氷菓アニメ2期の放送はいつ?製作の可能性を売上・原作小説から予想考察

「氷菓」は米澤穂信の原作小説を元に京都アニメーションが製作したアニメ第1期は放送され2期が待たれています。メディアミックス展開により原作をベースにした漫画版もあります。タイトルの「氷菓」はアイスクリーム(I scream)の意味。姉の薦めで「古典部」に入部することになった折木 奉太郎。良家のお嬢様千反田 えるに振り回される奉太郎は親友の福部 里志や里志を慕う伊原 摩耶花と共に学校に纏わる様々な謎に挑むのでした。2017年に実写映画化もされて、2期の制作を待たれているのが「氷菓」です。

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目次

  1. 氷菓アニメ2期の放送はいつ?製作の可能性を予想考察!
  2. 氷菓とは?
  3. 氷菓のアニメ1期のあらすじをおさらい!
  4. 氷菓アニメ2期決定の可能性は?放送はいつになるか考察!
  5. 氷菓アニメ2期の放送を期待する声を紹介!
  6. 氷菓アニメ2期に期待して製作決定の発表を待とう!

氷菓アニメ2期の放送はいつ?製作の可能性を予想考察!

今回は京都アニメ製作のアニメ「氷菓」について第2期の製作放映の可能性を様々な角度から検討して予想します。ファンの待望の氷菓の2期制作の可能性はあるのか?その可能性に迫ります!

TVアニメ「氷菓」京アニサイト | 京都アニメーション

氷菓とは?

「氷菓」とは米澤穂信のライトノベルを原作とした学園ミステリー。神山高校内で起きる事件を徹底した省エネ主義者で物臭な折木奉太郎がその頭脳で解決していくというものです。折木をその気にさせるのはヒロインの美少女千反田える。

古典部メンバー

折木奉太郎は徹底した省エネ主義者で物臭。青春を謳歌しようなどという気は全く無く、女子にも興味なし。しかし、頭脳明晰でひとたび「謎」を前にすると持ち前の論理性で納得の行く回答を弾き出すという本作の主人公にして名探偵です。典型的な安楽椅子型探偵。

千反田えるは好奇心旺盛な美少女でやや天然気質。「わたし、気になります」の一言で奉太郎をかなり強引に引っ張り出すことに長けます。実家は地元でもそれと知られた名家のお嬢様で、話が進むにつれ奉太郎とは意識し合う関係になっていきます。

福部里志は奉太郎とは腐れ縁という親友。その実、奉太郎をライバル視しておりいつか奉太郎を上回ってやろうという野心を抱いています。博識かつ料理など多芸多才。また、アクティブな性格でお祭り好きというお調子者です。

伊原摩耶花はちょっと気が強くて扱いづらい女の子。中学時代にカンヤ祭で売られていた漫画「夕べには骸に」に惹かれて漫画研究会に所属していましたが図書委員をしていたときに3人が調べ物をしていたのに興味を持ち、古典部に掛け持ち入部します。中学時代から里志に好意を抱いていますが二人の距離はなかなか縮まりません。

原作者の米澤穂信は奉太郎をシャーロック・ホームズ、えるを依頼人、里志をワトソン、摩耶花をレストレード警部と見立ているようです。言われてみれば正にその通りです。そして、それぞれにキャラが立っているということも人気作になった要因だと考えられます。

映画『氷菓』公式サイト

氷菓のアニメ1期のあらすじをおさらい!

まずはアニメ「氷菓」1期のおさらいあらすじを「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」という三本の長編作で振り返ります。これらがストーリーの大半を占めており、各話に跨がって放映されました。他にも短編がベースのストーリーは沢山ありますが、敢えて割愛させて頂きます。

何事にも積極的に関わろうとしない「省エネ主義」が信条の折木奉太郎は、姉・供恵からの勧めで伝統ある神山高校「古典部」に入部します。しかし、古典部には同級生の千反田えるも入部していました。奉太郎とは腐れ縁の親友、福部里志も古典部の一員となり、里志を慕う伊原摩耶花もやがて掛け持ち入部。活動目的がよくわからないまま古典部は復活するのでした。

「氷菓」

えるの入部目的はかつて神山高校に在籍し、失踪を遂げた伯父「関谷純」の存在。幼いえるにとって伯父は魅力的な人物だったのですが、伯父の在学当時である33年前になにかが起きて伯父は神山高校を中途退学させられました。そして伯父の所属していた部活動が古典部。古典部の部誌はタイトルが「氷菓」だったのです。

「氷菓」の創刊号は図書室にも保管されておらず、第2号の巻末に書かれた関谷純を「英雄」と讃える記載に奉太郎はある仮説を立てます。神山高校の文化祭は「カンヤ祭」。カンヤとはその実、関谷を読み替えたものではないか。また氷菓というタイトルも氷菓子=アイスクリームではなかろうかと。アイスクリームとはI scream(私は叫ぶ)。

