイルにカシムと共に巻き込まれ死亡します。

戦闘メカザブングル登場人物ドワス

2級司政官です。ビエルの部下として登場しますが、イノセント自らの地位を脅かす人類再生計画の進捗を快く思っておらず、人類再生計画を進めるビエルを失脚させようと工作を行っていました。ビエルが失脚したことでカシム派としてビラムの部下となり、雇ったシビリアンによる軍隊を編成し指揮を執りました。軍隊というものはゾラには現存しておらず、最期は戦上手になったジロンたちソルト勢の前に敗退を重ねます。

戦闘メカザブングル登場人物Dr.マネ

眼鏡に大きなイヤリング、ブルーストーンの義歯をしたイノセントの女性科学者です。シビリアンに対して各種実験を行っていました。エルチの洗脳するも何度も再生するエルチを目の当たりにして洗脳計画の失敗を感じ、その対処として他人の意識を上書きするという手法に切り替え、カシム・キングの人格をエルチの人格に上書きしました。その結果は良好で、エルチは対シビリアン軍隊の中でシビリアンのリーダーとなります。

戦闘メカザブングル登場人物ティンプ・シャローン

一匹狼のブレーカーで、その正体はイノセントの仕掛人です。ジロン・アモスの両親を殺した人でもあります。その為「3日限りの掟」がすぎてもジロンに追われる身となります。一度ジロンに倒されたかのように装っていたが、ジロンのギャリア入手後に雪山地帯で再び相まみえることになります。

画像を見ると、常に黒い帽子にマントといういでたちでハードボイルド風にキメているが、ジロンの見てないところではちょっとしたドジを踏んだりしています。葉巻を飲み込んだり、葉巻やキセルなどの火で自分自身の所々を焼いてしまったり、斜面で蹴躓いて走るのが止まらなくなるのがお約束のギャグでありました。
 

戦闘メカザブングルのマシンを画像とともに紹介!

ウォーカーマシン

ザブングルでは今までの富野作品のような、スマートなマシンではなくガソリンで動く割りと無骨なマシンがほとんどです。全てのマシンは支配階級イノセントによって作られ、同クラスが多数存在します。その為カラーリング等で区別し、また使用者が思い思いに改造を施しています。それゆえ多くのバリエーションが存在するのも特徴です。マシンの大きさは20mから10mで多種多様です。

ザブングル

本アニメ作品の主役機です。人に近い抜群の運動性能を発揮する人間型のウォーカーマシン、手も人間と同様に細かい動作が可能でしかもであれだけ複雑な動きをするのに車と同じハンドルで操作できてしまう凄いマシンです。アニメの中では、ザブングル・カーとザブングル・スキッパー、ブングル・ローバーが合体します。ジロンは画像の目立つ鮮やかなブルーに乗っています。

ウォーカーギャリア

ジロンが本アニメ放送中、途中で乗り替えるのが人間型ウォーカーマシンの、ウォーカー・ギャリアです。ギャリー・ホバーとギャリー・ウィルの2機で合体変形します。他に大きな特徴としては背面部の大きなホバーローターです。これによって短時間の飛行が可能になりジロンの操縦技術とアイマって大きな戦果を上げることになります。マシンのいろは画像の通りグリーンベースで主役機としては珍しです。

ダッガータイプ

惑星ゾラで最も普及しているウォーカーマシン、準人間型。割りとのんびりした動きで機敏性には欠けます。住性・戦闘・移動・採掘・運搬のバランスが良いです。左腕が4連ロケットバルカン・右手がブルーストーン採掘に使えるクローを装備しています。カラーリングのバリエーションは基本レッド・ベージュ・ブラウンの3タイプが多いが、ちなみにソルトはホワイト基調のものを主に使用していた。

ガバメントタイプ

ティンプ・シャローンも使用した機体で準人間型ウォーカーマシンです。本アニメ中、比較的軽量の機体で高い機動性を誇り接近戦が得意です。マニュピレーターは四本指でこれによって物資の運搬・ブルーストーン採掘なども可能で汎用性が高い、画像をみると解りますが、腕の付け根部分がスライドし可動範囲も広いです。長距離移動に向いているそうですが、画像を見る限り居住性はコクピット等見ても良いようには見えという声も。

トラッド11

旧型の小型ウォーカーマシン。ブルーストーン採掘用に特化された機体です。左右不対称の三本指マニュピレーターを持ち右腕側が細かい作業向きの繊細なものになっています。ちなみに両腕は伸縮可能で伸び縮みする機能もあったりします。カラーリングはグリーンやブラウン・ベージュなど。ちなみに41話でザブングルのキャラクターデザインをした、作画監督湖川友謙氏が赤ん坊をオブってトラッドに搭乗しているシーンがあります。

