【ミギとダリ】園山秘鳥の正体と目的をネタバレ！過去や瑛二との関係は？

こちらの記事では、漫画雑誌ハルタで連載されていたサスペンスギャグ漫画『ミギとダリ』の主人公、園山秘鳥の情報をネタバレを交えて紹介していきます。園山秘鳥のプロフィールのほか、『園山秘鳥の正体と目的をネタバレ』の項目では、ミギとダリの作中で明かされた園山秘鳥の正体や目的、過去についてネタバレを交えて紹介しています。

園山秘鳥がどのような人物なのか、正体をネタバレありで知りたい人は、こちらの記事で確認してみてください。また、『園山秘鳥と瑛二との関係や母親殺しの犯人』の項目では、ミギとダリの主要人物・瑛二と園山秘鳥の関係もネタバレしています。まずは、下記の項目で園山秘鳥が活躍する漫画作品・ミギとダリの作品概要と物語のあらすじを紹介しています。ミギとダリの作品情報をおさらいしたい人は、目を通してみてください。

園山秘鳥が主人公として活躍するミギとダリは、ギャグ漫画『坂本ですが？』の作者としても知られている、佐野菜見先生の漫画作品です。坂本ですが？と同様に、シュールなギャグが見どころとなっており、サスペンス要素を軸としたストーリーの合間に描かれるギャグシーンとのギャップが「面白い」と評判です。ミギとダリは、漫画雑誌ハルタにて2017年7月15日から、2021年11月15日まで連載されていました。

ミギとダリが完結した2年後の、2023年10月2日にアニメが放送開始されましたが、その僅か2ヶ月前に、病気によって佐野菜見先生が逝去されています。アニメ最終回では、佐野菜見先生に向けたアニメ制作陣のメッセージがオリジナルシーンとして加筆されています。原作漫画は全7巻で発売されており、アニメは全13話で完結しています。

孤児を預かる養護施設に、ある日、子供のいない老夫婦がやってきます。人の良い夫婦は、施設の子供たちを平等に可愛がりますが、「連れて帰るのは1人だけ」と決めていました。施設を一通り見た夫婦が帰り支度が始めると、そこに1人の少年が現れます。無邪気で優しい少年を気に入った夫婦は彼を連れて帰ることにしますが、その少年の正体は双子で、夫婦の前では1人だけしかいないように振る舞っていたのでした。

園山秘鳥は、幼い頃に親を亡くし、養護施設で暮らしていた少年です。養子をとるために施設に訪れた園山夫妻に気に入られ、オリゴン村にある彼らの家で生活することになります。美しい容姿の持ち主で、頭脳も明晰、明るく無邪気な性格の少年のように見えますが、彼には大きな秘密があります。それは、顔や体格がそっくりな双子の兄弟が、1人の人物として立ち回っていることです。

園山秘鳥の正体が双子ということは、園山夫妻には気づかれておらず、彼らの前では良い子として振る舞っています。「園山」という苗字は夫妻の容姿になった時にもらったもので、「秘鳥」という名前は、自分の名前を紹介する時に双子が即興で決めたものです。双子の彼らが1人の人物を演じることから「秘鳥（ひとり）」という名前にしたのだと予想されます。

こちらの項目では、園山秘鳥の正体についてネタバレしていきます。園山秘鳥の正体は「ミギ」と「ダリ」という双子の兄弟で、顔も容姿もそっくりな人物です。2人を見分ける唯一の手がかりは、前髪の流し方と、僅かに違う声です。弟のミギは前髪を右向きに流しており、兄のダリはその逆で左向きに前髪を流しています。見た目はそっくりなミギとダリですが、性格には若干の違いがあります。

2人ともイタズラ好きなところは一緒ですが、弟のミギは無邪気で好奇心旺盛、兄のダリは慎重で計算高いという特徴があります。声もとてもよく似ている2人ですが、性格の違いと同じように、ミギの方が若干高く可愛らしい声、ダリのほうが落ち着いた知的な雰囲気を持っています。また、家に居るときは、活動的なミギのほうが園山夫妻の相手をしていることが多い傾向にあります。

園山秘鳥ことミギとダリは、ある目的のために園山夫妻の養子になりました。その目的とは、実の母親を殺した犯人を見つけることです。ミギとダリは、幼い頃に小さな部屋で母親と3人で暮らしていました。3人は部屋の外に出ることを許されず、ずっとそこで毎日を過ごしていました。そのようなある日、3人は部屋を抜け出すことに成功します。しかし、母親はなぜか浮かない顔をしていました。

そして、母親は屋敷に再び近づきます。母親が心配になったミギとダリは、母親を迎えに行きますが、そこには地面に倒れ血まみれになった母親の遺体がありました。その日から、2人は母親を殺した人物を見つけるという目的のために、動き始めます。そして、母親と過ごしたオリゴン村からやってきた園山夫妻の養子になって、情報を集めることにしたのでした。

