聖闘士星矢のネタバレあらすじ！各編のストーリー・登場人物や読者の感想は？

「聖闘士星矢」とは、1980年代中盤から後半にかけて週刊少年ジャンプに連載された漫画です。「ドラゴンボール」や「北斗の拳」などとともに、当時のジャンプを支えた看板的作品と評されてきました。この記事では、聖闘士星矢のあらすじストーリーを、ネタバレを交えながら紹介します。併せて、メイン登場人物や用語の解説、同作品を読んだ方の感想なども取り上げていくため、聖闘士星矢を楽しむ際の参考にしてください。

聖闘士星矢の原作漫画は、週刊少年ジャンプ誌上にて1985年から1990年まで連載されました。同作品のコミックスは全28巻で、全世界におけるシリーズ累計発行部数は5000万部を突破しています。また、2006年より、新たなストーリーを描いた正統続編漫画となる「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話」が週刊少年チャンピオンにて連載中で、そちらのコミックスは14巻まで刊行されました。

聖闘士星矢の原作者は、車田正美です。車田正美は、荒唐無稽なストーリー展開と美形キャラクターのバランスに優れた漫画家として有名で、聖闘士星矢以前には週刊少年ジャンプに「リングにかけろ」や「風魔の小次郎」を描いて、いずれも大ヒットさせています。また、聖闘士星矢の前作である「男坂」は、当時未完となったものの、2023年に完結した話題になりました。さらに、月刊少年エースでは「B’T-X」を描いています。

聖闘士星矢は、原作漫画が大ヒットを収めたことで、人気ジャンプ作品の王道のメディアミックスが展開されました。最も有名なものは、テレビアニメ版です。聖闘士星矢のアニメ版は、1986年から1989年まで放映されました。アニメ版は、円盤化されているほか、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスでも視聴できます。アニメ版は、聖衣のデザインが変更されたり、荒木省吾がキャラクターデザインを務めて話題になりました。

聖闘士星矢は、原作漫画の連載終了後もゲーム版やパチンコ・パチスロ版がヒットしたことで、新規ファンが増え続けました。その結果人気は世界にも及び、2023年4月28日にハリウッド制作の実写映画版「聖闘士星矢 The Beginning」が公開されたのです。実写映画版の星矢役を、人気俳優の新田真剣佑が演じて反響を呼びました。また、シエナ（原作漫画の城戸沙織）役を、マディソン・アイズマンが演じたことも話題になったのです。

聖闘士星矢 The Beginningは、ブルーレイとDVDが発売されました。また、アニメ版と同様に複数の動画配信サービスで容易に視聴することができ、多くのファンを喜ばせたのです。

車田正美原作のメガヒットバトル漫画の聖闘士星矢は、「単純明快なストーリーだけれども起伏に富んでいて面白い」や「車田作品の全てが詰まったストーリー展開が良い」との感想を多く受けているとのことです。また、テレビアニメ版や実写映画版から入った新規ファンが、原作漫画を読んでさらにファンの度合いを深めるという現象も見られました。この章では、聖闘士星矢の原作漫画のあらすじを、ネタバレを含めて紹介していきます。

聖闘士星矢の原作漫画における「銀河戦争編」のストーリーは、以下の通りです。主人公の星矢は、ギリシャにてカシオスと、ペガサスの聖衣を懸けて戦っていました。序盤はカシオスが優位に戦いを進めたものの、星矢が後半に盛り返して勝利し、見事に聖衣を勝ち取ったのです。ところが、その日の夜、星矢はカシオスの師匠シャイナとその一味の襲撃を受けました。星矢は、ペガサスの聖衣をまとって、これを一掃したのです。

星矢がシャイナの仮面を飛ばしたことで、彼女は彼を恨み、星矢は狙われるようになりました。何とか日本へ帰国することができた星矢は、グラード財団の城戸光政と彼の孫娘沙織が企画した「銀河戦争」というイベントに参加します。自分が見世物になることを快く思わない星矢でしたが、生き別れになった姉を捜してくれるという交換条件に乗り、多くのライバルたちが集結する過酷な銀河戦争の場へ身を投じていくのでした。

