【ニーア オートマタ】アダムとイヴの正体・目的を考察！方舟にいた理由と最後は？

ニーア オートマタにおいて、2B達の前に敵として立ちはだかったのがアダムとイヴです。この記事ではアダムとイヴについてネタバレありでまとめて紹介していきます。

アダムとイヴが登場するニーア オートマタは、2017年に開発プラチナゲームズ、販売スクウェア・エニックスで展開されたアクションRPGゲームです。ディレクターを務めるヨコオタロウ氏が過去に手掛けた作品『ドラッグオンドラグーン』シリーズの後継作として展開された作品ですが、その独特な世界観とインパクトのある2B達のキャラクター性から高い人気を集めた作品になっています。

特にビジュアル面や世界観もあって人気を博したニーア オートマタシリーズは、ゲーム本編の展開はもちろん、メディアミックス展開も積極的に行われることになります。2022年にはアニメ化の決定が発表され、2023年から放送を開始、新型コロナの影響でスケジュールに影響を出しながらも1期の放送を完遂し、2024年には2期の製作決定も発表されるなどしています。

突如地球に飛来したエイリアン。これに対し人類は追い込まれ、月に退避することになります。地球を奪還するため、人類側の兵器として投入されたのがアンドロイド兵士でした。アンドロイド兵士は、エイリアンの作り出した機械生命体と熾烈な戦いを続けます。数千年にも渡る戦いの中は、両者に決定的な打撃を与えることもなく続きます。そのような中、新型アンドロイド兵士として『ヨルハ部隊』が投入されることになります。

アダムは銀髪赤目でメガネをかけているのが特徴のキャラクターとなっています。イケメンであり、Yシャツに独特な結び方のリボンタイをしているのが特徴的な見た目をしています。

イヴは、アダムの双子の弟として登場したキャラクターです。銀髪赤目は同様ですが、髪は単発で、服を着ているアダムに対し、半裸でいるのが特徴的な見た目をしています。見た目はアダムと年齢の変わらないほどに成長していますが、その言動などはかなり幼い印象を与えるキャラクターになっています。

アダムとイヴは、同時期に誕生しており、双子の兄弟とされています。お互いのことを強く思っており、特にイヴのアダムを慕う気持ちはかなり強いです。

同時期に誕生したアダムとイヴですが、その性格は正反対といえるほどに異なったものになっています。兄のアダムは、知性的で冷静な性格をしているのに対し、イヴは、やや短気な面を持ち合わせ、言動には幼さを感じさせるのです。また興味を持つものも異なり、アダムは、読書を好み、人間に興味を持って様々なことを模しているのに対し、イヴは人間には興味がなく、それよりもアダムに対しての慕っている感情の方が強いです。

アダムとイヴの正体は、人型の機械生命体です。多くの機械生命体が集まることで、まずはアダムが誕生しました。その場に居合わせた2Bの攻撃により、アダムが傷を負うと、その傷口からイヴが誕生しました。ちなみにイヴにイヴと名付けたのもアダムです。このような誕生の経緯から、アダムとイヴは機械生命体の支配者でもあり、2人でそれぞれ半分ずつ機械生命体のネットワークを支配していました。

アダムとイヴは誕生直後は、まともに会話をすることもできない存在でした。しかし、対面した2B達から急速に学習していき、2B達も悪戦苦闘するほどの強さを発揮するようになります。ゲーム的にはアダムは、『攻撃を受けるほどレベルが上がる』という能力を持っていました。対して、イヴは『周囲の機械生命体の攻撃力を上げる』という能力を持っています。

強さの質は異なりますが、両者ともに、機械生命体を束ねる存在として、他の機械生命体とは一線を介する強さを誇っていました。

双子の兄弟として誕生したアダムとイヴですが、その目的はそれぞれ異なっています。イヴの目的は非常にシンプルで、兄であるアダムのために生きることです。逆にいうと兄アダム以外に興味がなく、兄アダムに強く依存した存在であるといえます。

対して、アダムの目的はより明確です。目的は2つあります。1つは、『生を感じてみたい』というものです。アダムは、機械生命体の性質を持ち合わせており、そのネットワークに接続されている限り、復活するという能力を持っています。最終的にアダムは生を実感するために、自ら機械生命体のネットワークを切り離して2Bに戦いを挑むほどでした。それだけ人間に対して強い憧れを持っていたとも言えます。

