【推しの子】犯人は斉藤壱護社長で黒幕？失踪した理由や現在・目的を考察

推しの子の斉藤壱護社長は、苺プロダクションの社長として登場したキャラクターです。この記事では推しの子の斉藤壱護社長についてネタバレありでまとめて紹介していきます。

斉藤壱護社長が登場した推しの子は、2020年から週刊ヤングジャンプと少年ジャンプ+にて連載されている作品です。原作・原案赤坂アカ先生、作画横槍メンゴ先生のコンビで連載している作品で、いわゆる転生モノの作品になっています。ファンタジー設定でありながら、サスペンス設定や現代社会を風刺するような独特でリアルな作風を特徴としています。

高い人気と共に評価を獲得した推しの子は、メディアミックス展開で行われたアニメ化の影響もあって、より大きな人気を獲得。特に2023年にはアニメ化の影響もあって、主題歌『アイドル』と共に一気に知名度を高めることになりました。

田舎で産婦人科医をしていたアイドルオタクのゴロー。彼の元に、推しのアイドルであり、活動を休止していたアイドル『星野アイ』が姿を現します。彼女は現役のアイドルであるにも関わらず、なんと妊娠しており、しかも出産するつもりでいました。そのような星野アイに付き添う形で登場したのが、この記事で紹介する斉藤壱護社長でした。

斉藤壱護は、芸能事務所『苺プロダクション』の代表取締役社長として登場したキャラクターです。同時に、身寄りのない星野アイの実質的な保護者という立場でもあります。元々中学生だったアイをスカウトした張本人でもあり、星野アイが所属するB小町でも特別扱いをしているほどでした。

それがB小町内でも問題になったこともありましたが、結局社長としての我を通してしまったところがあります。見た目はちょび髭に茶髪、サングラスという『ちょい悪オヤジ』風な見た目をしています。

星野アイを殺した犯人については、熱極的なファンである『リョースケ』という男です。実際、犯人の姿などからも、実行犯とは思われていません。しかし、斉藤壱護社長が黒幕なのではないか、という考察が行われる結果になりました。斉藤壱護社長が黒幕と言われる理由は、いくつかありますが、星野アイの妊娠と出産を知っている人物が限られている点、星野アイの死亡したあと失踪したという点などが挙げられます。

斉藤壱護には真犯人説以外にも、アクアとルビーの父親説も考察されています。星野アイとの関係性はもちろんながら、斉藤壱護とアクア・ルビーには金髪という共通点もあるためです。アイの髪色は金髪ではないので、父親からの遺伝だと考えると金髪＝父親という考察はあながち否定できないものになっていました。これらの理由も含めて、黒幕が斉藤壱護なのではないかと考察される結果になりました。

実際、斉藤壱護社長は推しの子作中においてアクアからも黒幕として真っ先に疑われる存在でした。しかし、すぐに除外されるなどしています。黒幕としては分かりやすすぎるというのが理由ですが、他にもいくつかの理由が考察されています。

星野アイは、苺プロダクションでも非常に大きな存在です。実際苺プロダクションは星野アイが所属するB小町が稼ぎのかなりのウェイトを締めているのは明らかで、B小町の人気は星野アイの人気に支えられていることは誰の目に見ても明らかでした。斉藤壱護自身、タワマンに引っ越すなど、確実に稼げるようになっていることからも、感謝こそすれ、殺す理由があるわけがないと考察されているのです。

もちろん、人間なので突発的な感情で動いてしまう可能性はあります。B小町は人気グループではありましたが、内部はボロボロで、星野アイに対して、露骨ないやがらせなども行われていました。これらをまとめるのは確かに大変なことです。しかし、それであれば、自ら行動を起こすはずで、黒幕のような立ち回りをするとは考えられないともされています。

斉藤壱護社長は、星野アイを自身の娘のように大切にしていました。現役アイドルであるにも関わらず、妊娠した上、出産して育てるという主張をするアイに対して、普通なら突き放しても不思議ではありません。しかし、斉藤壱護社長は出来得る限りの配慮をし続けており、このような配慮をするのに殺すのはおかしいという考察も行われていました。

