【かがみの孤城】東条萌とこころの関係は？真田美織に無視された理由もネタバレ

この記事では、『かがみの孤城』の主人公・こころのクラスメイト、東条萌を特集します。東条萌が誰なのかやこころとの関係・いじめなどについて解説して行きますが、まずはその前に『かがみの孤城』の作品情報をお届けしましょう。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『かがみの孤城』は、日本の作家、辻村深月によって書かれた小説です。この作品は、ポプラ社の文芸雑誌「asta*」の2013年11月号から2014年10月号まで連載され、その後、大幅な加筆修正を施した上で2017年5月にポプラ社から単行本として刊行されました。現在、書籍の累計発行部数は200万部を超えています。

さらに、2018年の本屋大賞をはじめ、多くの文学賞を受賞しています。また、この作品は漫画化や劇場アニメ化、舞台化など、さまざまなメディア展開も行われています。

主人公のこころは、学校での居場所を失い、部屋に閉じこもる生活を送っていました。ある日、突然部屋の鏡が輝き始め、彼女は鏡の中に引き込まれました。そこには不思議なお城と中学生6人がいて、狼の仮面をかぶった女の子、オオカミさまが現れます。「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」とオオカミさまが告げ、こころは似た境遇の中学生たちと共に孤城に隠された鍵を探す冒険に出かけました。

ここからは、この記事のメインテーマである『かがみの孤城』の東条萌（とうじょうもえ）の話題に移ります。東条萌とは誰なのでしょうか？彼女はこころの家の隣保に引っ越してきた転校生で、雪科第五中学校1年4組に通っています。こころにとっては唯一の友達でした。

彼女は細い手足と長いまつ毛を持つ、ハーフのような容姿をした可愛らしい女の子です。父親は大学教授で、転勤のたびに彼女も転校となります。中学2年生の新学期が始まる4月、父親が名古屋の大学に異動するため、再び転校することになりました。

東条萌は、転校してきた初日に、「誰からも話しかけられないときは泣く」というエピソードを話しました。そして「もし転校して誰にも相手にされないときは泣くといい」とこころに助言しました。皆の前で泣くと、「大丈夫？」「泣かないで」と慰めてもらえるそうです。転校の多い萌ならではのエピソードでしたが、こころにとって計算して泣くことは腹黒いことであり、平気でそれを口にする萌に違和感を感じました。

転校してきた当初、東条萌は近所に住んでいたこともあり、こころと友達付き合いをしていました。ところが、ある時、こころが話しかけると、迷惑そうな顔をしたのです。真田美織にこころのことで釘を刺され、次に狙われるのは自分ではないかと思ったのでしょう。東条萌はこころを無視するようになりました。

こころへのいじめの首謀者は誰あろうクラスのボス、真田美織でした。ある日、真田美織たちがこころの家に押しかけてきましたが、おそらく東条萌が案内してきたのだろうと考えられます。

学校では最後の三学期を迎えました。真田美織に忠誠を誓うグループの一人、中山のボーイフレンドが、東条萌に誘惑されたという噂が流れました。萌は「男荒らし」となじられ、無視されるようになったのです。この頃、萌は父親から4月に転校となると聞いていたので、真田美織のいじめには無関心で反応もしませんでした。

東条萌が無視されるようになった本当の理由は、別のところにありました。態度が尊大でバカにしているように見え、真田美織たちは面白くなかったのです。実際、東条萌は真田美織たちをバカにしており、顔を合わせるのも嫌でした。真田美織はクラスで中心的存在かもしれませんが、成績は芳しくなく男子のことしか頭にない低俗な人間だと考えていたようです。

東条萌は、こころのことを気にかけており、真田美織たちのいじめについて先生に報告していました。こころは、この出来事が原因で東条萌が真田美織たちから無視され、仲間外れにされたのではないかと心配します。しかし、東条萌は「多少はあるけど違うよ」と否定しました。

三学期が始まったある日、東条萌は「ごめんね」とだけ書いた手紙をこころの家のポストに投函しました。この言葉を目にしたこころは、すぐに東条萌の気持ちを理解しました。その後、家の近くで偶然出会った二人は、東条萌の家に場所を移してじっくり話すことになりました。その場で東条萌は直接こころに謝罪し、真田美織たちから無視され外された出来事や悪口、そして転校の話など、さまざまなことを打ち明けました。