プロメウス

ガバメントタイプ同様戦闘に特化したウォーカーマシンでブレーカーに好んで使用されたました。本アニメ作中でも、高い機動性とバリエーションに富んだな武装が魅力的な機体、画像からも解るずんぐりした独特のフォルムも人気です。カラーリングは、くすんだレッドとグレーのコンビネーションが多いようでです。グレタ・カラスが使用した機体はビビットなレッドとブラックとオレンジのカスタムカラーです。

カプリコタイプ

高い汎用性と機動性を目指して開発された機体、普及率が高い準人間型ウォーカーマシンです。軽量化がなされておりその反面関節等が被弾に弱いというデメリットも抱えています。デザインは他のウォーカーマシンにない滑らかで細身のラインが特徴で肩の張り出しなどもかなり女性的な印象、後にガバメントタイプが出てくるまで数あるウォーカーマシンのなかでも一番の長身でした。

ガラバゴスタイプ

高出力エンジンを搭載、素早い運動性能と厚い装甲で強力な戦闘力を持ちながらも、居住性にも優れています。戦闘用なので武器も豊富で、最上部に12連ミサイルランチャー、胸部と足の甲に20mm機関砲を計4門、4本指のマニュピレーターにはミサイルランチャーを6門も装備しています。カラーリングはほとんどオレンジで、その他の色はゲラバ・ゲラバが使用したオリーブグリーンものだけになります。

オットリッチ

本アニメ作中の初期のブルーストーン発掘専用ウォーカーマシンです。後発の多くのウォーカーマシンの様な2本の腕は無く、大きな特徴でもあるクレーン式アームです。ドリルやシャベルなどのアタッチメントを装着してブルーストーンを発掘したり、戦闘用のミサイルポッドなど様々なオプションから選択して付け替えることが可能ですが、厚い装甲の影響もあり重量が重く機動性が悪いため戦闘向きではないです。

ギャロップ

旧式の小型ウォーカーマシンです。運搬など目的で開発された機体で後部に運搬用の荷台がありかなりの積載量があります。そのほか両腕の3本指のマニュピレーターでブルーストーン採掘も可能で割りとツブシが利くマシンで、そのため普及率も高いです。カラーリングはカーキグリーンやブラウンです。本アニメ作中ではエルドラドの街ではレッドとイエローというすぐ見つかっちゃいそうなボディカラーのものも登場します。

クラブ

旧型のウォーカーマシンです。小型唯一のクローズドタイプのコクピットを持ち、居住性がずば抜けて良く、長距離移動も快適です。背中から排気パイプが伸びておりいつもモクモク煙を出しています。腰には球体のガソリンの予備タンクが装備されてます。普及率は高くバリエーションも多く、フロントガラスが一枚のものと二枚に分割されたもの、居住性の良いコクピットをとってオープンにしたものもあります。

ブラッカリィ

最新鋭ウォーカーマシン。ザブングル・ウォーカーギャリアに続く3機目のザブングルタイプでザブングルとギャリアをミックスしたような外観です。ギャリア同様ローターが背中に装備されていますがかなり小型、しかしその性能は高くドラン同様飛行可能なウォーカーマシンです。少数生産されたのみで、カラーリングはブラック(ダークグレー)のみで、初登場時ジロンに「黒く塗って脅かそうってんだよ!」と悪態をつかれていました。

 

センドビードタイプ

ウォーカーマシン創生期の機体、ロックマンであるホッター老人が使用していました。ブルーストーン採掘用に開発され戦闘には不向きとされていて、しかし動きは俊敏でナカナカの戦闘力であるように見えます。とても長いマニュピレーターを持ち、用途によって換装可能になっています。採掘の際使うドリルは先端から爆弾を78発まで射出でき戦闘時にも威力を発揮します。カラーリングはオレンジのみです。

ドランタイプ

中型戦闘用ですが、かつてない完全な飛行能力を持った機体で、高い機動性と戦闘力を持ちます。発掘作業はしないので、作業用の装備はついていません。完全武装されており、20mm機関砲2門、ミサイルポッド8門、右のマニュピレーター5連ロケットランチャー、胸部脇に7.62mmミリガン2門と煙幕用のスモークディスチャージャーをコクピット脇に装備しています。カラーリングはホワイトのみです。

レッグタイプ

最も小型・軽量のウォーカーマシンです。短・中距離の移動用の機体で、一応後部にトランクはありますが、積載能力は乏しく物資運搬力も皆無です。戦闘力も低く武装はフロントの12.7mm機銃2門のみとなります。ただ操縦は非常に簡単です。不整地歩行の性能が高く小型の割にジャンプ力もあり偵察などに使われます。カラーリングはグレーグリーンとレッドです。

ホッグタイプ

ランドシップ等の修理・整備に特化したウォーカーマシンです。デザインの特徴は丸いボディに視界が広くなるように多く取られた開口面、解体作業などの際、部品など運搬出来るガッシリとした鳥足になっています。一番の特徴は取り外し可能な6本のマニュピレーターで、非常に繊細な作業にも対応できるようになっています。カラーリングはベージュ・レッドの組み合わせのみです。