神山高校は方針の変更により文化祭の期間短縮を教員側が強行。しかし、その際に学生側から反発が出ました。その中心が関谷純。しかし、彼はそんな気など毛頭ありませんでした。神輿のように担がれて学生側の首謀者に祭り上げられた関谷純はカンヤ祭にその名だけを残し、ほとぼりの冷めたところで一人退学させられたのです。自分の思いを形に残そうとして古典部の部誌に「氷菓」というタイトルをつけたということでした。

なんとも哀しい話でしたが全て理に適っていました。えるは奉太郎に礼を言いますが伯父の身に起きた悲劇に傷心します。カンヤ祭に向けて発行予定の「氷菓」の内容はカンヤ祭の由来と一人の生徒に起きた悲劇にしようという形で決着するのでした。

愚者のエンドロール

古典部の面々は2年F組の製作したミステリー映画の試写会に招かれます。リーダー格の入須冬美は諸般の事情で脚本が途中で断絶し、撮影が途中で止まっていて続きの撮影が出来ないのだと打ち明けます。奉太郎たちは試写を見た上で、探偵役として推理を披露する3人の盲点をついて論破します。入須に呼び出された奉太郎は探偵役を引き受けて貰えまいかと相談を受けるのでした。

奉太郎は推理を開始し、犯人はカメラの死角に常にいる人物。すなわちビデオの撮影者だと断定します。観客からは常に見えない位置にいて他の6人は気にすら止めない。映画のタイトルの命名権を貰った奉太郎は「万人の死角」というタイトルをつけるのでした。しかし、摩耶花、里志は納得せず。えるは「なぜ脚本担当者は続きを書かず、誰かに犯人を教えることもしなかったのか」と奉太郎に告げます。

真相は簡単なものでした。脚本担当者は「人が死ぬ映画にするつもりがなかった」。しかし、撮影班は悪ふざけして人が死んでいる場面を撮影してしまった。自分の脚本意図と異なる展開に脚本担当者は降り、入須はそれらしい結末を用意すべく頭脳明晰な奉太郎をまんまと利用したのでした。

クドリャフカの順番

カンヤ祭が始まり、奉太郎たちは「氷菓」を売ることになりますが場所も悪く人も集まらない。えるはなんとかしようと交渉を担当。摩耶花は漫画研究会の合間に様子見し、里志はあらゆる催しに参加しては古典部の知名度アップに貢献しようとします。売り子は奉太郎の担当。そんなとき、「十文字」と名乗る怪盗により各部活から「何かが盗まれる」という事件が発生します。

カンヤ祭二日目。「氷菓」の売り上げはサッパリ。えるは入須の入れ知恵と販売代行で目処を立てます。料理研究会の催しに参加した里志、える、摩耶花は善戦しますが材料不足に。奉太郎は前日から続いていた「わらしべ」で入手した小麦粉で支援します。しかし、摩耶花がかき揚げを作ろうとしたところお玉がありません。十文字に盗まれていたのでした。

こうして十文字騒動の解決に乗り出すことになった奉太郎はカンヤ祭のパンフレットから次に狙われる部活を予測します。そしていずれ古典部が標的になると突き止めます。えるは十文字騒動を特集する放送部のインタヴューに応じて「氷菓」を宣伝します。奉太郎と里志は次に狙われそうな部活の催しを当たります。

しかし十文字の予告はどんどん成功し、遂に古典部の順番になります。広まった騒動のお陰で古典部は千客万来となり、「氷菓」の売れ行きは上々で完売の目処も立ちます。しかし十文字の犯行予告は成功して、衆人環視の中、用意してあった原稿が焼けてしまいます。

里志はかくもあっさりと奉太郎が敗北したことが信じられませんでしたが、その実奉太郎は犯人が生徒会長であると突き止めていました。そして「氷菓」の大量購入と引き換えに犯行を完成させる手助けをしたのです。燃えたのはダミーの原稿。会長の犯行目的も出す予定だった漫画が出せなくなったことから騒ぎを起こしたのでした。偶然、奉太郎と生徒会長の取引現場を目撃した里志は完敗を悟ります。

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氷菓アニメ2期決定の可能性は?放送はいつになるか考察!

さてアニメ「氷菓」2期の可能性について具体的に検証します。原作者の米澤穂信は「氷菓」漫画版を監修しており、作品に対する思い入れはありそうなのですが実際はどうなのでしょうか?

円盤の売り上げ

人気作だけのことはありBDの売り上げ枚数は各巻9000~10000枚といったところです。これだけを見ると2期が作られる可能性は十分のように思えますが、京都アニメの作品であるという理由の方が勝っているようです。

2期の可能性を左右する2017年公開の実写版「氷菓」の評判は?