聖闘士星矢の「暗黒セイント編」のあらすじストーリー展開は、以下の通りです。星矢やドラゴンの紫龍、アンドロメダの瞬を含め10名が、銀河戦争に臨んだものの、フェニックスの一輝が最後に到着した際に最強と名高い射手座の黄金聖衣が奪われてしまったことで、イベントは中止となってしまいます。一輝は、黄金聖衣を持ち去っていました。星矢、紫龍、瞬、そしてキグナスの氷河は、聖衣を取り戻すべく一輝を追いかけたのです。

一輝は、瞬の実兄であることが判明しました。元々の一輝は、心優しく弟思いの少年でしたが、城戸光政に恨みを抱いたことで性格が変わってしまい、復讐の鬼と化したのです。その一輝は、暗黒聖闘士たちを率いており、黄金聖衣をバラバラにして各自持っていました。星矢たちは、ようやく一輝たちに追いつくことができ、激しい戦いを繰り広げた末に、見事黄金聖衣を取り返すことに成功したのです。

聖闘士星矢の「シルバークロス編」のあらすじとストーリー展開を、ネタバレ紹介します。星矢を含む青銅聖闘士と城戸沙織は、聖域から命を狙われることになりました。その理由は、「聖闘士の掟を破った」というものです。聖闘士は、私利私欲で戦うことを固く禁じられており、銀河戦争及び黄金聖衣の奪い合いが、そのことに当て嵌まると判断されたのでした。聖域は、白銀の聖衣をまとったシルバーセイントを派遣したのです。

シルバーセイントの中には、かつて星矢と戦ったカシオスの師匠の女性聖闘士シャイナの姿がありました。さらに聖域は、星矢たちを完膚なきまでに叩き潰すべく、ゴールドセイントのアイオリアやシャカまでも派遣したのです。激闘の最中、城戸沙織が意外な真実を口にしました。実は、沙織の正体は戦いの女神アテナの化身であり、ギリシャの聖域にいる教皇こそが真の悪というものです。星矢たちは、驚きの感想を抱きました。

聖闘士星矢の「黄金聖闘士編（十二宮編）」のストーリー展開は、次の通りです。教皇と雌雄を決するべく、星矢たちと沙織は聖域（サンクチュアリ）へとやって来ました。ところが、程なくして沙織がトレミーの矢で射抜かれてしまったのです。このようなことができるのは教皇しかいないとのことで、星矢たちは一刻も早く沙織の命を救うべく聖域の中を進んでいきますが、そこには黄金聖闘士たちが待ち受けていました。

ストーリーの中で、「最強」という評価や感想を受けているゴールドセイントたちは、圧倒的な強さで星矢たちを追い込んでいきました。しかし、星矢たちは星を破壊できるほどの強さを持つゴールドセイントたちを相手にしても決して怯みません。激闘を制して、教皇のもとへ行った星矢たちは、彼の正体がゴールドセイントのサガのなりすましだと知りました。星矢は、サガを撃破し、無事に女神アテナの沙織を救ったのです。

聖闘士星矢の「ポセイドン編」のあらすじとストーリー展開をネタバレしますと、以下の通りです。ゴールドセイントたちとの激闘を制した星矢たちでしたが、重傷を負ってしまい入院せざるを得ませんでした。それでも、世界には束の間の平和が訪れたのです。ところが、今度は海界の支配者である海皇ポセイドンが目覚めました。ポセイドンの地上浄化計画を知った沙織は、自らの身体で海水を受けとめて、地上浄化計画を遅らせます。

アテナの邪魔を知ったポセイドンは、青銅聖闘士のいぬ間に、アテナ沙織を攫ってしまったのです。星矢たちは、アテナを取り戻すために、世界中の海を支えている柱を壊しに向かいました。すると、そこには海将軍ジェネラルが待ち構えていたのです。星矢たちは、ジェネラルが守っている七つの柱を破壊することで、アテナを救おうとしました。そして、遂に星矢は、底知れぬ強さを誇るジェネラルと対峙したのです。

聖闘士星矢の原作漫画の最後のストーリーは、「冥皇ハーデス編」です。そのあらすじは、次の通りでした。アテナとハーデスは、過去から「聖戦」と呼ばれる神々の戦争を繰り返しています。234年前の聖戦では、過去に例を見ない激闘が繰り広げられ、生き残ったのは天秤座ライブラの童虎と、牡羊座アリエスのシオンの二人のみでした。そして、現在の聖域の十二宮に新たなる侵入者の姿があり、読者を驚きの感想に包んだのです。