斉藤壱護社長が黒幕説を考察されたのは、アイ死亡後の失踪と、事実関係を知っているというのが理由でしたが、事実関係に関していえば、もっと黒幕っぽいキャラクターがいました。それが当時社長夫人であったミヤコです。ミヤコは当時、B小町のマネージャーもしつつ、アクアとルビーの出産後は実質ベビーシッターのような役割も担っていたのです。

これらのこと全ては、夫である斉藤壱護社長に指示されて行っていることでした。その様子は明らかにストレスを抱えている様子で、よっぽどアイに対してよくない感情を抱いても不思議ではないと考察される結果になったのです。ただし、ミヤコが黒幕とは考えづらいという声も多いです。アイの死後、斉藤壱護も失踪したにも関わらず、苺プロダクションの社長に就任し事務所を存続させ、アクア達を育てていることがその理由となっています。

推しの子冒頭から星野アイ殺害の犯人については、上記で紹介した斉藤壱護社長説や、ミヤコ説など、様々な考察が行われてきました。しかし、2024年2月現在、真犯人の最有力候補となっているのが、カミキヒカルというキャラクターです。当時は登場していなかったキャラクターですが、黒幕とカミキヒカルをつなげる要素は様々な形で登場しています。

アクアや、黒川あかねの調べで、これまでアイ殺害の黒幕として考えられる特徴としては、『当時、劇団ララライに所属していたこと』が明らかになっています。カミキヒカルはちょうどそれに該当するキャラクターであり、サイコパスで、アクアとルビーの父親であるともされているキャラクターです。まだ、確定はしてませんが、かなりの確率でそのような形で描かれています。

2024年2月現在、すっかり黒幕説が無くなった斉藤壱護社長。しかし、それならなぜ失踪したのか疑問が残ります。この理由は、再登場を果たした斉藤壱護自身が明かす形になりました。斉藤壱護社長が失踪した理由は、星野アイを殺害した真犯人を探し、復讐を果たすことです。しかも周りを巻き込まず1人で決着をつけるべく、失踪していたことが明らかになりました。

芸能界からは距離を置いていると考えられますが、当時の繋がりを使って独自に新犯人を探していた様子が伺えます。実際、斉藤壱護社長は再登場後、『俺にはやることがある』『ミヤコを巻き込むわけにはいかない』と信念を持った発言を繰り返しています。

失踪して長らく、再登場することがなかった斉藤壱護社長。しかし、推しの子9巻収録の84話にて唐突に、再登場を果たします。ここからは、斉藤壱護社長の再登場で明らかになった、その後の展開についてもまとめて紹介していきます。

斉藤壱護社長の再登場のきっかけになったのは、ルビーの行動です。ある種闇落ちしたような描写があったルビーは、アクアが出演していたバラエティ番組にリポーターとして出演すると、瞬く間に人気を獲得していきます。しかし、この活躍の裏には秘密がありました。その秘密こそが、ルビーが内緒であっていた斉藤壱護元社長の助言だったのです。

ルビーはアクアから遅れてアイ殺害の犯人を探すべく行動を開始、その方法が斉藤壱護に会うことでした。そして、より信ぴょう性の高い情報を得るためには、より売れた方がいいという話から、助言をもらうようになっていたのです。ちなみに、ルビーが斉藤壱護に会うのは1度というわけではなく、その後も何度も会いに行っていました。この行動からアクアも斉藤壱護と再会することになります。

そして、斉藤壱護は、アクアの策略により、ミヤコとも再会することになります。この頃、斉藤壱護元社長の助言もあってルビーの人気はうなぎのぼり、加えて、15年の嘘のレッスンも必要であり、休息も必要とスケジュールはかなり殺人的なものになっていました。これに頭を抱えていたのがミヤコです。ミヤコは社長であると同時に、ルビーの母親でもあります。それがさらにミヤコを悩ませることになりました。