「もしこころが三学期に登校していたら」と東条萌は続けました。「真田美織はこころと仲良くし、自分だけを外したままにしただろう」と東条萌は言いました。驚くこころに、「そんなもんだよ、バカみたいだよね」と答えました。さらに、東条萌が「たかが学校のことなのに」と言ったことから、こころは彼女が普通の子とは少し違う考え方をしていると感じました。

話の終わりごろになって、東条萌は真面目な表情で「真田美織たちとケンカしなくてもいいが負けないで」とこころに伝えました。こころは「負けたくない」と答えました。最後には「お互い話せてよかった」と二人は笑顔で別れることができました。

ここで、劇場アニメ『かがみの孤城』の東条萌役の声優キャストを紹介します。東条萌の声を演じたのは、2007年9月8日生まれ・東京都出身の女優・池端杏慈（いけはた・あんじ）です。池端杏慈は、現在レプロエンタテインメントに所属し、ファッションモデルとしても活動しています。

続いて池端杏慈の経歴を紹介します。彼女は、2021年に行われた第25回ニコラモデルオーディションでグランプリを獲得し、「ニコラ」の専属モデルとなりました。そして、2022年8月14日放送のドラマ『オールドルーキー』第7話でテレビドラマ初出演し、その透明感あふれる演技で注目を浴びました。また、2022年10月号の「ニコラ」では初めて表紙を飾りました。本作・劇場アニメ『かがみの孤城』では、初のアニメ声優を務めました。

劇場アニメ『かがみの孤城』で東条萌の声を演じた池端杏慈は、TBSのドラマ『オールドルーキー』で女優デビューを飾りました。次に、このドラマの概要と彼女の担当キャラについて解説します。

『オールドルーキー』は、2022年6月26日から9月4日までTBSの日曜劇場枠で放送されたヒューマンドラマです。このドラマは、元サッカー日本代表選手である新町亮太郎（演じるのは綾野剛さん）が、37歳で現役引退に追い込まれ、スポーツマネージメントの世界に挑む姿を描いています。彼はサッカー以外のスキルや経験を持っていない主人公であり、新たな目標に向かって生きる姿勢が描かれています。

また、女優の池端杏慈が演じたのは、「近藤桜」という謎めいた車いすの少女です。彼女はパラアスリートのマネージメントに関連する重要な役どころで、病気のため車いす生活を送っています。学校にもあまり行かず、ふさぎこむようになっている彼女は、普通の人間よりも遥かに明晰で優秀な頭脳を持っています。

ここまで『かがみの孤城』の東条萌特集をお届けしてきましたが、最後に東条萌に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

東条萌のこの言葉は、私たちが直面するさまざまな状況に適用できるでしょう。何事も過度に重く受け止めず、程度を見極めて対処することで、問題を乗り越えることができるのかもしれません。

こちらも東条萌の言葉に関する感想です。ラブコメ一辺倒が嫌いな投稿者には刺さるセリフだったようです。東条萌の発する言葉には、人の心を揺さぶる力があるのでしょう。

最後に紹介する感想では、投稿者が東条萌を主人公にしたスピンオフ作品の創作を要望しています。東条萌には、物語の主人公を張れるだけのキャラ性と魅力があるのでしょう。

この記事では、『かがみの孤城』の東条萌にスポットを当て、東条萌が誰なのか、そしてこころとの関係やいじめ、また真田美織に無視された理由もネタバレで解説してきました。

『かがみの孤城』の登場人物、東条萌は、主人公・こころの家の隣に引っ越してきた転校生です。彼女は細い手足と長いまつ毛を持つ、ハーフのような可愛らしい女の子です。こころにとっては唯一の友達でしたが、仲良くしていることがいじめの首謀者である真田美織の目に留まります。さらに、彼女が真田美織たちをバカにしているように見えたため、真田グループから無視され、仲間外れにされてしまいました。

しかし、実は東条萌はこころのことを心配しており、いじめについて先生に報告していたのです。転校を控えた3学期のある日、東条萌はこころに冷たく接していたことを謝罪します。話の最後には和やかな雰囲気になり、二人は仲直りしました。