奉太郎役を山崎賢人、える役を広瀬アリスが演じた実写版「氷菓」ですが興行収入は1億3千万円と全く奮いませんでした。お姉さんの広瀬アリスさんより妹の広瀬すずさん(本稿最下に「ちはやふる」の画像があるので見比べてください)の方が年齢的にもピッタリという気がしませんか?

主役の二人はともかくとして里志と摩耶花の配役がかなり微妙なのではないかと。NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」に出ていたとはいえ、かなり原作やアニメのイメージからはほど遠い気がしませんか?

同じく山崎賢人主演で伊勢谷友介、神木隆之介ら豪華なキャストで作られた「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」も興行収入が10億円に満たず、続編が作られないことがほぼ決定。三池崇史監督の作品だというのにこの有様です。

近年、マンガ原作やライトノベル原作の実写映画化で成功したと言える例は「ちはやふる」(上の句16億円、下の句12億円、結び17億円)「図書館戦争」(17億円、18億円)「銀魂」(38億円)といったところ。一桁違っていますので、「氷菓」は問題外ではないかといわれています。

原作小説のストックは2期を製作するのに足りているのか

2016年に刊行された古典部シリーズ最新刊「いまさら翼といわれても」の中で「連峰は晴れているか」は既にアニメ化済み。残っているのは「ふたりの距離の概算」と短編5本。原作者の米澤穂信は「図書委員シリーズ」を鋭意執筆中です。ブログ「汎夢殿」にも古典部シリーズ新作に関しての情報は一切ありません。肝心の原作者がこれでは2期の製作は厳しいといわれています。

実写映画が大ヒットし、アニメ2期に対する期待度と需要が更に高まっていれば当然、作者に仕事の依頼が殺到することになり、古典部シリーズの最新刊が発刊していた可能性は高いです。しかし、残念ながらそうはならなかったのです。

氷菓アニメ2期の放送を期待する声を紹介!

たとえ可能性が低くともアニメ2期に寄せる期待は皆様多いようです。2期の放映を期待する溢れるツイートをご紹介いたします。

「氷菓2期」あるいは「氷菓続編」で検索するとかなりの数のツイートで、とても全部はご紹介し切れません。こうしたファンが期待する声に応えて頂けたら良いのですが、アニメ2期が制作出来ない事情は色々とありそうです。

氷菓アニメ2期に期待して製作決定の発表を待とう!

現時点ではアニメ「氷菓」2期の製作発表がされる要素はひとかけらも見当たりません。しかし、それでも敢えてこの記事では2期が制作される可能性を検証してみました。

アニメ「氷菓」2期の製作は正に絶望的

2期の製作はかなり絶望的状況。実写版がそれなりにヒットしていれば可能性は十分あったのですが、正に大コケ。NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」と劇場公開の時期が重なったのですが、広瀬アリスが本格的に知名度と好感度を上げたのはドラマの終盤。夫婦漫才で盛り上げるようになり、不器量な相方と結婚してから。放送初期は松阪桃李を巡ってヒロインの葵わかなと対立する鼻持ちならない女性だった時期。

山崎賢人にしても「グッド・ドクター」でサヴァン症候群の医師役で人気を博して本格的な人気俳優になったのは2018年半ば過ぎになってから。早い話が、昨年ではなく今年の秋に公開していたら興行収入はほぼ1桁違っていたという結論です。まさに間が悪かったということに尽きてしまいます。

逆に実写映画版は山崎賢人の人気沸騰や広瀬アリスの注目度次第でこれから日本映画専門チャンネルなどで放映機会が増えることになり、内容と評価次第で続編を作ろうという動きにも繋がりそうですが、国内外の映画事情と相談しないといけません。放映館の数をしっかり確保出来る時期でないと良作でも制作されない時代だといわれています。

もし2期の制作にチャンスがあるとしたら

チャンスがあるとしたら実写映画版の続編公開とヒットです。VFXなど使わず製作費用もそれほどかからない作品ですので「愚者のエンドロール」が制作されて前作を上回る興行収入を獲得すれば、原作者である米澤穂信に新作の執筆依頼が舞い込み、十分なストーリー数を確保出来るようになり、結果的に京都アニメも2期の制作に前向きになるでしょう。ただし、1クール13話がいいところではないかという予想です。

米澤穂信が現在執筆中の「図書委員シリーズ」などを京都アニメが制作するという可能性の方が遙かに高く、アニメ「氷菓」2期よりも優先されそうです。「氷菓」のファンにとっては残念なことですが、残るエピソードの単品OVA化の可能性の方が極めて濃厚だといわれています。

もっとも原作者次第ですので「古典部シリーズ」の執筆に集中して完結させることがあれば、数冊一気に出版されそうなれば京都アニメも放ってはおかないでしょう。これだけ2期の放映を待つ声が多いのですから奇跡の大逆転劇は起こるかも知れません。

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