深夜3時、多忙なスケジュールの中行きつけのバーで荒れていました。バーのマスター相手に荒れるミヤコを尻目に深夜にも関わらずもう1人の来客があります。それが斉藤壱護だったのです。結果的に、斉藤壱護は、『バイトとして』苺プロダクションに戻ることになりました。

かつて星野アイを見出し、ドーム公演まで到達するなど、確かな手腕を持つ斉藤壱護元社長。復帰する以前、ルビーへの助言も的確なもので、その手腕がなまっていないことを証明していましたが、復帰してからも早速ミヤコの悩みだったルビーのスケジュール問題に関して、的確な答えを出してみせました。これにはミヤコが自虐モードに入ってしまうほどですが、そこにもしっかりとフォローを入れるなどしています。

アニメ推しの子において、斉藤壱護役の声優を担当したのが江川央生さんです。1990年代から声優として活躍しており、ハスキーボイスを武器に比較的年齢の高い男臭いキャラクターを演じる機会が非常に多くなっています。また体型もがっちりしたキャラクターが多く、吹き替え声優としても『ドミニク・パーセル』を担当するなど、声とイメージが一致しやすい声優として活躍しています。

江川央生さんがこれまでに演じたキャラクターとしては、『スラムダンク』の牧紳一役、『銀魂』の西郷特盛役、『ドラゴンボールZ』のスポポビッチ役、『ナルト』のキラービー役、『遊戯王GX』のユベル役、『ワールドトリガー』のガリトン役、『ワンピース』のクロオビ役、『戦国無双シリーズ』の島津義弘役などを演じています。

ここからは既に推しの子を読んだ人の、斉藤壱護社長に関しての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。アイの真犯人説も考察されている斉藤壱護ですが、同時に父親説も考察される結果になっていました。やはり登場しているキャラクターの中にいそうという声が多く、アクアとルビーが金髪であることが、同じく金髪である斉藤壱護の父親説を考察される要因になっています。

ただ、斉藤壱護に関しては、彼が真犯人であったり父親だったりする場合、あまりにも安直すぎるという声も見られます。元々真犯人=父親ではないので、いずれか一方の可能性はあるのではないか、という考察なども行われる結果になりました。特に星野アイの死後失踪したというのが露骨すぎると言われる結果になっており、やはり真犯人か父親だったのではないか、と考察される結果になりました。

斉藤壱護が星野アイ殺害の真犯人ではないとする人も、まさか本人が再登場するとは思わなかったという声が多くなっています。アクアより先に真犯人に迫っており、その過程をアクアに託すような形だったのではないか、とする声もあったためです。或いは、真犯人に迫った結果、殺されていても不思議ではないのではないか、という考察もありました。

また、推しの子の考察の中では、サスペンス的にはミスリードながらも、仮に真犯人でないとしたら、せめてもう少し犯人に迫っていても良かったのではないか、とも考察されているのです。推しの子作中では、結局アクアが持っている以上の情報は斉藤壱護から出てきておらず、そこに疑問を覚えるという声も見られる結果になっています。

推しの子の斉藤壱護は、一時は真犯人説や父親説が考察されるなどされたキャラクターです。特に失踪したことで、何かしらには関わっていそうだとする考察が行われてきたのです。結果的に斉藤壱護は、再登場しており、独自に犯人を追っていたことが明らかになりました。2024年2月現在、真犯人や父親と言われるキャラクターも別に登場しており、今後の展開が気になると言われる状態になっています。

斉藤壱護自身は、再登場以降、ルビー、アクアと順に再会し、最終的にはミヤコとも再会。ボコボコにされた様子はありながらも、バイトとして苺プロダクションに復帰しました。メインで活躍するわけではありませんが、近くにはいるので、今後も何かしらの場面で活躍する可能性があります。今後推しの子を読む際には、斉藤壱護社長の言動にも注目しながら読むようにしましょう。