侵入者たちの正体は、死んだはずのゴールドセイントたちと教皇シオンだったのです。彼らは、ハーデスによって蘇生させられました。それは、束の間の生命だったのです。シオンたちが力を振り絞って聖域まで来た理由は、アテナにハーデスとの決戦の時が来たと伝えるためでした。そして、彼らはアテナに聖衣を授けたのです。アテナは、特別な小宇宙のエイトセンシズを作り出すと、それを用いて冥界のハーデスのもとへ行きました。

車田正美原作のバトルアクション漫画の聖闘士星矢は、荒唐無稽でありながら味わい深いストーリー展開で、世界的な大ヒットを収めました。また、聖闘士星矢の面白い魅力の一つに、星矢をはじめとする美少年キャラクターたちの活躍があるといわれています。同作品には、どのような聖闘士が登場するのでしょうか？この章では、「面白い」という感想の多い聖闘士星矢のメインキャラクターを。一覧にまとめて紹介していきます。

聖闘士星矢の主人公は、天馬星座の星矢です。星矢は、ストーリーの中で「ペガサス星矢」と呼ばれていました。城戸政光の非嫡出子として生まれた彼は、孤児として姉の星華とともに育った過去があります。しかし、聖闘士に養成されるべくグラード財団に引き取られた際に、星華と生き別れになりました。ペガサスの聖衣をまとった青銅聖闘士の星矢は、「ペガサス流星拳」などを得意技にして頭角を現していくのです。

龍星座の紫龍は、「ドラゴン紫龍」とストーリーの中で呼ばれており、城戸政光の100人の非嫡出子の一人だと明らかにされました。中国の廬山五老峰にて、天秤座の竜虎に師事した紫龍は、ドラゴン最大の奥義「廬山昇龍覇」を体得していて、青銅聖闘士の中でも目立っていたのです。しかしながら、アルゴルとの戦いで盲目となってしまいました。一時期は聖衣を返そうとまでしましたが、聖域での異変を知って戦闘の場に復帰します。

白鳥星座の氷河は、金髪ロングヘアが印象的な聖闘士星矢の登場人物です。他の青銅聖闘士と同じく、城戸政光の非嫡出子として生を受け、7歳まで母親の祖国ロシアに住んでいました。ところが、母子で日本へ船で向かう途中に、船が深海に沈む海難事故に巻き込まれ、母親の遺体を引き上げる目的で聖闘士になったという経歴の持ち主です。「キグナス氷河」と呼ばれる彼は、「ダイヤモンドダスト」などの必殺技を有しています。

アンドロメダ星座の瞬は、聖闘士星矢の登場人物の中でも際立った美形キャラクターであり、多くの女性ファンから「美しい」という感想を得ていました。ストーリー内では、「アンドロメダ瞬」と呼ばれることがほとんどです。兄の一輝のことを慕っていたものの、彼が暗黒聖闘士になったことを知ると、戦う決意をしました。アンドロメダ星座の瞬は、「星雲鎖（ネビュラチェーン）」や「サンダーウェーブ」などの必殺技があります。

鳳凰星座の一輝は、聖闘士星矢の登場人物の中で、最もアウトロー的な存在でした。作品内では、「フェニックス一輝」と呼ばれることがほとんどの一輝は、城戸政光が自分を認知しなかったことに恨みを抱き、暗黒聖闘士になります。しかし、弟の瞬と命懸けの激闘をしたことで改心し、以後は単独行動を取りながらも星矢たちの味方になった登場人物でした。一輝の必殺技には、「鳳凰幻魔拳」や「鳳翼天翔」などがあります。

城戸沙織は、美形男性登場人物の多い聖闘士星矢の中で、ヒロイン的な存在の女性キャラクターです。城戸政光の孫娘である沙織は、その正体が戦いの女神アテナだと判明しました。アテナには、地上の平和と、生けとし生きるもの全てを守るという使命があります。そのため、10人の青銅聖闘士を集めた銀河戦争を開催するなど、世界にその存在を知らしめました。アテナの正体を現した後は、星矢たちを導く存在にもなっています。

ブームと呼べるメガヒットを記録した車田正美原作の漫画聖闘士星矢は、「登場人物以外にも知っておくべき用語や設定がある」という感想を受けているとされています。そして、「用語を知ることでより面白い魅力がわかる」とも評されてきました、それでは、同作品にはどのような用語が出てきたのでしょうか？この章では、聖闘士星矢に登場する用語の中で、基本中の基本ともいえる3つについて、ネタバレを含めて取り上げます。