もう1つのアダムの目的は『創造主に対しての憎悪』でした。そもそもアダムら機械生命体はエイリアンに作り出された存在です。にも関わらずアダムが敵対する人間の方に憧れを持つのは、この目的があったからとも言えます。機械生命体の創造主であるエイリアンは、機械生命体を作り出しはしましたが、決して導こうとはしませんでした。作るだけ作って放置とも言える状態だったのです。

機械生命体はそのような放置状態で長年戦い続けてきました。そこで蓄積された思いから生まれたのが、アダムだとも言えるのです。実際、機械生命体は、ある程度成長した段階で、創造主であるエイリアンを駆逐しており、その憎悪を行動にしていたりもします。

まだアニメニーア オートマタでは描かれていませんが、ゲームの方においては、概念人格という存在が、既に2Bに倒されたはずのアダムととイヴを方舟に乗せて宇宙に旅立つという展開が描かれています。この展開はエンディングの1つとして描かれていますが、最初のエンディングの時点でアダムとイヴはそれぞれに2Bに倒されており、整合性が取れない演出だとする声があります。

この演出に関しては、公式の見解はなく、ファンの間でも様々な考察が行われています。元々アダムとイヴという存在は、機械生命体の思いの集合知とも言える存在です。このことから、『別のアダムとイヴ』として復活したのではないか、という考察もあります。或いは、方舟を作り出した概念人格が機械生命体のネットワークに残されていたアダムとイヴのデータから復元したものではないか、という考察もあります。

ゲーム版ニーア オートマタからアニメ版ニーア オートマタでアダム役の声優を担当したのが浪川大輔さんです。1985年から子役として活躍、『E.T』の主人公エリオット役を担当したことで、吹き替え声優として活動するようになります。これまでには、『君に届け』の風早翔太役、『鬼滅の刃』の鋼鐵塚蛍役、『逆境無頼カイジ 破戒録篇』の一条聖也役、『呪術廻戦』の腸相役などを演じています。

ゲーム版ニーア オートマタからアニメ版ニーア オートマタでもイヴ役の声優を担当したのが、鈴木達央さんです。2003年に声優としてデビューすると、声優と同時にアーティストとしても活動するようになります。これまでには、『終わりのセラフ』の柊深夜役、『黒子のバスケ』の高尾和成役、『七つの大罪』のバン役、『バカとテストと召喚獣』の坂本雄二役などを演じています。

ここからは既にニーア オートマタを視聴した人の、アダムとイヴに関する感想を、ネタバレありでまとめて紹介していきます。アダムとイヴはゲーム版ニーア オートマタの時点から高い人気を誇るキャラクターでした。お互いの関係性や、機械生命体の思いなどを言語化してくれる存在として、人気を集める結果になっていたのです。またそのビジュアル面も含めて、2B達アンドロイド兵士とは違った人気を集めるに至っています。

ニーア オートマタは、元々ゲーム版から各種メディアミックス展開でも、様々な考察の余地がある作品になっています。それはアダムとイヴに関しても例外ではありません。アダムとイヴの関係性や、思いなどは、考察のしがいがあるとして、よく考察の材料になっていたのです。アニメ版では、これまでとはまた違った表現などもあり、さらに考察の余地が広がったとも言われています。

アニメ版ニーア オートマタの2期の放送が決定したことで、楽しみという声が増えているのが、アダムとイヴのその後の描写です。ゲーム版ニーア オートマタでは、エンディングの1つに、アダムとイヴが概念人格が作り出した方舟で宇宙に旅立つ描写がありました。概念人格はわずかながらもアニメ1期に登場しており、2期で本格的に物語に関わってくるだろうことが予想されます。

アニメ1期の時点で既に死亡した演出のあるアダムとイヴ。しかし、このアダムとイヴの概念人格と方舟演出がアニメでも描かれるのか注目されています。

ニーア オートマタのアダムとイヴは機械生命体という正体を持ったキャラクターです。機械生命体の思いが集合して作られたとも言える存在であり、その正体は特に兄であるアダムの目的に強く反映されています。アニメニーア オートマタでも登場し、2B達の前に立ちはだかると、その強さを十分に発揮して活躍しています。

元々ニーア オートマタは、語られていない設定なども多く、アダムとイヴに関しても考察の余地が多く残っているとされています。特にアダムとイヴに関しては、概念人格と方舟との関係性などが考察されており、アニメ版ニーア オートマタでこのあたりがどのように描かれるかも注目です。アニメは2期も製作が決定しているので、アダムとイヴのその後についても注目しながら視聴してみましょう。