園山秘鳥という人物を演じることにした双子のミギとダリには、もう1人兄弟がいることが明らかとなっていきます。その人物とは、一条家の長男、瑛二です。瑛二は黒髪ですが、顔つきはミギとダリによく似ており、性格もどこかダリに似ています。瑛二は、ミギとダリと一緒に生まれた兄弟で、彼らは双子ではなく三つ子でした。ミギとダリ、そして瑛二の本当の母親は、一条家に仕えていたメトリーというメイドでした。

一条家の奥方である怜子とメイドのメトリーは、姉妹のように仲のよい関係でした。子供を産めない身体の怜子は、妹のような存在であるメトリーに「自分の代わりに夫の子供を産んでほしい」と頼みます。そのお願いに戸惑うメトリーですが、最終的には怜子に変装して計画を実行し、一条家当主との子供を授かることになります。そして、メトリーは三つ子を出産しました。

そのうちの2人は金髪の男児、そして1人は黒髪の男児でした。怜子は、3人の姿を見比べた後、自分と同じ黒髪の男児を抱き上げ、部屋をあとにします。子供を連れ去られたメトリーは怜子の名前を呼んで引き留めようとしますが、怜子はメトリーとミギとダリを部屋に残し、部屋に鍵をかけてしまいます。そして、瑛二は怜子の子供として育てられ、ミギとダリは母親メトリーと共に小さな部屋で暮らすことになったのでした。

幼いミギとダリは、一条家の庭で母親メトリーの遺体を発見しました。ストーリーが進むと、メトリーをそのような姿にした犯人の正体が判明します。その犯人とは、ミギとダリの兄弟である瑛二でした。ミギとダリと部屋を脱出したメトリーですが、怜子に連れ去られた瑛二のことが気がかりでした。そして、瑛二も一緒に連れて行こうと考えたのです。

メトリーは瑛二がいる2階の部屋の窓に登ります。そして、窓の外から瑛二に話しかけました。しかし、幼い瑛二は知らない女が窓の外にいることに恐怖を覚え、彼女を突き落としてしまったのです。怖くなった瑛二は、その後母親である怜子に知らせに行きます。怜子と一緒に部屋に戻ってきた瑛二ですが、窓の外に倒れているはずのメトリーの遺体は、メトリーを探しに来たミギとダリに回収されたため、忽然と姿を消していました。

メトリーは、もう1人の息子である瑛二を一緒に連れていくため、瑛二の部屋である2階の窓に登りました。知らない女が窓の外にいる状況に恐怖した瑛二は、女が何かを言って手を広げた瞬間に彼女を突き落としてしまいます。この時、メトリーが言ったのは「兄弟のもとへ帰ろう」という言葉でした。物語の序盤は、瑛二の正体が伏せられていましたが、このシーンによって、彼らが三つ子であることが判明しました。

園山秘鳥の正体は、双子の兄弟のミギとダリが交互に演じていた人物でした。園山秘鳥は明るく可愛らしいキャラクターで、正体であるミギとダリとは性格が大きく違います。そのため、園山秘鳥というキャラクターが好きだった人からは「園山秘鳥というキャラクターが作り物で残念だった」という意見があがっています。

こちらの方のコメントでは「ミギとダリという、それぞれ個性のある人間になれた結末が良かった」と評価されています。ミギとダリは、はじめは“双子”という概念に縛られていましたが、園山夫妻や友人たちと触れあっていくにつれて、それぞれの個性を見せていきます。ミギとダリが、“園山秘鳥”という役をうまく演じられなくなっていった過程は、そのような成長を感じさせる展開となりました。

ミギとダリの最終回で、ミギとダリは“園山秘鳥”ではなく、ミギとダリという2人の人間として園山夫妻の前に姿を表します。他人を信じられなかったミギとダリが、本当の自分たちをさらけ出した勇気や、そのような2人を温かく迎え入れた園山夫妻の優しさに、「感動の結末だった」という感想が寄せられています。

以上、ミギとダリの主人公・園山秘鳥について、ネタバレを交えて紹介してきました。園山秘鳥は、園山夫妻の養子で、ミギとダリという双子の少年が交互に演じていた人物でした。園山秘鳥を演じることになったきっかけは、園山夫妻が養護施設を訪れた時に「連れて帰るのは1人だけ」と口にしていたからです。そこまでして園山夫妻の養子になった目的は、母親を殺した犯人を捜すためでした。

園山夫妻が住むオリゴン村は、ミギとダリが幼い頃母親と暮らしていた村だったため、園山秘鳥という役を演じてでも養子になる必要がありました。その結果、母親を殺した犯人が瑛二という少年で、瑛二がミギとダリの兄弟であることも判明しました。瑛二は殺人と自宅を放火した罪で逮捕されますが、最後は刑期を終え、ミギとダリと和解して物語はハッピーエンドを迎えました。