「聖闘士（セイント）」とは、「この世に邪悪がはびこる時、必ずや現れるという希望の存在」である戦いの女神アテナを守るために戦う戦士たちを意味しています。アテナに仕える者の立場を明確にするため、「アテナの聖闘士」と呼ばれることもありました。聖闘士は88の星座を持つことから、88人いることが判明しています。また、聖闘士には等級があり、上から黄金聖闘士、白銀聖闘士、青銅聖闘士がいると明らかにされました。

「聖衣（クロス）」は、聖闘士が身にまとっている防具のことです。それぞれの守護星座を形どったオブジェのようなものが施されており、例えば星矢は天馬星座（ペガサス）の聖衣を着ていることが明かされました。聖衣は、普段は重い防具に過ぎませんが、聖闘士が小宇宙を高めることで軽くなり攻撃力が増すのです。聖衣にも階級があり、上から黄金聖衣、白銀聖衣、青銅聖衣があるのです。星矢たちは、青銅聖衣を着ていました。

「小宇宙（コスモ）」は、聖闘士星矢の中でも特に重要な概念、用語として知られており、「小宇宙を燃やせ」というセリフが流行し、面白いとの感想を持たれてきました。小宇宙とは、体内に存在する宇宙的エネルギーのことで、聖闘士たちは小宇宙を燃やすことで必殺技などの攻撃を繰り出すことができるのです。ただし、聖闘士の肉体は、あくまでも普通の人間であるため、小宇宙を燃やすには聖衣の存在が不可欠とされています。

車田正美原作の漫画聖闘士星矢は、テレビアニメ版もメガヒットを収めたことで知られています。同作品のアニメ版は、原作漫画の面白さをより拡大しており、通常は歓迎されないアニメオリジナルエピソードも、「面白い」という感想と高評価を獲得していました。また、アニメ版は、主題歌も秀逸だと評されているのです。この章では、聖闘士星矢のテレビアニメ版のOPとED主題歌を、取り上げていきます。

• ペガサス幻想（1話-73話） 歌と演奏:MAKE-UP
• 聖闘士神話～ソルジャードリーム～（74話-最終話） 歌:影山ヒロノブ

聖闘士星矢のテレビアニメ版OP主題歌は、上記のとおり2曲ありました。最初のOP主題歌の「ペガサス幻想」は、バンドMAKE-UPによるハードなギターサウンドと、ハイトーンボーカルが特徴的なロックナンバーです。後期OP主題歌の「聖闘士神話～ソルジャードリーム～」は、1980年代のアニソンらしい軽快さとロックっぽさが混じったサウンドに、アニソン歌手の重鎮影山ヒロノブのかっこいいボーカルが乗った傑作でした。

• 永遠ブルー（1話-73話） 歌と演奏:MAKE-UP
• 夢旅人（74話-最終話） 歌:影山ヒロノブ&BROADWAY

聖闘士星矢のテレビアニメ版のED主題歌は、上記の2曲でした。前期ED主題歌の「永遠ブルー」は、MAKE-UPが得意としているハードなギターサウンドと、高音のボーカルが耳を楽しませるミディアムチューンです。一方、後期ED主題歌の「夢旅人」は、影山ヒロノブの抜群の歌唱力が活かされたスケールの大きなロッカバラードでした。

この章では、聖闘士星矢に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。同作品は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、聖闘士星矢の原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品について、ストーリーの大半が聖闘士同士の内紛であるにも拘わらず、見せ方が秀逸なので漫画として面白いという感想を持っています。

こちらは、車田正美漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。聖闘士星矢に関して、女性人気が高いという感想があるけれども、実はリングにかけろの頃から熱心が女性ファンがいたという分析をつぶやいていました。

こちらは、聖闘士星矢の熱心なファンだと思われる方のツイートです。同作品の実写映画版について、続編があれば観たいと思うほど面白い内容だったという感想をつぶやいていました。

この記事では、聖闘士星矢の原作漫画について、あらすじネタバレ紹介を中心に特集してきました。同作品は、2024年の視点で見ても面白い作品だと、高評価されているとのことです。是非一度、聖闘士星矢の原作漫画を読んでください。