ブランタイプ

イノセントの上納ポイントの防衛、パトロール用のウォーカーマシンです。サイズはレッグとほぼ同じですが、こちらは無人機です。戦闘用コンピューターが内蔵されおり、独自に行動・攻撃が可能になっています。フロント部分に12.7mm機銃2門、股間部に対ウォーカーマシンミサイルポッドを2門を一応装備されています。動作が鈍い上に装甲も薄く機銃等で簡単にダメージを受けてしまいます。カラーリングはコバルトブルーのみです。

VLKR/バルキリ


制作上の問題で登場しなかったウォーカーマシンです。当初戦闘ヘリとしてデザイン発注がなされ途中からドランの重装備タイプとして進行していました。武装は50mmカノン砲や4連装バルカン砲、20mm連装機関砲等考えられていました。そして1タイプ目のデザインではドラン同様煙幕を貼るスモークディスチャージャーも8基確認出来ます。富野監督も気に入っていたがオクラ入りとなった残念な機体です。
 

ランドシップタイプ

運び屋(交易商人)が主に使う戦艦のようなものです。戦艦のように艦橋があり戦闘用に砲塔等備えています。大きさも180m級のデラバスギャランクラスから30メートルに満たないガバンクラスまで多種様々で、ちなみに主役艦アイアンギアーは168メートルの大型級に属します。内部は居住区・駆動部・機関部等に別かれ、住居としての役割と戦闘・移動の役割を兼ね備えたものとなっています。

アイアン・ギアー

惑星ゾラで最大級の戦闘力を持っています。巨大ウォーカーマシンに変型するうえに、そのままジャンプまでした反則的兵器です。生き倒れていた主人公ジロンをアウトロー集団サンドラットのラグに救われます。共闘してザブングルを奪ったものの、一家の騒動に巻き込まれて、そのままサンドラット一味共々アイアン・ギアーに乗り込むことになります。



 

最大の特徴はウォーカーマシンへの変形機能です。他のランドシップにはないアイアンギアのみの機能となっている為、「惑星ゾラで最強艦」とも言われます。変形後ランドシップ時の武器をそのまま使用でき、身長100m以上にもなるため上から攻撃することが出来ます。

この様に変形していきます。全長169.7mにもなります。ウォーカーマシンの時は128.6mです。

デラバス・ギャラン級

ランドシップの中で最大のクラスです。当然アイアンギアーより全てにおいて大規模で積載量も火力も最大規模です。全体を9つのブロックに分けることが可能で各ブロックはフレキシブルジョイントで接合されているため、非常に柔軟性のある船体になっている。上部から見ると☓型のダイナミックなプロポーションをしており左右対称のシンメトリーになっています。

戦闘メカザブングルの最終回とは?

2つある!

戦闘メカザブングルは劇場版ザブングル・グラフティという作品もあります。TV版のエルチは至近距離でのミサイルの爆発により失明してしまいます。そしてみんなに迷惑をかけたくないと、1人荒野へ飛び出します。しかしジロンが探しだし「俺がエルチの目になる」といってみんなの元にもどります。劇場版では目を治すことができます。

そんな2人を迎える仲間たちです!この画像をみるとその喜びが伝わると、ファンの間では言われています。惑星ゾラには荒野が広がっています。仲間と共に力を合わせ生きていくのです。そしてシビリアンを上手く使って生きていこうとしたイノセント達は圧倒されるのです。

戦闘メカザブングルは常識破りの面白いアニメだった!

ザブングルは白冨野

当初は『エクスプロイター』という仮称で鈴木良武・吉川惣司監督を中心としたシリアスな宇宙物のロボットアニメ企画として進められていて準備設定画も存在していました。吉川監督が多忙を理由に監督を辞し、代わりに富野が監督に抜擢されてからはキャラクターデザインなどを除いて(富野もまた多忙でガンダム劇場版など複数の仕事を掛け持ちして追われていたためデザイン変更までは追いつかなかった)一新されました。

君は、走るか!俺たちゃ走るっ!富野も走る!

「西部劇のような世界」に「ガソリンエンジンで動き、自動車のようなハンドル(ステアリングホイール)とアクセルペダルで操縦する巨大ロボットウォーカーマシン(以下WM)」が登場する、派手なロボットアクションを前面に出した作品となり、そうした設定は富野が一夜で考案し、その後も完成後のコンテや脚本を次々に書き換えてしまうことが相次ぎました。

俗に言う「富野節」にセリフ回しや展開を改変してしまうことも含め、特に脚本家である鈴木との間に確執が深まっていき(富野批判とも取れる後日談が雑誌インタビューなどに文面で残っている)、本作以降は同じ作品で仕事を共にする機会はなくなっていきます。全50話のTV版と劇場版を観ることは可能です。80年代のアニメは作り手の熱さを感じられるとよく言われます。これをきっかけに観るのも楽しいかもしれません。

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